2025/05/08

5/8 店日誌

5月8日、木曜日。クレム・ブシェイが手がけた楽曲を収録した『DREAD IN SESSION』に針を降ろすと「Rock Your Baby」が流れ出す! この曲はアップルミュージックには未収録。レコードを買った立場からすれば「やったぜ!」という感じ。歌うのはAnne&Annis Peters(アン&アニス・ピータースって読み方で正しい?)って姉妹デュオだろうか、ガールズ・ヴォイスが軽やかな曲にぴったりだ。続く「Summertime」はドミノ・ジョンソン。溜めの効いたルーツ・レゲエ、声がハスキー。イントロのドラム・インにちょっと驚く。

ボブ・デイヴィス「World In Arms」はいわゆるロック・ステディ。甘く暖かな声とメロディが空気をやわらげる。ブシェイのインストを挟んでのデルロイ・ワシントン「Have You Ever Loved Someone」はタイトルからして直球のメロウ・チューン(オルガンが隠し味)。カール・バートの連曲は上向きのレゲエ、なんとなくジェイコブ・ミラーっぽくもある。

B面のボブ・デイヴィスもやっぱり甘い、暖かい。「Come On Back To Me」「Loving Girl」と続く流れではオルガンとファルセットが気持ちいい。極上のロック・ステディ。ユージン・ポール、カール・バートもゆったりテンポを繋いでいって、ラストのジーン・ロンドはルーツ・レゲエ。マイナー調の渋い曲。

裏面クレジットを紐解いても録音年代の表記なく、詳細はわからないのだけど、おそらく1967年から1974年頃なのだと思う。ロック・ステディからルーツ・レゲエへ変遷していく過程の真っ只中。さらに、この楽曲のいくつかはリー・ペリーの〈ブラック・アーク・スタジオ〉で制作されている。どの曲をペリーが手がけたのか……と想像するのも聴きどころ。

今日明日は15時開店! 古本、音源にいろいろと入荷あり!

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