“毎朝の散歩の途中、太陽を食べるように大きく口をあけて深呼吸をする。夏は、やけどしそうになり、冬は、体が温まる。これは、僕が絵を描く準備でもある。あるとき絵にして、この本の名前にもした。”
-牧野伊三夫
この表紙画に、このタイトル。参りました。
画家・牧野伊三夫による画文集『僕は、太陽をのむ』が入荷しました。ボク、個人的には完璧な判型だと思っている「港の人」が発行する「四月と十月文庫」の最新刊です(手触り、紙の柔らかさ、ちょうど良い大きさ・・・どこにも文句をつけられません)。まだ、しっかりと読めていないので内容に関しては書けないのですが、絵と同じように力強く爽爽とした牧野さんの語り口にぐっと引き込まれる予感がします。なんて書いていて浮かんだのが葉山の友人。彼とならこの本を肴にして一杯、いやはや十杯くらいは呑めそうです。
同じ「四月と十月文庫」シリーズの『装幀のなかの絵』、『えびな書店店主の記』も在庫しています。販売価格はどれも1296円(税込)。
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僕は、太陽をのむ | |
四月と十月文庫6 | |
牧野伊三夫 | |
四六判変型/並製本/カバー装/本文152頁 | |
1,200円(本体価格・税別) | |
ISBN978-4-89629-307-4 C0395 おお、小倉の街よ。 石飛、また工場の帰りに角打ちで一杯やっているのか。 丸くなった腹を自慢しているんだろう。 おまえは高校時代は野球部のエースだった。 丸刈りで、授業中は寝てばかりしていたな。 知っている人はいないだろう。 おお、小倉の街よ。 父さんは今日も、ぬか床をまぜているだろう。 サンショと赤唐辛子のきいた、 あの、きゅうりのぬか漬け。 母さんのなすびのみそ汁。 いつだって食べたい。 めしを腹一杯かきこみたい。 おお、小倉の街よ。 順二、教頭就任おめでとう。 いたずら坊主のおまえが、立派になったなぁ。 いたずら教頭なんて呼ばれないように気をつけろ。 『四月と十月』は今年で八年目だよ。 お互い、いくつになっても絵筆だけは手放すまいな。 ……(以下略) http://www.minatonohito.jp/products/178_02.html |
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