2026/06/06
6/6 店日誌
この本のなかで、草森さんが、《サブ・カルチュアなんて無かった。仮にあったとしても、政治や資本に全部絡めとられていく。》と言っているんだけど、本当にそうだと思いましたよ。七〇年のあの頃、若者が考えたこと、やろうとしたことが、今となってみるとほとんどが商業化して、日常化している。(本間健彦)
サブカルチュアに属した新劇や純文学の停滞は当然としても、政治や経済すらも、サブカルチュア化し、空洞化しはじめている。あたかも私が王道のように、それまで無視されたサブ文化を正面に据えて啓蒙してきたこと、ただ世界規模の愚民化に手を貸したに過ぎない。(草森紳一)
6月6日、土曜日。北沢夏音『Get back,SUB! あるリトル・マガジンの魂』を数年ぶりに読み返して、引き込まれる。もともと付箋が貼られていた箇所はもちろんなのだけど、時勢もあってか1973年のオイル・ショックに関して書かれたところが気になった。特に草森紳一の跋文のなかで上記引用部につづく一節───「オイル・ショックとその後の世の変化に対し、そう象徴化として考えるようになっていた。マクルーハンの指摘が、ロコツに現実化してきたのだ。世は不景気だったが、グローバル化の準備が着々と準備していた」。
最初のオイル・ショックから33年が経った現在にも似たような状況があるのだろうか。表面化されない領域で何が起きて、誰が暗躍しているのだろう? 過去の事象から学べることがあるのは間違いない。今こそ1973年が検証されるべきなのでは……そう感じている人は多いのかな。とりあえず、坪内祐三『一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」』を読み直してみる。
思いどおりになるかどうかわからない未来への投資より、思い出の反芻は目減りのしにくい娯楽だ。ベスト盤のCDが売れるのも道理である。この境地に辿り着けたら大成功だ。(ナンシー関)
ナンシー関の書く「思い出の反芻」がビッグ・ビジネスになって久しい。かつての人気バンドの再結成、大規模フェス、どれもこれもが「思い出の反芻」に絡めとられている。そういう自分も? どうしたって現行の音楽に付いていけてないわけで、反芻行為に陥っているのが実情なのである。
2026/06/05
6/5 店日誌
2026/06/04
6/4 店日誌
ニュールーツというわりには人懐っこいサイン派ベース+エレクトロ・ダブで、世界のダブ・アディクトたちの話題をかっさらったMERMAIDのLP『DUBMAID』。2025年のリリースから1年、早くも『DUB FOREVER』なる新作がここに。/カヴァー=ヴァージョニングの妙たるレゲエのうま味を出汁に使いつつ、これまた人懐っこいアシッドの熱風が低音とともにスピーカーから吹き出すダブ・アルバムに。(河村祐介)
6月4日、木曜日。発売日よりも一足はやく届いた、MERMAID『DUB FOREVER』に針をおろして、まず浮かんだのがPottmann(ポットマン)。音楽だけを聴いてれば、マーメイドとポットマンを横並びにするのは何の不思議もないはず。自宅の部屋で録音されたようなローファイ・サウンド。歌未満のヴォーカル。するりと耳をぬけるメロディ。心地良いんだか悪いんだか、簡単には判断させない感じが似てるのかな。A面ラストの「NO WAY」を聴いてたら、ロボ宙&DAUを真ん中に置くと分かりやすいかなーと思ったり。
B面冒頭の「BABY」「GAVOTTE」の可愛げ、人懐っこさはダブと言わずとも、多くの人の耳を引く気がする。後者はクラシックの有名曲(「ガヴォット ニ長調」は、フランソワ=ジョセフ・ゴセックが作曲した小曲)らしいけど、ここに「生き延びよう」って言葉を被せるセンス、チョイスに賛同。軽くていいんだよなァ。
2026/06/02
NRQ祭りって何だろう? 企画者・猿田なつ奈 インタビュー④
NRQ祭りって何だろう? 企画者・猿田なつ奈 インタビュー③
-で、忘れちゃいけない! サポート陣のことも聞いておきます。今回もPA(音響オペレーター)として片岡敬さんが参加されますね。前回からの連続参加ですが、そもそもどんなきっかけがあったのでしょうか?
以前からNRQのイベントや音源でお名前をみていたり、〈senkiya〉のイベントで片岡さんがPAをしている時にご一緒する機会があり、お話をきいたりしていて、いろんな状況で最適に音を鳴らすことを得意としてるし楽しんでいるのを感じまして、この方なら一緒に1日を作ってくれるなあと思いお願いしました。
はじめは、NRQは自分たちでも音を作れるし、その規模なら自分がPAやらなくてもいいかもとおっしゃっていたのですが、ライブがたくさんはいりはじめた〈aNTENA〉で、プロにPAをお願いしたらどれくらいいい音できけるのか場所の可能性を知りたかったのもありお願いをしました。
2年前は、どれくらい人が来るかも未知数だったので、音のことをまるごとお任せできたのは本当に助かりました。
-では、会場となる〈aNTENA〉に関しても聞いていきます。今や焼菓子と名物店主あっちゃんのイメージが強いですが、どんな風に知り合って、どうやって関係が出来ていったか知りたいです。
あっちゃんとの出会いは、かなり変わってて。話すと長いんです。(聞き手の植田は)知っているとおもうんだけど、数年前にわたしはスパン子さんというピアニストの500枚手描きのCDというのをつくらせていただいていて、その完成記念の大阪のイベントで、「維新派」*の美術や舞台制作をしていた白藤垂人さんが、会場装飾をしてくださいまして。センスも熱意も、ものすごくて、勝手にかなり尊敬してる方なんですが、その後、映画のセットをつくったりするのにつくばに何日も泊まり込みできてるとおっしゃっていて、現場に覗きにいったりした流れで、夜みんなで飲んでる場に呼ばれまして。
そこで、紹介されたのがあっちゃんでした。あっちゃんと垂人さんは酒場で隣同士になって、垂人さんが関西弁で憂歌団の木村充揮**さんの話をしていたから声をかけたとのことでした。
多分天久保に出入りしていたら、出会うこともあったのかもしれないけど、わたしはもともと酒場に行ったりしないタイプなのでその日まで全くお互いに存在を知らず、あっちゃんもきっと謎だっだろうなと思います。お互いに共通していたのは、信頼する垂人さんの紹介だから、きっと大丈夫だろう、というところだったと思います。
-あっちゃんと乗人さんの出会いの話、いいですねえ! 天久保での木村充揮さんのライブを観にいく直前のことらしいですね。それもまた運命的。
その時にライブスペースを手作りしている話を聞きまして、場所を見せてもらうんです。スナック二軒をぶち抜いた広いスペースに木材やらなにやらが沢山あって、ステージの上で使う木材に色を塗っていました。本当に手作りで、地下にこんなところがあるなんて、しかもこれから始まる場所だなんて、と、ものすごくワクワクしました。
そこが、今のaNTENAです。まだコロナ前、2018年頃だったと思います。
-おお、貴重な写真! この時から比べて、現在のアンテナはどうでしょう? 最近はいろいろライブもやってて貴重な場所になってると思うのですが。
いやあ、かなり貴重な場所だとおもいますね。はじめこの場所を見た時には、コロナ前、他にもライブできる場所はたくさんあったので、さてどんな音楽がここで鳴らされていくんだろな?と思ってました。本人の中でも、どんな音楽をやることになるかはまだイメージ無かったんじゃないかな。
あっちゃんは、どんどん良くしてこう、というタイプの人で、ライブをしては改善点を次々と直していくんです。「誰も気づかない」と口癖のように言いながら。壁の色もその都度の課題にあわせてどんどん変わる。結果、今かなりいろんな方が使いやすい場所になっていると思います。
風通しがよくて、いろんなお店の店主も足を運んでくれるのはかなり面白いなと2年前にNRQつくばを開催した時におもいました。
-とにかく楽しいことなら何でもあり! 宴会やるよーみたいな漠然としていたところに形を与えたのがなつなさんの絵だったり、デザインだったのかなと思ってます。
チラシをつくることで、当時まだ始まったばかりの場所の、お互いの共通イメージを作れた気がします。すごいのは、ひとつひとつ現実になっていること。とうとう今度祭りの開催もあるということで、あっちゃんも張りきっています!
* 「維新派」:1970年に大阪で活動を開始。維新派の最も大きな特徴として、巨大な野外劇場を建設することが挙げられる。この作業は、役者、スタッフの総勢50名ほどが50日〜60日を費やして自分たちの手で行う。 何もない全くの更地の状態から、舞台、客席、宿泊場所までを作り、上演時はカーニバルの異空間を作り上げる。公演後は釘一本残さず、再び更地に戻すという徹底ぶりは、架空性への強いこだわりでもある。http://www.ishinha.com/ishinha/
**「木村充揮(きむらあつき)」:日本を代表するブルースバンド「憂歌団」のヴォーカル。独特のダミ声に乗せる情感は唯一無二。2018〜2023年にはつくば市天久保にあった〈FROG〉でライブを開催していた。https://www.kimuraatsuki.info/
NRQ祭りって何だろう? 企画者・猿田なつ奈 インタビュー②
-NRQ、2年ぶりのつくば公演をこのタイミングで行うのは理由がありますか? たまたま? それとも、満を持しての日程なのしょうか?
実は第一回目のNRQつくばをやった時に、次をどのタイミングで企画するかすでに考えていました。前回の直後からNRQははじめての半年間の活動休止に入ったので、1年後にやるのはちょっとはやいかも?とは思ってました。
去年(2025年)の冬ごろに、「来年旧作4thアルバム『Retronym』がLP化されるのでまたつくばでライブしたいです」と言ってくださり、そこから計画を練り始めました。〈aNTENA〉店主あっちゃんもNRQやメンバーそれぞれの活動を追っていたこともあり、なんとなく、みんなで企画を組み立てていくような気運を感じました。
ほどなくして、「前回とちょっとアプローチを変えて前座として短めに「パッカサタン」と「みたらし団子ズ」も加えるのは如何でしょう、とメンバーの吉田悠樹さんから(ブッキング発案は牧野琢磨さん)提案をいただき、これはもう祭りだね、なんてことをみんなそれぞれに思っていたと思います。
-なるほど! そんな流れがあったとは。企画名の「NRQ祭り」っていうのは、自然と流れのなかで生まれたわけですね。もうちょい詳しくタイトルのことを教えてほしいです。やはり「祭り」ってのは特別だと思うので。
さっきの続きになるんですが、バンドからの企画案を受けて、タイトルに祭りと付けたいな。あっちゃんは祭りが好きだし、提案してみようかな、とは思ってました。
今のNRQをみた上で、その「NRQ祭り」と銘打ってもよいですか?とお伝えできたらなと思い、ライブに足をはこびました。MCでギターの牧野さんが、「6月13日につくばでNRQ祭りをします!!!」と言ってくださったのです。とても嬉しく、ライブ後ダッシュで帰り、その日のうちにフライヤーを描き始めました。
−それはすごい(笑)! 神の思し召しみたいな話ですね。では改めて、今回出演の3バンド(NRQ、牧野琢磨トリオ・パッカサタン*、みたらし団子ズ**)の紹介をお願いできますか?
NRQは本当にバンドを組むために集まった個の集まり、みたいなバンドで、仲良しこよしから始まっていないし、バンドで一つの答えを出す、よりも、誰かの意見がでたらそれを100%尊重する、みたいに書いてあって、なかなかにすごい方々だなと思ってます。
わたしが何を紹介できるのだろう、プロフィールとはちがうよなあ、と。2年前も読んだんだけど、このインタビューに色々書いてありかなり面白いです。
−おお、ありがとうございます。(数十分、無言。インタビュー読む)このインタビュー、すごいですね……。これまでもっていたNRQ観がひっくり返ってしまいました。いやー、オレは何も知らなかったんだな(笑)。
* 「牧野琢磨・トリオ・パッカサタン」:2023年結成。NRQや湯浅湾、Summer Eye Sound Syndicateなどでギターを弾いている牧野琢磨のリーダートリオ。自身の好きな曲・演奏したい曲群、謂わば“人力プレイリスト”を演奏する。レパートリーはラテン、クンビア、ソウル、ジャズ、アメリカーナの名曲たち。https://www.youtube.com/watch?v=pY6zK8vjMIc
**「みたらし団子ズ」:吉田悠樹+服部将典のユニット。今回は中尾勘ニをドラムに迎え、NRQ4分の3。NRQとの大きな違いは歌心。NRQでは二胡のメロディラインが美しい吉田氏だが、みたらし団子ズではギター片手にボーカルをとり、服部氏も歌う。叙情的な味わい深い歌詞も必聴。名曲スプリングは前野健太氏作詞。
NRQ祭りって何だろう? 企画者・猿田なつ奈 インタビュー①
2026年6月13日(土)につくば市天久保1丁目の地下スペース〈aNTENA〉で、NRQのライブが開催される。前回2024年4月に同会場で行われたワンマン以来、約2年ぶりとなる企画は「NRQ祭り」。……って一体、どうゆうこと? 今回は何が行われるの? SNSを介して広がる情報以上のことが知りたくなり、企画者の猿田なつ奈(natunatuna)さんに話を聞いてみた。まずは2年前の企画に関することから───。
-なつなさん、こんにちは。6月13日(土)に開催する「NRQ祭り」に向けて、いろいろ聞いていこうと思います。よろしくお願いします。
6/2 雑記
朝イチのレコードは、JOEY QUINONES『INNA SOUL STEADY SITUATION』。ジャケットの雰囲気からしてフィーリンっぽいのかなーと思ってたけど、軽めのレゲエではじまる。スカラチャ、スカラチャ、リズムを刻んで徐々にペースが落ちてきて納得。そうそう、期待してたのはこの感じ。マテオ・ストーンマンに似たシルキー・ヴォイス、チカーノソウル特有のテンポ、深みのあるグルーヴ。これは梅雨から夏にかけての重宝盤になるだろう。
2026/06/01
6/1 店日誌
2026/05/30
5/30 店日誌
さて、やっと出ました、うしろ暗いジャマイカ音楽の中でも、その中でも二流中の二流、恥ずかしいグループと考えられているスリー・トップスだ。これまた活字になりにくいグループであるが、中庸の魅力以上のなにかがある。名前すら知らないが、リードもよく通る声で歌うし、バックもいいので、バカにしないで聴いて頂きたいものである。(山名昇)
5月30日、土曜日。『ブルー・ビート・バップ!』を読んでいて、思わず声が出る。スリー・トップスのことが(*5/25店日誌を参照あれ)書いてあるじゃん! やっぱ山名さん、目が効くな〜! てなわけで、1991年に発行された大判の初版にも掲載されている「Dig Treasure Isle 海賊気分で宝島探検」を読みながら、『It’s Rockin’ Time duke reid’s rock steady 1967-1968』を再聴している。空は真っ青、空気は爽やか。気持ちいいなァ〜。
朝はサッパリ、昼からはネットリ、ギラギラの暑さになるのだろうか。今から覚悟しておくけど、一昨日あたりのムシムシ湿度じゃないだけ良しとしよう。ひとまず! 本日開催「パスカルズ つくば公演」のチケットは全席完売、満席とのこと。当日券なし。
今日は11時〜14時の短縮営業、明日は終日休業です! どうぞよろしく!
2026/05/29
5/29 店日誌
2026/05/28
5/28 店日誌
2026/05/27
5/27 店日誌
2026/05/26
5/26 雑記
午前中、市内の実家に移動する。道中、かつて通った小学校の古びた体育館が目に入って、複雑な気分。ケンカがあって、鼻血を出した友達がいた。カメムシの匂い。くさったソフト麺。いい思い出が浮かばないまま、家に着く。庭で昼食、日陰の風が気持ちいい。ドジャースとロッキーズの中継が流れてた。
午後はのんびり、何枚かのレコードに針をおろす。スリム・スミス、プリンス・バスター、リー・ペリーなど。夕方に散歩にでて〈つるばみコーヒー〉を覗いてみると、友人がいる。ホーマック、カワチを経由してマイセンに。数ヶ月ぶりのAコース、デカジョッキの生ビール。いい心地で帰宅、そのまま就寝。
2026/05/25
5/25 店日誌
2026/05/23
5/23 店日誌
2026/05/22
5/22 店日誌
6点や7点のような、当たり障りのない点数を付けても、人は誰も憶えてくれはしない。だが、0点やマイナス10点なら、人はその作品に興味を抱き、また採点者のことも忘れられなくなる。音楽に対して強い好奇心を抱かせることこそ、音楽評論家の仕事だと考えるなら、当然のことではないか。(小西康陽)
5月22日、金曜日。小西康陽『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム 1992-2019』を読み返して、192~248ページで展開される「軽い読み物など。」で膝を打ち、ときに唸った。なるほど、そんな見方と聞き方があったとはと驚き、まったく同意! と頷いたり。とにかく読みどころばかり。上記引用は中村とうようの逝去を受けて書かれたブログからの一説で、「彼がクロスレヴューで誰のアルバムに0点を付けた、とか、マイナス10点を付けたとか、そんなことを面白おかしく、あるいは苦々しく書いたのを読んだ」につづくところ。
感動した! って言葉を使わず、音楽のいいところを伝えたい。あの曲のあそこ、ちょっと間が空くところでグッとくるんだ。腹の底に響いてくるよね。そういった抽象的な情動にうまく言葉を与えたい。べつに自分は評論家でも批評家でもないのだけれど。
若い人にはたぶん理解してはもらえないだろう。けれどある日、海苔が旨い、海苔こそはラーメンにおける最も重要な具だ、と知る日があなたにもやってくる。そのとき、自分は伏し目がちに黙って頷くはずだ。
この「眼鏡の弦。」って文章も格別だ。眼鏡の弦の内側、イグジット・スルー・ギフトショツプ、加齢による味覚の変化と話題が移って、ラーメンの中の海苔の旨さを語って閉じられる短文。技巧に長けてて、ユーモアもある。されどエモーションには頼らない。この按配が実にお見事。
2026/05/21
5/21 店日誌
ジャケットのアートディレクションは、『relax』誌のアートディレクターでもある小野英作。使う写真は、小野英作が100本ほどあるベタ焼きを見てセレクトした。/ラヴァーズ・ロックのアルバムにロマンチックな世界観を表わすハートのマークや花のイラストといったヴィジュアルではなく、ルードボーイとかサウンド・システムという要素が強調された写真を使うことが的確なメッセージになっていた。(*1)
5月21日、木曜日。先週入荷した、石田昌隆『Struggle Reggae meets Punk in the UK』を読んではっきりと認識。今も続く人気シリーズ『Relaxin’ with Lovers』は藪下晃正さんと小野英作さん、石田昌隆さんによる三位一体の発明なのだ。2001年にはじまった同シリーズが25年後も続いているのは、この3者の力が大きいはずなのだが、小野さん不在の今後はどうなるのだろうか。
製作陣にケチをつけたいわけじゃない。石田さんの写真はCDもいいが、アナログ盤でこそ映えるのはわかってる。どうもうまく言葉にできないのは、自分も、レコードが好きだからだ(プレス後の即プレミア化はどうも辛いところもあり……)。
音楽を聴くということは、音楽に込められているメッセージを受け取って、自分の中にあるおぼろげな世界地図に具体的なデティールが描き加えられて、少しずつ世界が見えてくることにほかならない。(*2)
ピーター・バラカンさんのラジオ番組やイベント開催、映画上映なども、上記した石田さんと同一の見識の上で行われているのだろう。ピーターさんの活動すべてを追っているわけじゃないし、熱心なファンでもないのだけど、はっきりとそう思う。
2026/05/20
5/20 店日誌
2026/05/19
5/19 雑記
午前中、郵便局で発送を済ませたのち〈Bespoke〉に向かう。思い付いて〈ベッカライ・ブロートツァイト〉に寄ってみるとちょうどよく空いていて、パンをいくつか買って、また自転車を走らせる。予約していた10時45分ぴったりに到着。ちょっと話して髪を切りはじめて……店を出たのは13時30分! どんだけ話してんだよ! って感じなのだが、やっぱり羽山さんは面白い。今日はカット4:おしゃべり6くらいの割合だったかな。
コンポステラの残したものは未だ成長を続け、日本のインディペンデントな音楽の世界に浸透し続けています。その巨大な流れのメルクマール作として、本作「1の知らせ」と篠田ユニットの「コンポステラ」の2枚は、そこから連なる人脈を追い、歴史を追い、遡り、今を噛み締め、その周囲を確認し、先を見つめることでよりその存在の大きさを確認することができると思います。(田口史人)
帰宅後すぐにシャワーを浴びて昼食、ちょびっと午睡をしてから、コンポステラ『1の知らせ』に針をおろす。円盤/山の湯の田口さんによる手製ライナーノーツ(〈山の湯〉購入分のみの特典)を読みつつ、耳を向ける。「反射する道」「くつやのマルチン」「箱の中の風景」「1の知らせ」「アジールのマーチ」など、曲名が秀逸。どこか乾きのある風景が頭に浮かぶ。
2026/05/18
5/18 店日誌
2026/05/17
5/17 店日誌
2026/05/16
5/16 店日誌
2026/05/15
5/15 店日誌
2026/05/14
5/14 店日誌
2026/05/13
5/13 店日誌
2026/05/12
5/12 雑記
2026/05/11
5/11 店日誌
2026/05/10
5/10 店日誌
2026/05/09
5/9 店日誌
2026/05/08
5/8 店日誌
2026/05/06
5/6 店日誌
2026/05/05
5/5 店日誌
2026/05/04
5/4 店日誌
2026/05/03
2026/05/02
5/2 店日誌
2026/05/01
5/1 店日誌
5月1日、金曜日。本降り。家にいて雨音を聞いているのも悪くないなあ、とは思うのだが、店を開けなきゃはじまらない。こんな日だって本を売りにくる人がいたり、買いにくる人もいたりする。今日じゃないと、どうしても都合のつかないことだってあるだろうし、この付近まで出かける用事があるかもしれない。希望をこめた観測を重ねていけばキリがないのだけど、みんな、どこにも出かけない可能性もある。だーれもこないままポツネンとした時間を過ごすことになるかもしれないけど、開けるのだ。
てなわけで、今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。
2026/04/30
4/30 店日誌
2026/04/29
4/29 店日誌
2026/04/28
4/28 雑記
午前中、荒川沖での用事を済ませたあとで〈きらく〉に入店すると、大リーグ中継が静かに流れてる。なんともいい具合。小生ビールでひと息ついて、いざネギミソラーメンと真っ向勝負。……いやあ、正直言ってあれは死闘だった。どうにか食い切って、車に乗るとエネルギーゼロ。そのまま14時過ぎまで動けなかった。
オレからいわせると、「ファスト動画」だ、「タイパ」だっていうのはズルしている感覚なんだ。本来なら、避けてとおることができないものごとや出来事を効率よくスルーして、少しでも平坦な道を進もうとしているようにも見える。/でもさ、無駄に見えるようなことにも、意外なお宝が埋まっていることはよくあるし、たとえそれが失敗だとしても、それによって引き出しも増えるし、深みも増す。(玉袋筋太郎)
いやあ、そうですよねえ。オレも全く同じことを思ってる。玉袋筋太郎『美しく枯れる。』はここ最近で、いちばん強く同意した本である。この人、なんか好きなんだよなァ。
2026/04/27
4/27 店日誌
2026/04/26
4/26 店日誌
2026/04/25
4/25 店日誌
表現とは作品に限らず、対話や教育、制度設計、日常のふるまいを含む社会的プロセスそのものである。PEPPER LANDは「店」というかたちでこの発想を「実践」し、音楽、美術、演劇、映画、批評、思想といった異なる領域を交差させながら、表現を通じて社会に作用しようとしてきた。(能勢伊勢雄)
4月25日、土曜日。(昨日の話)客足の少ない昼下がり、『能勢伊勢雄入門』を唸りつつ読み終え、うーむ、自分にできることはなんだろうか……。やや放心しながら考えているときに〈gallery Y〉のホソタさんがきて、12月に企画している写真展の進捗を伝えてくれる。店としての全面協力を約束し、お互いの考えを共有すべく言葉を重ねる。おなじ天久保地区に書店/ギャラリーを構える関係性を前向きに捉えて、時間がかかっても、いい環境をつくるべく協働していきたい。基本的な役割は下地作りなのだけど、ときに前に出て、明確な意思表示が必要になるときもあるだろう。
少し時間を置いて、顔を出したのは絵描きのナツナさん。ちょうど昨日、〈Cox〉の2人からライブの話を聞きましたよー! そうそう、そうなのよー! って感じで話がはじまり、現状の手応え、足りていないものなどの意見を交わす。互いに性質は異なれど、会話のなかで共通部分を見つけ出せれば、それを頼りにやり取りが進められる。まずは6月。NRQ祭りに向けて準備を進めていく。
夕方にそろーっと入ってきたのは学ラン姿の男性。高校生? なんて感じで話しはじめて、音楽のことを中心にいろんなことを聞かせてもらう。わかるわーってことは多くないけど、ひとまず聞く。好きにやればいいんだよー! と言うのは抑えねば……そう思っていても、けっきょく口をつくのはその言葉。反省。でも、ああいう若者がいるのが嬉しいのだ。
2026/04/24
4/24 店日誌
基本的にいい演奏者はいいリスナーなんです。だから演奏するより一番大事なことは、ちゃんと音が聞き分けれるかどうか。聞くことが重要です。新しい音にずっと触れ続けて自分の音の感覚とともに生きてるかどうかということが大切です。(能勢伊勢雄)
4月24日、金曜日。能勢伊勢雄(聞き手・軸原ヨウスケ)『能勢伊勢雄入門 MAKING OF ISEO NOSE on OKAYAMA』がめちゃくちゃ面白い! けど、書かれてること、語られてることの半分も理解できてない気もする。それでもいい。まずは能勢さんの話に耳を傾けることが重要。ネタにするのでなく、カルト扱いでもなくて、好奇心のままに言葉を追っていく。そのなかにピンとくる節があれば、付箋を貼るか、メモしておけばいい。上記引用は「4|ペパーランドの始まり 1974-1988」の233ページで見つけた。
読んでるなかで、能勢さん? 伊勢さん? 能勢雄さん? いやいや、能勢伊勢雄さん! と頭の中で何度も確認している。副題も「MAKING OF NOISE on OKAYAMA」と読み違えたり、撹乱させられつつ、どうにかくらいついている。
さあさあ、快晴! 今日も新着入荷がたくさんありますよ〜!