2024/06/04

6/4 雑記

午前10時の映画祭でヴィム・ヴェンダース監督作品『パリ・テキサス』を観た。キャップに髭もじゃの男が砂漠を彷徨して、音楽はライ・クーダー。漠然としたイメージだけを手がかりに劇場に。前より真ん中に席を取る。客数少なめ、年齢層はやや高め。

本編がはじまってすぐイメージ通りの画があらわれる。音楽が不穏に響く。クレジットのフォント、サイズがバッチリだなーと感心する。かなり序盤の弟が兄を迎えにいくために乗る飛行機内のシーンがいい。『ベルリン 天使の詩』でも刑事コロンボ(ピーター・フォークって人らしい)が乗る機内の雰囲気が好きだった。窮屈で、浮き足立った感じがして。

主人公トラビスの顔が好きだ。アップになると見惚れるような造形。弟の家に戻ってからの不思議な存在感、夜中に皿を洗ったり子供のハンターを学校まで迎えにいくギクシャクした動きに笑う。ハンターは終始勘がいい。身勝手な親をもつと器量がよくなるものなのか……と考えてしまった。それにしても、弟夫婦は不憫だなあ。

アート・ディレクターとして記名されていたケイト・アルトマン(KATE ARTMAN)がどんな人なのか、気になっている。

2024/06/03

6/3 店日誌

6月3日、月曜日。布団から出て、ラジオ体操。あたーらしい朝がきた……と歌がはじまったところで携帯電話が異音を発する。カタカナにも置き換えようのない嫌な音。ジシンデス、ジシンデスと声が聞こえてくる。震源はまたしても富山湾、能登や富山に住む友人たちはさぞ怖かろうと思うも、なにもできない。しばらくラジオのニュースに耳を傾け、大きな事故は起きていなそうだと察して、レコードに針を落とした。フランク・アンド・ヒズ・シスターズ。なんとなくのんきな音楽が聴きたかった。

自分が取材された記事が載った『sb』42-2号、DJ PATSAT『PATSATSHIT』といった新刊をはじめ、古本や音源もよく動いた週末。いろんな人がきてくれた。久しぶりに顔をだす知人も幾人か。6月の滑りだしは、まあ好調か。

8日(土)は久しぶりに店番太郎くんに店番を任せて、横浜トリエンナーレにVivian Sui Methodのライブを観に行く。3箇所で開催されている美術展を見つつ、ちょこちょこ酒がのめたらいい。日ノ出町のカレー店、馬車道のディスクユニオンにも行きたい。何はともあれ、天気がよければいい。

今日は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2024/06/02

『MON』01

普通、雑誌って絵を描いている人にインタビューするじゃないですか。その道で成功している人に。でも実際は、チャレンジしようとしている人や、成功していない人の方が多い。多いくせに、そういう人の話って聞けないじゃないですか。(「おしゃべり with アニーさん」) 

『MON』01が届きました。
数年前まで筑波大に通っていて、バンドをやったりマンガを描いたりしていたSさんが去年だったかに雑誌をつくろうと思っていると話してくれて、プロト版を見せてくれた。へえ、頑張ってるじゃん。でも寄稿者の紹介はした方がいいよ。なんて話して、じゃあっと送り出したまま数ヶ月。その雑誌が完成したようで、店まで持ってきてくれた。誌名は『MON』。特集はなし(考えていなかったらしい……)。

全体に冴えない雰囲気が漂っていて、面白い。今だったらもっと上手く、整理された雑誌をつくる人はいくらでもいるだろうけど、この味は出せない。ぱらっとめくって気になったのは「実録・シルクスクリーン大失敗の記録」と「クマイルス・ライブレポ」、「おしゃべり with アニーさん」を読んでみたら面白かった。

販売価格は1000円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

『あれ』vol.2

何一つ頼まれていないのに、五十二年後に二号を発行したわけだが、今号の特集は『あれ』創刊号。私が皆さんに読んで頂きたい創刊号の一部を抜粋した。

不定期刊行雑誌『あれ』vol.2が届きました。
栃木県足利市を拠点に『轟音 紙版』を刊行する編集者、牧田幸恵さんが昭和47年に刊行された同人誌『あれ』の意思を継ぎ、52年ぶりに2号を制作! ガリバン印刷で発行されていた『あれ』創刊号をダイジェスト、いくつかの記事を転載しています。刊行人である沙原歩さんも参加した裏面の随筆欄もなかなかの読み応え。なんじゃこれ? と済ませばそれまで。興味を持ってひもとけば、なるほどと膝を打つ言葉を見つけられるかも。

販売価格は200円(税込)。通販希望の方はメールでお問い合わせください。

6/2 店日誌

6月2日、日曜日。買い物に出たついでに今日もCDを1枚購入。温度が上がってくる時期にパーっと鳴らして気持ちのいいジャズがほしかった。ジョージ・シアリング・オリジナル・クインテットの録音作がその欲求を満たしてくれるか、どうか。封すら開けてない状態なのだが、たぶん大丈夫だろうと思っている。朝にちらっと顔を出した隣のカフェでは、ゆらゆら帝国が流れていた。

新刊の仕入れをしぼってはいても、信頼する個人のつくるものであれば喜んで買い取る。DJ PATSAT『PATSATSHIT』をはじめ、まだ紹介できていない小さな雑誌がふたつ届いた(どちらも直納品)。

今日明日は13時開店! お暇があれば、ご来店を。

2024/06/01

『PATSATSHIT』

DJ PATSAT『PATSATSHIT』が届きました。
大阪市東淀川区淡路でサイクルショップ〈タラウマラ〉をいとなむ土井政司さんと瓜二つの赤の他人、DJ PATSAT。彼がかつてものした『DJ PSTSATの日記』は日記本ブームによって雨後の筍のように編まれたものとは全く異なる雰囲気があった。しばらくの沈黙を経て、2024年の今ふたたび自著を編むとの知らせが入る。そりゃ当然、うちの店でも扱わせてもらいます。しっかり、ビッチリ仕入れさせてもらいます。

冒頭に置かれた「はじめに」にグッときて言葉が出ない。その後につづく「日付のない日記」はときに声をだして笑いそうになるユーモアがある(マジな話、めちゃくちゃ面白い!)。「対話編」と題された章は小野裕介、小幡玲央、蟹の親子、日常炒飯事との対話で構成。これらは今から読みます。

販売価格は1650円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

6/1 店日誌

6月1日、土曜日。ここ数日耽読している『中原昌也作業日誌 2004−2007』の影響か、思いっきり買い物をしたくなり近所のリユース店でCDを一気に8枚購入。サブスク時代にあってなんの珍しさのないものばかり(ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』とか)。でも、じっくり耳を傾けてこなかったものはやっぱり現物が欲しい。ケースから取り出したディスクを入れて、再生する。いい! と思ったり、うーんと黙ってしまったり、色々だけれど、それを含めて楽しいのである。

たった今、近所の〈古着屋may〉で短パンを買ってきた。カラー、サイズともにバッチリ。コンビニにビールを買いにいくような気分で服が買える。散歩がてら店を覗けるっていうこの環境がなにより嬉しい。

さあ6月! 梅雨入り前のいい天気、お暇があればお出かけを。