8月7日。目が覚めて、ホテルで朝食(3日目にして初)。落ち着いたところで昨夜道順をおぼえた〈one one otta〉に向かって歩いていく。この道中でさらに周辺の立地、道のつながりを発見、認識。やっと街が見えてきたのは最終日、出発の数時間前……。けっきょく店は開いておらず、ホテルに戻る。この途中でもあらたなコースを開拓する。
ホテル発の無料バスがあると知ったのはチェックアウト直後。ちょうどよくバスが来てすぐに乗車。10分ほどで金沢駅着。持ってきた本を読んだりお土産を買ったりするうち新幹線に乗る時間。コーヒーとパンを買ってホームに向かうと階段下でスズキタカユキさんにバッタリ遭遇、声をかけ合い、また! と別れる。往路と同じビジネス車両でも、だいぶ雰囲気がちがう。人が多い。嵐山光三郎『口笛の歌が聞こえる』を読みつつ途中で寝る。気がつくと高崎あたり。そのままあっという間に東京駅。
秋葉原でつくばエクスプレスに乗り換えると、嘘のような早さでつくばに帰ってきてしまう。ちょっと前まで金沢にいたのに。でも、駅に出ると人が少なく安心する。自分のペースで歩けて、楽ちんだ。情報が飛び交い、欲望の渦に巻き込まれたような東京駅の人の群れ。一方的に馬鹿にはできないが、やはり距離はとっておきたい。お約束の〈大成軒〉で生ビール、大盛りチャーハン、ギョウザを食し大満足。帰宅後即睡眠。
金沢公演は、直近の横浜公演ほどの高揚はなく、淡々と毎日の公演が終わっていった。金沢で、出店をふくめて仕立て屋のサーカスがどんな風に受け止められたのか、気になるところ。単に素敵だった! では済まない催しだったはず。
個人的には、反省点がおおかった。場当たり的な損得だけで判断したくはないのだが、三日間を通してぎりぎり持ち堪えたという感じ(1勝1敗1分)。何事もそう簡単には運ばない。
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