2022/02/17

京都 出張記③

2月16日。朝、めざめは爽快。朝食をとり風呂につかる。9時過ぎに〈誠光社〉に向かって歩き出す。ホテルは四条(この周辺、好きじゃない……)、目指すは丸太町。ざっくり方向づけて足をすすめる。途中で少し迷うも、京都御所がみえてくる。ここまでくれば、大丈夫。途中で和太鼓らしきものたたく人。通勤途中や散歩の人たちとおおくすれ違う。いろんな人がいる。目につく大人が多いな、と思う。個人が個人のままでいる。

開店時間の10時ぴったりに到着。お出かけまえの堀部さんにアルバイトの宝くんを紹介してもらう。知的であかるい気のいい青年。すぐに打ち解ける。しばしゆっくり店を見て、編集工房ノアの本を一冊購入。その後すぐにCaffine Houseこと門谷風花さんが来てくれる。〈誠光社〉では矢吹展のあと、門谷さんの展示がおこなわれる。これは、いい流れだし、挑戦的。せっかくならば当店でも何かできないかとメールをしていた。

近所の喫茶店〈モンブラン〉(いい店!)で30分ほど話して、またもどる。なんと、 誠光社の前にはタバタさん。つくばで知り合った知人で数年前から京都で暮らしていると聞いていた。わざわざ来てくれるとは。そのまま立ち話。門谷さんとはここでお別れ。宝くんが自転車を貸してくれることになり、さあ出発。なんとなく方向づけて、銀閣寺方面に向かう。自転車を漕ぎだすと、大袈裟でなく羽が生えたような気分。すいすい進み、あっという間に出町柳、百万遍、京大のエリアに入り、京都だなあと実感する。

そのまま自転車をこぐうち、古書店〈善行堂〉みつける。開店直後の店におじゃまして、本を買う。店主の山本善行さんに展示案内を渡す。山本さんの書きものが好きなので、お話ができて嬉しい。お互いがんばろう! と勇気づけられ、ホホホ座方面への道ゆきを教えてもらう。今日は〈ホホホ座 浄土寺店〉併設のリソグラフ工房〈Hand Saw Press Kyoto〉の小田さんと落ち合う約束をしている。案内どおりに進んですぐに到着。まず、ホホホ座の店内を見る。ほしかった本を見つけて購入。小田さんはまだ来ていない。

なんとなく外に出ると、さっきまでなかった小さな看板。〈とぅえるぶ〉と書いてある。気になったので階段をあがって入ってみると、なんとまあ、面白い品揃え。パンクな気配が濃厚な個人出版物を中心にレコード、テープなどの音源がぎゅっと詰まっている(ここにはtactsatoを連れていきたい)。おもわぬ出会いに高揚しながらステッカーなどを買って、お店の方と話す。今月末から開催予定の展示のポスターがカッコいい! リソグラフ印刷の良さがつまっている。

さて、おかしい。約束の14時になっても小田さんが来ない。気になってメールを確認してみると、自分の勘違いが発覚! 小田さんがランチ出店をしている〈山食音〉に向かって、あわてて走り出す。方々を走りまわってようやく近づく……も、決定打に欠ける。あちゃあと思ったところで目に入った〈フランク菜ッパ〉。まよわずとび込み道を聞く。出てきてくれたのは雑誌でお顔を見たことのある店主の方。とてもやさしく対応してくれ、場所を教えてくれる。感謝して走り出す。

書き出すと、長い。出会った人たちは、やさしい。続きはまたのちほど。

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