2025/11/03

11/3 店日誌


11月3日、月曜日。朝、目が覚めるとパキッとした光が目に入って気持ちがいい。散歩に出ると筑波山がよく見える。畑の野菜、道端の雑草や苔、蜘蛛の巣もきらきら光ってる。いつも以上に立体感があるのは気のせいだろうか。公園のベンチでソーセージエッグマフィンを食べてると虫が目の前で空中停止。羽を細かくバタつかせながら顔の前から動かない。不思議だなーと眺めてるとトンボもびゅーんと飛んでくる。虫たちも機嫌がよさそうだ。

ジャッキー・ミットゥー名義でリリースされた、実質ソウル・ヴェンダーズによる1967年作。「Ram Jam」と「Darker Shade Of Black」のみ先にジャマイカで録音され、それ以外はすべて“コクソンズ・ロックステディ・レヴュー”と題されたライブのために訪れた英国で録音されたという。(石井“EC”志津男(監修)『The ROCK STEADY BOOK』)

ジャッキー・ミットゥーを中心とするバンド、ソウル・ヴェンダーズとソウル・ブラザーズ。彼らのつくる音波は穏やかで心地がいい。グルーヴしながら水平移動するような感覚があって、何度聴いても不思議だな〜と思うのだ。ロックステディとラウンジミュージックの絶妙な掛け合いって感触もあり、延々と流しておけるんだよねェ。

「僕がイメージする典型的なロックステディは1967年のレコードだけ。68年はアーリー・レゲエの要素が強くて、66年はスカの要素が強い」。森俊也さんの発言になるほど〜と唸ったり、この数日は『The ROCK STEDY BOOK』に啓蒙されている。

今日も通常営業! 本や音源の買取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に〜!

2025/11/02

11/2 店日誌


11月2日、日曜日。いやあ、天気がよくて良かったなァ。家から店の途中にある筑波大学で学園祭、隣町の土浦は花火大会、その他あちこちでフェス、マーケット、運動会なんかが催される秋の連休。人のにぎわいに混ざりこむ喜び、陽光の暖かみを感じるのに絶好の気候。そんな中でも、ちっぽけな本屋まで足を運んでくれる人がいて、驚かされるし助けられる(遠方からきて大量にガバッと買っていってくれた方もいた……)。

お隣カフェはもちろん、近隣の焙煎所や古着屋も開いている。学園祭ついでに歩きまわるにはちょうどいい距離にあるかなーと思う。人ごみに疲れたり、コーヒー飲みつつ本でも読むかなーなんて気になったら覗きにきてほしい。

今日明日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2025/11/01

11/1 店日誌

ダブ平&ニュー・シャネルは大竹の音楽作品としては究極のもので、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、ターン・テーブルという編成のバンドは全てリモート・コントロールされ、そのステージごと作品となったとててつもないシステムです。かつてはこのシステムにヤマタカEYEがフィーチャリングされデストロイ・オール・モンスターズと共演、内橋和久との共演はCD作品としても発表されました。(田口史人)

11月1日、土曜日。怒涛の勢いで品物が届く。まずは滋賀県彦根市〈山の湯〉拠点のレーベル・円盤から超ド級の作品! ダブ平&ニューシャネル+JUKE/19.『Live area. at TAD 2023.9.18』(2CD)をはじめ『高円寺南3-59-11』『あんころごはん』『店の名はイズコ』が到着。封を解く間もなく大阪府大阪市のEm Recordsからは来週発売のThe Worm『PANTILDE』(LP&CD)に加えて、お客さんから注文を受けていた2タイトル。それらの検品、品出し、解説を書いてSNSで紹介して……なんてことをやってると時間があっという間に過ぎていく。

夏葉社の新刊、伊藤礼『旅は老母とともに』と復刊された黒田三郎『小さなユリと』、尾形亀之助『美しい街』がそろって再入荷。地味かもしれないけど味のある作品たち。びゅーんと売れなくても、気がつくと品切れになっていることが多い。

てな感じで、ダァ〜〜〜ッと月が変わって、今日から3連休。上記したもの以外にも古本、中古音源には日々入荷あり。オンラインでは紹介が追いつかないので、店に来てもらうのがいちばん確実。ぜひお出かけを。

今日明日、明後日は通常営業! 本や音源の買取依頼は常時受付中〜!

2025/10/31

10/31 店日誌


10月31日、金曜日。早いもので今年も……なんて言いたくないのだが、待機している催事の日程は年末もしくは年始なのである。ハァァァ〜忘年会。師走。嫌だなァ。頭に浮かべるだけで窮屈になる。酒など普段から飲んでるわけだし、はからずに人が集まってしまうこともある。無理矢理に都合をつけて大騒ぎするのは疲れるだけだよな〜とか、なんとか毎年似たようなことを書いてるから、誘いはほとんどないんだけれど(世間の風習を揶揄したいのでなく、自分には向かない行事なだけです。誰も悪くない)。

つくば市筑穂の〈つるばみコーヒー〉に預けた中古盤の販売開始! 90パーセントがジャズ、日本盤。盤質良好。1000〜1500円の価格帯がほとんどでまれに2000円台もあり。お店はスーパー〈たいらや〉の斜向かい、100円ショップや植物店のすぐ近く。扱っているのはコーヒー豆と抽出器具、ちょびっとだけお菓子あり。

今朝、陽に当たりながら聴いたのはアーネスト・ラングリン『ミスター・アーニー・ラングリン・ウィズ・ソウル』。ひょっこり覗いたユニオンで安価で売られてたら、そりゃ買うよな〜。日向ぼっこにぴったり。

今日もいろいろ入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2025/10/30

10/30 店日誌

10月30日、木曜日。デイヴ・ヴァン・ロンク、イッツ・ア・ビューティフル・デイ、ラウンジ・リザーズ、ジャッキー・ミットゥー、アーネスト・ラングリン、ビル・エヴァンス、戦前ブルースのコンピレーション。都内の〈ディスク・ユニオン〉や 天久保1丁目〈グッド・ニアー・レコーズ〉で購入したり、店頭で買い取ったレコードに針をおろしていく。主に本を読みながら、コーヒーやビールを飲んだりしながら耳を傾ける。

その中で驚いたのは、イッツ・ア・ビューティフル・デイ。彼らの2作目『MARRYING MAIDEN』はこれぞサンフランシスコ・サウンド! って感じの抜けの良さ。乾いた空気にぴったりの伸びやかなエレキ、ブルーグラスが基調になったアコースティックが絶妙に混ざり合う。グレイトフル・デッドがはらむものに似てるなあと思って調べると、ジェリー・ガルシアも参加していた。

サイケデリックなわけだから当然アシッド、スモークありのサウンドなのだが、全編にわたって音は穏やか。電気増幅されていてもピース&ラブの要素をつよく感じる。1970年の録音時、街にはどんな空気が流れていたんだろうか。夜じゃなく朝、もしくは昼に合うレコード。

今日明日、明後日からの3連休も通常営業! お暇があればご来店を〜!

2025/10/29

10/29 雑記

友人に薦められた、カーソン・ランド監督作品『さよならはスローボールで』を観るために〈イーアスつくば〉まで自転車を走らせる。せっかくの休日、心理的に負荷の少ないルートを選んでゆっくり進んでいくと、田舎道を過ぎたところでドーンとそびえる軍艦みたいなショッピングセンターが見えてくる。ああ、ここはやっぱり好きじゃないなあ……と感じつつ、鑑賞券を買ってから書店に足を向ける。量、質ともに近隣ではいちばんの店。ここになら2〜3時間はいられるだろう。

『群像』で連載されている小西康陽「これからの人生。」最新回を(備え付けの椅子に座って)堪能し、男性雑誌コーナーに移動すると『Ollie』のニューヨーク特集号が目に入る。ビビッときて手にとると、こりゃすげえ。誌面に勢いがある。リーヴァイス、Gショックの広告ページもあるものの、彼の地の空気をにごりなく伝えてくれる。カッコよかったなァ。

音楽コーナーで見つけた石井”EC”志津男(監修)『The ROCK STEADY BOOK』を買い、劇場へ。早めに席についてだらーっとして上映開始を待っていると予告編がはじまって、ドカーン! バーン! って感じの派手な作品がいくつかと、ジワーッと泣かせるものも混ぜて流れる。客は自分以外にもうひとりだけ。

さあ、本編。日が昇って暮れていく、当たり前の毎日。どこにでもある時間の流れ。それを、そのまま描写するために必要だったのが、片田舎の草野球。時間がくれば球審は帰る。客もそれぞれの用事でいなくなる。暗くなればボールは見えなくなる。ただそれだけの話で、あくびが出るほど退屈なのだけど、ジワーッと引き込まれていく。これは、脱力系のフリをした実験作なんじゃなかろうか。全編にローファイな感触があったのも好印象。エンディング・テーマも素晴らしかった。

映画館を出ると14時ちょうど。今日はもう何もしなくていいだろう。スーパーで缶ビールを買って、家に帰ることにする。

2025/10/28

10/28・29 連休

今日、明日は休みます。

2025/10/27

10/27 店日誌

10月27日、月曜日。出張から帰ってきて、ヘトヘトのまま開店準備をしている最中に人がきて「あと5分、お時間を……」お願いすると快く待ってくれて、再度入店。静かに営業がはじまったところで若者4人がワイワイと。「いま4人は無理……」そう断ると1人だけ残って本を見ていく。最初の方を送り出したところで、さっきの対応を詫びて、今ならみんなで来ても大丈夫と伝える。質問に応えて、おすすめを伝えたりするうちに元気が出てくる。それぞれの会計時にステッカーを渡すと喜んでくれて、こちらも嬉しい。ジワジワとエネルギーが充填されていく。

その後も客足は絶えず、いいリズム。いいペース。小雨舞うなか、遠方から足を運んでくれた人もいて、開けててよかったとしみじみ感じる。23日(木)の渋谷出店、25日(土)の足利出張を挟みつつ営業できたのが今週の収穫だ(閉店後、遊びにいった〈aNTENA〉でのTRUE FIGHTのライブも素晴らしかった! ノってるバンドの勢いを感じさせた)。

オンライン・ストア〈平凡〉に夏葉社の新刊、伊藤礼『旅は老母とともに』と黒田三郎『小さなユリと』、尾形亀之助『美しい街』が入荷。補充しているものもあるので、気が向いたら覗いてくほしい。

今日は通常営業! 急ですが、明日・明後日は連休にします。

2025/10/26

10/26 店日誌


10月26日、日曜日。いや〜足利、遠いねえ! 9時過ぎにホテルをチェックアウト、渡瀬川をこえて東武線足利市駅まで歩いていくと、ちょうど特急リバティ・りょうもうがくるところ。慌てて切符を買って指定席に乗車。けっこう混んでて、どうも窮屈。二日酔いで気がふさぐ。旅情のカケラもなく目的地まで目を閉じてやり過ごす。通路を挟んで向かい側の男性ふたりのおしゃべりに耳を傾けて、久喜、東武動物公園、北千住。ささっとつくばエクスプレスに乗り換えて、守谷経由でつくば着。駅から店まで歩いているうち、気が晴れてきた。

てなわけで、開店! ……と書きましたが、ただいま店内整理中。しばしお待ちを。

2025/10/25

10/25 休業

今日、10月25日は足利出張のため、店舗は終日休業です。

2025/10/24

10/24 店日誌

10月24日、金曜日。いや〜楽しかった! フレンテ・クンビエロのライブは素晴らしかった! 終始クンビアのリズムに踊らされっぱなし。メンバーの明るいキャラクターもあって、お客さんも笑顔の人が多かった。なんといっても終演後の物販に集まってくる人の勢いたるや、かなりのもの。自分はフレンテ公式ではなくオクラ印の音源とちょびっとの書籍を売っていたのだけど、どんどん売れる! がばがば買われてく! こっちもノってきてバシバシ説明して、触ってもらう。ステッカーも配る。なんて調子でやってたら、おかげさまで音源はほぼ完売。レジ金もぴったりで気分よし。

古くはCD屋のバイト時代、その後の仕立て屋のサーカス、たまにある催事出店での経験の蓄積に助けられた。人がくるほど、興味を向けられるほどにエネルギーが増してくる。お金のやり取りを丁寧にするのはもちろん、話のリズム、テンポに気をつけるのも大事なんだよな〜と再確認。いい時間だった。

明日25日(土)は「ASHIKAGA SOCIAL SPOT」vol.2に出店! 楽しみだな〜!

2025/10/23

10/23 店日誌

10月23日、木曜日。セオ・パリッシュ、ホアン・アトキンス、アンドリュー・ウェザオール、ハービー・ハンコック、フェラ・クティ、リョー・カワサキ、ヴァーミリオン・サンズ、山本精一、武満徹……常連のイシワタさんが売ってくれたCDを再生しては「オオ〜!」とうなったり「ムム……」と考えさせられたり、とにかく面白い。脈略がないようで、興味の傾向を計られている気もするセレクト。ただモノじゃないなあ、イシワタさん。

今日は渋谷〈WWW〉で開催されるフレンテ・クンビエロ来日公演に出店補助で参加するため、15時までの短縮営業! 変化をつづける現代クンビアを体現するバンドであり、進行形のダンスミュージックを体感できる貴重な機会。興味があれば、会場に足を運んでほしい。

てなわけで、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/10/22

10/22 店日誌

10月22日、水曜日。朝イチで足利出店用の本を2箱、郵便局から発送する。合わせてオンライン・ストアで売れたもの、メールで注文を受けたものもポストに投函。〈つるばみコーヒー〉店主のヘルプがなければ今ごろくたびれ果てていたかもしれない。助かった。彼の店で売ってるものはコーヒー豆、ドリッパーなどの抽出器具、ちょっとしたお菓子など。遠からず中古ジャズ・レコードの販売もはじまるはず。水曜以外の10時〜18時で営業してるので、気軽にお出かけください。

個人的に探求してる冬場ののど飴、ついにこれぞ! ってものを見つけたかも。大阪屋製菓株式会社の「大根生姜のど飴」は甘さひかえめ、生姜のピリリとした味がちょうどいい。「大根のほどよい辛みと風味豊かな生姜の香りがのどにうるおいを与えます」という惹句に偽りなし。

今日は通常営業! 明日23日(木)は11時から15時までの短縮営業です。

2025/10/21

10/21 雑記

週1回の定休日。行動の選択肢は多くない。午前中に映画を観に行くか、柏かお茶の水にレコードを探しに行くか、もしくは近所で静かに過ごすか。今日はエネルギー不足を感じて消極策の第3案を採用。週末の足利出店に向けて準備を進める。買い取ったばかりの古本を中心に100サイズの段ボール、2箱をいっぱいにする。作業中に流していたラジオでは内閣総理大臣を決める投票の模様が中継されていて、ジャパン・イズ・バックを掲げる女性が選ばれたと伝えていた。

夕方前に風呂に入ったあと、だら〜っとしたまま眠りにおちる。休みの日はこれでいい。

2025/10/20

10/20 店日誌

10月20日、月曜日。旧友たちが訪ねてきたり、地元の先輩が顔を出してくれたり、遠方からはるばる出かけてきた人もいた。夕方以降はちょいちょいとビールが持ち込まれて、乾杯。乾杯。すごーーーく楽しかったのだけど、どうして、みんな同じ時間にくるのだろうか。4〜5人が店内にいる状況がつづくとやはり疲れる。外に出て、プハーッと息をはき出して、新鮮な空気を吸いたくなる。益子で植物店をいとなむ友人とも、店って、人の動きって不思議だよねえとしみじみ話した。

ガヤガヤ、ワイワイ、にぎやかな店内でもじっくり棚をみて本を選んでくれる人がいる。均一価格のコーナーから100円の本を数冊、少し高めの本もまぜて買っていく。中古音源が目当てだったり、店のステッカーが目的だったり、いろんな理由で人が集まる。やっぱり店って面白い。

今週は出店、出張の予定がふたつ。23日(木)はフレンテ・クンビエロの来日公演で、物販サポートのため短縮営業(11時〜15時)。25日(土)は栃木県足利市で開催される「ASHIKAGA SOCIAL SPOT」に参加。26日(日)は今のところ、営業するつもり。

今日も書籍、音源に入荷あり! お暇があればご来店ください。

2025/10/19

10/19 店日誌

10月19日、日曜日。お隣〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉の簾が外れた。真夏からだから、かれこれ3ヶ月くらいだろうか。今年の夏は暑かったし、長かった。自分の店でもようやく扇風機をしまえたと思ったら、そろそろ灯油を買わなきゃな……という気配。もはや四季じゃなく二季なんてよく言われてはいるけれど、そろそろ冗談では済まなくなってきた。暑い! 寒い! その間に過ごしやすい秋と春。今日の午後、夕方からだんだん温度が下がっていくらしいから、心構えだけでもしておこう。

本日! 10時半と14時半から〈つくばカピオホール〉にて、小さな子どもたちに贈ることばのないお芝居「ファミリエ」が開催されるとのこと。演じるのはイタリアのボローニャからきた劇団「ラ・バッカ」のメンバーたち。そのうちの1人、ロレンツォ・モンティさんが店にきて公演のことを伝えてくれた。

今日通常営業! お暇があれば、お出かけください!

2025/10/18

10/18 店日誌

10月18日、土曜日。ツイッターから離れて3週間。とくだん困ることはないのだけれど、時事情報がほとんど入ってこなくなるのには驚いた。日本とブラジルの試合結果はもちろん、大リーグのポストシーズンやクライマックスシリーズの状況、著名人の訃報などに触れる機会が激減した。自民党総裁選以後の連立か否かに関しても、ラジオのニュースが伝えること以外の情報は入ってこない。これが良いのか悪いのか。まあ、のんびり過ごしているのは間違いないから、判断は保留したままにしておく。

ちょうど来週! 10月25日(土)は栃木県足利市〈なべのそこ〉で開催される「ASHIKAGA SOCIAL SPOT」vol.2に出店するため、終日休業! 古本と新刊、新譜に加えて中古レコードも持っていくつもりなので、お近くの方はぜひ遊びにきてほしい。ポットマンのライブあり、タクトくんや金井さん、牧田さんの出店などもあり。

今日明日、明後日も通常営業〜! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/10/17

10/17 店日誌

10月17日、金曜日。プロ野球はクライマックス・シリーズ真っ只中。気が向けばラジオで聞いているのだけど、阪神×横浜戦を中継していた昨夜はチョイと面白かった。5回表、横浜の攻撃が終わったところで突然の豪雨、試合は中断。球場全体にシートをかけられる。観客たちは雨ガッパを着て、再開を待つ。その様子を見た解説の掛布雅之は「いやあ、すごい! これははじめて!」「途中で全体にシートをかけるなんてねえ」「雨の情報をつかむのがはやかったねえ」と阪神球団と甲子園球場、阪神園芸の対応に関心しきり。

途中でパ・リーグの試合状況が伝わると、ダブル解説の能見篤史と「いい試合してますね〜」と会話がはじまり「新庄監督の采配は面白いし、他チームの選手にも刺激を与えてるよねえ」「これから野球は変わっていきますよ!」なんてノリで話がポンポン出てくる。アナウンサーもノってきて、どんどん盛り上がる。

にわか野球ファンの自分には、試合よりも面白い。雑誌のモノクロページに載ってるコラム記事を読んでるような気分になり、ニマニマしながら聞いていた(試合自体は阪神のサヨナラ勝ちとのこと)。

ひさびさの好天! いい気分! お暇があれば、ご来店を〜!

2025/10/16

10/16 店日誌

10月16日、木曜日。お客さんのご実家が牛久と聞いて自分もかつては常磐線の牛久駅を使っていたこと、シリシリ器という店をやってる奴も牛久だし、今度つくばで河童に関する展示があるらしいですよ〜と話す。イズミヤとか懐かしいっすよね〜なんてやりとりしたのち、オレはなぜこうも牛久が好きなのか考えてみた。ひとつは安心感。牛久には、自分が小さかった頃の風景、気配が残ってる。あれは90年代? 平成初頭のノスタルジーに触れられるのが嬉しいのだ。

たとえば土浦の街区なんかは80年代、もうひと世代前の空気感。懐かしさじゃなくて、不定形な過去の気配があって、なんとなく馴染みづらい(好き嫌いとは別の話で)。ひるがえって、つくば市は……2000年代、バリバリ現役。それが良いと思ってるわけじゃないのだが、実際そうだろう。地元の谷田部、茎崎周辺は牛久文化圏なのだと思ってる。

最新号とバックナンバーの納品にきてくれたスペクテイター編集部・青野さんと『ワン・バトル・アフター・アナザー』の話で盛り上がる。閉店間際には牛久にも縁深い先輩、ヤマさん&ターさんが『ワン・バトル〜』を観た足でビールを持ってきて、ドカンとワンバト話を打ち上げた。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2025/10/15

10/15 店日誌

本屋の少ない安房地域。本との出会いの場として毎年秋に開催しています。読書&食欲の秋、千葉県最南端の手作りブックマーケットをお楽しみください。

10月15日、水曜日。千葉県南房総市の〈道の駅 ローズマリー公園〉で開催される「第9回 あわぶっく市」の開催案内を手にして、文字を追っていると、妙に嬉しい。幼稚園とか団地の自治会が開催するバザーのしおりのような手作り感、晶文社が発行していた『就職しないで生きるには』シリーズに似たおおらかさ、ほのかに香る抵抗の意志。それらがちょうど良く組み合わさっていて、出来合いの催事とは異なる空気を発している。手書きだからいいと言いたいわけじゃないけど、既存フォントでは出せない味があるのは間違いない。

主催者のひとりであり、「あわぶっく市」のチラシを手がける前田浩彦さんによれば、昨年度は雨にも関わらず1188冊もの本が旅立っていたとのこと。詳しくは、前田さんが書いてくれた「2024年を振り返る」をご参照あれ。

これから1週間は通常営業。来週(10/19~25)はちょこちょこ変則営業日があります。

2025/10/14

10/14 雑記

朝イチで買い物を済ませてから、筑波大学内の書店で藤本和子『リチャード・ブローティガン』を購入。今日の大目的を果たしたのち昼食、ウトウトするもインスタグラムのメッセージに起こされる。小林信彦『60年代日記』を読み終えた14時過ぎ、〈つるばみコーヒー〉まで自転車を走らせて、世間話をあれこれと。夕方はゴンチチのラジオを聴きながら、だらーっと入浴。脱力したまま日が暮れる。

2025/10/13

10/13 店日誌

10月13日、月曜日。鹿児島名山町〈食堂 湯湯〉店主・中村友貴がつくった『珍珍道中』が面白い! なんつーのか、読んでて気持ちがいいのである。九州を中心に、大阪や島根、広島からの寄稿者たちにはウケようとする打算がないし、編集人への信頼も感じられる。パッション&エモーション! 感情のままに突っ走った中村くんの旅日記「ジパング見聞珍遊唄食詩旅」は、たっぷりの注釈と1年後のあとがきが付いて、おかずたっぷり大盛飯の様相あり。

旅に出て得られる興奮と高揚、感動。店に留まることの停滞。そのバランスをどう取っていくのか? そもそも、店にいて停滞してんの? 食堂店主として悩み、もがく姿が散見されるところもいい。たぶん、これは食堂湯湯の序章の記録。中村くんを知る人はもちろん、そうでない人にも読んでみてほしい。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2025/10/12

10/12 店日誌

10月12日、日曜日。きもちのいい朝。お客さんから頂いたレコード『STUDIO ONE LOVERS』に針をおろすと、ゆったりとしたレゲエが流れ出す。ジャケット以外に文字情報がない盤だからA/B面の判別がしづらいのだけど、ちょっとばかり意識して耳を傾ければ曲名と歌詞とで特定できる。アルトン・エリスの妹(と教えてもらった)、ホーテンス・エリス「グルーヴィ・カインド・オブ・ラブ」ではじまり「ライフ」で終わるのがA面。フレディ・マクレガーやシュガー・マイノットもいるB面で好きなのは、ウィンストン・ジャレット「ノー・マンズ・ランド」。

ハウ・スウィート・イズ、スウィート・ソウル・ロッキング、プリティ・ルックス、ラブ・アンド・アンダースタンディングなんて可愛らしい曲名ばかりなのだが、低音はしっかり太くてウネリがある。UKのラヴァーズ・ロックとは異なるのは、まずヴォーカル。コーラス・ワーク。あとはリディムの土っぽさ。

秋晴れ! 雲が多くなる予報だけれど、明るいうちはドアを開け放して営業したい。

2025/10/11

10/11 店日誌


10月11日、土曜日。朝のラジオはニック・ドレイク特集。雨まじりの肌寒い朝、これ以上の音楽はないんじゃなかろうか。朝湯につかりながらどっぷりと聴く。波立ちかけた心中が徐々に落ち着いていく。目覚めてすぐ見たメッセージ、反射的に「あらら!?」と動揺したけど、冷静に考えれば不足は自分にある。関係を拗らせず、かと言ってこれまで通りは望まずに、穏便にやり取りできるように努める。まずは聞くこと。その上で言うべきことがあれば、伝えられればいい。

3連休、初日は雨。涼しいを通り越して肌寒い。どんな服を着て、防寒の準備はどうすればいいのか。頭がうまく働かない。車ならば上着ひとつで問題なく済むのだが、こちとら自転車、もしくは徒歩である。身体を動かすと暑くなるしなあ……。

今日明日、明後日は通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/10/10

10/10 店日誌

10月10日、金曜日。ポール・トーマス・アンダーソン監督作品『ワン・バトル・アフター・アナザー』、朝いちばんの回は8時から。家を7時ちょい過ぎに出て、店を経由して劇場まで自転車を走らせる。つくば市内の公園を繋いでいく歩行者専用道には学校に向かう小学生、中高生、通勤と思わしき人がたくさん。飛ばしすぎないようにそろーっと進んで、7時50分到着。〈シネプレックスつくば〉にきたのは『名もなき者』以来、7ヶ月ぶり。会員カードを恐る恐るさしだすと、まだ有効期限内! 選ぶ席は前よりの真ん中。当然、まわりには誰もいない。

黒人女性が車道を歩くファーストシーン、大荷物のレオナルド・ディカプリオがよたよたと走ってきたところから怒涛の展開。ドキドキどころブルブル、ガクガクしながら、あっという間の162分。これはすげえ作品だ。身体の芯を震わせながら劇場を出て、友人たちにメールを送る。

筑波中央郵便局でレコードを発送、先月注文した品々の入金を済ませたのち、昼食を買ってから店にきた。並びの店の人たちと「すごかったね〜!」とか話していると、再生産したトートバッグが到着。ハッと現実に戻されるも、興奮は収まりきらない。

明日からの3連休も通常営業! お暇があればご来店を!

2025/10/09

10/9 店日誌

10月9日、木曜日。近所のいちばん好きな店〈古着屋may〉がポパイに載ってると伝え聞き、買うぞ! と勇んで最寄の書店に向かった。雑誌コーナーで最新号が目に入る。特集はアーバン・アウトドア。売価は990円。さあ、メイはどこだ? タクトサトウの連載はどこにある? 巻末から見ていくも見つからない。掲載は誤報だったかな。注意深くページを繰っていくと、あった! モノクロコラムページの最後のところで「軽妙通信」という連載がはじまっていた。

載っててよかった。なぜだか妙にホッとする。タクトくんの描くメイの店内、店主ホソヤさんの顔をみてると笑えてくる。チーンと9000円の会計まで読み切って、満足。まあ今号はいいかな。けっきょく買わずに帰ってきた。

今週末、3連休も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/10/08

10/8 店日誌

10月8日、水曜日。(5日(日)の記録) 16時50分に店を閉めて、17時2分発のバスに乗りつくば駅、17時32分の区間快速に乗車。北千住で千代田線に乗り換えると代々木上原に19時前に着く。迷わず〈ロス・パペロテス〉に足を向け、目的の本を買うべく棚をみると……ガーン! ないじゃん! 店主の野崎さんに「あれ売れちゃったんですか(泣)」と声をかけると「ああ、ドンピシャで売れました」と穏やかな返答。やっぱり古物は見つけたときに買わないとねえ、でも、きっとまた出てきますよ。慰められつつ、先輩店主にあれこれ質問をはじめると、止まらない。

話すほどにお互いノッてきて、あれは? これは? どうなんでしょう? と質問攻め。なんでも快く答えてくれるから、ついつい聞いてしまう。ああ〜なんともいい時間。こんな風に気持ちが昂ぶるのは久しぶりで、ニコニコしながら言葉を交わす。閉店15分前に会計を済まして、退店。古川緑波『ロッパの悲食記』(六興出版)が大当たり。

先に東京にきていた妻と合流。すぐ近くの〈桉田餃子パワー店〉で夕食、瓶ビールと古代米酒? かわった酒(独特の風味だけどジーンと染みる)を飲んで、千代田線に乗車。のんびりと宿に向かう。短い東京滞在、幸先よし。いい気分でさっさと入眠。

今月しばらくは通常営業! 新入荷いろいろ、お暇があればご来店を!

2025/10/07

10/7 雑記

ロス・パペロテス、桉田餃子パワー店、ドトール、さぼうる、ディスクユニオンお茶の水店、ディスクユニオンJazz Tokyo、@ワンダーJG、居酒屋カヤ、ドトール、どんぐり舎、盛林堂書房、ユハ。東京をうろつき回った、2日弱。

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教訓、古本と中古盤(などの古物全般)は見つけたときに買え。金額だけを物差しにしてると好機を手放すことになる。一度手にして、ピンとくるものがあったなら、迷いを振り捨て購入すべし。数週前に見かけて気にしていた本、CD、レコードはすべて店の棚から消えていた。

居酒屋では思い切って飲んで、食うべし。二日酔いにならずに、もう酒はいらないわ……と思えるならば幸せだ。隣あった人たちとは挨拶程度のやり取りで済ませておくのがちょうどいい。

(自分への戒めであり、ちょびっとでも楽しく生きるためのコツとしてメモしておく。)

2025/10/06

10/6 連休

今日、明日は連休です。

2025/10/05

10/5 店日誌

10月5日、日曜日。「忘れられた水の住人たちが、初冬の野外プールに姿をあらわす。──河童とは何か。何故河童に魅せられたのか。その姿を形にできるのか」。石塚隆則 野外彫刻展覧会「河童解放区 KAPPA ASYL」の会期は11月7日(金)から30日(日)まで。会場はつくば市〈二の宮公園屋外プール〉とすぐ近くの〈gallery neo〉(観覧できるのは金土日と祝日のみなので要注意!)。当店でも販売している『河童学習ノート よくわからないモノのカタチを探る』は同展開催に向けた学習帳、値段はぽっきり300円。おすすめです。

本展「河童解放区」のチラシ2種を店頭で配布中! 他には11月9日(日)に〈つくば食堂 花〉で開催される「工藤裕次郎ライブ」や、10月24日(金)からはじまる三好祐介写真展「REMNANT 16」の開催案内などもあり。土浦〈生存書房〉では読書会、詩人・究極Q太郎を迎えるイベントも開催とのこと。

今日は17時までの短縮営業! 明日、6日(月)は休業です。

2025/10/04

10/4 店日誌

10月4日、土曜日。じわじわ効いてる。先月22日(月)に観た、モッキーのライブで得た感触、モヤモヤしたまま言語化できなかったものに形が与えられつつある。安直に「最高!」なんて言って片付けなくてよかった(少なくとも、自分は)。めちゃくちゃいいなーと感じたのは、まず導入。サンプラー? MPCってやつ? をいじりながら音を出して、最新作の「モッキーモッキーモッキー……」と歌うコーラスに繋げたところ。流れのままモッキーがドラムを叩きだすと、やっぱりいいのだ! ズンドコ、ズッタカ、滑らかじゃなくても弾んでて、ダンスミュージックのフィーリングが感じられる。

僕の片手にはいまも感覚のない指があるんだ。そのせいでドラミングが変わらざるをえなかった。指でコントロールできないから、叩きかたが特殊で、どうしてもバックビートになってしまう。いまではそのことに感謝してるけどね。僕みたいに叩ける人は、たぶん、ほかにはいないから。(モッキー)

自然と『MOCKUMENT』所収のインタビュー「モッキー自身によるモッキー」での発言を思い出す。バックビートってのがどんなリズムなのか把握できてないのだけど、彼が特殊なドラマーなのは理解できる。鍵盤、ベース、パーカッション、コーラスがまざりバンドの音がつくられていく、その過程を生で体感できるのがモッキーのライブの醍醐味のひとつ。

とにかく、インディペンデントであり続けること。自分のブランドを育てて、誰にも渡さないこと。10曲を仕上げて、アルバムにすること。ビジネスピープルに惑わされるな。

この言葉につよく励まされる。今の自分なりに読むならば、インディペンデント=自主独立の立場を保ったまま、仲間たちと場や物をつくり、簡単に放り投げないこと。望む結果を早急に得られずとも、あきらめず、工夫を続けること。ただし、楽しむことをは忘れずに(……なんて、決まりごと過ぎて恥ずかしいのだが、この地点に立って実践するのは重要だと思う)。

改めて、モッキーが好きになった。

てなわけで、今日も通常営業。明日5日(土)は17時までの短縮営業、明後日6日(日)は休業です。

2025/10/03

10/3 店日誌

10月3日、金曜日。傲慢=高ぶって人をあなどり見くだす態度であること。なるほど、このブログでの自分の書きっぷりは傲慢だと言われて仕方ない箇所があった。他者に対しての目線、発言と自己認識に開きがあれば、そりゃ指摘もされるだろう。さらにタチが悪いのは無自覚にそれを行っていたこと。こればかりは、どうにもできない。逃げも隠れもできない事実を受け入れるのみ。

可能なかぎりインディペンデントでありつづけること。他人のしてることなんか気にしなくていい。そこに答えなんかないよ。もし、彼らが答えをくれるんだとしても、きみにだってそれはできることだ。そんなのに従ったとしても、1年もしたらまた道を見失うだろう。(モッキー)

久しぶりで再読した『MOCKUMENT』所収「モッキー自身によるモッキー」(取材:松永良平)内の、好きな箇所。何度読んでもいいな〜と思うのだが、これも自分に都合よく受け取ってきただけじゃないのか? 他者に対して好き放題言っといて、オマエは我がままかい? モッキーなど持ち出して何かを語ろうとするのも傲慢さの表れだろう。

わりと90年代初頭から各都市で享受されてる音楽の差が明確にあった印象があります。そもそもヨーロッパにおける街の成り立ちや、街のありかた自体がそうなんですよね。はっきりしてる。(ムードマン)

先に挙げたモッキーへのインタビューはもちろん、その後に続く記事の面白さもようやく気がつけた。花代×ムードマン×高井康生「鼎談:モッキーを探して」にも重要で、参考にできる発言がたくさんある。自分の住む場、店に応用できればいいのだけど。

今日明日は通常営業! 明後日5日(日)は短縮営業、6日(月)は休業です。

2025/10/02

10/2 店日誌

10月2日、木曜日。続、秋花粉。就寝前にアレジオン20を一錠服用してみると、夜間の鼻づまりは若干軽減され、目が覚める回数も減ったような……気もするが、鼻腔深部はグズグズしたまま。まあ、こんなもんだよね〜と書きながら、目覚めると同時にはじまるクシャミ連発がなかったことに気がつく。これは、間違いなく薬の効果。アレジオン20に含有されたエピナスチン塩酸塩がアレルギー症状に対して、どれだけの効果を発するのか、時間をかけて確かめていく。

開店前の用事を済ませに周辺を歩くとまあ、自転車の数が多いこと! 筑波大の夏休みが終わったのだ。書店では教科書販売も始まっていて、人がたくさん。銀行ATMにも、人が並ぶ。国籍は多様。複数の言語が飛び交っている。国立大学が近くにあるのは面白い。なんせデカいし、容易には把握できない要素があるから。

今日も通常営業! 来週5日(日)は短縮営業、6日(月)は休業です。

2025/10/01

10/1 店日誌

10月1日、水曜日。秋花粉がとにかくキツい。原因はイネ? ブタクサ? それともハウスダスト? 就寝前に鼻の両穴が詰まるとおちおち寝つけない。入眠しても、喉が乾いて何度も目が覚める。ぼんやりしたまま起き出すとクシャミ連発。朝から鼻水と涙で顔がグシャグシャ。身体はダルい。いい加減にどうにかせねばと思い立ち、薬局でアレジオン20という薬を買ってきた。説明書には「1日1回就寝前の服用で効きます。なお、花粉などの季節性の症状に使用する場合は、症状が出始めたら早めに服用すると効きます」とある。もっと早く飲んでみればよかったのか……。

今週いっぱいは通常営業。来週5日(日)は17時までの短縮営業、6日(月)は休業します。

2025/09/30

9/30 雑記


朝イチで郵便物を発送したのち〈Bespoke〉で散髪、昼前に終わって〈古着屋may〉で少々おしゃべり。帰宅後にシャワー、昼食、レコード……いつのまにか寝てしまう。14時半ころに目が覚めて、銀行で入金を済ませてから〈つるばみコーヒー〉に寄って帰ってくると16時ぴったり。改めて、レゲエのレコードを2枚、しっかりと聴く。ルーツ・レゲエとダブ。分かりやすく派手じゃなくても、厚みがある。この不思議さの秘訣はなんだろう。考えているうちに日が暮れる。

2025/09/29

9/29 店日誌

9月29日、月曜日。いや〜朝から慌ただしい! オンライン・ストアで売れたものを梱包、宛名を貼り付けたのち郵便局まで走って、初回集荷にギリギリ間に合った。その足で100円ショップで消耗品を、スーパーで昼食を、コンビニでレターパックを購入。さらにもう一つ梱包を済ませて、ポストに投函。慌てて店に戻ってきた今10時59分……だったのだが、11時になってしまった! 定時に店は開けられたので、まあ良しとする。

てなわけで、今日も通常営業! お暇があればご来店を〜!

2025/09/28

9/28 店日誌


9月28日、日曜日。ハァ〜疲れた! 一昨日、昨日と友人たちがたくさん集って賑やかだった。すでに週末を終えたような気分なのだが、今は日曜の朝。10時半過ぎ。ラジオでは子ども電話相談室がながれてる。ダラダラしたまま時間がすぎていく。ああ……困った、なんにもやる気がしないのである。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/09/27

9/27 店日誌

9月27日、土曜日。つくづくポケットライブラリの最新刊、『読書欄 ‘23』が完成! オンライン・ストア〈平凡〉内で更新している「PEOPLE BOOKSTORE 店主の読書日記」の2023年分(6/27〜12/31)を大幅に加筆、修正した上で再構成したもの。120日/冊分の日記が入った50ページ弱の小冊子、矢吹純による表紙画がクールです。中綴じ、コート紙、簡易印刷の軽い仕上がりってこともあり販売価格は550円(税込)。ピンときたならぜひお手元に。

散歩したり発送準備をしてるうちに時間がぴゅーっと過ぎていき、店に着いたのが10時58分。ギリギリセーフ……ふう、とひと息ついたところで〈えんすい舎〉から「ピープルブックストア日報」の17号目(2024.4/24-5/12)が届けられる。朝から色々と動きが多い。

今日明日、明後日も通常営業! 本の買取などのお問い合わせはお気軽に。

2025/09/26

9/26 店日誌

9月26日、金曜日。まさかの文庫化! 野田努『ブラック・マシン・ミュージック 完全版』(上下)を買いに駅前のリブロまで自転車を走らせると、筑波大学のあちこちで工事中。警備員と作業員の連携がわるいのか、進路が判然としない箇所もある。スーッといくと「ダメダメ……」と小声で言われるが、そのまま進まざるえない。通れないなら、その旨の看板を出して、立ち位置も変えなきゃダメだろう。危険ならば、もっとしっかり伝えてほしい。うーむ。人の働き方に口を出す立場じゃないのだが。

リブロに行きつつ、地下にあるスーパーをのぞいてみると、まあビールが安いこと! 500ml缶で250円を切る店は珍しい。近所にあれば頻繁に行くだろうけど、チト遠い。こんな場所があったのか……と小さく驚きつつ、会計を済ませた。

今日も書籍、音源に入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/09/25

9/25 店日誌

ロックはもとより外国の音楽様式用の言葉である以上“自主独立”と呼称するより“インディーズ”と冠するほうが何事か、通常とは違っているような錯覚がかもし出される。その錯覚によって人々は“インディーズ”という“ジャンル”がこの世に存在しているようにさらなる錯覚を重ねる。“インディーズ”は作品発表およびその流通上の様式/方法のことであって音楽的様式のことではない。そのようなことさえわからぬ者がインディーズとやらを支えていてはインディーズもたまらぬ。(湯浅学)

9月25日、木曜日。代々木上原〈ロス・パペロテス〉でみつけた、湯浅学『音楽が降りてくる』を読み出すと止まらない! エンケン、裸のラリーズ、じゃがたら、アルケミーレコード、自主製作歌謡、勝新太郎、南沙織、谷啓、長新太……等々で紡がれる文章、やはり文字の力がとてつもない。そのまま書き写して、紹介したい箇所が山ほどある。自分が好きなように活動するための自主製作、資本との格闘を経て得る自主独立。その象徴として描かれるのはサン・ラー、プリンス、勝新太郎。ボブ・ディランに割かれるエネルギーもかなりのもの。

次に何をやるのか、見透かせるようなやつの歌など聴いている余裕はないし、目ざとく新品に対応して過去を切り捨てたり書き替える蝙蝠野郎にくれてやる銭はない。(…)気まぐれなのはお互い様だ。ムラっ気が強いのも俺だけじゃない。あしたどうなっているかなど、誰にもわからない。(同上)

上記した「ニール・ヤングが俺に教えてくれたこと」など小細工なしでストレートに投げ込まれる速球を前に、腰を引いてしまうか、ぐっと耐えるかで受け止められるものが変わってくる気がする。終始圧倒されながら、勢いにまかせてページを繰った。

今後しばらくは通常営業! 本の買取に関することなど、お問い合わせはお気軽に。

2025/09/24

9/24 店日誌

9月24日、水曜日。演奏中のステージをスマートフォンで動画撮影、「最高だった!」とコメントを添えて流布させる風習、どうにかならないか。せめて「ここの転調がよかった」とか「ベースの持ち方がカッコいいよね」なんて気を利かせてくれたらいいのだが、安直な言葉だけが広まって、共感される。なにも難しい用語を用いて、専門的な眼で批評せよとは言わないが、もうちょい工夫できないものか。そんな状況と、安っぽい煽り文句を用いまくる政党、政治家、企業家に牛耳られる世相はまったく無縁ではないとオレは思う。大袈裟だろうか。

ライブ中のスマートフォン、もはや風物、禁止にする必要は感じていない(むしろ、野外フェスに出ながら撮るな! ってのはなあ……)。言葉の用い方、共有の作法にこそ新発想を! なんてのがオッサン的発想だと指摘されれば、ウームと黙ってしまう。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/09/23

9/23 店日誌

9月23日、火曜日。(昨日の記録) つくば駅、15時42分発のつくばエクスプレス快速に乗って、代々木上原に着いたのが16時57分。外はまだ明るい。街に出ると祭の太鼓らしき音が聞こえてくる。駅から徒歩1分の〈ロス・パペロテス〉に入店、階段奥の音楽棚を凝視すると、あった! あると思った! 湯浅学『音楽が降りてくる』を見つける。他にも1冊、探求書があったのだけど、今日はこれで十分。会計をお願いすると「あっ、お久しぶりです」と声をかけてくれる。「あれ、わかりました?」「入ってきて、すぐアレと思って」なんて店主・野崎さんと話したのち気持ちよく店を出て、すぐ近くの桉田餃子に。

瓶ビールと定食。ラジオからは大相撲。本を読みつつペロリとたいらげ、お会計! なんと現金支払不可! ガーンとなるも対応してくれ、どうにか退店。日暮前の通りを缶ビール片手に歩き出すと半被姿の人が多く目に入る。どうやら祭前日らしい。にぎわい直前のいい空気。さらに歩いて、渋谷に入って、知人の店にも数年ぶりに顔を出す。かっこいい店、人。もう少しゆっくり話したかった。

ディスク・ユニオン2軒を経由して、目的地の〈WWW X〉でスガワラさんと落ち合うと、なんとヨシヒコとリカちゃんも! 久しぶりだねーっと話して、会場に入る。6年ぶりのモッキー、渋谷で観るのは7、8年ぶりかな。はてさて開演……感想はまた別のところで。

今日は13時から19時までの特別営業! 明日以降は通常営業です。

2025/09/22

9/22 店日誌


9月22日、月曜日。秋っぽい空気で気持ちがいい。早朝の散歩を経て、開店前に買い物に出ると近所のブックオフで知人と遭遇して慌てる。中古CDを吟味しているときに声をかけられ、あわわ……汗をかきそうになりながら、ご挨拶。気を取り直して会計を済ますと、後ろをスーッと通り過ぎるのはオカノさん! 追いかけて声をかける。オカノさんが立つ日の〈古着屋may〉はジャズが流れてて、いつもとは雰囲気が変わるから面白い。ちょいと大人のお店って感じなのだ。

今日は15時までの短縮営業! 明日23日(火)は13時から19時まで営業します。

2025/09/21

9/21 店日誌

9月21日、日曜日。ツイッター、インスタグラムで入荷を伝えた、EXODELIC『ROCK ‘EXODELIC’ STEADY』がとにかく奇妙で、クセになる。ジャマイカ音楽のロック・ステディをベースにしながらスピリチュアル・ジャズのサンプリングがあり、美声ながらも異電波のような女性ヴォーカルが入ってきたり、国籍不明の音世界なのである。現在、あちこちで耳目に触れる「エキゾチック」とは異なる表現、音像。HAYAMA EXOTICA RECORDSなるレーベルからのリリースで、完全手製のカセットテープ。

……さらに、このテープはA/B面とも同内容のはずなのだが、別の曲を聴いている気もしてくるから不思議。エキゾチック×サイケデリック=エキゾデリックとするならば、まったく正しい効果なのだと言えるのだが。

今日は通常営業! 明日は所用のため、15時までの短縮営業です。

23日(火)は定休日ですが、13時〜19時で営業します!

2025/09/20

9/20 店日誌

9月20日、土曜日。朝イチで店の整頓、昨夜の出店で散らかった店を整える。元の通りに並べていくだけなのだが、100パーセント元通りなんてあり得ない。順番が入れ替わったり、売れたものの間に別のものをはさんでみたり、気分のままに手を動かす。見え方が変わったなァ……と、しみじみして気がつく。たまには出店した方がいいのである。商品を動かして、普段とは異なる客層の人たちが手にして、買っていく。買われずに戻された本も、店に帰ってくると別の顔になったりするから面白い。

今日明日は通常営業。明後日、22日(月)は所用のため15時までの短縮営業です。

2025/09/19

9/19 店日誌

9月19日、金曜日。いきなり涼しい。空気が乾いててすこやかだ。音楽の鳴り方も変わった気がして、エム・レコードから仕入れたばかりのレコードがよく聴こえた。ムシムシの数日前には時に耳障りにも感じたピアノの音がすーっと溶け込む。虫の音、すずしい風といっしょに時間が流れていく。スティーブン・ウィッティントン『ファイナル・フラグメンツ:ピアノ・ミュージック・オブ・デイヴィッド・コトロウィ』はなんと50枚限定盤。併せて注文した3タイトルともオンライン・ストアでは販売せず、店で静かに売っていく。気になれば、お早めに。

入荷したての『高円寺南3-59-11』(上下)はいったん完売! 週末までには補充できると思うので、しばしお待ちを。DJKJ『THE GODFATHER OF THAILAND』は店頭在庫残り1枚。今後、再入荷の可能性もゼロではない……はず。動きがあり次第、お知らせします。

今日は催事出店のため、16時までの短縮営業。明日明後日は通常営業です。

2025/09/18

9/18 店日誌

9月18日、木曜日。平日の午前中は暇である。とくに隣のカフェが開いてない日はがらーん、ぽかーんとした時間がつづく。隙をみて昼食を……と思うけれども、隙だらけで機を失いそうになるので、腹が減ったら食べることにしている。食事中に店前に車が停まるとやや気まずいのだが、サッサと食べて落ち着いたら歯を磨く。で、椅子の座ると眠くなる。ぼーっとして頭が働かなくなるので困るのだが、どうしようもない。ひとおもいに寝ちゃえばスッキリするんだけどなあ。ツイッター、インスタグラム、ブログに追われている時間はやたらに忙しいのになあ。

新着入荷多数! エム・レコードからは、Sheriff Lindo And The Hammer『TEN DUBS THAT SHOCK THE WORLD(世界をゆるがした10のダブ)』の訳あり特価品、気になってつい注文してしまったピアノ・インプロ作も何枚か。円盤からは『高円寺南3-59-11』(上下)と新作レコード、定番の旧作群が到着。古本の買取もあり、中古音源もあり、店にいるのは大変だけど楽しいぞーーーー! やけっぱち。

今日は通常営業。明日は催事出店のため、16時までの短縮営業です。

2025/09/17

9/17 店日誌

9月17日、水曜日。数年ほったらかしていた『エスクァイア日本版』の山に手をつけて、誌面の充実ぶりに驚き手が止まる。今や概念ごと消失してしまった「メンズ・マガジン」の気概に触れて、背筋が伸びる。周りの目を伺ってるだけじゃ、面白いものは作れないし、出会えない。世界をはかる物差しを自分なりに選び、育てていくことの重要性を再認識(ときに手放すことも含めて)。いくつかの号は写真を撮って、簡単な紹介をつけてオンライン・ストア〈平凡〉に上げているので、ご注目を。

インスタグラム、ツイッター、オンライン・ストアの読書日記など手をつけはじめると時間が足りない。いま、昼食を買いにいけるかの瀬戸際でブログを書いている。欲張りすぎず、手を抜かず、いい按配で進められたらいいのだけど。

今日も通常営業! お暇があれば、ご来店を〜!

2025/09/16

9/16 雑記

ディスクユニオンで注文していたマイケル・ハーレイのレコードを受け取りに、柏に出る。いったん店を経由して、たまった段ボールを捨ててから自転車で走り出すと、どうもおかしい。背中と尻が冷たい。あーーーーー! 水筒の水が漏れてるよ! 本も入ってるからヤベーッとパニクり緊急停止。早めに気づいたからか被害は最小限。ヒヤヒヤしつつ、ゆっくり走って駅に着き、半額のピーナツパンを食べながら電車を待っていて「アア!」と声が出る。ピーナツバターがべっとりリュックにこぼれちゃった! 売店に引き返してウェットティッシュをもらって危機回避。ギリギリセーフ。

そろそろと電車を乗り換え(流山おおたかの森SCでのおつかいも済ませ)、柏に到着。いや〜まだまだ暑いねェ。人もたくさん。中年以上の人も多い。すいすいと街を歩いて、いくつかの店を経由してから目的地のユニオンへ。レコードをレジで受け取ったのち、いつもの古本屋を覗きにいくと臨時休業の張り紙が……。まあ、こんな日もある。踵を返して、つくばに戻る。

店でちょいちょい仕事をして、帰宅後にシャワーを浴びてビールを一杯! いやあ、これが美味かった。今日も暑かったもんなあ。

(※マイケル・ハーレイ関連で嬉しい出来事があり、うまく報告できればいいのだけれど。現在経過待ち。)

2025/09/15

9/15 店日誌

9月15日、月曜日。隣のカフェ、近所の古着屋の店主がそろって「暇ですねえ」と言う。自分も異論なし。連休の気配が感じられず、いつも通りどころか輪にかけて静かな週末なのである。幸いにも少数でもしっかり店をみてくれる人がいて、本とレコードなんかを組み合わせて買っていく。遠方の知人からピンポイントでの通販依頼があったり、オンライン・ストアで買い物する人もいる。まったくの無風ってわけじゃないから弱気にならずに済んでるけど、この時期、人はあんまり動かないんだなあと実感している。

昨夜、閉店間際に現れたのは阿佐ヶ谷〈古書コンコ堂〉の天野さん一家! お盆の連休からさほど間を空けずに来てくれるのは珍しい。終了間際のカフェでの展示を目的に、地質資料館などを回ってきたとのこと。読んだばかりのZINE、レコード、古本の話で盛り上がり、気持ちよく送り出す(冷房をきっていた店内が暑くて参っただろうなあ……反省)。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/09/14

9/14 店日誌

9月14日、日曜日。店にきて、インスタグラムで紹介するべくCDの写真を撮る。どこで、どんな風に撮るのいいのか、すぐにピンとくることがあれば全くのノーアイデアのときもある。今日は幸い、こうすりゃいいと思いついて撮ってみた。そのあとで解説文=キャプションまでスムーズに書ければいいのだけれど、つまづくこともしょっちょうだ。嘘っぽくせず、率直かつ平面に、大袈裟な感情を込めずに書けたらいい。他者の語り口をなぞらず、自分なりの面白味を伝えられたら、いちばん嬉しい。

今日、明日も通常営業。本の買取依頼、商品に関するお問い合わせはお気軽に。

2025/09/13

9/13 店日誌

9月13日、土曜日。朝、なんとなく『Reggae For Lovers』に針をおろすと、これがめちゃくちゃ良いのである。入荷したての5月にもこの盤を詳しく紹介しているのだけど、これは今! 夏の終わりかけ、秋の始まりのさしかかった今こそ味わうべきレコードだ。ゆったりしたメロウなリディム、スウィートなヴォーカル。「史上初のラヴァーズ・アルバム」なんて大袈裟な惹句より、抜群の選曲がなされたメロウ&スウィートなレゲエ・アルバムって感じでオススメしたい。店頭在庫は残り1枚。気になれば、ぜひお手元に。

月曜を底にして、水、木、金とじわじわお客さんが戻ってきたような。知り合いが多かった前半から後半(ってか昨日だよ!)になって、ようやく一見の方も混ざりはじめた。サボらずに手を入れて、店の鮮度を保っていくしかない。嘆かず、イジケず、やっていく。

3連休も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/09/12

9/12 店日誌

9月12日、金曜日。売り上げがヤベーっと書いたからか、当店の最長常連にして守り神ともいえるヒロタさんがきてくれた。スッカスカだった当初から混迷~低迷期を経て、営業時間がかわった現在まで、ずっと見てくれている人なのである。顔を出してくれるだけで嬉しいのに、毎度なにかしらを買っていく。森山大道、嵐山光三郎の話をしつつ、互いに気になる著者のことを教え合う。図書館や新刊書店はもちろん、ある程度以上の量の本のある棚を眺めるのが好きってのは自分も同じ。話ができて励みになる。

ちょうど来週、19日(金)につくば駅近くの〈つくばカピオホール〉で開催される「小室等 谷川俊太郎を歌う ──いま生きているということ」に当店も出店。演奏、パフォーマンスはもちろん、舞台美術も見逃せない。チケットはまだまだ販売中。公式サイトか、会場などで買えるとのこと。

明日からの3連休も通常営業。ご都合があえば、ご来店ください。

2025/09/11

9/11 店日誌

9月11日、木曜日。ふと思い立って、吉野家の牛魯珈カレーってのを食べてみた。あれ、不思議じゃないですか。なぜカレーの上に牛が乗る? うちは牛丼屋でカレー屋じゃないって矜持の現れなのかもしれないが、たぶん、多くの人は「牛いらね〜」ってなるんじゃないかな。スパイシーなルーに具らしきものはなかったから、具としての肉、なのか。みんな、どんな風に食べてるのかな。ちょいと気になる。

オイオイ、こりゃまずいぜ。きのうの売り上げは⚪︎×⚪︎円。オンライン・ストアでの購入分があるからガガーンとはこないものの、店に人の動きなし。暑さ疲れか、夏休み後の閑散期に入ったのか。日が暮れるのも早くなったよなァ……。

今日も通常営業! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/09/10

9/10 店日誌

9月10日、水曜日。11時開店になってから1週間、まだ慣れない。早い時間にくる人は少ないし、自分も新入荷のものの写真を撮ったり解説を書いたり、隙をみて弁当を食べたりもしてるので人を迎え入れる余裕がないときもある。クーラーもつけずにデカい音でスカ、レゲエを流したり、DJKJ『THE GODFATHER OF THAILAND』(改めて、最高!)を聴いてるから、静かに店をみられる環境じゃないとも言える。いや、だから来ないでくれと言いたいわけじゃなく、むしろ早めの来店を期待している。昼前から開けててよかった〜と思えることが増えたらいいんだけどなァ。

一昨日、月曜の売り上げは300円。ウーン、久しぶりの大ズッコケだとへこみつつ、来店してくれた若者に感謝がめばえた。営業時間を変えただけが要因だとは思ってないけど、以前より気持ちに余裕があるのは何でだろう。

今日も古本、音源に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2025/09/09

9/9 雑記

湯浅学。とにかく、湯浅学の本が読みたい。もしかしたらブックセンター・キャンパスにあるかもと思って自転車を走らせると、あえなく休み。たしか図書館に『音楽が降りてくる』があったはず。さっと走って音楽棚を凝視しても見つけられず、検索してみると、除籍になったのかノーヒット。ええい、こうなりゃ新刊書店も行ってやれ! 駅近くのリブロには『ライク・ア・ローリング・カセットテープ』があったのだが、求めてるのはコレじゃない。もうちょい走って覗いたツタヤには当然、なにもなし。気配ゼロ。シーンとした店内にいるだけで退屈する。

その前後に寄ったのは〈古着屋may〉と〈つるばみコーヒー〉。どちらにも落ち着いた空気が流れていて気持ちよく買い物ができた。仲間の店でお金を使うとスッキリする。こんなとき、知人とか友達じゃなくて仲間と言いたくなるのはなぜだろう。

2025/09/08

9/8 店日誌

グレイトフル・デッドのライヴの場に身を置いていると、実にそうした各自の“解釈”はどうあれ、まるで入浴しているようなくつろいだ気分になるのであった。“解釈”したいやつはし続ければいいし、思考回路を切りたいやつは切りっぱなしにすればいいし、瞑想したいやつはすればいい。三万人や四万人の聴衆を前にして、グレイトフル・デッドは、〈やりっぱなし〉という感じなのだ。(湯浅学)*1

9月8日、月曜日。うーん、すごい。湯浅学の書くものを追っていると、うなり、おどろき、わらわせられる。真似できるわけないし、なぞれるわけもないのだが、何でこんな風に書けるのか? どうしてそこに目を向けるのか? なんて感じで好奇心が沸いてくる。ああ、オレももっと沢山のレコードが聴きたい。紹介される本も読みたい。限られた時間のなかで、自分にやれることはやっておきたい。参った!『音楽を迎えにゆく』は凄い本である。

要するに、音盤すべてを平等に聞く、ということ。音盤全部を平等な権利として認めるというのは、評論活動の基本だとおれには思えるんだよ。(湯浅学)*2

これも簡単なことじゃない。どんな風体か、誰に紹介されたか、どこで売ってたか、なんて要素ありきで音盤を区別しているようじゃ本質には迫れない。「世界の快適音楽コレクション」に触れてゴンチチ風情を真似することなど野暮の極み。あの人たちが、いかに難しいことを簡単そうにやってるか。聴取する側も試されている……なんて書くと大袈裟かな。まあ、普通に楽しむのも大事だとは思うのだけど。

白と黒、善と悪、線をひいてぱっきりと分けられたらそりゃ楽だろう。混迷極まる世界情勢、社会問題の一つ一つに自分なりの答えを出すのは難しい。だからと言って声のでかい奴、事象を単純化して二者択一を迫ってくるような体制には従いたくないのである。湯浅学の本を読んでいると、その(自立と抵抗の)ための足腰が鍛えられる。

抵抗とは社会的権力の横暴やいわれなき差別に対するだけでなく、それを知らぬ間に支えてしまっている自分自身にも向けねばならない、という前提は外せない。(湯浅学)*3

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

(*1)「心地よくだらしない緊張感の宴」(『音楽を迎えにゆく』p.200) / (*2)「ロックは音楽雑誌。」(『音楽の本の本』p.137-138) / (*3)「抵抗の音楽史 レコード倫理とはなにか」(『音楽を迎えにゆく』p.104)

2025/09/07

9/7 店日誌

9月7日、日曜日。6時半過ぎに家を出て、最寄りの投票所に向かう。歩いて15分強。低湿度ゆえ日陰はけっこう爽やかなのだが、日差しがあるとやはり暑い。じわっと汗をかいて、いざ投票。茨城県知事選の一覧をみてびっくり。3者とも無所属じゃん。現職はともかく、残り2人の区別がつかず、許可をとって入口の用紙で顔と名前を確認する。これは出来レース、どうせ現職の大井川知事が再選するのだ。投票率も低いだろう。かんばしい気持ちになるわけもなく、帰宅後にスカのレコードに針をおろした。

新しい営業時間にもだんだん慣れてきたような……。お暇があればお出かけください。

2025/09/06

9/6 店日誌

9月6日、土曜日。歩けば暑い! そりゃ汗もかく。だけど、それ以上に気持ちがいい。スカッと晴れた空、体育祭の頃みたいな乾いた空気、葉っぱがさわさわ揺れてる。家を出てすぐ、東電工の作業員さん、警備員さんに挨拶。今後の状況などを聞いたのち、少し歩くと向かいの車がスーッと停まる。窓が開くとカズキじゃん! おはよう! 掲示中の作品のことなど話して、またねと別れる。北島さんの材木店を過ぎて大学に入ると、人はまばら。ボキっと折れた枝、風雨に待ったであろう葉っぱが目に入る。

店についてラジオをつける。ゴンチチが話しているのだが、雰囲気がおかしい。亀松湯のテンションが高い。二人の声が若くて騒々しい。何だろと思って調べて謎が解ける。今日は「世界の快適音楽コレクション」第3回がアンコール放送されていた。1999年当時は夜の時間帯の放送だったらしい。

今日も通常営業。本の買取、在庫の確認などのお問い合わせはお気軽に。

2025/09/05

9/5 店日誌

9月5日、金曜日。予約制らしいカフェに人が並んでいた。予約してるのになぜ並ぶ? そもそも、カフェって予約が必要なのか……? 歩きながら考える。カフェ、フェス、マーケット。そこらじゅうで耳や目に入るカタカナ記号に意味はあるのか。喫茶店、縁日、市場と日本語にすればいいとも思わないけど。並んでる人、並ばせる店にケチをつけたいわけじゃなく、漠然と頭に浮かんだことである(その後で知ったが、目に入ったカフェは予約制ではないらしい)。

久しぶりの本降り。日照りが続いていたから嬉しさがある反面、場所によっては強烈な豪雨になる可能性があるらしい。お出かけの際はお気をつけて。

新刊、新譜に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。