2020/02/11

2/11 店日誌


2月10日。トータスのライブを観に〈Blue note tokyo〉へ。ファーストショウは1999年に発表された『TNT』の再演ということで楽しみにしていた。その幕開け「TNT」のイントロ、ジェフ・パーカーのフレーズを生で耳に出来て、ひとつ満足。その後は流動的に担当楽器が変わる。それを見つつ、聞きつつ、ふむふむと楽しむ。セッションという名のビールをちびちびと舐めながら。

幕間、会場直近のコンビニ前で缶ビールを呑みつつ、同行した大宮くんと話す。バンドの中心人物ジョン・マッケンタイアってどの人なの?  あのTシャツのおじさんだろう、いや、あのキャップの人でしょうと、やり取りをしつつ、調べてみたら一番地味に思えた人で二人で驚く(半可通ですみません)。と、同時に納得。トータスにおいては、「フロントマン」なんて概念はない。「ポスト・ロック」、「シカゴ音響派」という括りもしかり。あらゆる記号を無効化するバンドなんだろう。

さて、もういっちょ! ビールをやっつけセカンドショウ。トータスの過去作から選ばれた「グレイテスト・ヒッツ」。これが良かった。正直に言って、細かいところの記憶はほとんどない。ただただ、興奮。途中から椅子に座っていられなかった。今、目の前で演奏されている音楽に身を委ねられる喜びと言ったら! それは他の何にもかえられない。お客さんの雰囲気もファーストショウより自由だったように思う。

興奮したまま電車を乗り継ぎ、つくばに帰る。言葉にしてしまえば、一つのライブ。海外からの来日公演。なのだけれど、個人的にはそれ以上の意味がある体験だった。

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