2024/05/04

5/4 店日誌

5月4日、土曜日。旧ツイッターでの竹田ダニエル氏の発信をみていて、思い出したのが『Spectator』52号。アメリカの大学内での学生の意思表示、大学当局もとい警察の弾圧の激しさ。自分が掴めているのは全体のほんの一端。わからないことが多い。ツイートを凝視しても、クリアに頭に入ってこない。それでも、いま何が起きているのかを、もう少しだけでも知りたい。くだんの52号の特集は文化戦争。いま、世界で、アメリカで、この国で起きている事象をひもとくためのヒントがあるはず。

納品にきた青野さんと話したのはビヨンセの最新作でのウィリー・ネルソン起用のポイント(これを見てほしい)、次号の特集に関すること、完成間近の単行本の価格設定など。身近にいて、話ができるのが頼もしい。

ジェリー・ガルシア・アコースティックバンドのライブ盤に針を落とすと、乾いた空気にぴったり。買ったのは数年前。当時から気に入って聴いていたけど、今朝がいちばんよく響いた。ピーター・バラカンさんのラジオをすっ飛ばしてしまった。

今日明日は11時開店。本の買取、在庫の確認などのお問い合わせはお気軽に。

2024/05/03

『みちくさ』11

タカハシカオリ『みちくさ』11が届きました。
絵本作家/イラストレーターのタカハシカオリが不定期に発行する折込型のちいさな本、『みちくさ』の最新号。この前の号が何年前だったか、まったく思い出せないくらい間があったけど、こうして新しい号が届いたのが嬉しい。「ささくれさん」と題された今回のお話は現在の世相、母になった自分、複雑に組み合わさって答のみえない感情を昇華したもの。最後のコマで、救われるのか、突き放されるかは手に取ってからのお楽しみ。

今日から店頭で配布開始。オンライン・ストアご利用の方で入手希望の方はご一報を。

5/3 店日誌

“30歳以上になったら、世界で初めてをやんなきゃいけないと僕は思う。仕事人として、特に編集、クリエイティヴ、プロデュース、なんでもいいけど、この世にないものをつくるために僕らはいるわけだから。(…)この世にあるものは、既にあるんだから、もういいじゃない。”−秋山道男(「編集は編み集める発明」)

5月3日、金曜日。買取りの箱にまざっていた、菅付雅信・編著『東京の編集』をむさぼり読んだ。前に読んだのはいつだろう。あてがないほど間を空けて再読したのが良かったと思う。ちょうど今、周囲の催事や出来事に新鮮味がないなーと感じていたところにピタッとはまった。読んですぐ真似をする、とか、先達の手法を踏襲するためじゃなくて編集に向ける心意気と姿勢に刺激を受けた。

“僕がよかったのは「編集」という職業に就職して、編集者になったんじゃなくて、気がついたら編集者になってたってこと。”−後藤繁雄(「編集者というワクをつねに壊しながら生きていく」)

先週の月曜に受けた取材のテーマは、就職しないで生きるには。そのときも話したのだけど、就職しないんじゃなくて、就職できない。そっちの方が論点としては大きいし重要だよな。上記の後藤さんの発言とは異なる話ではあるけれど。

あたらしいアイデアを探すのは楽しい。でも、既にあって、誰からも見向きされていないものの価値を見出すのも面白い。どちらにもエネルギーが必要だけれど、それをサボっていては前に進めない。

今日も通常営業。本の買取に関することなど、お問い合わせはお気軽に。

2024/05/02

Today’s YouTube #484


5/2 店日誌

5月2日、木曜日。昨年から新刊の取り扱いを減らしたのは、まず古本の買い取りが増えたこと。つぎに、ちいさな書店向けの本の刊行がめちゃくちゃ多いこと。それは例えば、個人の日記だったり、世を憂う問題提起の本だったりする。別にそれらの本がわるいわけではないし、いい本があるのも知っているつもりだ。でも、そうした本を積極的にあつかう人たちの顔はどこか似通ってくる気がする。わるいことではないのだが、どうも気持ちがスッキリしない。

珈琲や発酵食品(ビールやワインなども含む)を題材にした出版物も、自分が店をはじめた頃から活発になり、いまや定番。切り口を変えたり、文学的に語ってみたり、いろんな形で再生産されている。えてして自分は、そういうものには興味が持てない。

現在の当店は、古本屋。新刊の選別、仕入を主にして意思表示、自己表現する独立系書店ではない。時事的な書籍は多くないが、時代を越える内容をもつ本はある。いまは、選別よりも買取が主な仕事になっているのだ。

今日明日は通常営業。土曜と日曜は11時から営業します。

2024/05/01

5/1 店日誌

5月1日、水曜日。去年のいつだかに買って気に入って聴いているレコードがある。アーティストはザ・ブルース・バスターズ。彼らはジャマイカのヴォーカル・デュオで、砂浜みたいなところで笑い転げている変なジャケットのわりに内容がいい。筆記体でグジュグジュッと描かれたタイトルを気にしていなかったのを今朝、凝視してみるとフィリップ&ロイドと読めた。なるほどフィリップ・ジェームスとロイド・キャンベルの二人組なのだ。

だから、なに? そう言われたら何も言い返せないのだが、直近の発見がこれである。A面1曲目の“Baby,I’m Sorry”を目玉にする人も多いようだけど、オレはB面の“You’re the Best Thing That Ever Happened to Me”が気に入ってる。“I Shot the Sheriff”で聴こえるチロチロした鍵盤の音もいい。

先週につづいて、雨の水曜。これから人はくるのだろうか。そもそも、いまも連休の真っ只中なのか。いまいち、そんな空気が感じられないのだが。

今日明日、明後日は15時開店。週末は11時から開けてみようかな。

2024/04/30

4/30 雑記

アーサー・ライマン、マーティン・デニー、レス・バクスター、ポート・オブ・スペイン・シャッフル。気の向くまま、家にあるレコードを聴いていく。この次はギャビー・パヒヌイかソウル・ブラザーズ、ローランド・アルフォンソ、どれに針を落とそうか。どれもいいに決まってる。……ああ、それにしても! 昨夜のエキゾティコ・デ・ラゴのライブは上質だった。優雅さと猥雑さの混淆具合がちょうど良かった。

楽観はいけないが、また悲観し過ぎてもいけない。電車内で読み終えた、橋本治『草薙の剣』の解説でみつけた言葉だ。書いたのは、末木文美士さんという方。この漢字で、すえき・ふみひこ、と読むらしい。