12月9日、月曜日。驚いた。『オクノ修』は特別なレコードだった。なんなら2000年代にリイシューされたCDは持っていて、普通に聴いてもいたのだが、はっぴいえんどみたいなことやってたんだな〜って印象しか受けていなかった。それが、だ。今回、アナログ盤で同時にリイシューされた『唄う人』(2003年)、『帰ろう』(2001年)、『オクノ修』(1972年)と遡って聴いていって、はじめて分かった。これは、めちゃくちゃ特別なレコードだ。
声が独特。バンドでロックしながらも、歌い手は孤独だ。暗い、明るいで片付けられるムードがあるわけでなく、その両方、もしくはどちらでもない温度を行き来する。つっけんどんなようでいて、さみしさを漂わせたり、なんにも知らない顔で歩き出したり。ちょっと変わった青年がありのまま、レコードの中にいる。
友部正人『銀座線を探して』にも、くり返し聴いてようやくひろえたものがある。泣かせず、笑わせるわけでもなく、言葉がただそこにある。聴き手を拘束せず、一方向に導かない。歌い手のつよい意志を感じる。
とかなんとか考えながら、営業中! 今日も書籍、音源に入荷あり!
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