2013/08/26

ダルマふうてん

illustration:handpoint.

おれには『リュックサック大革命』のヴィジョンがある。何万人、いや何百万人ものアメリカの若者達が、リュックサックを背に、放浪をはじめるのだ。山に入って修行をし、子供達を喜ばせ、年よりをしあわせにし、若い娘達を嬉しがらせ、年よりの娘達をもっと嬉しがらせて歩きまわるのだ。皆、禅の『風狂』の精神を学んで、その時その時、とっさに頭に浮かんだ句を手帳に書き止めて詩を作っていく。人には親切で、奇行を実践し、それによって無限の自由のヴィジョンを万人に与えつづけていくんだ。(*)

『Spectator』の26号で象徴的に引用されていた、ジェフィ・ライダーの宣言。
ボクはこのラインが大好きなのだ。好きで好きで、しょうがない。声に出して何度か読んだ。
特に「人には親切で、奇行を実践し、それによって無限の自由のヴィジョンを万人に与えつづけていくんだ」というところ。
ここが本当にグッとくる。なんだろう。夢をみたっていいじゃないか、という気分になる。
これこそPEOPLEの合い言葉だ、とも心の中で思っている。

そして、『Spectator』最新号がいよいよ、今月30日に発売とのこと。
特集は上記の号に続いての「OUTSIDE JOURNAL2013 -野生のレッスン-」。
これはもう、大きく大きく、期待をしていいはず。楽しみにしていよう。

もちろんPEOPLEでも大展開予定!

(*)『ジェフィ・ライダー物語 青春のビートニク』(ケルアック・著/中井義幸・訳)より
             ジェフィのモデルは、ゲーリー・スナイダー。

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