2024/07/07

『Ancient Moods Mahollova Mind』(TAPE)

時代のうねりが極まる近年、人々に必要なのは心の探究──
心の安穏を探し求めればやがて「まほろば」にたどり着き 
音の起源、根源を見つめれば太古の記憶や脈動が浮かび上がる 
音はいつ生まれ、どのように人の心に繋がってきたのだろう 
感情の原始へ思い馳せ、その先に見えたまほろばの心がそこにあった。
 

HAPPY『Ancient Moods Mahollova Mind』が届きました。
2012年に京都で結成された5人組のサイケデリック・バンド、HAPPYの最新作。スピリチュアル・ジャズのような導入から“Sundowner”、“9Steps”と繋げる展開で、時間をどろっと溶かされる。ぐるぐると円を描くような演奏に身を任せていると、いま、いつ、どこかと気にしているのがバカらしくなってくる。彼らはなにを希求して、こんな音像を手に入れたのか。魔法はとけないままでいい。

販売価格は2300円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/7 店日誌

7月7日、日曜日。スーパーに空き缶を捨てにいって汗だくになる。大きな交差点の角にあるうなぎ屋は車でいっぱい。みんな、力をつけたいのかなーと考えながら自転車を走らせコンビニへ。今、食べられるのはサクレだけ。シャキシャキと氷を混ぜ込みながらレモンの皮まで一気に食す。ああ、ちょっとだけ身体に力がたまった気がする。扇風機の風で汗が乾いていく。シャワーを浴びたような体感。しっかし、どれだけ暑いんだろうか。

今日明日は13時開店、19時閉店。お暇があれば、ご来店を。

2024/07/06

7/6 店日誌

7月6日、土曜日。朝、ピーター・バラカンのラジオ番組がはじまって、すぐに聴きのがしに切り替える。先週の同時刻に放送された「キング・タビーとダブの世界」をもう一度、聴くために(都合3度目)。オーガスタス・パブロ「キング・タビー・ミーツ・ロッカーズ・アップタウン」の一部が、NAT000の音の響きに近いと感じる。後者にもダブの要素があるとするのは無茶な気がするが、どちらも独創的なのは間違いない。時代、国籍、出自を越えて響き合うものがあるから、音楽を聴くのはやめられない。

キング・タビー「ア・ノイジー・プレイス」の曲名、曲調の由来を知って、笑えてくる。カラッとした逸話であっても、曲自体はかなり奇妙。やはり、ヤビー・ユー「コンカリング・ダブ」がいちばん好き(ハリー・ムーディー「フル・ドース・オブ・ダブ」のベースラインも魅惑的!)。

暑い、暑い! と言い交わすのが挨拶よりも先立っているこの数日。初夏、梅雨、夏の境目はもはや消滅したと考えるのが賢明だろうか。ここまで気候が変わってしまうと、気象庁の予報をあてにするのも無理がでてくる。誰にも正確なことは分からない。天気も政治も、なにもかもぐちゃぐちゃである。

今日明日は13時開店! お暇があれば、お出かけください。

2024/07/05

『VISTA』(CD-R)

NAT000『VISTA』が届きました。
同名義の単独作としては『7 SONGS』以来、4年ぶりの音源は9曲入りのCD-R。再生機からあふれ出す音の粒、一つ一つが繋がって得る体感はとても涼やか。流麗な音楽とはちがうのだけれど、流しっぱなしにしていて負荷の少ないエレクトロ・ミュージック。アンビエントのような要素はあれど、そのくくりには収めきれない独特の温度、質感を感じさせます。冷房で効かせた室内で流すと、すごく気持ちがいい。

販売価格は1200円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/5 店日誌

7月5日、金曜日。めちゃくちゃ暑いのにもかかわらず、冷房をつけずに店にいたらスケボーに乗ってエスプラくんが現れた。手にはビールの6缶パック。長らく手元になかった携帯電話が戻ってきたらしく、いつも以上にごきげんだ。電話のゆくえは自分も気になっていたので、まずは乾杯! ことの顛末を聞かせてもらう。いいこと、わるいことが混ざり合っていて、局面ごとに表情がかわる。そうそう聞ける話ではないから、夢中で耳を傾ける。缶ビールの水滴がものすごい勢いで吹き出して、あっという間にぬるくなった。

昨日もまた、気分のまま2枚のレコードを持ち帰った。1枚はジャケットのイメージ通り。アフリカ、ナイジェリアの音楽なのか、抜けがいい。なにより裏ジャケットの写真がいい。バンドメンバーと思わしき6人の男たちはメッチャ楽しそう。もう1枚はアコーディオン奏者、スティーブ・ジョーダン。想像以上のノリの良さ。

夏葉社の新刊、庄野千寿子『誕生日のアップルパイ』の動きがいい。週末に向けてちょこっと補充したので、直に手にしてほしい。同社の既刊、自主制作の小冊子なども補充済み。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

『アナキズム文献センター通信』69号


『アナキズム文献センター通信』69号が届きました。
静岡県富士宮市にある〈アナキズム文献センター〉発行の通信。最新号の一面は、「だめ連とその仲間たちが選んだ所蔵資料(新刊の刊行記念静岡ツアーでセンター書庫に来訪)」。3面にわたって同センター所蔵のアナキズム関連資料をいろいろ紹介してくれていて、ついつい目移り。図版と解説を追いかけるのが楽しい好記事。その他、連載「古本屋オヤジの旧書紹介」では『思想の科学』1971年11月号(特集・アナキズムの可能性)を紹介しています。

さらに、ボブ・ブラック/高橋幸彦(訳)『労働廃絶論』も到着。文献センターが手定期で刊行している「CIRA–JAPAN PAPER」の6号目となるフリーペーパー。24ページの小冊子ではあるけれど、ガッシリした手応えあり。

入手ご希望であれば、店頭もしくはメールで気軽にお声がけください。

2024/07/04

『神様のいる街』

本に戦争が染みついていた。そこに時間が流れていた。本の中の時間が右手と左手からステレオで伝わってくる。ざらざらした紙に触れることは、そのまま時間に触れることで、古本を買うということ──手に入れるというのは、こういうことなのだと、ようやく理解しつつあった。

吉田篤弘『神様のいる街』が届きました。
初入荷は2018年4月、そこからちょこちょこと仕入れては売ってきたけれど、いま改めて紹介したい。手のひらに収めやすいちょうどいい判型で、125ページほどの小さな本。神戸と神保町、「神」の一字をふくむ街で過ごした日々をつづった自伝的エッセイ集。清冽な文体で、するする読めてしまう。

販売価格は1760円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。