2022/08/31

8/31 雑記②

たまたま見つけた串焼き屋〈深澤亭〉は雰囲気、料理ともに自分の好みだった。来ているお客さんも家族連れ、仕事終わりの男性三人組など、ざっくばらんでいい感じ。壁に貼ってあるレコードも店主の好みがはっきりと表れていて好感を持った。串焼きはもちろん、お茶漬け、野菜スティックもぜんぶ美味しかった。

宿に戻り、いい店に出会えた喜びを噛みしめているところ。山梨県甲府市にて。

8/31 雑記

突発的に店を開けてみた昨日、静かながらも人が来て、本を買っていく。もちろん何も買わずに帰っていく人もいる。ザーザー降りの時間があったにも関わらず、売り上げがあり、健やかに言葉も交わせた。それだけで十分だろう。

入荷したての向井透史『早稲田古本劇場』を読みながら、悔やむ。語り口、書かれることの重みが変わる箇所があり、その部分を経るかどうかで手応えが異なる。自分の紹介文は軽すぎた。ツイッターで補足して、再紹介しよう。読み進めるほど、味が増す本。

今日、明日、明後日と三連休。次の営業は9月3日(土)。

2022/08/30

『Spectator Vol.50「まんがで学ぶ メディアの歴史」刊行記念トークイベント』

Spectator Vol.50「まんがで学ぶ メディアの歴史」刊行記念トークイベント』

『スペクテイター』最新号の発売を記念してトークイベントを共催します。最新号をより楽しんでいただくヒントについて、イラストレーター・TACT SATO氏とスペクテイター編集・赤田祐一が語り合います。

(*なお、当日のトークの模様は記事にまとめて後日WEB上で公開させていただく予定です)

出演:TACT SATO(イラストレーター),赤田祐一(スペクテイター編集部) 司会:青野利光 会場:GOOD NEAR RECORDS(茨城県つくば市天久保1-5-4くいだおれ2号館 1F) 日時:9月11日(日)18時開演 参加費:1000円(ドリンク代込み) ※定員15名

共催:エディトリアル デパートメント(スペクテイター編集部)+PEOPLE BOOKSTORE

ご予約方法:
E-mailでのご予約 : mojomojo.people@gmail.com (担当:植田)
件名を「9/11 スペクテイター」として、必要事項を明記の上、お申し込みください。
1.お名前(代表者のフルネームをカタカナ表記にて)
2.ご予約人数
3.お電話番号
 • ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
 • メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。 

『SETAGAYA TALES』(CD)

BLONDIE THE ORANGE BOXCUTTER/DJ HOLIDAY『SETAGAYA TALES』が届きました。
これぞ、ルードボーイ・ミックス! レゲエ、スカ~ロック・ステディといったジャマイカ音楽を中心にソウル、ヒップホップ等々が散りばめられた40分弱のミックスを2つ収録。スウィートでドリーミー。どうして、こんなにも香り高いのか……。つい、何度も聴いてしまいます。

販売価格は1500円(税込)。WD Soundsからのリリース(2015年発表作の再発版)

『早稲田古本劇場』


向井透史『早稲田古本劇場』が届きました。
早稲田にある古本屋〈古書現世〉の二代目店主・向井透史(むかい・とうし)さんの日録を書籍化。記録された期間は2010年8月から、2021年12月まで。軽妙な語り口で、店での日常、出張催事での出会いなどを綴っています。とにかく、個性的な人(おもにお客さん?)がたくさん出てきて驚かされるし、笑えます。読み出すと止まらない、進行形の古本屋日録。

販売価格は2200円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも販売しています。

8/30 店日誌

8月30日、火曜日。当店は明日から、金曜日まで夏休み(8/31~9/2)。先週までは今日も休んじゃおうかなーと考えていたのだけれど、発送や値付けなど作業がたくさん溜まっている。新入荷の書籍、音源の紹介もしたい。そうなれば、店を開けることに迷いはない。いつも通りの時間に開けて、閉めることにする。

店には日々、何かしらの動きあり。間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にも入荷や入替、補充あり。気が向いたら、覗いてみてほしい。

在庫確認、通販等のお問い合わせはお気軽に。どうぞよろしく。

2022/08/29

8/29 雑記

晩夏の東京を歩いた。秋葉原、御茶ノ水、神保町。代わり映えしない行先ではあれ、道を変えると景色がかわる。小さな発見も多い。中古レコード、古本をあさったり、新刊書店で立ち読みをしたり。カレーを食べたり。自分のペースで歩き、先のことは考えずに、お金を使う。気が晴れる。

喫茶店で座っていたら、心身が一致するような感覚があった。今、これでいいんじゃないかと思った。

2022/08/28

『dee’s magazine』vol.6 -配布終了しました!-

『dee’s magazine』vol.6が届きました。
4月、8月、12月末に発行されるフリーマガジン。第六号の特集テーマは「オトナの社会科見学!」。今、手元にある今号。何がどうなっているのか、一眼では判断ができず言語化もできません。縦横無尽に配置されたテキストが折り込まれた紙いっぱいに広がっていて、封入された冊子状の紙片は色とりどり、フォントの力がものすごい。腰を据えて向き合えば、少しずつ言葉を拾っていけると思います。

レジで、何かしらをお買い上げの方を優先に渡していきます。ご希望の方はお声掛けください。

8/28 店日誌

8月28日、日曜日。朝からつよい雨、空気はひんやり。いきなり夏が終わってしまった。高湿度でぐにゃりと曲がったような空気感、ぎらぎらの陽射し。過ぎてしまうと寂しいもの。嫌になるほど強烈に存在したはずなのに、夏は形としては残っていない。また来年、めちゃくちゃ暑くなるんだろうな。

昨日入荷の『IN/SECTS』vol.15『いいお店のつくり方 保存版』は間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。その他、自主制作の音源や冊子なども入荷しているので、気が向いたら覗いてみてほしい。

今日の営業は13時から19時まで。明日、月曜は定休日。

2022/08/27

『IN/SECTS』vol.15

家の中に広がる、家事という名の小宇宙は、あなたの家でも、すでに広がっているかも。

『IN/SECTS』vol.15が届きました。
関西ローカル・カルチャーを取り上げるリトル・マガジン、最新号の特集は「家事」。これが、まあお見事。「内向きになりがちな行為、家事に四方八方に拡がる可能性があるのでは……」という編集部の見立てどおりに奥行きと幅のある誌面。読んでいくほど、ニヤリ。ハハーっと感心させられる人も多いんじゃないかと思います。

販売価格は1870円(税込)。前号前々号も在庫しています。

『いいお店のつくり方 保存版』

そもそも、いいお店の“いい”ってなんだろう。

インセクツ編集部『いいお店のつくり方 保存版』が届きました。
ローカル・カルチャー・マガジン『IN/SECTS』が2016年と2017年、2回に渡って特集した「いいお店のつくり方」を合併。その上で、各店舗に「(取材時から数年を経た)今、どのようなことを考え、お店を続けているか」という質問を投げかけた「いいお店のつづけ方」を追加収録。さらに、井川直子・よしもとばななによる寄稿「私といい店」も加わった500ページ。これはマジで決定版!

販売価格は2200円(税込)。家事特集の最新号、vol.15も同時入荷。

8/27 店日誌

8月27日、土曜日。どう短く見積もっても15年来の友人、タケヒロヨシオ(以下、ヨシオさん)。ヨシオさんは自転車を触っている時間がいちばん楽しいと話す。それも、自分のよりも他人の、不整備のものをいじるのがいいらしい。空気を入れたり、ブレーキの具合を調整したり、時によってはタイヤを付け替えてくれることもある。とにかく、なんでもやってくれるのだ。

今の仕事もそれなりに楽しいようだけど、自転車に触っているときの顔がいちばん輝かしい。ヨシオさんが自転車に触れる時間が増えたらいいのに。そう思いながら、整備してもらったばかりの自転車を走らせた。

今日、明日は13時開店! お暇があればご来店あれ。

Today’s YouTube #444

https://m.youtube.com/user/Funkheads/featured

2022/08/26

『梅は咲いたか/五木の子守唄』(7インチ)

レゲエ+端唄の「梅は咲いたか」、まさかのモーラム+日本民謡の「五木の子守唄」はもはやサイケデリック!

attc VS Koharu『梅は咲いたか/五木の子守唄』が届きました。
2014年に〈円盤〉からリリースされたあと入手困難になっていた音源が新装されて再リリース。
端唄・俗曲の柳家小春と、異才エンジニアAMEPHONE率いるattcの掛け合わせで生まれた端唄×レゲエ~ロック・ステディはストレンジかつサイケデリック、遠い国のラジオから聴こえる音楽のような独特の響きを持っています。2022年、最新リミックス&リマスター。

販売価格は1650円(税込)。新装ジャケットのデザイン、プリントを手掛けたのは三重県伊勢の印刷工房〈Mole Factory〉。

8/26 店日誌

8月26日、金曜日。店を開けていると、いろんな人がやってくる。明確な理由もなく、ぼんやり思い出していた人が現れることも少なくないので、驚かされる。そうして会って、話してしまうと急に身近な気分になる。しばらく接する機会のなかった人、すれ違いの増えた人、いろんなパターンがあるけれど、やはり友人。頻繁でなくても、やり取りを続けていけたらいい。

もちろん、絶対的に相性のわるい人もいる。そればっかりは覆しようがない。遭遇してしまったら、出来るだけ静かに、知らぬふりしてやり過ごす。

今日は15時、明日明後日は13時開店。ゆっくり20時まで営業中。

2022/08/25

8/25 店日誌

8月25日、木曜日。店の本を見ながら「ああ〜*#&*’(ブツブツブツ)」と小声で喋っている。棚から棚へと目を移して「おお〜」と唸っている。正直に言って、警戒した。だけれど「この本は……」と問い合わせを受けて安心する。大丈夫。この人はしっかり本を選びにきた。そう分かると、急に打ち解けた気持ちになって話もはずむ。つくば~土浦、牛久など近隣出身の作家や画家について教えてもらった。

今日、明日は15時開店。通信販売や在庫確認など、お問い合わせはお気軽に。

2022/08/24

8/24 店日誌

8月24日、水曜日。ものすごい湿度だった昨日。開店前に歩いてみたら汗びっしょり。風が吹かず、空気は重たい。高湿度の固まりの中にいるようで、身体も重い。開店後しばらくは頭が回らず、ただ座っているだけだった。脱力していたところに、mermaid『HI–TECK SQUAT RAVER!』を流してみたら、目が覚めた。

店内には日々、動きあり。気が向いたら覗きにきてほしい。

2022/08/23

『HI-TECK SQUAT RAVER!』

高円寺LOS APSON?が推し進める廃墟レイブ妄想シリーズ"HI-TECK SQUAT RAVER!"にmermaid参戦!

mermaid『HI–TECK SQUAT RAVER!』が届きました。
キレてるレーベル〈BEER&RECORDS〉主宰者による単独作。公式解説によれば「
廃墟となった100mの巨大観音像のお胎内でスクワットレイブ!をテーマに50分ちょい作ってみました」とのことで、一筋縄ではいかない音像の3曲を収録。長尺の「my sweet road」「anagra dub」は小石のような音粒が転がり、弾むような展開で面白い。時に穏やか。たまに激しく。

販売価格は1000円(税込)。鈴木聖によるアートワークも含めて、創造的かつ刺激的。

河合浩個展「Introduction」

河合浩個展「Introduction」
会期 2022年8月14日(日)〜9月25日(日) 8時〜16時 ※営業は金・土・日
会場 COFFEE ONTARIO(栃木県那須塩原市板室7**)

8/23 店日誌

8月23日、火曜日。当店、PEOPLE BOOKSTOREは来週8月30日(火)・31日(水)・9月1日(木)・2日(金)と四連休。ちょっと遅めの夏休み。暑さがどんな具合かわからないけど、しばしの間はゆっくり、のんびり過ごしたい。読みたい本も溜まっているし、温泉にも浸かりたい。ああ、何ができるかなあ。

今日も書籍、音源に入荷あり。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉にも動きがあるので、ちょこちょこ覗いてみてほしい。メール受付の通販も受付中。何かしらの疑問があれば、お問い合わせはお気軽に。

今週は通常営業! お暇があれば、ご来店あれ!

2022/08/22

8/22 雑記②

手をつっこんでつまみ出すと何が出てくるやらわからぬのが面白さであろう。そういう風に酒の詩をつめこんだ。整理整頓してもつまらないと思う。–富士正晴

この数年、探していて、ようやく見つけた。富士正晴・編著『酒の詩集 おさけにゃ ふかい あじがある』。冒頭の挨拶文と言うべき「はじめに」を締めくくる、上記の言葉に触れて、嬉しくなる。こんな風に書く人、今はそう多くない。

富士正晴の『桂春団治』を読むと、春団治というのは日本のジャズだなあという印象を、つよく受ける。ジャズの魅力というのは即興演奏でしょう。その即興演奏を支えるのは、弁証法なんだ。ジャム・セッションの音楽なんで、春団治の落語はまさにそうなんだ。人びとのジャム・セッションとしての話芸だったんですね。–長田弘

同時に読んでいた、長田弘×鶴見俊輔×なだいなだ× 山田慶兒『歳時記考』で見つけてオッと思った。富士正晴のその本、講談社文芸文庫版があそこの古本屋にあったはず。次に行ったときに買わなくては。

8/22 雑記

昨日の夕方、現れたのは地元の先輩。年に数回、子供たちを連れて店に来ているから、会うのは久しぶりではない。いつもと違うのは一人で、自転車に乗ってきたということ。そうなれば、ビールが飲める! かつては毎週何度か杯を交わして、音楽や文化の話で盛り上がっていた仲だ。そりゃあ、嬉しい。

だいたい1時間くらいだろうか。そこまで長く話したわけじゃない。それでも、やはり。’90年代からパンクバンドやスケートボードをはじめ、野外イベントなどへの自主的な参加、運営に関わってきた人なのだ。誘われて、恐れながらも飛び込んだ現場、人間関係から受けた影響の大きさを実感した。

ずっと若くて甘かった自分に「やりたければ、やったらいい」と背中を押してくれたことへの感謝の念は、年を重ねて、より増している。

2022/08/21

8/21 店日誌

8月21日、日曜日。開店前に散歩をしながら考えた。これからも自分の店は、出来るだけ催事や展示に依拠せずに、普通に開ける日を多くしたい。切れ間なく自店での展示を企画できる人はすごいと思うが、自分には無理である。気を使うことが多すぎる。時に押し寄せる人の波にも疲れてしまう。

定休日以外は店を開ける。その上で、来る人を待つ。それでやっていけなくなるならば仕方ない。仕入れや買い取り、棚の整理などの工夫は怠らず、飽きずに店をつくっていけたらいい。

今日も書籍(新刊・古本)に入荷あり。明日、月曜は定休日。

Today’s YouTube #443

https://twitter.com/kzhironishiwaki/status/1560951147023646721

2022/08/20

8/20 店日誌

8月20日、土曜日。ハイエースことMCビル風さんが書いた「私とフジロック2000」を読んで、心が動いた。ビル風さんの淡々とした筆致がいい。お父さん、お兄さんと向かった苗場までの車中の雰囲気。たどり着いた会場の空気、匂い。入場ゲートで没収された缶ビール。ケムリ、ヨ・ラ・テンゴ、キヨシロー、ソニック・ユース。2000年のフジロックから受けた印象に触れて、自分の記憶もよみがえった。

朝一番のケムリ。フィールド・オブ・ヘブンでのステージはよく覚えている(フミオは赤い短パンだった……)。その行きか、帰りか。ホワイト・ステージでのライブ中だった、ザ・ブルー・ハーブに一瞬立ち止まったものの「ポエトリー・リーディングみたいなものか……」と、すぐ歩き出した。

グリーン・ステージでのソニック・ユース、ジョニー・マー、ミッシェル・ガン・エレファント。いま振り返ってみると、全体に人が多くなかった。あの頃のフジロックはイケてるイベントして大衆に認知されていなかったゆえか、少数者の集りのような、妙な雰囲気があった。最奥のステージ周辺では合法だったキノコを売る、おじさんが何人かいた。

あの頃が良かったと言うつもりはない。ただ、若いときにあの場にいられたのは代え難い経験だったのは間違いない。身体全体で何かしらを吸収できたのだから。

今日、明日は13時開店。お暇があれば、ご来店あれ。

2022/08/19

「TOAST」

YASUTAKAI presents「TOAST」
日時 8月27日(土) 19時開演
料金 2000円(1ドリンク込み)
出演 TAKESHI,LARGE RICE ONE,MASA,N33L1,Samurai YaS,SPRA,TEE$HU, AIWABEATZ,BRAVE,EBI,FT,PAKI-P,RICCA,WOOO a.k.a WOOYAN, KANAKO & friends,Rian.D, CODA STUDIOS(ACEWON, COMERI, D-MOUTH ,GOODSHIT, INSYU, J.NASS, RUMMY, SIGE, SUPERGOOD),€RESCENDO BO¥$(ICHIMSA, FOREST, MAHHA, YELLOW PATCH, REDPOST, 虎丸),Eastern.P,KANETSUGU
出店    Kitchen&Dinner Django
会場 Club OctBaSS/DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)

8/19 店日誌

8月19日、金曜日。飲食店を営む知人からもらったアイス、シャトレーゼのレモン・ザ・スーパーが美味しかった。二日酔い明け、朝から飲まず食わずでいた身体に強烈な酸味、レモン果汁が染み渡る。「ジューシーで爽快なレモンの強烈なスッパさでリフレッシュ!!」って惹句に偽りなし。いいものを教えてもらった。

店頭はもちろん、間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にも入荷、入替あり。メール通販も受け付けているので、お問い合わせはお気軽に。

今日も通常営業! ゆっくり、のんびりやってます。

2022/08/18

8/18 店日誌


8月18日、木曜日。6時前に目が覚めて庭の草取りをしていたら、雨が落ちてくる。そのまま久しぶりの本降りに。ジェームス・テイラー、ニール・ヤングのレコードに針を落として、寝転がったまま本を読む。その後に聴いた、キャス・ブルームとローレン・コナーズの共演作『ムーンライト』が今朝の空気にぴったりだった。

今日、明日は15時開店。通販などのお問い合わせはお気軽に。

2022/08/17

『おいしいが聞こえる』

ひらいめぐみ『おいしいが聞こえる』が届きました。
当店のあるつくば市からもそう遠くない、阿見町出身のひらいめぐみさんによる自費出版のエッセイ集。ご本人によれば「お腹が空く話、いうよりは、食をさまざまな角度から面白がって見てみたり、個人的に思い入れのある出来事などについて」書かれた32本のエッセイを収録しています。

土浦やつくばに始まり、地元の阿見町、霞ヶ浦、筑波山なんかの地名も発見(主に「梨農園のおじちゃん」から)。知った場所を探しながら読めるのは、なかなか楽しいもの。

販売価格は1540円(税込)。表紙画を手がけたのは、イラストレーターの三好愛。

8/17 店日誌

8月17日、水曜日。昨日がお盆の連休最終日だった人も多かったのか。なんとなく疲れたような人の顔、町の風景。あんまりにも暑すぎた。数分歩けば汗びっしょり。自転車で走ってもそう変わらない。そんな中、多くなくとも来店があり、助けられた。じっくり書物をひもとく気分じゃないよって言われれば、否定できない。とにかく、空気が重かった。

今日は朝にひと雨。最高気温は予報によれば30度前後とのこと。昨日までに比べれば、だいぶ過ごしやすい。静かに本を読んでいよう。

書籍、音源に入荷あり! 中古レコードに少しだけ追加あり。

2022/08/16

『アルテリ』十四号

とにかく、ずーっと雑誌を出してきた、という次第です。-渡辺京二

『アルテリ』十四号が届きました。
毎年2月と8月に定期刊行されている熊本の文芸誌。今回、自分がまず目を通したのは「アルテリ対談 渡辺京二×坂口恭平」。上記の台詞がある通り、渡辺京二さんの雑誌づくりの来歴を巡る対談で、話は「大連で迎えた敗戦、当時は旧制中学3年生」から。ぐーんと時間の軸が伸びて、現代から遠い場所に連れていかれる。そこから段々、時に一気に話が飛んで、今現在に着地する。

この収められた時間の長さ、豊かさこそが『アルテリ』の魅力。今すぐ役に立つ情報ではなく、長く読めて、嘘のない言葉が綴られている。最後に置かれた「原告意見陳述要旨と、世界の見え方の話」を書いたゆうたさんの声、多くの人に届くといいなと思っています。

販売価格は1100円(税込)。四号以降のバックナンバーもそろっています。

8/16 店日誌

8月16日、火曜日。日曜の真昼間、自転車ですっ転んだ。雨が乾ききっていない路面で前輪がスリップ、そのまま路面に投げ出された。すぐに立って走りだし、家に帰った。シャワーを浴びて、土で汚れた服を洗って、ふう。どうにか落ち着いた。あ、血が出てる。ここも、あそこも。意外と大きくコケたんだなあと知らされた。

まだ痛みは残るも、大袈裟なケガじゃない。普通に歩けて眠れて、ご飯を食べられる。なんとなく書いておこうと思っただけである。

今週いっぱいは通常営業。お暇があれば、ご来店あれ。

2022/08/15

8/15 雑記

電車を乗り継いで、レコード店に行ってきた。コロナ感染なんのその、たくさんの人。客層は男性9割女性1割(正直に書けば9.5割は男性だったと思う)。棚に置かれたレコード、CDの間をのそのそと動き回る。周りを全く気にしない人がいれば、隙間を縫うように店内を回遊する人もいる。カゴいっぱいにレコードを入れて、すべての状態確認をしている人。そのお供をする店員さん。いやあ、色々だなあ。

買ったレコードの一枚、U-ROY『DREAD IN A BABYLON』。野田努氏の追悼文を読んで以来、気になって探していた。

2022/08/14

8/14 店日誌

8月14日、日曜日。雨が降ったり止んだりが続いた昨日、静かではあれ、来客もあった。お約束になりつつある夕方、河合浩さんがやって来る。少し話して見送り、もうひと方のお会計を済ますと、18時ちょっと前。「よし、帰ろう」。さっさと閉めて、自転車に飛び乗る。小雨が舞うなか家に帰った。

カンパニー社の新刊、既刊の入荷あり。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉にも動きがあり。気が向いたら覗いてほしい。その他、メール通販も受付中。

今日は13時から20時まで開けています。明日、月曜は定休日。

2022/08/13

『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』

ジャズ、タンゴ、邦楽、雅楽、能楽、巫楽、即興音楽、クラシック、現代音楽、うた、ダンス、舞踏、書、詩、美術、演劇など、あらゆる表現領域を巻き込みながら、アジア、ヨーロッパ、北米、南米を自由に旅する—日本の音楽の特異点、いまなお蠢き続ける運動体=「齋藤徹の芸術」とはなにか。

齊藤聡『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』が届きました。
2019年に逝去したコントラバス奏者・齋藤徹(さいとう・てつ)の評伝。約30ページの写真に始まり、全15章に加えて註釈、公演記録、索引を含めて318ページ。たっぷり、しっかり収められたテキスト、資料となる図版など読み込みがいのある一冊です。

販売価格は3300円(税込)。刊行元・カンパニー社の既刊もいくつか、在庫しています。

市川絢菜 個展「MY SIZE」

市川絢菜 個展「MY SIZE」
会期 2022年8月11日(木)〜29日(月) 11:00-18:00 ※火・水曜休
会場 千年一日珈琲焙煎所 CAFE(茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-F/G)

2022/08/12

平凡シール

「平凡シール」が届きました。
当店が間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉のオリジナル・グッズ、キーホルダーに続く第二弾は手製のシール。「平凡と言えば、豆腐とちくわ!」という店主の思いつきを形にしてくれたのは、画家の河合浩さん。大きさ、絵柄、フォントなど様々なシールが数枚セットになっています。

販売価格は100円(税込)。お気に入りを見つけてくれたら嬉しいです。

8/12 店日誌

8月12日、金曜日。巷には展示が溢れている。有名無名、規模の大小をとわず全国各地のギャラリーやカフェ、書店なんかで常に誰かしらの作品が飾られている。他者の表現行為を目の当たりにする機会が増えるのはいいことなのか、現状では判断できない。正直に言って混乱している。

「展示」という言葉の持つ意味、奥ゆきを正しく把握できなくて、いい。ただ、漫然と転がして、受け入れてしまっている状況がなんとなくひっかかる。少なくとも自分自身は、展示行為に上手く関われている自信はない(販促のフェアであれば、上手くいったこともある)。

考えるうち、「催事」に行きあたってハッとした。人を集めるための催し事、そこには展示も含まれる。平時では店に来ない人、その場に関心すら持たない人を引き込む力を持っている催事。その行いについて、腰を据えて考えてみる必要がある。

今日、明日、明後日は通常営業。天気がちょっと心配ですが。

2022/08/11

8/11 店日誌

8月11日、木曜日。昨日のこと。まばらな客足のなか、大阪から知人夫妻が来たり、スペクテイター編集長が追加納品をしてくれる。絵描きのナツナさんが夕方頃来て、話をする。そのままゆっくり時間が流れる。ぽつり、ぽつりと人が来て、本を買ったりそのまま帰っていったり。音楽はBlightblack Morning Light。のんびりした営業日、これはこれで悪くない。

最新50号を読んで、急遽仕入れた、パソコンとヒッピー特集の『Spectator』48号は編集部でも品切れとのこと。最新号の姉妹編とも言える内容なので、併せて楽しんでほしい。間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

今日も通常営業。15時から20時まで開けています。

2022/08/10

8/10 店日誌

8月10日、水曜日。何でもない平日のわりに出入りの多かった昨日、閉店間際に来たのがユート(&ミサトさん)。代田橋駅前で〈バックパックブックス〉を営む友人だ。〈水戸芸術館〉に行き、その帰りに寄ってくれたらしい。最長常連のOくん、隣の店によくいるB山くんがちょうどいたので、ワイワイ話が盛り上がる。つい、勢いよく缶ビールをのんでしまった。

9月上旬から上映される映画『アザー・ミュージック』のポスターを持ってきてくれて、嬉しい。自分は一度だけ、このお店に足を踏み入れたことがある。大学を卒業した直後、2005年頃だった。近くに大きなタワレコがあったことを覚えている。

店には、日々何かしらの動きあり。間借り中の〈平凡〉にもご注目を。

2022/08/09

『めでたい』vol.0


にゃんとこ『めでたい』vol.0が届きました。
イラストレーター、踊りコ、万歳師であり広告、書籍のパッケージ、デザイン、イラストを手がけていたりもする「にゃんとこ(ぽん&すー)」による完全手製の小冊子(ZINE)。vol.0だけあって、まずはご挨拶! ショーケース的な内容で、これまで手がけたイラスト群や催事の紹介、にゃんとこ結成の由来などを収録しています。いくつかの記事に「つづく」と記されているので、今後の展開が楽しみ。

販売価格は880円(税込)。にゃんとこステッカー、ポストカードも好評です。

8/9 店日誌

8月9日、火曜日。明後日11日(木)は祝日。そこから連休に入る人も多いのだろうか。当店、〈PEOPLE BOOKSTORE〉はいつも通りに月曜定休。火曜から金曜までは15時開店、土曜日曜は13時開店。大体どの日も20時ごろまで開けているはず。日々、何かしらの入荷があって、売れてゆくものもある。書籍(古本多め)が7割、各種音源が2割、その他が1割って感じの品揃え。

検索地図の情報など当てにせず、このブログかツイッターで営業日、時間を確認してほしい。「本日営業/休業」とか頼んでもいないのに、載せられるのっておかしいでしょ。来てみて休みってことがあっても仕方なし。それが個人が営む店ってものだろう。

とにかく暑い。気が向いて、余裕があったらご来店あれ。

Today’s YouTube #442


2022/08/08

8/8 雑記

3,4日涼しかったら、また暑い。遠くに出かける気はおきない。できるだけ静かで綺麗な川の近くで過ごしたいなあと思うも、近場に心当たりはない。部屋でレコードでも聴きながら、ダラーっと過ごすしかないのか。なにか、いいアイデアはないだろうか。

2022/08/07

『Spectator』50号

『Spectator』50号が届きました。
記念すべき50号目の特集は「まんがで学ぶ メディアの歴史」。パーソナル・コンピューターとテレビ受像機、二つの電子的な道具(ツール)がどのように生まれ、発展・進化を遂げたのかを追う全編まんが形式での大特集。序章と終章を加えて全10章の作画を担当したのは、関根美有、中野画美、河井克夫。

主な登場人物はマーシャル・マクルーハン、スティーブ・ラッセル、スチュワート・ブランド、アラン・ケイ。この並びに、リチャード・ブローティガンが重要な役回りで登場するのが面白い。「ホールアース・カタログ」「ヒッピー」「パソコン」を取り上げてきた『Spectator』だからこそ編めた、アメリカのカウンター・カルチャー史。

販売価格は1320円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

坂巻弓華「雲丹と海と犬」

坂巻弓華 「雲丹と海と犬」
会期 2022年9月1日(木)〜26日(月) 11:00-18:00 ※火・水曜休
会場 千年一日珈琲焙煎所 CAFE(茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1-F/G)

8/7 店日誌

8月7日、日曜日。店にいれば良いこともある。初めて来た若い人が、『LIGHT HERE,LIGHT NOW』を買っていく。少し話せば、彼は大学3年生。友人は多くないらしい。世間的には目立つ学部らしいが、その雰囲気にも馴染めないと言っていた。フム。自分にも似たようなところがあったなあと思い出す。就活とかいう言葉は今も大嫌いだ。

若さの特権は時間を無駄にできること。思いっきり、非生産的な時間を過ごしてほしい。その経験が将来、役に立つかどうか、誰にも分からない。なんの確約もない状況でジタバタもがいてみてほしい。

何者でもない立場の人に、世間は厳しい。信用されないこともある。せめて、自由に。型にはまらずに時間を使っていってほしい。きっと何かしらのきっかけは見つけられる。少なくとも自分は、そうしてどうにかやってきた。

彼に、なにか相談されたわけでもない。昨日のことを考えていて、頭に浮かんだことを書いてみた。人真似をせず、生きる人が増えたらいいね。wasn’t born to follow。

今日はちょっと暑いかな。店内、涼しくしておきます。

2022/08/06

LITTLE TEMPO「LOVE MAX RELEASE LIVE」

LITTLE TEMPO「LOVE MAX RELEASE LIVE」
日時 2022年8月10日(水) 18時半開場/19時半開演
料金    4000円(+ドリンクオーダー600円)
出演    LITTLE TEMPO with special guest/DJ WADAMAMBO
会場    渋谷クラブクアトロ(東京都渋谷区宇田川町32-13 4F/5F)

8/6 店日誌

8月6日、土曜日。「ここは、書店とかですか?」と聞かれたら「店を見て、勝手に判断してください」と応えるほかない。結果が書店、古本屋でなくレコード屋、Tシャツ屋だったとしても受け入れる。何屋であってもいい。勝手に見て、読んで楽しんでくれたらいい。昨日、そう問いかけた若者はやりとりのあと、棚を見て、古本を買っていった。

少し前に届いた『定本 本屋図鑑』はしっかり厚く、内容の濃い本である。なにより得地直美さんの絵がいい。遠近さまざまな書店風景や本のスケッチには味があって、目にしているだけでじわっと満たされるものがある。

この本に収められた「本屋さん」は尊さを感じさせるが、うちの店は「さん付け」される立場じゃないなーと思っている。「ピープル」「本屋」と呼び捨てされるか、「ピープルくん」とか言われたい。ま、ちっぽけな感慨である(そもそも呼び捨てが当たり前だ)。

間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉を模様替え! 今がいちばん本屋っぽい気がします。

2022/08/05

8/5 店日誌

どんなに素材などにこだわったものでも、また高価だったりしても、話を信じて素直に感激してはいけない。決めるのはそれを自分がどう味わうかで、みんながみんな同じように美味しいと感じることなんて絶対にないと思った方がきっと愉快なはずだ。(永井宏『愉快のしるし』)

8月5日、金曜日。今月に入って、店にいるのが楽になった。意思を持って何かを探しに来る人が増えたからだろうか。大袈裟なものじゃなくていい。明確な理由がなくても、ピンときたなら試したい。そんな風な心持ちで、店に来る人が増えてきている気がする。小さな判断、選択であっても他者に委ねず、自分なりに試してみる気風が生まれていったらいいなあと思う。

季節によって着たい服が変わるように、読みたい本、聴きたい音楽も変わってくるはず。その時々の空気に合わせて、欲しいものを見つけてほしい。何もなければ、そのまま帰ってもらって構わない。それが店って場所だもんね。

通信販売、在庫確認などお問い合わせはお気軽に。

2022/08/04

河合浩個展「Break on Through to The Other Side」

河合浩個展「Break on Through to The Other Side」
会期 2022年7月29日(金)〜8月22日(月) 10時〜18時 火曜・水曜休
会場 千年一日珈琲焙煎所(茨城県つくば市天久保3-13-3高野テナント105)

8/4 店日誌

8月4日、木曜日。涼しくなって過ごしやすい。ちょっとセンチな夏の終わりの風情もある(脳内再生するのは「せぷてんばあ」)。気温の上げ下げは激しくとも、できるだけ平静を保っていきたい。8月は始まったばかり。まだまだ暑くなるだろうし、お盆の連休も控えている。これから店には大波小波がやってくる。

この数日、LPレコードを買っていく人が増えている。どんな音楽か、どういう人なのか、気になったら気軽に問い合わせてほしい。大前提としては、まずは買って、聴いてみる。全体を通して二度三度、繰り返し聴かないと、気が付かない音もある。そんな発見をしてくれたら、とても嬉しい。

今日、明日は15時開店。20時ごろまで開けています。

2022/08/03

Today’s YouTube #441


 

『SIDE.C CLASSICS』vol.5

ドリーミーだけど現実逃避的リゾート・サウンドではない、マイクロドーズな街角クルージングMIX、様々なシチュエーションでぜひお楽しみください。

NOOLIO『SIDE.C CLASSICS』vol.5が届きました。
待っていた方も多いでしょう! 当店の人気&定番シリーズ『SIDE.C CLASSICS』の5作目。やや気怠げな冒頭からカラッと乾いたリズムが鳴り出す展開に嬉しくなる。機械的に室内を涼しくするのでなく、真夏の空気に寄り添い、身体を撫ぜる風のように音楽を届けてくれる。NOOLIOさんは夏の空気感、湿度を表現するのが上手いんだなァ。

販売価格は1320円(税込)。2YANG氏によるジャケットもバッチリ。カッコいいです。

8/3 店日誌

8月3日、水曜日。容赦なく暑い。サクレが食べたい。ホットコーヒーも飲みたい。あべこべな欲望が頭の中をぐるぐる回る。コンビニに行くか、行かぬか、どうしようかと考えながら日誌を書いている。面白いことは浮かばない。「天気か洋服、着替えの話ばかりじゃないスか」と、昨日言われた。

書籍、音源に入荷あり! 気分が乗ったらご来店あれ。

2022/08/02

8/2 店日誌

8月2日、火曜日。暑い、暑い。やる気を出すべく〈古着屋may〉でアロハシャツを新調した。アロハに短パン、ビーサンの3点セットで過ごすコツも掴めてきた。大事なのは普段着として着やすい色と柄、サイズの具合。段々と焦点があってきたような気がする。シャツの中はタンクトップが涼しくって、気持ちいい。風が通るような気分になる。

店内は27℃を保っています。お暇があればお運びください。

2022/08/01

8/1 雑記

昨日、馴染みのヤマちゃんが入荷したての文芸誌『オフショア』にすぐ反応してくれる。合わせて、COTTON DOPE『…AND LONG LIFE』も買っていく。こんな風に買い物をしてくれる人がいて、助けられる。「よく分かってないんですけど……」と言うけれど、芯を感じさせるチョイスだなーと思う。

誰もが欲しがる人気の一品。仕入れれば、右から左に流れるように売れていく本や音源、Tシャツ。うちの店で、そういうものを扱っても意味がない。消費の標的からは逃れつつ、商売を成立させていきたい。

間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉も同じ心持ちで、ものを選んで並べている。順番がバチッと揃うとけっこう気持ちがいいものだ。編集感覚が試される場所なんだと感じている。