2025/08/31

8/31 連休

今日、明日は連休です。

2025/08/30

8/30 店日誌


8月30日、土曜日。『REGGAE definitive』の著者、鈴木孝弥さんがブログを見つけてくれて、ツイッターで呟いているのを発見。すぐに返信して、やり取りが始まる。本はもちろん、ちょっと前のラジオ「ウィークエンド・サンシャイン」特番でのお話もすごく面白くて、参考になったと伝えた。たかがブログ、ツイッターなのではあるが、尊敬する方と言葉を交わせるとやはり嬉しい。ちょっと前に店まで来てくれたエマーソン北村さん、トークイベントを開催した山名昇さん、日本のレゲエ・カルチャーを切り拓いてきた先達たち。会えて、話せているのは幸運だ。

先週の入荷以来、好調がつづく『Spectator』54号を補充してきた。スーパー、コンビニ、100円ショップで雑用を済ませた足で編集部に赴き、本を受け取る。もっとも近距離でつくられている雑誌がスペクテイター。この環境も恵まれている。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/08/29

8/29 店日誌

8月29日、金曜日。当店近所の〈千年一日珈琲焙煎所〉で開催中、鎚谷紗希 個展「祈っても 祈っても 祈りたりない」がとてもよかった。展示数がちょうどよくて各作品がすーっと自然に目に入る。静かな店内の空気と相待った清々しさがあり、いい気分で外に出た。展示作品はすべて購入可能。安い、という言葉は使いたくないけど、買いやすい金額設定にも嬉しくなった。9月1日(月)までの会期なので、気になればぜひ足を向けてほしい。

焙煎所のお隣、〈古着屋may〉のシャッターも開いていた。店が近いからといって馴れ合うわけじゃなくても、開いていて、顔が見れればやはり嬉しい。だいたい歩いて3分くらい、各店を気軽に行き来してくれたら嬉しいな。

今日明日は13時開店! 明後日31日(日)から9月2日(火)まで夏休み。

2025/08/28

8/28 店日誌

8月28日、木曜日。棕櫚、コックス、グッドニアー・レコード。遠くないけど、なかなか行けない市内の友人たちの店をまわっていく。直射日光を避けられる道を選んでも、自転車に乗ってると暑い、暑い! 信号待ちで汗がだくだく。店に着くとだらだら、びしょびしょの状態だ。ふーふー言いながらカレーを食べる。こんなお客さんたちがくるんだなーとか、こんな若い人らが働いてるのかーなんて観察したり、しゃべったり。ずっと狙ってたダブのレコードを買ってから、店を開けた。

15時開店は余裕があるなーっと午前中から遊んだ昨日は店が暇。序盤に顔を出してくれたヨシオさん、スペクテイターのパンク特集を目当てにきた一見さん。それ以外誰もきてないよ(あとは配達員さん)。まあ、たまにはこんな日があっていい。休みに近いノリだったわけだし。

今日明日、明後日は13時開店。明々後日31日(日)から9月2日(火)まで夏休み。

2025/08/27

8/27 店日誌

8月27日、水曜日。鈴木孝弥『REGGAE definitive』をぱらぱらめくっていて、こりゃすげえ! と唸ったのはチャプター9「Reggae Revival era(2010-2020)」に60ページ超が割かれていること。他のチャプターは多くて40ページ台だから、著者が2010年以降に立ち上がった“レゲエ・リヴァイヴァル”のムーブメント/コンセプトをいかに重視しているかが、よくわかる。1985年に始まるデジタル・ダンスホール期にはあまり乗れない自分にも、ここ10〜15年あたりのレゲエ・カルチャーはどうも違うらしいと感じさせるだけの熱がある。

現代のボブ・マーリーと言われたりもするクロニクスという人は、「〈レゲエ・リヴァイヴァル〉は音楽の再生のことじゃなくて、レゲエカルチャーを媒介した、あるいはそれが象徴し推進するような人間の、社会の、精神性の再生のことだ」と言っています。〈レゲエ・リヴァイヴァル〉というのは音楽の話じゃないんだ、と。(鈴木孝弥)

レゲエ・リヴァイヴァルと聞いて頭に浮かんだのが、ハーポ部長(編著)『本のコミューン』所収の鈴木孝弥「〈レゲエ・リヴァイヴァル〉とアーバンラスタの闘い」。現代のジャマイカ、レゲエ・シーン、ラスタファリアニズムの現状を刺激をもって伝えてくれる好レクチャー。直後に置かれた「オーガニックにしときなさい ジャー9との対話」と合わせて25ページ、簡潔ながらも軽くない、ビシッとしたガイダンスになっている。

『本のコミューン』は店頭、オンライン・ストアとも残り1冊。版元在庫には余裕がありそうなので焦らせるつもりはないけど、気になればぜひお手元に。330ページにわたる対抗文化史、資料として貴重なのはもちろんのこと、読みものとしての強度もあり。

今日明日、明後日は15時開店。31日(日)・9月1日(月)・2日(火)は休みです。

2025/08/26

8/26 雑記

スーパーの帰りに寄ったブックオフで、鈴木孝弥『REGGAE definitive』を発見。電撃的特価じゃなくても、こんな本を近所で見つけられて、定価より幾分か安く買えるなんてラッキーだ。いざページを繰ってみて、悶絶。読みたかったことが書いてある! スカ、ロック・ステディ、アーリー・レゲエ、ルーツ・ロック・レゲエの4章で1979年にたどり着く。ダンスホール以降のレゲエに自分は明るくないから、1980年以降のページこそ腰を据えて読んでいかなきゃいけないのだが、60〜70年代からなかなか抜けだせない。

夕方にはスカ、ロック・ステディ、ラヴァーズ・ロック。ルーツ・レゲエは夜か、朝がいいのかな。

2025/08/25

8/25 店日誌

8月25日、月曜日。朝の日課(草刈り~体操~朝食)を終えたのち、オンライン・ストアで売れたものを取りに店まで走って、家に戻って8時半過ぎ。ちょっと休んで近所の郵便局で本とレコードを発送、ドラッグストアとホームセンター、100円ショップをまわって消耗品を補充。すぐ近くの〈つるばみコーヒー〉で一服すると11時半。もう一度帰宅して、昼食、着替えを済ませて店にきた。ガラス面のポスターを貼り替えると、12時45分! 慌ててブログを書き始める。いくつかメールの返信もせねばいけない。

今日も通常営業! お暇があればご来店ください。

2025/08/24

8/24 店日誌

8月24日、日曜日。台風クラブ『京都市南区』がすっげーーー良い! 3分ジャストで駆け抜ける王道のロックチューン。目新しさはゼロなのに、いやゼロだから? ジュワーッと溢れだす感情がある。汗と涙がまざったしょっぱい歌詞は青春文学みたいに読める。ブックオフで100円で買う文庫本に似た感じ。安っぽいとかケチをつけたいわけじゃなく、こんな曲はそこらへんに転がってるからこそ尊いのだ。愛しい日々を/ブーツで蹴って/南区に住んでる──って終わり方が昔のアニメのエンディングっぽくて懐かしい。

暑い、ビール、暑い、ビール、たまに水。ウコンの力も忘れずに。そんなんを繰り返してたら、8月の終わりが見えてきた。お盆の連休、甲子園、真夏の行事はどんどん終わっていく。8月31日(日)・9月1日(月)・2日(火)で当店は夏季休業。30日(土)までは普通にやってるので、ぜひ遊びにきてほしい。

今日明日は13時開店! オンライン・ストア〈平凡〉にも入荷あり。

2025/08/23

8/23 店日誌

8月23日、土曜日。第107回全国高校野球選手権大会、優勝は沖縄尚学高校!  沖縄尚学のブラスバンドが演奏するハイサイおじさん、飛び交う指笛の響きも印象的だったけど、スタンド中に響くウォォォォって声援にいちばん迫力があった。ハイライトじゃ伝わらない、緊張感。ドキドキしながらラジオを聴いていた(ラストのダブルプレーはあっけなかったけど……)。

しっっっかし、暑い! 甲子園球場も大変だったろうけど、今日明日でやってる「まつりつくば」の会場も過酷だろう。焼きそば、焼き鳥とか暑いものを出す店の人、熱中症になっちゃうんじゃないかな。

今日明日は13時開店。お暇があれば、お出かけください。

2025/08/22

8/22 店日誌

8月22日、金曜日。ポタッと一滴、二滴と雨が垂れてきて、遠くの空では稲光がビカビカしてる。こりゃヤバいぞ……と思った束の間、ビューッと風が吹いて、ドバーッと雨が降ってくる。ポンチョを羽織ってギリギリセーフ! いや、これはアウトじゃないか!? 雨ざらしになりながら自転車を走らせる。視界には道路、雨水、水たまり。近隣の家々の灯り。幸いにも車が通らず、シャーッと走れたからよかったものの、スニーカーはびしょ濡れ。リュックに入っていた本が濡れていなくて、ホッとした。

昨夜の雨で草は濡れてる。湿度が高く、虫も出るんじゃないか。そもそも身体が重たい。朝、庭に出ない理由はいくらでもつくれるのだが、考えを止めて、草を切り出す。ジャキジャキ。ガサガサ。カエルがぴょんと飛んでいる。キリのいいところで中断すると汗だくだ。シャワーを浴びてさっぱり爽快。やっぱりこれがなくちゃ物足りない。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2025/08/21

8/21 店日誌

8月21日、木曜日。こんにちは〜とか言いながらニタニタ顔で入店してくる人、ありゃ何なんだろう。しばらく店内を見たのちで出る、お決まりの言葉。このお店はいつから? 本は店主さんのセレクトで? 素敵だな〜。なんて言われるほどに警戒は高まる。一刻も早く会話を止めたい。ハァ、10年ちょっとで……セレクトじゃなくて買取りなんで……素敵ならば何か買ってくれ……、アア疲れる。直近の輩はさらに「大切にしてることは何ですか?」とのたまった。そんなの応えられないでしょ……そう返すのが精一杯。

当然のように未購入。なんちゃら〜と挨拶めいた言葉を残して退店、外に出て爆笑しながら自転車で走っていく2人組を見ながら、久しぶりに怒りを覚えた。近隣の製造業、生産者? のところを手伝ってるとか、なんとか。知ったこっちゃないが、知人のような空気をまとって話しかけてくるのはやめてほしい。調和がどうしたとか言ってたけど、警戒心を解くのに時間がかかる人もいるってことを知らなきゃダメだ。

その前後、1人できた男性や女性たち、年齢はさまざまだけど自分の目で見て本を選んでいく。特別な言葉なく、静かにやり取りができると、すごく嬉しい。いい本を選びますね、と声をかけちゃうこともあるが、それは余計なこと。客も店も等しい立場。誰が特別なわけじゃない。だからこそ、無遠慮に距離をつめようとするのは、いいことだとは思えない。

今日明日も15時開店。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/08/20

8/20 店日誌

8月20日、水曜日。みんな、とっくに知ってるのかな。坂本慎太郎『まともがわからない』初回限定盤には『まほろ駅前番外地』って映画のサントラが付いていて、これがとても良い。猛暑のダルさを助長するような、大きな山場のないインスト曲群。パーカッション、ドラムの響きが独特で、これに繋ぐならばトミー・ゲレロのファーストか? HIMあたりのシカゴ系にも合いそうだし、われらがPottmannがつくる作品にも親和性があると思う。グネッと曲げてダブにいっても面白そうだなァ。

買ったばかりのCDを聴きたいけど、甲子園も気になる。ラジオを聴きながら営業しようかな……と思案してたら今日は休養日だった。ダブのコンピやタイ音楽のミックスなど、存分に聴いてやる。

今日明日、明後日は15時開店。8月31日(日)・9月1日(月)・2日(火)は遅めの夏休み。

2025/08/19

8/19 雑記

横浜高校と県立岐阜商業の甲子園準々決勝は11回の裏、4番坂口のヒットで県立岐阜商業がサヨナラ勝ち! 用事を済ませて帰ってきた9回裏からしか聞いてないのだけど、ハラハラした。9回裏から10回表の展開で、こりゃ横浜かな……と思っていたから尚更びっくり。双方よく頑張った。粘りに粘る横浜高校の守備陣、大したもんだ。ファースト・ストライクを打ちにいく岐阜商業の果敢な打撃姿勢もお見事。ナイスゲーム。

シャワーを浴びて、ビールを飲みながら、ラジオを聞いていた。たまの休みのいい時間。

2025/08/18

8/18 店日誌

8月18日、月曜日。JUN YABUKI『MICHAEL HURLEY 1941-2025』は現在、当店とオンライン・ストア〈平凡〉、福島県郡山市の〈HOORAY! COFFEE BEANS〉で購入可能。フーレイ!の実店舗はなく、オンライン・ストアとイベント出店を主に活動していること。ZINEのほかにもステッカーやコーヒー缶のイラストも矢吹くんが描いているので、ぜひチェックしてほしい。店主・福地さんにはお会いしたことはないのだけれど、テキストに触れるだけでエネルギーが伝わってくる。問い合わせのメールも熱く、まっすぐだった。

本作は、阿佐ヶ谷の〈古書コンコ堂〉にも卸す予定あり。書店、雑貨店、飲食店などなど業種を問わず卸しますので、ご希望であればお声がけください。

いやまあ、今日も暑いっすね……。店内は涼しくしておきます。

2025/08/17

8/17 店日誌


まだ誰も知らない、体系化されていない<沼>のようなタイ音楽の世界のカッコよさと楽しさそして狂気のようなものを、ワールドミュージック愛好家よりもガレージ好き、ソウルリスナー、ロックファンに聴いてもらい、ショックを受けていただきたい……!(キングジョー/DJKJ)

8月17日、日曜日。DJKJ『THE GODFATHER OF THAILAND』をより楽しむためのアドバイス! まず、音量は大きめで。願わくばクーラーを効かせずにムワッと暑い室内で汗をだらだら流しながら聴いてほしい。DJプレイの実況盤って特性を活かすならば、細かいところは気にせず、全体のノリ、つんのめるツナギを体感できる状態をつくってくれるのが一番。おそらくシャザムでも認識できない曲がたくさん入ってると思うので、スマートフォンは置いて、ダンス&ステップ! してほしい。

さあ、連休最終日! 沖繩尚学と仙台育英の激戦をラジオで聴き終え、カレーを食べてから店にきた。夏はまだまだ終わらないようなので、グルーヴィかつガレージなタイ音楽を聴きながらやってます(冷房はつけてます)。

今日明日も13時開店! 本の買取に関するご相談はお気軽に〜!

2025/08/16

8/16 店日誌

8月16日、土曜日。町が休日モードなのは間違いない。並びの店々も閉まってるから店にいても静かである。椅子に座ってぼーっと本を読むにはうってつけ……なのだけど、こんな日だからこそ来る人たちがいる。帰省や遠征だったりの人もいて緊張感もあるなかで、近所の友人たちはビールをもってやってくる。ちょいちょい会話をするだけで店内は賑やかだから、先客がいるときは外に出て話す。ついついビールが進んで、夕方頃には元気になってるときもある。思い通りにならないから、店を開けるのって楽しいんだよなァ。

エスプラくんの4作目になる『Song of the N.E.A.R 2025』は、つくば市天久保1丁目を主な舞台にしたラップアルバム。ヒップホップとダンス・ミュージック、たま〜にアンビエントっぽい要素もある14曲にはちょうど良い軽さがあって聴きやすい。今日から店頭とオンライン・ストアで販売開始! ご注目を。

今日明日、明後日は13時開店。いつも以上にのんびりやってます。

2025/08/15

8/15 店日誌

8月15日、金曜日。自分は続けるのが得意なのか、止めるのが苦手なのか、今もって判断できない。ブログも毎日どうにかこうにか書いているわけで、続けることが好きなのだと言っていいかもしれないが、得手、不得手は好き嫌いとは別の話っぽいな〜とここまで書いてみて気がつく。ツイッター、インスタグラムもやるならサボらず手を入れたいと思うものの、簡単じゃない。いずれにせよ手抜きをしてたら面白くならないのはわかってる。

訳あって、オンライン・ストア〈平凡〉内の読書日記を読み返し、修正している。これがまあ、なかなか大変。なんせ文章が下手すぎて、構成力がなさすぎて、取り上げる本に対して申し訳ない気持ちが湧いてくる。視点を定めてから書きはじめる、当たり前のところから始めなきゃいけないと痛感する。

今日も通常営業。また、じわじわと暑さがぶり返してきて、大変だ。

2025/08/14

8/14 店日誌

8月14日、木曜日。お盆の連休中はチーンと静かで居心地がいい。遠方からのお客さんがちらほらと来てくれるくらいで、来客ペースもちょうどいい。明後日くらいまでは並びの店々も休みなのかな? 近所の〈古着屋may〉と〈Good Near Records〉はやってると思うので、暇を持て余したら覗いてみてほしい。いつも以上に無理はせず、よほど気が向いたら当店にも寄ってくれたらいい。

熊本の文芸誌『アルテリ』二十号が到着。創刊から丸10年となる今号には、池澤夏樹、浪床敬子、石牟礼道子、伊藤比呂美、渡辺京二、山田梨佐、坂口恭平、川口恵子、磯あけみ、馬場朝子、田尻久子、ゆうた、吉本由美が寄稿。表紙がいい色で目にするだけで気分がいい。

今日も通常営業。本の買取に関するご相談、在庫確認はお気軽に。

2025/08/13

8/13 店日誌

8月13日、水曜日。宇都宮ローカルの百貨店、〈福田屋〉を覗くと夏休みだからか子供連れがたくさん。書店の近くには特別催事のお化け屋敷があり、大人や子供が列をなしていて、表情はやや硬め。入り口まで来て帰る子がいたり、それをひきとめる親がいたりで面白い。とにかく、建物全体に活気があって心よい。つくば市周辺のショッピングモールとは異なる空気があって、デパートってほど大げさじゃない。ちょい立派なイトーヨーカドーって感じだろうか、安心感と懐かしさが混ざっていた。

お盆の連休って感じはまったくないのだが、みなさんはどう過ごしてるのだろう。先週末の3連休は久しぶりに顔を見る人、はじめての人、いつものお客さんがきてくれた。帰省ついでに覗いていく人もちらほらと。1年ぶりに会ったセキネさん、楽しい話をありがとう。

今日明日、明後日は15時開店。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/08/12

連休中の営業案内

本日、火曜は定休日。13日(水)・14日(木)・15日(金)は15時から20時まで、16日(土)は13時から20時まで、17日(日)・18日(月)は13時から19時まで開けてます。お暇があれば、お出かけください。

2025/08/11

8/11 店日誌

8月11日、月曜日。タッパ・ズーキー『イン・ダブ』がとてもいい。レゲエ・ディージェイのタッパのダブを手がけたのは、キング・タビーの弟子筋にあたるフィリップ・スマート。昨年刊行された『DUB入門』によれば「エコー深めのいわゆるキラーなダブ・アルバム」となるのだが、それ以上の魅力をはらんでいると感じるのは、音の抜き差しに美学があるからだろうか。低音中心のダブに哀愁を漂わせ、乾いた情景を喚起させるフィリップ・スマートの技術に目をみはる。ピーカンの天気よりも、この数日の曇天模様にしっくりハマる、ダブ・アルバム。ぜひ、レコードで聴いてほしい。

昨晩、ちょっとだけ覗いたオクトベースのパーティーで、ライブをしていたパーク・ボーイズ。ヒップホップと青春パンク、ダンスミュージック、オルタナティブ・ロックがごた混ぜになっていて大いに笑った。よく分からないけど、元気が出た。

今日も通常営業! 3連休の最終日、のんびりムードになるのかなァ。

2025/08/10

8/10 店日誌

8月10日、日曜日。22年前、2003年の夏は涼しかった。鎌倉や江ノ島に出かけても、人が少ない。フジロックに行っても、雨。初日からどしゃ降りで気がそがれて、な〜んにも観ずにいじけてた。覚えてるのは解散直前のミッシェル・ガン・エレファント、真昼間のコールドプレイ、トラブルがあったのか全然始まらなかった渋さ知らズオーケストラ。その途中でのぞき見したスティーヴ・キモック・バンドの音色が気持ちよかった。サン・ラ・アーケストラ、マッシヴ・アタックは遠巻きに眺めただけ。ああ、もったいない。

ビョークもベン・ハーパーも、マイケル・フランティも! おお、スライ&ロビーも! 観てないんだよなあ。初日のホワイトステージなんか、今なら興奮しっぱなしだろうに……。ひたすらに時間を浪費していた、若い日の記憶。

流れで「2003年 フジロック」とツイッターで検索してみると、MCビル風こと真顔さんの思い出ツイートを発見。これが実に素晴らしい。みずみずしくて甘酸っぱい。真顔さんのブログもとてもいい味なのだ。

今日、明日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ。

2025/08/09

8/9 店日誌

8月9日、土曜日。朝のラジオは1975年にリリースされた音楽特集。8時台の後半、ジャニス・イアンとミニー・リパートンが続けて流れてオヤっと思ったのは、両者とも母親が好きだと言っていたから。時代で区切るのって面白い。その後のレゲエ・タイムでは、スライ・ダンバーのリムショットを基点にするのがロッカーズ・スタイルだとか、ボリス・ガーディナーの垢抜けたソウル・フィーリングとか、鈴木孝弥さんの選曲、解説になるほどーと頷きっぱなし。

お盆の連休中も当店は通常営業。12日(火)は定休で、13日(水)・14日(木)・15日(金)は15時開店。16日(土)と17日(日)は13時開店。隣の〈千年一日珈琲焙煎所 CAFE〉は13日から16日までお休みとのこと。

今日明日、明後日は13時開店! お暇があればご来店を。

2025/08/08

8/8 店日誌

朝、目が覚めてからの三時間。この時間が、もっともいいのです。すがすがしい。神々しいまでの、さわやかさですよ。/光が普通になってくると同時に、世間一般が目を覚ましてくるでしょう。余計な音が、次第に増えてくるのです。(野田知佑)

8月8日、金曜日。片岡義男+野田知佑+佐藤秀明『カヌーで来た男』を読んでいて、わかる! と膝をたたきたくなった。野田知佑さんが話すのは夏の朝、4時からの3時間。それも清涼な川の上という極上のシチュエーションを例にあげているのだけど、自分にとっては朝の5時、庭の草を刈ったあとの20分弱、この時間がすがすがしい。汗をかいて集中力が途切れたあと、一息ついて見上げると鳩が電線にとまってる。世間はまだ眠ってる。気温が上がるまでの短い時間、とても静かで心地がいい。

なにげなく針を降ろした、ロン・ウッド『ナウ・ルック』がやけにハマる。なんなら店で売っちゃおうかなーと聴き出したのだが、いったん見送り。なにが特別ってわけじゃない。ヴォーカルもギターもうるさくなくて、バンドのグルーヴも好みである。鍵盤の音色がすごくいい。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/08/07

8/7 店日誌

8月7日、木曜日。ラジオで熱中症について話しているのを聞いて思い出す。あれは何年前だろう? 20年は経っているかもしれないが、暑い夏だった。岡山在住の友人Aの家に宿泊し、広島あたりの海辺のフェスに出かけて大いに遊んで、アパートに泊めてもらった。翌朝、サラリーマンのAは仕事に行き、部屋には自分だけ。二日酔い、暑さが相まってあせだく、ふらふら。それにも関わらず、なぜか外に出て歩き出す。猛烈な陽射しにコンクリートが焼かれているなか、頭をクラクラさせながら歩く。

無意味に歩きまわるうち、いよいよフラッとしてきて、路端でしゃがみこむ。どうにかアパートまで戻って階段を上がっているうち両手がジーンと痺れてくる。ジンジン、ジンジン、手が鉄みたいになっていく! これはヤバい! きびすを返して階段を駆け下り、目に入った病院に飛び込む。手が痺れて、全身に力が入りません……そう伝えると、すぐ横になって! と言われて、血圧を測ってもらう。そのまま数分? 数十分寝ていたのか、身体が楽になってから、送り出された。

そもそも、あの病院はどこだったのか。小さな個人医院だったのだけど、よくもまあ見ず知らずの小汚い若者を受け入れ、寝かせてくれたものだ。梅干しを食べて、塩分をとるといいよと声をかけてくれた人、やさしかったなあ。

てなわけで、今日も通常営業。お暇があればお出かけください。

2025/08/06

8/6 店日誌

僕自身まだ3回しか彼らのライブに接していないが、アレは体験してみないことにはわかろう筈がない。短くとも5時間という長丁場のコンサートは他に例を見ないし、会場の60’sのサンフランシスコそのまま雰囲気は他では絶対味わえないものがある。(増渕英紀)*

ライヴを見なければデッドの本当の魅力はわからない、という奴等がいるが、それはライヴという場を楽しむことが演奏の一部であるということである。デッドのライヴは時にゆるやかすぎて、単にねむいばっかりのときもある。(湯浅学)**

8月6日、水曜日。グレイトフル・デッドというバンドには厚みがある。誰をも拒まないような気楽さ、客に対する誠実さがある。だから今になってもラジオで特集されるし、新たに出会う若者たちも絶えないのだろう。と言っても、自分には芳醇なデッド体験があるわけでなく、充分な知識もないままに、なんとなく彼ら=グレイトフル・デッドに惹かれ続けているだけだ。特に、湯浅学の描くデッド像にはめちゃくちゃな魅力を感じる。

“時の流れの中で、自分たちの楽しみを探しながらやってきただけさ。本当の僕らの歴史はこれから始まるって気分だね”。長距離ランナー、そして“世界一歩みの遅い”このはみだしロックバンドの旅はまだまだ終わりそうもないのだ。(室矢憲治)*

グレイトフル・デッドが恐竜のように、60年代ヒッピーバンドの生き残り、と賞賛と揶揄がごちゃまぜになって評されてきたのも、自主的管理運営実践態勢を持続しつづけてきたからに他ならない。(…)インディーズという言葉が一般化するずっと前から、そして現在でさえも自主独立で勝手にのんべんだらりとやりつづけているその勇気と意志は、せこい権利や利害でゴチャゴチャもめている若僧たちには思い及ばぬものかもしれない。(湯浅学)**

室矢・湯浅の両御大の言葉にインスピレーションをもらいつつ、書き写していて気づいたのは、ここで語られる「自主的管理運営実践態勢」や「インディーズ」ってのは、現在よく使われる「独立」だの「インディペンデント」だのとは質的に異なるってこと。スローガンと化した空疎な言葉ではなく実践を伴う(自由であること!)動詞であり、持たざる者に勇気を与える霊感あふれる道具なのである。……なんか、話が大袈裟になったかな?

レイモンド・マンゴー『就職しないで生きるには』の復刊に際して、ノリのわからぬ役所の書類みたいな惹句がはびこるのは、みんなデッドを、ロックを、レゲエを、ヒップホップを、ダンスミュージックを聴いてないからじゃないのかな。ああ、もっともっとグルーヴィでリズミカルな言葉が溢れたらいいのになァ! 

ハァ、書きはじめたら長くなってしまった。今日も通常営業っス。

*『グレイトフル・デッド』ライナーノーツから **湯浅学『音海 夜明けの音盤ガイド』から

2025/08/05

8/5 雑記

今日のジャッキー・ミットゥーは『ORGAN SUPER POWERED』。中古盤屋で未開封、2000円台。正直ジャケットはいまいちだが、バニー・リーのプロデュースの上、参加ミュージシャンも信頼のメンバー(スライ&ロビー、バレット兄弟、チナ・スミス、トミー・マクックなど)ってことで買ってみると、これが大正解! ファットかつルーディなオルガン・レゲエがたくさん入ってる。“BAD ORGAN”、“ROCKERS DELIGHT”、“FATTY FATTY SHUFFLE”なんてノリの曲名がズラリ。ぶっといレゲエ・サウンドに恐れ入る! やはりジャッキー・ミットゥーは魅力的だ。

陽も落ちたし、散歩がてら公園で缶ビールを……なんてタイミングでポットマンこと土田元気とばったり遭遇。ビールをちびちびやりながら、カフェの夏休みの時期を確認して、するーっと帰ってきた。もうちょい飲めたらよかったかな。でもまあ、近所にいるから、またすぐにでも。

2025/08/04

8/4 店日誌

8月4日、月曜日。午前中、いちど店にきて、koke『microscape』を通して聴いた上で写真を撮る。オンライン・ストアとツイッター、インスタグラムそれぞれの角度でパシャリ。ジャケットのホログラムと相まっていい感じ。汗をかきかき解説文をしたためて、ツイッター、オンライン・ストア、インスタグラムの順番でアップする。ふう、やったぜ。満足感をおぼえた直後にkokeことコースケ、ソニックさんから同時に連絡がきて、誤表記に気がつく。文言を訂正してからカレーを食べて、ちょい昼寝。12時前に目が覚めて家を出る。

途中で〈古着屋may〉に顔を出して、きのうのテープの感想を聞き、自店の9月以降の営業時間に関して相談する。今の感じだと、水曜から金曜までは12時~20時。土日月は11時~19時となるかなァ……(ここを読んでる方、ご希望あればお知らせください。参考にしますので)。

今日も通常営業! 暑いので、無理せず健康最優先でお出かけください。

2025/08/03

8/3 店日誌

8月3日、日曜日。昼食後、自転車を走らせて店にくると長蛇の列が目に入る。なんのこっちゃ?? カフェに入って様子を聞いても「なんなんでしょう……」と首をひねるのみ。おそらく上階の催事部屋で何かが行われるのだろうが、子供なども混ざっていて、どうも妙な気分である。たまたま居合わせた〈古着屋may〉のホソヤさんとおしゃべりしたのち、OWL BEATS『HIGH COLOR OND』を薦めると迷わず購入してくれる。出足好調。いいリズムで日曜がはじまった。

買い取ったばかりの古本に反応があったり、地元のアーティストの作品集を求める人がいたり、自主製作の音源を持ってきたり。店の広がりを感じて、ジワリと力が湧いてくる。それぞれの使い方、楽しみ方に触れられると手ごたえがある。

今日明日は通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。

2025/08/02

8/2 店日誌

8月2日、土曜日。ウィークエンド・サンシャインの特集はグレイトフル・デッド、ジェリー・ガルシア! こりゃ朝から気分がいい。朝食を食べたり本を読んだり、気の向くままに耳を向けるも、ウィントン・マルサリスとのセッションのあたりで飽きて、庭に出る。雨風のつよかった早朝に手をつけられなかった箇所の草を刈る。頑張って20分。汗だくで部屋に戻ってシャワーを浴びると、さっぱり爽快! これがいちばん気持ちいいんだよなァ。

新治の郵便局へ寄ってから図書館分館に行き、新聞をめくる。朝日新聞の横尾忠則による小野洋子の伝記の書評、面白かった。本じゃなくてオノヨーコを論じる短文(朝日には書評欄があったけど、讀賣では見つけられず。曜日違い? 見落とし?)。新治の分館はいつも静かで居心地がいい。

古本には日々、何かしらの入荷あり。100円~300円~500円の均一価格本にも追加、入替あり。探せば掘り出し物が見つかるかも。人によっては宝物でも、別の人にはまったく無用の紙束になる。それが古本の醍醐味。

今日明日、明後日は13時開店。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/08/01

8/1 店日誌

8月1日、金曜日。書くこと浮かばないときは昨年、一昨年の日誌を読んでみる。夕立、雨続きといった感じのことを書いていて、この時期は不安定な空模様なのかな。仕立て屋のサーカスの金沢公演に参加したのは2023年。とにかく暑く、人が多くて、存分には楽しめなかったのだけど、行ってよかった。ああやって馴染みのサーカスメンバーと共に飯を食べたり酒を飲んだりすることもないんだろうな……と思うと、ちょっとだけ寂しくなる。

そのときに行った〈819〉と〈レコード・ジャングル〉(当時はジャングル・レコード〉と誤表記してる)、〈オヨヨ書林 せせらぎ通り店〉の雰囲気が好きだった。金沢出張記()も今読み返すと、貴重な記録。書いておけば読み返せる。

最近、若い人から授業の課題、研究のテーマにされてインタビューを受けることが多い。ローカリティ、コミュニティをキーワードにして質問されるのだが、期待通りの答は返せない。そういったものには極力関わりたくないんだよね〜と、はぐらかすのみ。カタカナ言葉は商売道具。その響きを利用するのが狡猾な大人である。

久しぶりの雨。暑さもやわらいで、過ごしやすくなるのかな。