2023/08/31

『クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書』

迷いの中を生きる。複雑なことをわかりやすい言葉でまとめない。自分の考えに絶対的な正解などないことを自覚する。無知を自覚する。未知を恐れない。自分を疑い、考え続けて、新たな自分へと変革していく。

小野寺伝助『クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書』が届きました。
2018年10月の初入荷以来、当店でも途切れることなく売れている『クソみたいな世界で生き抜くためのパンク的読書』の待ちに待った続編が登場! 世界のクソっぷりに拍車がかかっている現状、「生き抜く」よりも「抗う」という言葉を選んだ著者の気持ちがよく分かる(詳しくは本書の前口上でご確認を)。

なんせまあ、梅崎春生とジョー・ストラマーを並べて「大事なのは姿勢、つまり心の在り方」と書く人はそうそういない! 前作からのファンはもちろん、これまで全く知らなかったって人にも読んでほしい。

販売価格は935円(税込)。前作と併せてオンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

8/31 店日誌

8月31日、木曜日。定休日を加えて3日間、休みをとった。これといった予定もなかったから、昨日は家の付近から動かなかった。居間に寝ころび本を読み、レコードに針を落としたまま眠ってしまったり。生産的なことを行わないまま時間が過ぎた。それがまあ、驚くほどに心地よかった。気持ちは終始穏やかで、たまにはこんな日を設けるのもいいかもなあとしみじみと思った。

今日以降はしばらくまた通常営業。連休中で受け取れなかった、小野寺伝助『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』の続編など、新刊をぼちぼち紹介していくつもり。書籍、音源ともに中古品の入荷あり。

というわけで、今日から改めてよろしく! お暇があれば、ご来店を。

2023/08/30

三連休

8月28日(月)、29日(火)、30日(水)は休みます。

8/30 雑記(夜)

昼から夕方まで、ずっと居間にいて本を読んでいた。何枚かのレコードをとっかえひっかえしながら、ダラダラと過ごした。近年、ここまで動かずに、自室で過ごしたことはなかったと思う。西村賢太『一私小説書きの日乗 憤怒の章』を読みきって、「賢太先生、早すぎるよ」と書き出される玉袋筋太郎の巻末解説に膝を打つ。いわく「この日記を読んで、また賢太先生の小説を読むと、倍面白い」。

さすが、玉袋筋太郎。西村賢太作品の底にあるものを文字化したような日記だから、小説と併せて読むことで、その世界にずぶりと深く足を突っ込める。似た感覚を得てはいたが、ここまで的確な言語化はできなかった。

8/30 雑記

午前中、両親と待ち合わせて車に同乗、近所の大型ショッピングモールに行く。開店前に着いてしまい、スーパーとミスタードーナツで買い物をして時間をつぶす。10時の開店と同時に新刊書店、スポーツ店、無印良品、焼鳥などを販売する惣菜屋と順繰りにめぐった。何てことない買い物なのだが、思いのほか疲れる。途中見つけたベンチで座ってしまった。

身綺麗にしたお母さんと子供たち、おばあちゃんとおじいちゃんとお孫さん、若い人たち、おじさんおばさん。モールの吸引力はすげえなあと驚きつつ、歩き回った。新鮮な体験だった。

2023/08/29

8/29 雑記

突発的に休みを決めたため、遠出などの予定なし。一日中家でダラダラすることもできるのだが、ひとつ済ましておきたいことがあり、東京に行く。筑波大学で高速バスに乗車、約2時間で東京駅着。地下鉄に乗り換えて新宿へ。目的の店で知人でもある担当者と言葉を交わして、気持ちがスッキリ。本とレコードを買ってから、改札近くの某〈B〉に行き、ビールとカレーの昼食を済ませて、門前仲町に向かう。

この街に来て、いくのはもちろん〈ほどほど〉だ。長年の友人、笠井さんが営むこの店、味がよく居心地もいい。最近ではいちばん長く、じっくり酒を飲み、あれこれと話した。今年に入って、混み合う日も増えたようで何より。今日みたいに過ごせる機会も減っていくのかもしれない。

帰路はバスの発車と同時に眠りに落ち、約1時間。目が覚めるとつくばに着いていた。

2023/08/28

8/28 雑記

朝、思い立って柏に出かける。お約束のリユース店、中古盤屋をまわると昨夜話していた盤が多くみつかる。以下、列挙するぜんぶがCDで、ハイラマズ『ハワイ』やゴンチチのベスト盤、久石譲、など。こうした巡り合わせがあるから、買い物は楽しい。今はハイファイ・セット『SOTSUGYO SHASIN』を聴いている。A面最後の「大きな街」が、とてもいい。

2023/08/27

8/27 店日誌(夜)

8月27日、日曜日。前日夜は隣の店長・土田くんと痛飲。その二日酔いもあり昼を過ぎても身体が重い。どうにか定時に開店するも、約3時間はどっちらけ。誰も来ない。まったくチキショー! まつりつくばの野郎め……と逆恨みが極まった頃に佐藤タクト&エツコ夫妻がご来店。やあやあ言って話を始めると、次々に人が来る。

近所のご夫婦、鹿島あたりから足を運んでくれた若者ふたり、さわやかな関口夫妻&ヨッシーなど。先に帰るエッちゃんを見送って、しばらくしたのちタクトくんは〈古着屋may〉に。ひとりになった隙に飯を食べ、人心地。今日は18時に閉めて天久保文化祭に遊びにいこう! そう決めて、閉店準備を始めるとドアが開く。

顔をあげると、〈ベッカライ・ブロートツァイト〉の管原Dさん。これから、隣で飲もうと思うけど、どう? と声をかけられる。突然の誘いに慌てるもすぐに合流を決め、戻ってきたタクトくんと一緒にならびの居酒屋〈わかたろう〉に入店。小さくビールを飲んで、ヨシもう一杯! となったところに土田店長も来る。当然のごとく、ここでも合流。突発的に4人で飲み始める。

1時間だけ、と言っていたはずだが、あっという間に2時間経過。こりゃヤバいとなり、天久保1丁目の〈Club OctBaSS/Bar DISCOS〉に歩いていって、文化祭にちょびっと混ざる。若い友人ニッタなどと歓談したのち、ぱっぱと帰り、さっさと就寝。

長くうねった不思議な1日が、こうして終わった。

8/27 店日誌(昼)

8月27日、日曜日。20年前、2003年の夏は涼しかった。雨がよく降り、冷たい風が吹いていたのを覚えている。たしかフジロックも雨。見たかったアーティスト、バンドも見ずにふてくされていた。住んでいた横浜市泉区中田西のアパートで寝転びながらラジオをつけていて、聴こえてきたのが「夏の終わり」。発表したばかりの曲として披露されていたと思う。

それにしても、昨日は暇だった! まつりつくばの影響だとすれば、そんな催しは開催しない方がいい! ……と、ついボヤキたくもなるが、うちの店をめがけて来てくれたお客さんたちには頭がさがる。開けていて良かった。

雨がぱらつく13時前。ラジオでのど自慢を聴きながら書いている(鐘に大いに不満あり)。

2023/08/26

『本の雑誌の坪内祐三』

坪内祐三『本の雑誌の坪内祐三』が届きました。
2020年1月に逝去した評論家/文筆家の坪内祐三を追悼した、本の雑誌の特別号。1990年1月号の初登場(青山南「翻訳うらばなし」の中)から91年1月号の初寄稿(本書にも収録されている「角川文庫のアメリカ文学が僕の大学だった」)、96年10月号での目黒考二による「坪内祐三ロング・インタビュー」等々にはじまり、ジャンルや硬軟を問わずに書かれた原稿を収録したヴァラエティ・ブック形式の一冊。

「雑誌の目次を見るのが大好きだ」「文学についてもいろいろ言いたい」「ずっと編集者でいたかった」「街と書店、酒と本こそが学校だ」「アメリカ文化と映画が青春だった」「活字があるから人生は楽しい」「いつも「本の雑誌」とともにあった」の章立てだけで、ワクワクさせられる。

販売価格は2970円(税込)。ピカピカの新刊ではなくても、古びず、いつだって面白い本がある。

8/26 店日誌

8月26日、土曜日。一読して魅了された『ひらやすみ』に続いて、『ぼくらのフンカ祭』も読んでみた。ページを繰るとぐいっと強く引き込まれて、開店直前に感動のまま読了。最後の場面での富山と桜島、「また一緒にデカイ事しよーぜー!」ってセリフに胸を打たれた。作者・真造圭伍のあとがきもいい。「友達にしか分からない言葉、思い出、そういうのを大事にしたいです」。

今日、明日はつくば駅周辺で「まつりつくば」が開催されているらしいのだが、当店のある天久保3丁目付近にはその気配なし。店はいつも通りに開けているので、気が向いたら覗きにきてほしい。駐車場が分からないときはお声がけを。

超ド級の買取査定をしながら営業中! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2023/08/25

『オン・ザ・ドーロ』をひもとくインタビュー(PART4)

「天久保文化祭」は8月27日(日)に開催!

-じゃあ、最後に。これを聞かないと、みんな黙っていられないと思うので、聞いておきます。痛風の状態はどうだろう? うまく付き合っていけそうかな。

大分良くなりました(笑)。みんな心配してくれたり、いじってくれてありがたいです(苦笑)。ビール愛好家としてはなかなか耐え難い日々でしたが、また自分の体について少し理解が深まりました。

皆さん、水を飲みましょう!!


-週末、8月27日(日)には「天久保文化祭」も迫ってきてるし、告知したいことは多いと思う。お好きなように宣伝を! 

はい! 8/27(日)に「天久保文化祭」と題して気の知れた仲間たちと手作りのお祭りを開催します。模擬店、音楽、食べ物など、大人も子供もその間の若者も遊べるような企画です。メインアクトには神戸からNEIBISS。ほかにもBushmindさんやBlack sheepよりCOGEEさんもお呼びしています。はじめての試みなんで、どういった形に着地するかは正直まだ分からないんですが、きっと素晴らしいイベントになること間違いなし!是非遊びにきてね!(そして、ニューアルバムも買ってね)

今回はこういった機会をくれてありがとうございました。


-こちらこそ、ありがとう! 


SPRA(エスプラ)
茨城県つくば市を拠点に活動するラッパー、トラックメイカー。また、同市内天久保一丁目
にて Club OctBaSS、GOOD NEAR RECORDS を運営する。自身の音楽製作はラップ、トラック、録音から編集、スタジオ建設に至るまで全て自分自身で完結する DIYer。日々のインプットしたアレコレをヒップホップに、ファンクに、ダンスミュージックに落とし込みマッシュアップする独自のスタイルを携え、コアな音楽好きと今日もどこかで遊んでいる。

2021 年コロナ禍緊急事態の中ちゃっかり無事に完走した” Near Tour 2021” で得た音楽的経験をフルに注ぎ込み今夏、ニューアルバム” オン・ザ・ドーロ” をリリース!

https://twitter.com/SPRA_87

(聞き手:植田浩平)

『オン・ザ・ドーロ』をひもとくインタビュー(PART3)

本作のアートワークは、ごぞんじ、tactsatoによるもの。

-次の「TSUKUBA DRIVING」は、「きっと誰も見過ごしてきた この景色を/ラップする 轍のない言葉で」ってリリックに尽きるね。このアルバム、というかエスプラの活動全体を包括する言葉だよね。つくばじゃないと生まれない音楽、文化に携わって生きていくっていう意思表明になっている。と勝手に思っているけど、どうだろう?

そこを突っ込んで貰えると思ってませんでした(笑)。けっこう地元ネタが多いからそう言ったほのぼのとしたことを聞かれると思ってました。

そうですね、実際に自分にとってはニュースになるような世界とか国規模の問題より、目の前の人や出来事の方が自分的には大きいと感じることが多いんです。そうじゃない感覚で世の中の出来事やニュースを捉えちゃう人は、どうしてもそういう事(世界の大きな動き)に目や感情が向かいがちで、目の前のことを小さく些細なことだと考えちゃう節があるんじゃないかな?と思う。

この町で生活していると、そう言った流れと対峙しなきゃいけない時が多くて、いつの間にか俺もそれについて真面目に考えちゃったり……とかあるんだけど、あんまり重く考えすぎるのも良くないな〜俺は俺だ!みたいな感じの曲です。結構気に入ってます。


-そっか、応えてくれてありがとう。その後に出てくる「あの夏の夜の空気 今も忘れない/Tシャツについたカストロの香り」ってラインは個人的な思い出が語られてるのかな。ここは何度聴いても、真意が分からなかったんだよね。

カストロは二輪車の2ストロークエンジンオイルのブランドです。独特な甘い匂いがあって、僕が10代のころ原チャリを乗ってた仲間で気の利いたやつはコレを使ってたんですよね。夏になると湿気も帯びて、原チャリに乗ると排気ガスの匂いが服にこびり付くんです。今時期の夏の湿った夜とか、たまーにその匂いがフラッシュバックするんですよね。あれはあれで楽しかったなぁなんて。


-なんかいい話だね。続く「Long Slow Distance Training」は横ノリできもちいい。「TSUKUBA DRIVING」と繋がるような感じもある。この曲の描写で気を使ったところはあるのかな?

あの曲は、僕の日々の習慣でランニングをしてるんですけど、それをテーマにリリックにしました。LSD(Long Slow Distance)トレーニングというランニング方法があって、それと意味合い掛けた感じです。それが、無理なく長い時間を走り切るっていうのが基本で、それ良いじゃん!てなって曲にしました。ランニングしてる間、音楽聴きながら色々と考え事して、自分にとっては良い時間なんです。

ちなみに最近は暑いんでプールで水泳してます。


-そして、いきなりのデラックス・エディション(笑)! 通常盤にしてデラックスである理由になっている2曲、これは最初からあったのかな? それともボーナス用でつくったのかな。全体の世界観とは全くズレていない曲だけれど。

本当は「Long.Slow.Distance.Training」までで終わりの予定でした。サブスクではここまでになるんで。ここで区切るとけっこうダンサブルな内容で自分的には新しい展開だなぁなんて思いつつ。ですが、ボーナスの二曲の原案の歌詞はあったのでせっかくだし入れちゃおうと2曲プラスしました。そしたらそれはそれですごくいい結果になって。CDとサブスクとの差別化も欲しかったのでCDにのみこれを入れようということで、CD版のボーナス曲にしました。この二曲あるかないかでかなりアルバムの印象変わると思うんですよね。映画のディレクターズカットみたいな感じに。

「自転車操業」は割と昔に用意していたネタで、後半にドロっと吐き出す感じに起用しました。ちょっと親には聞かせられないんでボーナスに(笑)。

「自転車操業」の源泉、ここにあり……。

-「下道」の「今日は贅沢に下道 せっかくの休みだし」って歌い出しは面白い。普通、贅沢だったら高速だよね。この矛盾と言うか、感覚のズレに聴き手も引きつけられるように思う。車という便利な道具は使いながらも、現代的な速度感には付いていかないよ! っていう感じかな。複数のSNSを常にチェックして……みたいな暮らし方へのアンチテーゼというか。

「下道」はまさしくそのワードから広げた歌詞で、あえて不便を採るって行動って、実はいい意味で贅沢だと感じることが最近多いんです。例えば、サブスクじゃなくてレコードやCDで音楽を聴いたり、ネットニュースじゃなくて雑誌や新聞を読むとか。いつの間にか何かに追って追われて、忙しく生きてる昨今だから自分はそういった時間を過ごしている時に凄く心が満たされるんです。世間はこれから仮想現実やら何やら……部屋にいてもゴーグルかけて、変なの体にペタペタ貼ってそれでリアルに近いか、それ以上の体験をできるみたいなの、俺は正直馬鹿馬鹿しいと思っているんですよね。ゲームなら分かるけど。

そんなことをコロナ時期にOctBaSSで音楽配信をしてて思ったんです。そんな技術に何万、何十億とか投資して、また忙しい日々を肯定するツールが世に出るんだなぁと。そんなんしなくても、普通に会いに行けば良いじゃん?それを見に行けば良いじゃん?それが一番早くてリアルじゃね?と思う。配信も自分なりにめちゃくちゃ頑張ってはみたけど、やっぱり現場に来て人と触れ合うのに勝てるはずがないんですよね。

やっぱり、お出かけは道中が楽しいんですよ。好きな音楽聴いたり、景色を眺めたり、家族や友達、恋人とくだらない話ししたり。

-最短距離で進むのとはちがう面白味を知ってくれる人が増えたらいい。最終曲「下道」と冒頭の「オン・ザ・ドーロ」が繋がっているとも言えるわけだね。

『オン・ザ・ドーロ』をひもとくインタビュー(PART2)

届きたてのオン・ザ・ドーロとほんまのきもち、缶ビール。

-前作に続いて参加している地元の仲間・Eastern.Pを迎えての「ジュータイ」。はじまっていきなり渋滞だよ! と笑ったけど、この曲を冒頭に持ってきたのはどんな理由があるんだろう?

あえて二曲目に入れた理由としては、何をするにもいつもそんな感じなんで……(笑)。志を胸に快調に出発したけど、予定通り進まないなぁ〜なんてことが殆どだから……のっけからジュータイ。Eastern.Pさんとよくライブとか遊びに行く時、車に乗りながらテキトーな会話して暇つぶししている時間があって、このトラックができた時に"あの時間をそのまま曲にしちゃえばイイじゃん"って思って一曲にしました。あまり渋滞は好きじゃないんですけどね。


-じゃあ、「犬のお巡りさん」について聞こうかな。オレ、この曲すげー好き。トラックの揺れ方が絶妙で、リリックとの相性もばっちりだよね。「本当悪い奴は野放しじゃん」ってあたり、さっきの「社会的レールから外れたい」自分と、周囲の眼との距離感というか違和感を表明している気がするのだけど、どうかな?

そう言ってもらえてめちゃ嬉しいです!警察だったり政治とか権力の側に対しては日々、そう思いますね。絞るだけ絞っり取って、頼りにしてる時に限ってマジで役に立たない。誰を守るためのルールなんだろう?と最近、そう思わざるを得ない出来事が周りで重なったんで運転中のワンシーンに置き換えました。


-インタールード的なインスト曲「KAZ」はユルいグルーヴが気持ちいい。車社会? 現代文明? 関するアナウンスが流れてくるのも面白いよね。で、その次の「HIGH DRIVERS」はカラフルで抜けが良い! 「お互い様でいいじゃない」とか、わかりやすく前向きな気がするけど、この曲はどんな風にできたのかな?

「KAZ」に関しては、エキスポセンター(*)に展示してある8輪駆動の電気自動車の名前で、あのSEはそこで流れてる映像の音声をiPhoneで録ってきた音です。80年代から電気自動車開発やってる割にテクノロジー進んでねぇな〜なんて思いながら……(笑)。あと、KAZのルックスがめちゃくちゃ可愛いです。

「HIGH DRIVERS」は、トラックが出来て自然と出てきたフロウと言葉を載せてたら完成してました。繰り返しのラップみたいなのはずっとノリツッコミをひとりでやってるみたいで楽しいんですよね。考えの整理にもなりますし。

この曲はすごく気に入っていて、今作では外せない一曲だと思ってます。

(*) 「つくばエキスポセンターは、科学・技術に関する体験型の展示物のほか、世界最大級のプラネタリウムがある見て、触って、楽しく学べる科学館です。」https://www.expocenter.or.jp/

-そして問題の(笑)! 「高速ロード」。いきなりスピード感が変わって、ちょっとビビる。一般道から高速に乗って、車中でダンスミュージックが流れ出す! なんてイメージなのかな。この曲でフューチャーしてるのなFREEZEBUGくん。彼はどんな人なんだろう? ここで起用した狙いなんかも聞いてみたい。

アルバムには一曲はダンスミュージックを入れたいんで、せっかくならやったことない速さの曲をやろうと思ってこの曲になりました。ボーカルをチョップする感じとリズム感はアメリカのボルチモアの音楽のB-More(*)ってジャンルの手法を意識しながら。

FREEZEBUGは地元の「THE PARK BOYZ」という2MC&1DJ兼Track MakerのグループのTrack Makerを担う友達です。彼もジャンルに縛られない新しい音楽を作りたいって日頃から言っていたので、作ってみようよ!と声をかけました。

今回はトラックを一緒に作ってリズム打ち、構成は俺、音色の選定やシンセ打ち込みは彼に任せました。THE PARK BOYZもなかなか面白いキャラと音楽性を持ってるんで、GOOD NEARからリリースを手伝えたらと考えています。

(*)参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=fHAigWTZioI(DJ Blaqstarr & Rye Rye - Shake It To The Ground), https://www.youtube.com/watch?v=Zgv-S0H-Xng(Spank Rock / Gully)

(PART3に続きます!)

『オン・ザ・ドーロ』をひもとくインタビュー(PART1)

オン・ザ・ドーロとガリガリ君、2023年の夏の記憶。

-3rd album『オン・ザ・ドーロ』完成おめでとう! リリースにあたって、今作の生まれた経緯、制作や生活の状況に聞いてみたいと思います。そもそも、いつ頃から作ろうと思っていたの?

ありがとうございます!今作は、2021年に決行した「Near Tour 2021(*)」で繋がりある地方をツアーで回って、その中での出会いや経験を詰め込もうと思い形にしました。

ずっと構想が頭にあったので、出来ればツアーが終わってすぐ形にしたかったんですが、〈GOOD NEAR RECORDS〉の開店やスタジオ作りが重なり着手するまでに随分時間がかかりました。

(*) 新潟、日立、栃木、埼玉、東京 3ヶ所、静岡、神戸、鹿児島 2ヶ所、奄美大島をまわったツアー

-前作『Entrance F.R.E.E』から約3年ぶりの新作だけれど、つくり始めるにあたって意識したことはあるのかな? 

『Entrance F.R.E.E』は、コロナ禍もあってやや低空飛行なテンションで作りましたが、今回はアッパーな雰囲気を意識しました。ドライブで気持ちよく聞けるアルバムを作りたかった。とか言いつつ、毎回車ネタ多めな気もしますが(笑)。

あとは、今までは行き当たりばったりで作ってそれにタイトルを付けてましたが、今作はコンセプトやタイトルを先に決めて、それに向かって作詞作曲するという作り方をしました。スタジオもできたので集中して制作できました。音質もなかなか良くまとまったと思います。制作期間は4ヶ月くらい?


-「オン・ザ・ドーロ」ってタイトルは、いつごろ、どんな状況で着想を得たのかな? オレの記憶では2年くらい前から言いはじめていた気がするのだけど。

友達の泰尊という鹿児島のラッパーが”On the Road!!”とラップしていて、そこから着想を得ました。自分に置き換えた時に俺は”Road”って言うより”ドーロ(道路)”って言う方が合ってるなぁなんて、ぼんやりダジャレついでに頭で考えてて……丁度次は車をテーマにアルバムにしようと決めていたから、「コレだ!」となりました。(Special thanks 泰尊!)


TAISONG/泰尊 - " 薩摩キッド "  Prod.by OWLBEATS(2022)

-そうか。オン・ザ・ドーロは泰尊くんとの交流を通して着想を得たわけだ。でも、そのトンチの効いた言葉遊びもエスプラらしいよね。じゃあ、アルバムの幕開けになる表題曲の話に移ろうか。2019年のファースト『Song of the N.E.A.R』の冒頭を思わせるイントロでオヤっとなる人も多いんじゃないかな。ここは意識的なオマージュなのかな?

そうですね、割と意識というか、できた時にこの感じ1stと少し似てるな、と思いました。でも明らかな別物になったしイイか!って感じです。


-「着くことが目的なのか? 走ることが目的なのか?」とか「俺は俺の道をゆく と言いつつ誰かが走った道を走る」なんてあたり、重要なリリックだと感じる。やっぱり、この「オン・ザ・ドーロ」がこのアルバムを象徴する曲になるのかな? 車社会のつくばだから得られる視点、生まれた言葉なのかなと思うのだけど。

アルバムのタイトル通り、この曲が全体的な説明みたいな感じになってる気がします。実際この曲が一番最初にできました。

突っ込んでもらった歌詞については正しくで、自分は日々つくば市の街で生活していて、この性格なんでなるべく社会的レールから外れたがっちゃうんですけど、外れ過ぎたらそれこそ逮捕されたり、制裁を受けたり、ショートカットしたつもりが遠回りになったり……どこか生活と車を運転することが重なったんですよね。

(PART2に続きます!)


8/25 店日誌

8月25日、金曜日。夏休みの終盤、あと1週間で2学期だ! そんな頃合いの日付けではあるが、この歳になっては特段感じることはない。でも、もうちょい涼しくなったらいいのになあとは思う。しょっちゅう似たようなことを書いているから、読んでいる人もウンザリだろう。そうだとしても書かずにはいられない。いつまでこんなにも暑い日が続くのか。そろそろ、過ごしやすい午後があってもいいだろう。

一昨日から、裏の駐車場の工事がはじまり、いよいよ完全に使えない状態になった。あらたな駐車場の場所が分からなかったら、各店舗までお声掛けを。天久保一丁目〈えんすい舎〉で印刷した地図も配布中

今日明日、明後日と通常営業。週明けはちょっと休むかも。

2023/08/24

8/24 店日誌

8月24日、木曜日。開店直後に来客多数、その後は閉店まで静かなまま。こんな状況が最近よくある。おかげでゆっくり本が読めたり、入荷したての音源をじっくりと味わえる。その時間で得たものを自分なりに言語化して他者に伝える。紹介文を読み、店まで見にくる人がいれば、まあ嬉しい。遠方の方が通販依頼をしてくれたり、オンライン・ストアで購入したら、ホッと安心。

店は、なかなか、ままならない。時間があり過ぎれば不安になる。接客や発送作業などに追われると余裕がなくなる。上手いことバランスを取りながら営業できたらいいのだけれど、その按配も難しい。

昨日は『ドキュメント・サニーデイ・サービス』を観て来た人がいた。常連のMさんが本を売りに来て、TRASMUNDO DJs『静けさのなかで思い出される感情、ひとりではないと知ること』を買っていった。遠まきにでも気にしてくれる人がいると知れるのは、店を続ける励みになる。

今日も通常営業! お暇があれば、お出かけください。

2023/08/23

8/23 店日誌

8月23日、水曜日。朝は曇り、サーっと雨が舞う。陽がさすと一気に暑くなる。湿度も高い。いつまでこの暑さがつづくのか……とラジオでも話していたが、朝晩は涼しくなってきたし、光の角度も変わってきている。葉っぱの色も変わりはじめた。まだまだ秋は遠くても、徐々に季節は移ろっている。ごくごく小さな変化でも、ちょっとだけ前向きになれたらいい。

(ここで白状すると、上段部を書いたのは午前中の早い時間。昼前からの強い雨、その後の猛烈な温度上昇には参ってしまった。もうちょっとだけでも涼しくなってくれたらいい。)

来客は多くなくとも、入荷は増えている。書籍はもちろん、音源にも要注目のものがいくつかある。オンライン・ストア〈平凡〉からでも購入、予約ができるので、気軽につかってみてほしい。

今日明日、明後日と15時開店。週明け28日(月)から連休をとろうか思案中。

2023/08/22

『静けさのなかで思い出される感情、ひとりではないと知ること』(CD)

『静けさのなかで思い出される感情、ひとりではないと知ること』が届きました。
下高井戸〈TRASMUNDO〉店主の浜崎さん(名義はTRASMUND DJs)によるMIX CD。耳にして浮かんだ言葉は「愛」「暖かみ」「ソウル・ミュージック」、今この時期に聴いてもいいのだけど、この選曲ならば秋か冬にハマると思う。空気が乾いて冷たくなった頃、きっと重宝することになる。題名にある通り、他者を慈しむ気持ちを音楽に託して、表現しているようなミックスです。

販売価格は1650円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売開始。

『オフショア』第三号

自らの過去を知ることは、自らの今がどうしてこうなっているのか、要因を探ることでもある。なぜ日本は、このような現在地にいるのか。マイナンバーにもインボイス制度にも消費税にも、東京五輪や大阪万博、天下りにも、入管問題にも、すべて、過去の大日本帝国から通底している日本の欠陥があるように見える。

『オフショア』第三号が届きました。
「やすい」や「おいしい」という枕詞を用いずに、一歩踏み込んだアジアを描いたテキスト──インタビュー、エッセイ、聞き書き、論考からなる7つで編まれた約170ページ。冒頭に置かれた「分断を越えるための演出術」での発言を踏まえて描かれた表紙画のタコ、編集人・山本佳奈子さんの力強い巻頭言からはじまる記事群をじっくり紐解いてほしい。

販売価格は1650円(税込)。前号とあわせて、オンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

8/22 店日誌

8月22日、火曜日。阿佐ヶ谷〈古書コンコ堂〉の天野さん一家が遊びに来たため、昨日は数時間だけ店を開けた。福島に住むイラストレーター・矢吹純くん、益子の画家・河合浩さんも呼ばれて集ってワイワイ話す。18時過ぎに隣の〈千年一日珈琲焙煎所 。CAFE〉に顔を出すと、それ以外にも知人が数人。自然と会話がはじまって、あちこちから笑声が聞こえてくる。久しぶりにカフェでの時間を堪能した。

流れのまま、みんなで天久保一丁目の〈大成軒〉に行くと、平日の夜だってのに大繁盛! 外には入店待ちの人もいる。生ビールを少し飲み、汗をかきつつみんなで食べる。会計を済ませて、次は正月に! と天野家と別れて、河合さんの車で店まで送ってもらった。

今週はこのまま通常営業。ご来店、お問い合わせはお気軽に。

2023/08/21

8/21 店日誌

8月21日、月曜日。昼前に自転車を走らせて〈Kitchen&Dinner Django〉に行って、〈てるてる坊主〉のカレーを食べてきた。二日酔いが残っていて、食べられるか少々不安だったけど無問題。スルスルと腹に入っていく。野菜だけでつくられる旨味に、いつも以上の辛味もあった。汗をかきかき食べるのが気持ちいい。甲子園の準決勝、土浦日大の試合が始まったところで帰ってきた。

家に帰ってすぐにラジオをつけて、甲子園中継を聴きながら横になる。眠ったり起きたりするうち、9回表。神奈川代表の慶應が2点リードしたまま。この試合が終わらないことには店にはいけない。

今日は友人たちが来るため臨時営業。15時から18時頃まで開けていると思います。

2023/08/20

『オン・ザ・ドーロ』(CD)

SPRA『オン・ザ・ドーロ』が届きました。
前作『Entrance F.R.E.E』から約3年ぶりに届いた新作は、まず帯付のプラケース仕様にグッとくる! 馴染みのあるこの形態を実現したのは、イラストレーター/デザイナーのtactsato。裏ジャケから歌詞カード、盤面まで遊びがあって、手にして嬉しい。エスプラ特有のトンチの効いたリリック、軽やかなトラックの組み合わせも絶妙で、聴いていて気持ちがいい。

3作目にして完成度がぐっと高まった現時点での代表作! 身近なマブダチっていうひいき目を抜きにして、よく出来た作品だと思います。CD版はいきなりのデラックス・エディション。2曲のボーナストラック入り。

販売価格は2420円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも、25日(金)から販売予定。

8/20 店日誌

8月20日、日曜日。ツイッターを開くと、大規模フェスでのBlurの演奏風景がたくさん出てきて、つい見てしまう。観客が撮った動画が無数にあって主に「song2」「tender」「park life」って曲。ギターのグレアム・コクソンのニュアンス、タッチがいい。デーモン・アルバーンの声もいい。暑くてフェスには行けないけれど、あのライブは観たかった。俺、ブラーが好きなんだな。

お盆は終わっても世間は連休のままなのか。今日が何曜日なのかも把握できず、客足も掴めない。一昨日はけっこう出入りがあったが、昨日はぴたっと静かなまま。夕方にエスプラくんが出来立ての新作『オン・ザ・ドーロ』を納品してくれたのが山場だった。ともにビールを飲めてよかった。

今日は通常営業! 明日も開ける予定なので、お暇があればお出かけください。

2023/08/19

8/19 店日誌

8月19日、土曜日。佐伯誠『遠く、近く 掛井五郎のこと』が再入荷した。今年立ち上がったばかりの出版社リトルギフトブックスの第一作であり、著者の佐伯さんの初単著(……だと思っているけど、どうだろう)。現代社会にあってほぼ不要のものとされている美意識、創作の上での緊張感をもった彫刻家・掛井五郎へ向けられた言葉には嘘がなく、はっきりとした意思があり、引きつけられる。

一昨日、昨日からようやく本屋としての日常がもどってきた。本や音源を並べて、店を開ける。求める人の金銭と店の品物を交換して、お礼を伝えて送り出す。そのやり取りを繰り返していければ、店としては充分だ。

今日明日は13時開店。明後日、21日(月)も臨時・短縮営業の予定(13時〜18時かな)。

2023/08/18

「20 people 20 episodes」

当たり前のことだがその人にもその人の人生があり、暮らしがあり、毎日があるはずである。今までの人生の中で出会った、とにかく印象に残っているけれど全く知らない人々の、普段の生活を想像した20の絵とエピソード

伊藤眸「20people 20episodes」
会期 2023年9月7日(木)〜25日(月)
会場 千年一日珈琲焙煎所 CAFE(茨城県つくば市天久保3-21-3星谷ビル1−F/G)

8/18 店日誌

8月18日、金曜日。お盆明けの平日、期待せずに開店したらすぐに来店、友人とその子どもたち。その後も、出版社に勤めながら農作業をしている馴染みの方、たまに顔を出すご夫婦、はじめての人もいる。それぞれが、ピンときたものを選んでいくから安心できる。100円でいい。500円、800円だとけっこう嬉しい。自身の興味に沿って、本に反応してくれたらいいのである。

熊本の文芸誌『アルテリ』最新号への反応がよく、いいペースで動いている。夕方頃に来た、画家・河合浩(かわい ゆたか)さんは現在、〈代官山 蔦屋書店〉で原画を展示、販売中。会期は明後日20日(日)まで。久々に普通に本屋として営業できた気がする、昨日のこと。

今日は15時、明日明後日は13時開店(日曜日だけ19時閉店)。店には日々、動きあり。

2023/08/17

8/17 店日誌

8月17日、木曜日。『アルテリ』十六号を通読して、ざっくりした紹介文を書いてしまったことを悔やんだ。どの文章も力強い。追悼される渡辺京二さんと書き手とのウソのない関係、血の通ったやり取りがその要因なのだろう。渡辺京二、激昂三部作とも言える、石牟礼道生・米本浩二・松下純一郎の三氏による寄稿には特に心を掴まれた。「でも、嫌いにはなれんよね」と語る阿南満昭「困った人だった」にも愛を感じた。

しばらく読まずにいた、山本善行・撰『上林暁 傑作小説集 孤独先生』を手に取ると、これもまあ味がある! 二番目の短編「淋しき足跡」に漂う詩情、叙情がジーンと沁みた。書き出しの「私はこの頃、由縁はめぐるとの感を深くすること、しばしばである」から、ゆっくり、じっくり引き込まれた。いい読書がつづいている。

今日明日は15時開店。週明け21日(月)は臨時・変則営業予定です。

2023/08/16

「これがわたしのINSTAGRAM」

小阪靖子「これがわたしのINSTAGRAM」
会期 2023年9月5日(火)〜10日(日)
会場 森岡書店(東京都中央区銀座1丁目28-15 鈴木ビル)

8/16 店日誌

8月16日、水曜日。いよいよお盆が終わる。連休なんて関係ないぜと距離をとったつもりでも、結局自ら人の動きの渦に歩み寄って右往左往。日毎にちがう店の雰囲気にも疲れていく。近所の中華屋〈大成軒〉はどっしりしっかり連休を取っている。静まりかえった店が目に入るたび、頼もしさと羨ましさが入り混ざった複雑な環境が芽生えた。俺も休めばいいのかなー。

あちこちの店から苦戦のさまが伝わってくる。業種を問わず、なかなか思うような営業が出来ていないらしい。今がけっこう大変な時期。どうにか乗り越えて、またいい場面がくるのを待とう。出来ることがあれば、やってみるのもいい。

なんだかんだと書いているけど、元気です。ご来店、お問い合わせはお気軽に。

2023/08/15

『アルテリ』十六号

父の一生は、飽くことない知的追求と、文学や政治的な活動の連続だった。今のような時代においては、とてもユニークな人生だと思う。(山田梨佐「父について」)

熊本の文芸誌『アルテリ』十六号が届きました。今号は、昨年12月に逝去した渡辺京二の追悼号。編集人の田口久子さんの言葉を借りれば「ただ優しく、かっこいいだけの人でなかった」渡辺京二さんを18人の書き手が描き出したテキストに触れると、故人特有の人との距離感、活字文化(文学と書くべきか)への純な姿勢を感じられるはず。一つ一つ、じっくり読み込んでほしい。

販売価格は1320円(税込)。前号はじめバックナンバーも在庫あり。

「Good Near 7inch Vinyl Adaptor」

『Good Near 7inch Vinyl Adaptor』が届きました。
俺たちのパイセン! DJ TOMO(yuruyuru kraft original)謹製、7インチ・シングル専用アダプター。一袋に2個封入で赤、青、黄、黒の4色展開。なんとなくストーンズ・スロウっぽいデザインで、馴染みやすくて使いやすいんじゃないかなーと思います。

販売価格は950円(税込)。DJ TOMO『yuruyuru trip』も在庫あり。

8/15 店日誌

8月15日、火曜日。終戦の日。この地域のお盆の風習は、13日から16日までと考えて間違いではないらしい。ただ、先週11日(金)からの狂騒的連休状態にあってはその情緒も感じづらい。ワッと人が来たと思ったら、チーンと鎮まりかえる。いつも通りに店を開けたいだけなのだが、簡単には済ませてくれない。近隣の友人、知人の店々も似たような状況らしい。

この日誌では感じたことを装飾せずに、そのまま書きたい。不平不満も当然ある。みんな、いつもありがとう。そう言って、すべてを片付けてはしまえない。嬉しい! ありがとう! と感じることも少なくはない。どうも納得できないなーってことも、それなりにある。

昨日の開店前、友人の店〈Kitchen&Dinner Django〉で〈てるてる坊主〉のカレーを食べた。何がどう美味いのか論理的に説明できないから、繰り返し食べたくなるのだろうか。食後の昼寝もふくめて満足した。

今日以降は通常営業。そろそろ、涼しくなってほしいなァ。

2023/08/14

8/14 店日誌

8月14日、月曜日。ピターッと静かな時間が長く続いた昨日。13時から17時すぎまで来店ゼロ。ゴンチチのラジオ番組「世界の快適音楽セレクション」をびっちり聴いて、上林暁・酒場小説集『禁酒宣言』を読めたり(絶品の作品が並ぶ!)、いい時間の使い方はできたのだけど店としては不安がつのる。18時過ぎにようやく、しっかり本を見にきた方が来て、ホッとした。

連休中の日曜日にして、圧倒的に暇な日だった。今日は急遽、開けてみることしたのだが、どんな調子になるのだろうか。急に雨がザーッと降ったりで空模様もよみきれない。

今日は18時までの臨時営業。お暇があればお出かけください。

2023/08/13

8/13 店日誌

8月13日、日曜日。お盆の連休中はつくばに限らず、筑西や牛久など茨城県内に実家のある方が多く来る。それぞれの購入品、着ているTシャツなんかを手がかりにして言葉を交わす。思いのほか盛り上がることがあれば、そのままスーッと会話が終わることもある。普段来ない人たちが来てくれるのは楽しく、ありがたいけど、やはり疲れる。どうにか連休を乗り越えたい。

昨日は急遽、19時過ぎに閉店。東京から来た友人を送って天久保一丁目に行くと、おもわぬ友人がいてビックリ。その勢いのままビールをのんでしまった。その裏で、別の友人が店にきていたと知り、ちょっと反省。タイミングがわるかった。

今日も書籍に入荷あり! お暇があれば、ご来店ください。

2023/08/12

『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』

下関崇子『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』が届きました。
昨年6月に販売したZINE『自由なタイ料理 ガパオ』を大拡張! 約140ページ、130種類のガパオを紹介する書籍になりました。大袈裟でなく、全編ガパオ。一品の料理から派生した小話、歴史等々で編まれた一冊。最初の項目「ガパオ黄金比」で基本的なレシピ=料理の構造を解説、その後の「無限ガパオ」で使用食材ごとのガパオを紹介しています。

定番・進化系・創作系などの命名、区別にはじまり、ガパオ学を意味する造語「ガパオロジー」を追求した巻末の約20ページなど、ガパオをとことん追求しまくった著者・下関さんに拍手を送りたい! 読み込むほどに見所の増す、深みあり。

販売価格は2420円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

8/12 店日誌

8月12日、土曜日。昨日、開店直後に来た制服姿の男性は真っ黒に日焼けしていてリュックを背負っている。外の均一価格の本をみたのち入店、ゆっくり棚をみて、2冊の文庫本を購入。わりと渋い作家の本で、嬉しくなって話しかけると筑波大学のオープンキャンパスに来た高校生だった。親に連れられて来る同世代はいても、一人で来て、本を選んでいくのは珍しい。

その後も来店がつづき、にぎやかなまま。久しぶりに来る知人、友人をはじめ遠方から来た方、最近ちかくに越してきたご夫婦などなど、しっかり本を読めないまま閉店した。

今日、明日は13時開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2023/08/11

8/11 店日誌

8月11日、金曜日。開店してすぐ、隣で展示がはじまった福田ふみるさんがご両親を連れて入店。つられるように2人、2人と来店して合計7人。瞬間的に一昨日の来店数を越える。その後も旧友・拓くん、自転車のヨシオさんはじめ、来店がつづき慌ただしい。読もうとしていた本は読めず、飲もうと思っていなかったビールを飲んで閉店した。早くも連休が始まったような雰囲気である。

オンライン・ストア〈平凡〉で古本祭りがはじまった! と言っても大量の本が並ぶわけでなく、在庫している古本が1割引になるってこと。8月中は続けてみようと思うので、お暇があれば覗いてみてほしい。ちょこちょこ本も足すつもり(ちなみに、店には平凡の100倍は本があり、値段も……)。

今日は祝日のようだけど、当店は通常営業! 明日、明後日もおなじく。

2023/08/10

8/10 店日誌

8月10日、木曜日。昨日の天気は何だったのか。雨がザーッと降ってパタっとやみ、陽がさす。またザザーッとくる。蒸し暑い。降らないより降ったほうがいいのだけど、あんまりにも変わりやすくて戸惑った。開店してすぐ、大坪さんが隣で展示がはじまる浅野ふみるさんを連れてきた以外、誰も来ないまま閉店。おかげで読書がはかどった。

明日は祝日、そのまま連休に入る人もいるらしい。週末からはお盆だけれど、当店は例年通りに通常営業の予定。14日(月)に開けるかを今も迷っている。

今日も書籍、音源に入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり!

2023/08/09

8/9 店日誌

8月9日、水曜日。開店直後、1人、2人と続けて来店。奥でガサゴソ、手前でもバサバサと音が聞こえる。注意を払っても疲れるだけだから、本を読みながら放っておくと、1人が帰る。つられるように2人も帰る。そのまま誰もいないまま数時間。金沢から送った本が届いたほかは動きがない。今日は売上ゼロか……と覚悟した7時45分過ぎに来た若者が文庫本を買ってくれて、ギリギリセーフ。実際アウトかもしれないが、昨日はこれでよかったとする。

友人が痛風を発症したらしい。名の通り、風が吹いても痛いと聞く。ビールばかり飲んでいる自分も気をつけねばと思うが、具体的な対処方法は浮かばない。出来るだけ歩いて、汗をかき、水分をとるようにする。まあ、いつも通りのことである。

ザーッと雨が降ったり止んだりして、蒸し暑い。店内、涼しくしています。

2023/08/08

8/8 店日誌

8月8日、火曜日。仕立て屋のサーカス・金沢公演の片付けが終わらないまま、開店している。もともと整った店でないので、こういう時は気が楽だ。出張期間中の発送を休止していたオンライン・ストア〈平凡〉で買い物をしてくれる方がいて、はげまされた。どれも今朝、いちばんで発送したので、明日明後日には届くだろう。今後ともどうぞよろしく。

この後しばらくは通常営業。ご来店、お問い合わせはお気軽に。

2023/08/07

金沢出張記⑤

8月7日。目が覚めて、ホテルで朝食(3日目にして初)。落ち着いたところで昨夜道順をおぼえた〈one one otta〉に向かって歩いていく。この道中でさらに周辺の立地、道のつながりを発見、認識。やっと街が見えてきたのは最終日、出発の数時間前……。けっきょく店は開いておらず、ホテルに戻る。この途中でもあらたなコースを開拓する。

ホテル発の無料バスがあると知ったのはチェックアウト直後。ちょうどよくバスが来てすぐに乗車。10分ほどで金沢駅着。持ってきた本を読んだりお土産を買ったりするうち新幹線に乗る時間。コーヒーとパンを買ってホームに向かうと階段下でスズキタカユキさんにバッタリ遭遇、声をかけ合い、また! と別れる。往路と同じビジネス車両でも、だいぶ雰囲気がちがう。人が多い。嵐山光三郎『口笛の歌が聞こえる』を読みつつ途中で寝る。気がつくと高崎あたり。そのままあっという間に東京駅。

秋葉原でつくばエクスプレスに乗り換えると、嘘のような早さでつくばに帰ってきてしまう。ちょっと前まで金沢にいたのに。でも、駅に出ると人が少なく安心する。自分のペースで歩けて、楽ちんだ。情報が飛び交い、欲望の渦に巻き込まれたような東京駅の人の群れ。一方的に馬鹿にはできないが、やはり距離はとっておきたい。お約束の〈大成軒〉で生ビール、大盛りチャーハン、ギョウザを食し大満足。帰宅後即睡眠。

金沢公演は、直近の横浜公演ほどの高揚はなく、淡々と毎日の公演が終わっていった。金沢で、出店をふくめて仕立て屋のサーカスがどんな風に受け止められたのか、気になるところ。単に素敵だった! では済まない催しだったはず。

個人的には、反省点がおおかった。場当たり的な損得だけで判断したくはないのだが、三日間を通してぎりぎり持ち堪えたという感じ(1勝1敗1分)。何事もそう簡単には運ばない。

参考記事:2023年4月「横浜出張記(仕立て屋のサーカス・横浜公演記)」

金沢出張記④

8月6日。早く起きられず、幾人かに薦められていた〈鈴木大拙館〉にはけっきょく行けなかった。まあ、仕方ないと切り替えてホテル周辺で雑用を済ませる。身支度を整えて、昨夜教えてもらった〈金沢アートグミ〉に向かう。人でにぎわう近江町市場の交差点、銀行の3階。階段で上がっていくとまずロビー、その奥にけっこう大きなギャラリーがある。

展示しているのは津田道子「so far,not far」と題された映像作品。道を走る津田さんの姿を撮った映像とインタビューの音声とで構成されていて、走りながら考えること、得た着想などが語られる。ただ、人が走って、声が聴こえる作品なのだけど、不思議と飽きない。鑑賞時間は15分程度ではあれ、得るものがあった(前日のサーカス公演で声をかけてくれた津田さんは筑波大学の卒業生。数年間アクアクでバイトしていたらしい)。

ホテルに戻ってシャワーと昼食、さっと着替えて会場に向かう。この日の開場は12時半。早めに行って、最終準備を整える。隣り合う夕書房・高松さん、昨夜お世話になった〈one one otta〉や初顔合わせの〈shintatemachi bake store〉の方々に挨拶。ここまで来ないと会えない人たち。こうしたやり取りを重ねていけたらいい。

約30分押して、開場。金沢公演の3日間を通してお客さんの期待の高さを感じる。本への反応もそれぞれで、おもしろい。わっと見て、いろいろ触って買わない人がいる。ぱっと見て気になったものをじっと見て、あとで買いに来る人もいる。巻末の一行に惹かれて『inch magazine』を2冊とも買ってくれた若者。古本と中古CDを組み合わせる女性。NOOLIO『SIDE.C Classics』を、買えてよかったと話すお父さん。ネットで買おうとしていた古本を見つけて声を上げた人もいた。

一部開演。スズキさんが大穂さんに巻きつける布の色合いがシブくて好みだ。楽器の音色、照明もそれに照応するように見えて、引き込まれる。大布の屋根が完成して、揺れるのに合わせて大穂さんが叫ぶ。「オーイ!」「オーイ!」と。腰に巻きつけた布をとおして二人の男がもんどりうつ。どたどたと床が鳴る。仕立て屋のサーカスの魅力はこういう場面でこそ発揮される。

ながめのMC、メンバー紹介を経て休憩。10分ほどのちに二部開演。序盤はブルースハープ独奏で突っ走る。シネマ・ダブ・モンクスの決め曲「tango」はわびしくも感情的。布による目隠し、照明の影での演出もドン・ピシャリ。大穂さんがカバキーニョに持ち替えて、耳馴染みのあるリフを奏でると、いないはずの人の姿が目に浮かぶような感覚に。大穂さんがガンジーさんのベースパートを弾いている。この辺りで一部からずっと、ずっと! この場にいない人の影を作ろうしていることに気がつく。昨夜の公演から兆しはあったのだ。

ラスト間近で紙吹雪が投げられて、はらはらと舞う。ばさばさと落ちる。散々観てきた場面が、なぜかこれまで以上に綺麗に感じた。あわい光を保ったまま、終幕。

2023/08/06

金沢出張記③


昼食後にすこし寝て、外に出る。ホテル近くのスーパーに寄り、せせらぎ通りを歩いていく。情緒のある道を歩いていくと、見つかるのが〈オヨヨ書林・せせらぎ通り店〉。引き戸を開けて中に入ると、本が山と積まれている。奥に進むとけっこう広く本棚があり、あちこちに本の山。音楽は静かなピアノ・ソロ。小林信彦の文庫がずらり。嵐山光三郎の読みたかった本もある。良心的な価格設定も嬉しい。迷わずに4冊購入。

そのまま歩いて、21世紀美術館に入る。この日の開場は15時半。本の配置を変えて、並べ直す。周囲のお店の方々、スタッフの面々と話すうちにお客さんも集まってくる。昨日より人が多いが、本への反応は、けっこう淡白。途中で疲れもあって眠くなる。時間をかけて本を見て、数冊買っていく人がいてありがたい。そうこうするうちに一部開演。

初日よりも締まったパフォーマンス。ぐっと音も整って、聴きやすい。光の数は多くなくとも的確。全体的なバランスがいい。大布を使った演出もばっちりハマる。渋い雰囲気の保ったまま、休憩に。店を紹介してくれた効果があってか、本を気にして手に取る人がちらほらいる。何人かと言葉を交わしたり、持ってきたものの紹介をするうちに、準備でできて二部がはじまる。

布に映る影、ゆらめく光、抽象的な音が溶けあって生まれる雰囲気は、仕立て屋のサーカスでしか体験し得ない。何十回(約百回か?)も観てきた自分でも、ハッとする瞬間がある。二日目の二部では影に動き方、写し方にあらためて目を見はった。これ以上の言葉が、今は出てこない。

片付けの後、大人数での中打ち上げ。さらにその後に出店仲間の〈One One Otta〉に場を変えて、路上立ち飲み。元気のいい若者たちが集まっていて楽しい。とてもいい店、愛のある場所。ヘトヘトになってホテルに戻って即就寝。金沢の夜は毎晩深い。

2023/08/05

金沢出張記②

8月5日。ホテルを10時過ぎに出発、観光客でにぎわう近江町市場を一瞥し、そのまま歩く。目指すは、昨夜〈819〉で教えてもらった〈レコード・ジャングル〉。いざ着くと、まずは外観に驚かされる(京都のホホホ座っぽい雰囲気)。チラシがびっしり貼られた階段を上がり、度肝を抜かれた。これはマジでジャングルだ。想像以上の量がある。

入ってすぐのレゲエコーナー。「UKレゲエ」「スカ」「スカタライツ」「ロックステディ」「ルーツレゲエ」「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」……と、あるわあるわ! レゲエのレコード。まずはそこで動けなり、15分以上。他にも「パンク」「ニューオリンズ」「MOD」「ビリー・チャイルディッシュ関連」なんて区分けもあって目が回る(実際にはこの100倍以上の分類あり)。

ディスク・ユニオン圏外の都市にある老舗レコード屋の物量、実力、音楽愛たるや……とんでもない(昨年末にたずねた高松の〈ルーツ・レコード〉でも似た感覚をおぼえた)。お店の雰囲気も自然で居やすかった。ああいう店は街の宝だ。そう言って、大袈裟でない。

昼過ぎに帰ってきて、ホテルの部屋で冷やし蕎麦とおにぎりで昼食を済ませる。金沢まで来てそれで良いのかと問われたら、まったく問題ないと即答する。

金沢出張記①

8月4日。いつもよりちょっと早く起きて、着替えなどをリュックにつめて店に行く。昨夜のうちに準備しておいたスーツケースをピックアップ、バスに乗ってつくば駅。つくばエクスプレスで秋葉原から東京、北陸新幹線に乗り換えて金沢に向かう。大きな荷物があるから選んだビジネス車両(TRAIN DESK)が大正解! 静かな車内でリクライニングを最大限に倒して、ビールを一本。車窓風景を眺めながら、本を読んだり眠ったり。長野、富山を経て金沢に到着したのは13時半ころ。

旅情にひたる間もなくバスに乗り〈金沢21世紀美術館〉に向かう。絶好のタイミングで乗車して、大荷物が邪魔にならずに移動できた。パンパンに混んだバス。あちこちから来たであろう人が市場、庭園などで降りていく。目的地の美術館でも多くの人が降車する。アジア系の人たちはもちろん欧米系の家族連れなど、観光客の姿が目立つ。

降りたバス停の目に前に郵便局があり、ラッキー! いい流れのまま、仕立て屋のサーカスの会場に入る。関係者に挨拶をしてすぐに出店準備。1時間ちょっとかけて、大体完成。めずらしく写真を撮って、外に出る。やはり暑い! どこになにがあるかも分からない。コンビニを探して歩くうち、生ビールが飲みたくなるも、ちょうどいい店を見つけられず。今日から3泊するホテルを見つけてチェックイン。

17時前に会場にもどって最終調整。まわりの出店者と挨拶を交わし、コーヒーをいただく。本を買ってくれる人もいる。定時の17時半をちょっと過ぎて開場。のんびりとお客さんが集まってくる。本や音源に興味を持つ人もちらほら、少なくない反応があって一安心。古本がけっこう売れていく。照明担当・渡辺敬之くんもお約束のように数冊を買っていった。

定時から20分弱押して、一部が開演。オープニングの飴配りへの反応がよく聴衆の期待を感じる。スズキタカユキさんが動きだし、曽我大穂さんが楽器を鳴らして、パフォーマンスにうつっていく。終わりから始まったような暗さがあり、引き込まれる。……が、すぐに高音が気になる。明らかにつよく響き過ぎていて、まわりでは耳をふさぐ人もいる。観ていて負荷がけっこうかかる。

めずらしく一部で大布を屋根のように造形して、揺らしたところで休憩に。お客さんとやり取りをしながらも、公演のことが気にかかる。直に大穂さんに話しにいこうかと考えたが、やめておく。その後の二部はやはり、と言うべきか、音を操れないまま始まってしまう。演者誰もが会場の大きさを掴めていないようで、多くの演出が響かない。光、布、音がバラバラのままから滑りしているようなパフォーマンス。まったく楽しめず。

片付け後に大穂さんと夕書房・高松さんと行った店は大ハズレ。しっかり話はできた。明日もよろしく! と言い合って解散。自分はひそかな目的地〈819〉に行って飲み直す。バランス感覚のいいお店。お薦めのレコード屋、飲み屋などを教えてもらって、大満足。

2023/08/04

8/4〜6 店休日誌

 8月4日(金)・5日(土)・6日(日)は「仕立て屋のサーカス・金沢公演」に出店するため、店は休み。定休日をはさんで、8月8日(火)より営業再開(オンライン・ストア〈平凡〉の発送も同日程で発送を休止します)。

2023/08/03

『ECHO LAKE MIX』5 (TAPE)

幻の湖『ECHO LAKE MIX』5が届きました。
先月入荷したコンピレーション『Lake of Illusions(Endless Summer)』も好評! アンビエント~ニューエイジを中心にした選曲、ときに催事もおこなう「幻の湖」の新作ミックス。上述したコンピ制作時によく聴いた楽曲を中心にした構成で、とても涼やか。A面が早朝、B面は夕暮のイメージとのこと。酷暑を和らげてくれる気がします。

販売価格は1800円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

8/3 店日誌

8月3日、木曜日。そもそもは山名昇さんを迎えるトークイベントの告知のためにはじめたインスタグラム。続けてみると、この場でしか遭遇できない人がけっこういて、面白い。何年も音信不通だったスケーターの友だち、外国で小さく出版業をいとなむ人、なかなか会う機会がない知人。おもわぬ人からメッセージが届いて驚くことが増えた、ここ最近。

同時に、このブログを読む人の存在も感じている。一方的に「オレは元気にやってるよー」ってつもりで書くこともあるので、具体的な反応がなくても大丈夫。静かに受け止め、読んでくれている方々には感謝している。

けっこう前に買い取った本の山を崩して、値付けをしている。こんな本あったのかーとか、あちゃーここにあったか……なんて感じでひとりごちながら作業していると時間があっという間に過ぎていく。やはり本を触っているのが好きなのだ。

明日4日(金)から6日(日)まで、店は休み。8日(火)から営業再開。

2023/08/02

8/2 店日誌

8月2日、水曜日。昨日の雨、曇天から一転! またまた暑い! もうわかったから……と呟いても陽射しは容赦ない。この環境じゃ10分歩けば汗だくだ。朝、本を送りに郵便局に行って帰ってきただけで一仕事。途中ですれ違った現場仕事のおじさんに「今日も暑いね〜」と声をかけられ「ホントっすね〜」と返したほんの一瞬、仲間だと認められた気がして嬉しくなった。

仕立て屋のサーカス・金沢公演のために本を送っても、なお、店にはたくさんの本がある。値付けできていない束が数本、しまったままの本もある。どこかで出店希望があれば、出かけていきたい。送るだけでもいいので、ご希望があれば、気軽に声をかけてほしい。

今日明日は15時開店! 明後日4日(金)から6日(日)まで、店は休み。

2023/08/01

「仕立て屋のサーカス 金沢公演 2023」8/4-6

職人やパフォーマーの動き、舞台装置そのものが、音・布・光と一体となり、目まぐるしく変化する「ものづくりの物語」を、美味しい料理や古本、雑貨と共にぜひご体感ください。

けっこう久しぶりの金沢公演! 会場は〈金沢21世紀美術館 シアター21〉。日程は8月4日(金)・5日(土)・6日(日)の三日間。全公演休憩をはさんで120分予定とのこと。演者にゲストは招かず、基本となる三者(曽我大穂・スズキタカユキ・渡辺敬之)を核にしたパフォーマンスを披露予定。地元の飲食店などにまざって当店も全公演に出店します。

それぞれの公演前後に演者によるワークショップ、トークショーも行われるようなので、近隣にお住まいの方はぜひ足を運んでほしいです。詳細は「仕立て屋のサーカス」公式HPか各種SNSでご確認を。

会期中の3日間、つくばの店舗は休業します。8日(火)から営業再開。

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日程:2023年8/4(金), 5(土), 6(日)

会場:金沢21世紀美術館 シアター21

住所:石川県金沢市広坂1丁目2−1 金沢ナイトミュージアム2023: https://www.nightkanazawa.com

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[ 日時 ]

・8/4(金) …

開場:17時半 / 開演:19時

約120分 ( 休憩有 )


TICKET … 一般 (学生含む ) ¥2,000

※ 18歳以下 … 無料 ( チケットサイトにて要予約 )


・8/5(土) …

開場:15時半 / 開演:17時

約120分 ( 休憩有 )

TICKET … 一般 (学生含む ) ¥2,000

※ 18歳以下 … 無料 ( チケットサイトにて要予約 )


・8/6(日) …

開場:12時半 / 開演:14時

約120分 ( 休憩有 )

TICKET … 一般 (学生含む ) ¥2,000

※ 18歳以下 … 無料 ( チケットサイトにて要予約 )


企画|金沢芸術創造財団、仕立て屋のサーカス