2024/07/04

『誕生日のアップルパイ』

庄野家のひとたちは、うれしいことがあったらその日の内に手紙を書きます。それが親が子どもたちに教えたことで、夫婦もまた、子どもたちに「ありがとう」の気持ちを伝えるためにたくさんの手紙を書きました。

庄野千寿子『誕生日のアップルパイ』が届きました。
「メアリー・ポピンズ・夏子様 たのしかったねぇ。ほんとにたのしかった。若葉の風と陽の光と、ほっかほかのおもてなしに包まれた三時間足らずの、あのすばらしい時間は、今こうして思い出しても、にこにこして来ます」(「昭和61年6月15日」)なんて感じで、パッとめくったページごとに心を軽くしてくれるような言葉がみつかる。庄野潤三夫人、千鶴子さんが長女の夏子さんに送った手紙から編まれた、あたたかな本。昭和48年から平成21年までの130通、じっくり読んでほしいです。

販売価格は2420円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/4 店日誌

7月4日、木曜日。もう何年も放置しっぱなしのレコード群に手を入れて、すぐに出てきたのがフレディ・マクレガー『ビック・シップ』。とりあえず持って帰って聴いてみようと、裏ジャケットをみると、サイエンティストとルーツ・ラディクスの記名を確認。これは、いいレコードじゃないか……とピンときた予感が的中、針を落とすと穏やかなルーツ・レゲエが流れ出す。展開は多くないのだが、リディムがどっしりしていて安心感がある。フレディの声ものびやかで心地いい。

レコードが入っている紙袋は劣化なのか虫食いか、丸い外周にそって消滅していた。盤面にはそのカスらしきものが付着していたのだが、フッと一息するとだいたい吹き飛んだ。1982年、ロンドンのレーベル「グリーン・スリーブス」で制作されたもの。自分と同学年である。

レゲエをはじめ、ジャマイカの音楽は鳴らす音量、機材によって聴こえ方がまったく変わるから面白い。同じ盤で、ぶっとくてカッコいい(これこそロッカーズ!)と思うときがあれば、ユルくて気持ちいいなあと感じることもある。スカ、ロック・ステディ、ルーツ・レゲエ、アーリー・ダンスホールまでは、だいたい好きだ。

今日も書籍、音源に入荷あり。お暇があれば、ご来店を。

2024/07/03

7/3 店日誌

7月3日、水曜日。朝イチで映画を観て、帰ってきて11時前。麦茶をぐびぐび飲んで、汗をかいて疲れた身体を横になって休める。遠くからセミの鳴き声が聞こえたような。すごく懐かしい。何十年も前の夏休みにも、こんな瞬間があった気がする。あの頃は今ほどは暑くはならず、夕方になれば湿度が下がって気持ちよかった。夏祭りのはじまる前の雰囲気、盆踊りの音が響いてきて、ワクワクしてくる感じ。2000年代初頭のフジロックの前夜祭にも、似た空気が漂っていたと思う。

84歳の知人から電話がかかってきていることに気づいて、すぐに折り返す。蔵書などを整理するにあたっての相談が主だったのだが、とりあえずはお元気そうで安心した。街の賢者(主に吾妻~天久保地区)と言える存在が東京に移って久しい。機会をつくって会いにいかねば。

オンライン・ストア〈平凡〉に並べる古本の量が多くなった。狙いは定めずに、ときどきの気分を優先して写真を撮って、解説をつける。店にはあの10倍以上の量がある。ぜひ、探しにきてほしい。

今日も書籍、音源に入荷あり。本の買取、査定の依頼は常時受付中。

2024/07/02

7/2 雑記

7時半ちょっと過ぎに家を出て、〈シネプレックス つくば〉まで自転車を走らせる。この時間だとまず自転車に乗る大学生に遭遇する。彼らとは逆向きに走って、中央図書館に近づくと徒歩通学の小学生とその保護者、自転車通学の中高生が増えてくる。駅周辺には徒歩通勤の会社員らしき人も目立つ。意識的に速度を落として道のはじっこを通り抜ける。

二宮公園、洞峰公園、赤塚公園あたりまでくると散歩をする人、走る人もまざってくる(先月みかけたスカ・フレイムスのTシャツを着た人がいた気がするが、間違いかも)。ジワリと汗をかきつつペダルを漕いで、目的地に着いたのは8時5分頃。

8時15分上映の濱口竜介監督作品『悪は存在しない』を観ていたのは、自分をふくめて3人。いつも通り、前よりのど真ん中に席を取ったのが大正解。景色の移り変わりがぐーんと迫ってくる。劇中に流れる時間と音楽が上手くはまるシーンが多くて、スクリーンを観ているだけで楽しい。カメラの横移動ではちょっと酔いそうにもなる。映像作品として、よくできてるなーと感心した。

キャラクターの話法、ストーリーの転じ方にも違和感は少ない。車のシーンが多いのは濱口作品ならでは。ちょっとしたところで笑わせてくれるのも、いい。賛否が分かれている終わり方にも大きな抵抗はなく、全体で受け止められた。

公園のなかを通り抜ける帰路、自転車の速度で流れていく風景が映画のつづきのようで不思議な気分。つながるように点在している公園、休み時間の小学校の校庭なんかを眺めつつ、ゆっくり走った。

2024/07/01

Today’s YouTube #491


ピープルブックストア日報 2023年11月23日〜12月14日

天久保一丁目の印刷工房〈えんすい舎〉謹製、「ピープルブックストア日報」(11/23〜12/14)が出来ました! これが通算10号目! ブログに書いている日誌を基にして再構成したもので、イラストとレイアウトは坂尾裕幸くん。自分のテキストばかり窮屈だなーってところに置かれる坂尾くんのイラストがいい具合で全体の力を抜いてくれる。仕上げを手伝ってくれたコバちゃんのおかげで、分量のわりにすっきりしていて読みやすい。1年間で、だいぶ完成度が上がったと思います。

店頭購入はもちろん、メール通販、オンライン・ストア〈平凡〉ご利用の方にもお付けします! 

7/1 店日誌

7月1日、月曜日。朝、映画でも観に行こうかと思うと、雨。まーいいや、本でも読むかと切り替えるとちょっとだけ晴れてくる。店にきて、缶ゴミなどを出しつつ覗こうとしたところは臨時休業。家にもどって日課の草刈り(正確に書けば、草切り)をはじめるとジワーッと暑くて汗が吹き出す。シャワーを浴びてから昼食を済ませて、さあ行くか! ってときにまた降ってくる。梅雨空に振り回された午前中。めちゃくちゃ蒸し暑いけど、午後はいったいどうなるだろうか。

ポツポツ、シトシト、ジメジメ。たまにザーッとくる。そうそう、梅雨ってこんなだったよなーと思い出させるような空模様。出かける気分も減退しがち。それでもまあ、暇があって気が向いたら遊びにきてほしい。

今日も書籍に入荷あり! 些細なことでもお問い合わせはお気軽に。