6月22日、日曜日。不調の原因は週はじめに食べた鳥刺だった可能性が高い。要因は、トリ肉などに棲みつくカンピロバクターという菌が引き起こす症例に酷似していること、ともに食した家人も同じ状態になっていること。いきなりの夏バテ? って可能性もゼロではないし、他の原因も考えられるから闇雲な断定は控えたいのだが、そろそろ疲れてきた(主に肛門が……)。発症から3日〜5日程度で回復するらしいので、持ち直すのは今日か明日だろうか。期待しながら復調を待っている。
来ないものを待つことと、かならず来るものを待つこととに差異があるとしたら、器の小さいのはあきらかに後者だろう。待っても詮無いものを待つことにこそ意義があるのだから。(堀江敏幸)(*1)
堀江敏幸の小説を読みはじめると驚くほど、波長が合う。『いつか王子駅で』の6章目は「待つ」ことの考察が主軸になっていて、徳田秋声『あらくれ』を例にあげつつ「私」の黙考がつづく。「なすべきことを持たずに一日を迎え、目の前にたちふさがる不可視の塊である時間をつぶすために必要な熱量は、具体的ななにかを片づける場合よりはるかに大きい」(*2)という箇所につよく共感。
(*1)『いつか王子駅で』(新潮文庫)p.96 (*2)同p.85
なじみの人、あらたに知る人、ここ最近は1人でしずかに本を選ぶ人が少なくない。3〜4人での来店はできるだけ遠慮してほしい。そもそも狭い店だし、動きづらくなるだけだから。
今日明日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

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