2026/04/04

4/4 店日誌

4月4日、土曜日。グレイトフル・デッドが身体に入ってきたのは20代後半、しばらく勤めていたCDショップを辞めて、野外フェス/パーティの制作を手伝っていたころ。なんの技術も知識もない自分に目をかけてくれたHさんがあちこちに連れていってくれる。「これる?」って声をかけられれば「いけます!」と応えて、山形、静岡、山梨、宮城、たまに東京にも行った。指定席は助手席(役割どおり!)でバカ話にゲラゲラ笑って、むせたりしながら、ジャムバンドの音楽を浴びていた。フィッシュが主でデッド、テデスキ・トラックスなんかも流れてた。

あれは山形蔵王での「龍岩祭」。超インディーズ・ステージのみちくさ堂でのサウンドチェック。3日間の会期中、朝いちばんでデッドやフィッシュが大爆音で流される。それが毎回、毎日、繰り返されるうち、あるときバチっとハマってしまった。ああ〜気持ちいいなあ……一瞬、我を忘れて、こりゃ特別だと理解した。

あと、2009年のメタモルフォーゼ。ど深夜から朝方にかけてのロータスのライブもめちゃくちゃ印象に残ってる。彼らのエレクトロ・ジャムを浴びながら、朝陽が昇ってきたときに、これか! こういうことか! 無条件に納得。伊豆のサイクルスポーツセンター、いい会場だったなァ。

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神戸拠点の出版社〈和久田書房〉の第2作、慈憲一『レジスタンスのまちづくり』が新着入荷。「嫌いな言葉は“まちづくり”」ってところにめちゃ共感する。人も街も、上から誰かが操れるもんじゃない。どこそこを盛り上げたい! とか言うやつ、すぐにあきらめちゃうのは何でだろう。短くても10年は関わらないとダメだと思うのだが。

今日は悪天候予報なので、18時までの短縮営業。6日(月)・7日(火)は連休です。

2026/04/03

4/3 店日誌

マレーシアに生まれ、大阪を拠点に日本、中国、香港、バルカン半島などで映画を製作し、“シネマ・ドリフター”を自称する映画監督リム・カーワイ(林家威)。50ページを超えるリム監督のロングインタビューと、豪華執筆陣による批評・エッセイからその作品世界に迫る大特集。

4月3日、金曜日。爆音上映と映画配給にはじまり、書籍刊行や音源リリースも手がける〈boid〉が手かげる不定期刊雑誌『boid paper』vol.3の特集は「リム・カーワイ 今とここの間へ」。京都のリソスタジオ〈hand saw press Kyoto〉が印刷から製本までを手がけていて、判型は小さめながら文字はギッシリ、記事もヴァラエティ豊かで読み応えあり。リム・カーワイ? 誰ですか? って人でも楽しめるはず。

入荷以来、好評つづくvol.1の特集は「そこから先の湯浅湾」、vol.2は「空族の見た台湾」。必ずしも今っぽい人選ってわけじゃないのだけど、読み手を引き込むパワーがある。目配せ上手な雑誌ばかりで辟易している自分にとっては『boid paper』は頼もしい存在なのである。

分厚いし、高いねェ〜と驚かれつつ、いいペースで売れているのはジョン・ルーリー『骨の記憶』。上記した『boid paper』や『NEW FAST SPEED PUNK』とあわせて買ってくれる人がいるのは嬉しかった。この本は、早ければ週末中に補充予定。

では、今日も開店! 週明け6日(月)・7日(火)は連休です。

2026/04/02

4/2 店日誌

4月2日、木曜日。友人がいとなむ〈つるばみコーヒー〉の住所は「つくば市筑穂2-10-1ビーチストンハイツ101」、ざっくり分かりやすく伝えるならば、大穂のタイラヤのはす向かい。100円ショップセリアの並び。隣に植物店があって、すぐ近くには整体院やコインランドリー、床屋がある。駐車場は店裏に1台分。店内での飲食提供はしておらず、常時数種のコーヒー豆と抽出器具、ドリップパック、焼菓子、ジャズを主にした中古レコードを売っている。とてもわかりやすい店である。

つるばみコーヒーは、開店してからそろそろ1年が経つらしい。鹿児島の湯湯のときは「たかが1年、されど1年」と、したり顔でコメントしてたけど、つるばみには「ようやった!」と言いたくなる。言われる当人は喜ばないだろうけど、わきあがる気持ちを正直に表明すると、そうなる。

水曜定休は変わらないけど、今月から営業時間が11時〜19時となるらしい。店頭では開店1周年フェア? みたいなサービスもあるようなので、気になれば出かけてみてほしい。オンライン・ストアも稼働中。

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2025年にリリースされた、mmm『Burnt』がアナログ化。音の配置がすばらしくて、ギターの音と歌声がよく聴こえる。一部の曲順が変わったことで、全体の印象も変わっている。CDをお持ちの方、サブスクで聴いている方にもおすすめしたい。

今日も通常営業! 在庫確認、本の買取に関するお問い合わせはお気軽に!

2026/04/01

4/1 店日誌

繊細で引き締まっているのに、木漏れ日のような柔らかさと包容力。そこに叡智と教訓が詰まっている。ラスタ思想の入門にも最適だ。(鈴木考弥)

4月1日、水曜日。ああ、どうして。なぜなのか。ディスクユニオンで見つけたバーニー・ウェイラー『ブラック・ハート・マン』を買わずに済ませた理由が見出せない。とくだん高かったわけじゃないし、CDでも愛聴していたのに。知ってる。分かってる。余計な金は使わない。そんな自制が働いてしまったのか……何度目の後悔だろう。買わなかったレコードほど忘れられなくなる。リントン・クウェシ・ジョンソンのファーストもタイミングが合わないまま、いまだに見つけられていない。

今月の催事は19日(日)に、石井“EC”志津男さんを招いてのトーク・イベント「インディペンデント、レゲエ、オーバーヒート ~石井“EC”志津男に聞く」のみ。間違いなく貴重な話が聞けると思うので、少しでも気になればぜひ足を運んでほしい。

「NEW FAST SPEED PUNK 2026」は、現代の日本で速いパンクを追求し続けている6バンドの音源を集めた6way split。各バンドには「2分以内、曲数自由、とにかく速い音源」を送ってほしいと依頼しました。」(GEVABOW)

本日発売! ファスト・パンクのコンピレーション『NEW FAST SPEED PUNK』は予約多数で残り1枚。各地に取扱店舗があり、参加バンドのライブ会場でも買えるようなので、気になる方は調べてみては。かなり特異な7インチ・レコード。

では、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!