5月26日、月曜日。平野公子さんが載っていると知って、店にくる途中に『暮しの手帖』を買ってきた。「公子さんのいわと寄席」と題された7ページの記事はとてもいい内容で、読んでいてちょびっと泣きそうなる。「それじゃあ会社員じゃん。つまんないな、そうじゃないんだよな、と(笑)」「寄席をやるって、やっぱり、ものすごく楽しい。なんであんなに楽しいのかしら」「二度と『同じこと』はないんです」とか、公子さんらしい言葉が散らばっていて、嬉しくなる。
読後に頭に浮かんだのは、『就職しないで生きるには』。つい最近、再刊されたレイモンド・マンゴーの著作なのだが、新装なった書影を見てもまったくときめかない。「働き方・ライフスタイル本の原点」「仕事と生き方に悩むすべての人に」なんて惹句に興ざめする。そういう本じゃないんだよなあ、真面目に考えるもんじゃないんだよなあ、どうも違うんだよなあ……モヤモヤしている。
それこそ「つまんないな、そうじゃないんだよな」って感覚をたよりに動き続ける公子さんのインタビューを読む方が参考になる。「街を歩きながら、どこかいい場所はないか、私だって今も探してます」って感じで、面白いことを探せばいい。ノウハウやハウ・トゥーに収めきれない生き方に、自分はつよく惹かれている。
※5/27追記:なんだかんだと書いたけれど、不当なまでに高くなっていた旧版が買いやすくなるのなら再刊も喜ばしい。でも、できるのなら新訳で出してほしかったなァ……。
今日も通常営業。お暇があればご来店ください。
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