2016/07/20

『coyote』59号


“とにかく好きな人に会いたいと思った。その人の人生の軌跡をトレースするように編集の思いを先に先にと繋げること。それはヒリヒリハラハラとしながら、夢見た旅のようにワクワクすることだった。いっそ旅を基軸とした雑誌を作りたいと願った。”
- coyote編集長 新井敏記(“for Readers ヒリヒリ、ワクワク”より)

雑誌『coyote』最新号が入荷しました。
今号の特集は没後20年を迎える星野道夫。振り返れば、ボクがはじめて手にとったこの雑誌はおなじく星野道夫を特集した創刊号だと気付きます。三度目となる星野氏の特集で、ボクが感心したのは「アラスカの記憶」と題された編集ページ。亡くなって20年が経った星野道夫の写真と文章をいまもう一度読み直し、今を生きる5人の書き手のエッセイで繋いでいきます。名前を連ねるのは、リン・スクラー、井出幸亮、松家仁之、星野道子、石塚元太良。それぞれが描き出す星野道夫像を想像しながら読みすすめるのは幸せこの上ない体験でした。

当たり前過ぎて、なかなか手を出せない書物、人物ってたまにいます。ボクにとっての星野道夫もそんな存在。店をはじめて手にとった『旅をする木』をひも解いて、こんなに良い本だったのか! と瞠目したのは恥ずかしくも良い思い出です。

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『coyote』59号
特集・星野道夫の遥かなる旅 PASSAGE TO HAIDA GWAII
1296円(税込)

北の地に魅せられた星野道夫。
そこには悠久の自然と、その土地に生きる人々がいた。
彼らには厳しい自然と寄り添って生きるための、
智慧としての物語が数多く伝承されている。
星野道夫が亡くなって20年、
北の地の自然と神話の世界に分け入った彼の旅の軌跡を辿る。
 


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