2025/01/01

Tact Satoが2024年を振り返る

こんにちはです!毎年恒例のpeoplebookstoreの振り返り記事ですが、今年はディスクユニオンのノイズコーナーに大変お世話になったので、その中から良かった盤をいくつかご紹介させていただきます。しかし、まず、紹介させていただく前に、何故ノイズコーナーなのかについて簡単にご説明させていただきたい。 ノイズコーナーというと、SPKやメルツバウさんなどのノイズ音を扱った音楽しかないと思われがちですが、そんなことはなく、他のジャンルに括ることができなかった音源も数多く並べられていて(まさにノイズ)、また、その中でも、まだ価値が見出せてない音源(まさにノイズ)、尚且つ、世界で少数しか作られてない音源(ウルトラレアグルーブと個人的に呼んでます)なんかも存在していて、そういう刺激に、手軽且つ安価(価値が定まってないため)で出会えることが出来るので、個人的な余生の楽しみだと思って、最近ハマっているのです!!

もちのろんで、視聴はマストで、そして、ジャケットからの情報を頼りに買った個人的アンノウンプレジャーをお楽しみいただけたら、幸いです。

① Der gute Ton fur film und Dia/Arno graul ドイツの音楽家でフィールド録音家による1分弱の電子音とフィルレコ音源が交互に収録された音源。吉祥寺の豊富なノイズコーナー(カセットも充実)で出会った作品。師走の今の時期にぴったりなほのぼの電子音と街の喧騒の音が気持ち良く、部屋で薄ら流しておくのに丁度良い。今だに何のために作られたものかさっぱりわからないが、土産物ぽいジャケットも良い味を出している。 ②Ame Triste/A Gethsemanl 80年代後期にカセットリリースされた作品の再発。ローな録音にDX7ぽいシンセと咽び泣いてるような呪術ぽいボーカルが遠くから聞こえる音源。正直、こういうモノクロジャケのこういう音源はたくさん買ったし、どれもおんなじにしか聞こえなくもないが、どうしても買ってしまうんだから、しょうがない。裏表紙の美大生の証明写真のようなアー写が泣ける。 ③MADE TO MEASURE vol.25/Gabor G.KRISTOF 架空のサントラを制作しているシリーズの25枚目(43作目まであるらしい)。みんなが死ぬまでに一度は作りたくなる架空のサントラ。この音源は、ECMというよりはウィンダムヒルぽい爪弾かれたマリンバの音色と、シンセがポロポロ鳴り響く良作。ちなみに友達のポットマンも架空のサントラ『走れ、清彦』を発売したばかりなので、こちらも負けず劣らずの内容になっていると思いますので、是非よろしくお願いします🙇 ④JESSE RAE/GLOBAL95 95年に自主で出した同アルバムを、アーティスト本人が発売25周年と祝して、アニバーサリーエディションとしてリマスターした500枚限定プレスした音源(怖)。テクノなのかインダストリアルなのかわからない踊れそうで踊れない9分強の曲がディスクパンパンに収録(インスト付きの二枚組)されている怪作。湖畔の掘立て小屋に勇者の格好で機材を持ち込んで写真を撮ってたり、他人とは思えない行動も好感触。個人的にインダストリアルに蛍の光のメロディが走るVIRTUAL Uが個人的ヒットでした!ヤバジャケットは言わずもがな! ⑤alura/sweet trip ベイエリアで活動していたバンドの、マウスオンマーズがマイアミベースアルバムを作ったらという思いつきから制作が始まったらしいアルバム(買ってから、内容が気になり過ぎてヤフりまくりました)。ダンスミュージックとしては展開が多すぎて当時は誰も踊ってくれなかったという悲しい思い出もAmazonレビューの本人談が泣かせます。誰が聞いてもわかる捻じ曲がってはいるけど、ダンスミュージックへの実直な愛は、日本の同時代で活動していたENITOKWAさんなんかを思い出したりして、勝手に思いを馳せて黄昏ておりました。すばらしい電子音学の世界。 という感じで、来年もお財布と相談しながら、ユニオンのノイズコーナーと仲良く接していきたいと思います!現場からは以上です!スタジオにお返ししまーす!

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