2024/01/17

1/17 店日誌

1月17日、水曜日。アイパッドを開くと4年前の写真が上がってくる。ソファの上に寝袋がくしゃっとなった状態を見ると、懐かしい……と声が出る。ブログを遡ってみると2020年の1月13日付の記事で「タカツキ宇宙実験棟体験記①」を書いている。全4回()。京都精華大学で開催された仕立て屋のサーカス・京都公演での出店記であり、年上の友人タカツキさんとの交友録で京都の旅記録でもあるこの記事が現在もつづく店日誌の原型である。

こうして記録をしておくと、読み返せるから面白い。こんなとき、あんな人に会って、ああいう店に行ったんだな。楽しかった。つまらなかった。特別なにも感じなかった。些細なことがよみがえってきて、愛おしい気持ちになる。恥ずかしさもあるけど、書いておいてよかったと思う。

連休明けの営業日。人は来るか、来ないかと思案しても仕方がないのでバーンと開けておく。相変わらず本や音源(レコード多め)に入荷があって、品切れていたものの補充もある。来てくれれば、何かを見つけてもらえるはずだ。

今日明日、明後日は15時開店。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2024/01/16

『やさしさでできた秘密結社』(7インチ)

素敵な「どうでもいい」がある 素敵な無関心がある まともな奴らはおいてけぼり アロハシャツは正装 /やさしさでできた秘密結社 君をそそのかしている

ランタンパレード『やさしさでできた秘密結社』が届きました。
ささやくようなヴォーカルとはかなくもエモーショナルなギターフレーズの組み合わせが絶妙な表題曲。「胸騒ぎをありがとう」は最後のフレーズにヒヤリとする。「ジュークボックスセレナーデ」と「青の階調」は黒みがかったベースラインが印象的で、フロアでも映えそう(デカい音で聴いてみたい)。全4曲、収録時間も長くなくとも、振り幅のある感情が刻まれた7インチ・シングル。

販売価格は1870円(税込)。少数ですが、オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

1/16 雑記

久しぶりに東京を歩く。つくばエクスプレスを秋葉原で降りて、お茶の水まで、いつも以上にゆっくり足を進める。聖橋をくぐって坂を上がると交差点には沢山の人。大学や会社、病院なのかな、人それぞれに目的があって速度がある。街の動きを観察しつつ、映画のことなど考える。

まずはディスクユニオン、珍しく穂高には入らず神保町へ。山の上ホテルの看板につられて坂の上を見上げる。もう少し歩いて、アットワンダーJGに入店。じっくり棚を追って、あちこちに欲しい本を見つける。小林信彦の本がずらりと揃っていて息をのむ。種村季弘、殿山泰司の本も充実している。大体どれも買いやすい値段。数冊を選んで会計を済ます。

外に出ると、カレーとコーヒーの匂いが鼻につく。そう言えば朝から何も食べてない。エチオピアに足を向けるとちょうどよく空いている。チキンカレーを食べるとじわじわと汗が出る。サッと食べ終えて、地下鉄に乗って清澄白河で降りる。地図を確認して、門前仲町まで歩いていく。

清澄通りは高い建物が少なく、空が広く見える。のんびり歩く。何でもない歩道橋の下に小津安二郎生誕の地とかかれた標識がある。遠くに赤札堂が目に入って、町々が繋がっていることに納得する。こうやって動くと東京は面白い。

ほどほどで少し飲んで、目的地の四谷に向かう。地下鉄を乗り換えて四谷三丁目で下車。編集者の金井さんと落ち合って、目に入ったサイゼリアに入店、軽く飲みつつ話し出すと、止まらない。あれやこれやが結局一つの話題に収斂されていくような、不思議な感覚。ライブの時間に合わせて、すぐ近くのバー・ドレスを目指して歩き出す。

雑居ビルの4階にあるカッコいい店。ほどよい緊張感。ガチガチでないのにスキが少ない。ライブのための特別営業で店内は満席、普段はまた違った雰囲気、空気らしいので時間をつくって再訪したい。ラム酒を飲みつつ、居合わせた方々とちょうど良く会話をして、音楽を聴く。こういう時間は久しぶりだ。来てよかった。

終電前の電車に乗って、どうにかこうにか帰ってきた。

                                  

15時の追記

つくば市に隣接する別の街で見つけた中華風レストランのチャーハンはバター風味。けっこうな音量で宇宙的なニューエイジ・ミュージックが流れている。ラーメンと餃子、酢豚は定番の味。時空のはざまに迷い込んだような不思議な店だった。また行けるかは分からないけど、むげにはできない魅力があった。

2024/01/15

連休

1月15日(月)、16日(火)は休みます。

2024/01/14

『1996 at Shinjuku JAM,Tokyo』(LP)

JACKIE & THE CEDRICS『1996 at Shinjuku JAM,Tokyo』が届きました。
個人的に憧れ続けているバンド、ジャッキー・アンド・ザ・セドリックスの1996年〈新宿JAM〉でのライブ音源がレコード化! こういう音楽こそオシャレなんだよなーとか思うのですが、聴く人それぞれが楽しんでくれたらいいんです。「ガレージ界は勿論、パンク界での人気も納得な圧巻のライブ・ステージングは、R&Rの本質、人間の本能を直撃!メンバー全員20代全盛期のキレッキレッ充実演奏」とは公式解説からの引用。

販売価格は4950円(税込)。スカイブルー盤で初回500枚限定生産、ナンバリング入り。

『Trojan Reggae Party』(LP)

V.A『Trojan Reggae Party』が届きました。
2023年にこんな音源がレコードで再発されていたとは……! と言うか、1971年にこんなパーティーが行われていたのかと驚かされっぱなしの1枚。シマロンズ、パイオニアーズ、ダンディ、デルロイ・ウィルソンなどなど好きな人にはたまらない面々が一堂に会したレゲエ・パーティーの実況録音盤。ハイテンションの司会者に煽られるように元気な聴衆、演者のエネルギーがうずまいています。時に混ざるメロウ&スウィートな曲がすごーーーく沁みる。

販売価格は4400円(税込)。再発の監修を手がけたのは、不死身亭一門。

1/14 店日誌

1月14日、日曜日。ツイッター、インスタグラムといったSNSでの反応、数字はあてにならない。ごきげんな構図、エモーショナルな状況を写せばいいね、いいねと数字が増していく。静かな、動きの少ないものには反応が少ない。でも、店にいて「あの本は……」と問い合わせを受けるのが、そこに写していた本なのだ。数字として実感できなくても、どこかで受け取っている人がいる。そんなの当たり前と言われればそれまでなのだが、なんとなく不思議な気もする。

しつこく『パーフェクト・デイズ』の話をしている。あれはファンタジーなの? みんな、どうやって観てるの? それにしては、細部の描き方が甘いのでは。写真屋の場面はスモークのオマージュかな。翻訳者の方が店番役だったぜ……。ああした雰囲気にほだされる人が多いから、日本社会にはオルタナティヴが成立しないのかな……等々。やり取りが深まりつつある。

今日明日はお隣のカフェで展示中の写真家・奥山淳志さんが在店とのこと。飾らず、話も上手な人なので、本人を見かけたら声をかけてみてほしい。

今日は13時から19時までの通常営業。明日、明後日は連休です。