photo:maki muneyoshi
パレエドの残照。
先々週の日曜日、神郡での穏やかな時間を思い出しています。
記録ではなく記憶。ぼんやりとしていて形はない。けれど、ある日の色合いと空気、雰囲気をふわっと思い出せるようなもの。
語らずとも滲み出す、音と香り。ボクはそういうものが好きなのです。
そして、「無言歌」という詩歌を見つけました。
いまの気持ちにぴったり合います。
撮影は友人の牧君。本当にありがとう。
***
朝の光のなかを、正午の影のなかを、月の光のなかを
旋律のように、妖精たちが走ってゆく。
姿のないものが、心の中を通りぬける。
不意に、空気がきれいになる。遠くまで何もかもがはっきりと感じられる。
どこにも、微塵も、あいまいさがない。
音楽は無垢なもの、素早いもの、明確なものでありうつくしい論理だ。
長田弘「無言歌」より一部抜粋
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