2023/10/04

10/4 店日誌

10月4日、水曜日。定休日明けの火曜は開店直後から慌ただしい。新着の書類やメールを整理していると新刊、補充の音源などが届く。そこに誰かが来ると大変だ。頭の中がとっ散らかる。優先順位もナニもない。どれから手をつけるべきか分からなくなる。十分ほどぼーっとしたのち、一つ一つ片付けていく。商品の写真を撮ったり紹介文を考えるのも、なかなか大変だ。

……しかし、昨日は誰も来なかった! あっという間に日が暮れて、取り残されたような淋しい気になる。なんとなくショボーンとしていたらエスプラくんが来て、先週末のレイブのことなど、色々と話してくれる。店にあった奥田民生のレコードをあげると、とても喜ぶ。その姿を見て自分も嬉しくなった。最長常連Oくんも合流して、あれこれ話して、閉店。

その間際に来た若者、彼が雑誌を一冊買っていった。ああ、お客さん。ありがとう。ここが店だと忘れた頃に来てくれた。感謝の気持ちを伝えて送り出した。

今日も店には動きあり。在庫確認、通信販売などのお問い合わせはお気軽に。

2023/10/03

『夏みかんの午後』

永井さんがいつも言っていたのは「誰にでも表現はできる」ということです。それは自分の生活を見つめ、感じたことや考えたことを言葉にするということでした。(小栗誠史「永井さんは文化の入り口」)

永井宏『夏みかんの午後』が届きました。
大量の人、情報、仕事が行き交う東京を離れて葉山で暮らしはじめたフードスタイリストの志田エリを主人公に、小さな町で暮らす人たちとの交流を通して彼女が得たものを描く短編小説。著者が唱える「ネオ・フォークロア=誰にでも表現はできる」を体現した爽やかな空気を感じてほしい。「永井さんは文化の入り口」と題された、小栗誠史さんの巻末解説もお見逃しなく。

販売価格は2200円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

菊地昇 写真展「FOREIGN AFFAIRS」

ザ・クラッシュの1982年唯一の来日公演を追った10日間のリアル・フォト・ドキュメントと言っても過言ではない写真集『ザ・クラッシュ 1982 ジャパン』で知られ、’70年代後半からキャリアをスタートさせジャンルを問わず内外のミュージシャンのポートレイトからライブの現場まで、音楽が聴こえる写真を撮り続けている写真家、菊地昇!

菊地昇 写真展「FOREIGN AFFAIRS」
会期 2023年9月24(日)〜10月15日(日) 13時〜18時(不定休)
会場 JULY TREE(東京都目黒区青葉台4-7-27ロイヤルステージ01-1A)

10/3 店日誌

10月3日、火曜日。すっかり秋。涼しいを通り越して、朝晩の空気は冷たくやや寒い。明日からさらに温度が下がるらしく、そろそろ長袖の準備をとラジオのニュースで呼びかけていた。でも、この時期こそTシャツで存分に歩きたい。徒歩移動で30分ならじわりと汗をかく程度。そぞろ歩きが楽しい季節だ。

今月はいくつか臨時営業/休業の予定あり。まず、来週9日(月・祝)は営業予定。再来週15日(日)は催事出店のため、店舗は休業。翌16日(月)の定休日に合わせて、17日(火)も休みます。

今日も書籍、音源に入荷あり! 気が向いたらご来店を。

「Okappachan Record Club」

「Okappachan Record Club」
日時 10月15日(日)12時〜19時
料金 入場無料(投げ銭歓迎)
出演 山口晋似郎(ヤマグチシンジロウ),TANGO,平木元,黒七味,atsushi lto,E.T,kohei,橋本悠,pottmann,&more…
出店 クークーバード,PEOPLE BOOKSTORE,KINOSHITA YUSUKE,H.M.R.C
会場 東京おかっぱちゃんハウス(東京都練馬区上石神井3-30-8)

2023/10/02

10/2 雑記

午前中、御茶ノ水駅前の喫茶店〈穂高〉で安田謙一『神戸、書いてどうなるのか』を読み終える。神戸に関する108篇のエッセイからなる本書の後半、96番目の「ロックは無用」と題された〈喫茶カウボーイ〉に関する文章から読み始めて、「アナザー・デイ ──神戸育ちのてぃーんずぶるーす・その10」まで、ひと息に読んだ。通読するのは二度目のはずなのだが、心臓の奥の奥、ハートに近い部分が揺さぶられた。感動、という言葉は正しくない。つよく、はっきり心を掴まれて、言葉を失った。

私が愛した神戸の多くのものは姿を消したけれど、神戸が面白くなくなったとは言わない。その言葉は必ず私に返ってくるのだ。(「アナザー・デイ──神戸育ちのてぃーんずぶるーす・その10」)

穂高でいちばん好きなのは入ってすぐの道路沿いの席。正方形の小窓から行き交う人たちを眺めていると、街を覗き込んでいる気分になる。老若男女、急ぎ足の人もいる、ゆっくり歩く人もいる。それをチラチラ眺めながらコーヒーを飲んでいると、じわじわと安らいでくる。ああ、それにしても! 『神戸、書いてどうなるのか』は本編以降の写真と注釈、あとがきまで素晴らしい。なんと滋味深い本なのだろうか。

その後に行ったディスクユニオンで買った、曽我部恵一『いい匂いのする方へ』もまた心に響くエッセイ集。今日は本を読むための日だったのかもしれない。

2023/10/01

10/1 店日誌

10月1日、日曜日。ひとりで来て、時間をかけて本を選んで買っていく。そんなお客さんが続くと、しみじみと嬉しい。入店時に「こんにちは〜」とか言って、そのまま店を出ていく数人のグループが続けて来るとぐったりする。まあ、好きで開けてる店だから、それが耐えきれないわけじゃない。だけど、不思議なんだよなあ。なぜ入退店時に声を出す人ほど売っているものに無反応なのか。

店に来てくれればわかると思うのだけど、自分は終始ムスッとしているわけじゃない。どちらかと言うと適当に力を抜いて座っている。普通の来店がつづけば、それなりにご機嫌だ。

お母さんと一緒に来た男の子が、本を選んでいく。100円でもいい。そうした姿を目にできると、励みになる。子ども向けの本が極端に少ない店を楽しんでくれるとは! キミはカッコいいぞ! そんな声をかけたくもなる。そう、昨日は嬉しい出来事が多かったのだ。

今月は15日(日)に催事出店あり。そのまま16日(月)17日(火)と連休予定。