2016/03/15

週末思想


私が学生だった頃「土曜の夜」へのいき込みと高揚感はすごかった。
 一週間の仕事や学校から解放された人々が
 鬱屈や疲労をその一晩でこぞってチャラにする感じ。
 それをテーマにした音楽や映画も多かったし
 好景気もあいまってか、町はどこも賑やかで酔っ払いも多くて
 テレビやラジオも特別で、何か凄いことが始まりそうな気がする夜だった。
 まあ大体何も起こらずに、友人宅で哀しい朝を迎えたんだけれど。

 しかし、いつしか週休二日制の定着によりその熱も分散されて
 あのワクワクする「土曜の夜」感は無くなってしまった。

 世の中がメソメソしている。街が死んだふりをしている。
 こんな時こそ、いい音楽を生で聞こう。
 本を読んで映画を観て旅をして人と話して恋をして。
 終末思想なんかくたばっちまえ
 週末思想からやり直そうぜ。


“週末思想” 植田泰成(つくば食堂 花)

久々に読み返した、つくば食堂 花の植田さんによる“週末思想”。
やっぱり良いな。土曜の夜は思いっきり遊んだろうと思わされる、見事な詩だ。
今週末の「PEOPLE'S PARK」で、つくば食堂 花は「土曜の夜丼」と「酔っぱらいの三種のつまみ」を用意してくれます。
https://twitter.com/hana_tsukuba/status/708648690567675904

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