2026/01/30

1/30 店日誌


紙やブログ、対面では話せることや受け取れることが増える。わたしは対面ではめちゃくちゃ顔に出るけど、SNSで見えてるところだけで理想を固められても困る。そこに辿り着くまでの移動を経て、実存を確かめ合って、それから少しだけ対等でいられる時間を過ごせるようになるのかもしれない。

1月30日、金曜日。惣田紗希が2025年を振り返る。昨年10月の「ASHIKAGA SOCILAL SPOT」で久しぶり(10年ぶり……かも)に顔を合わせた惣田さん。ノリがよくて話が早くて、やりとりが楽しい。とはいえあんまり馬鹿面してるとマズいかな〜と思ったりもしたのだけど、とくだん怖さは感じず、純粋に再開を喜べた。それにしても、昼間のイベント中から打ち上げまでずーっと飲みっぱなしだったなァ(後からくる人、みーんなビールを持ってきてて、無限のループに陥りかけた)。

打ち上げでは金井さんと植田さんがジジイぶりを発揮していてやかましかったけど、片付けを終えて合流した牧田さんがそのふたりの上を行くやかましさで全てを覆い尽くしてきたので、金井さんがおとなしくなっていた。

惣田さんが参加してくれたことで、例年とは異なる空気、ある種の緊張感が生まれたのも事実。参加者それぞれの持ち寄るものが合わさって生まれるものは、前もって予期できないから面白い。に、しても! 牧田さんって面白い人ですよねえ!

けっこう暇だった昨日は18時過ぎにきた〈つるばみコーヒー〉の店主に助けられた(グーグルマップに載ってるじゃん!)。名古屋帰りのツチダくん、居合わせたヒナちゃんとの会話には新鮮味があった。

さあ、今日も開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2026/01/29

1/29 店日誌


本を作ることも、障害のある方と向き合うことも、大切なのは具体性であり、AIやChatGPTの発展によって現実「らしい」映像や、人間「らしい」応答が蔓延るいまの世で、これからの自分が向き合わなければいけないのは「らしさ」の虚飾を剥ぎ取った圧倒的な現実と人間なのだと感じます。

1月29日、水曜日。土井政司が2025年を振り返る。大阪市東淀川区淡路でサイクルショップ〈タラウマラ〉を営む土井さん、という文言を添えて紹介してきたのだけど、インスタグラムで今年4月をもっての閉店が告知された(中古自転車の仕入が困難になったことが要因とのこと)。JR淡路駅からタラウマラに向かったのは去年の2月。途中で迷って交番で軌道修正、さらに道ゆく人にも教えてもらってどうにか到着! やっとこれた! 気合いを入れて入店すると「あ、植田さん!」と土井さんから声をかけられてびっくり。雑誌でみてたから〜とニコニコしながら話してくれたのをよく覚えてる。

あの街区の雰囲気、店内の空気、たまたま居合わせたキングジョーさんとシノさんがかけるレコードの音。土井さんの語り口。忘れられないなあ。まだ営業は終わってないし、この先どうなるかはわからない。感傷にひたるのも好きじゃない。だけど、やっぱり……この知らせには動揺した。

*
当店の支店であるオンライン・ストア〈平凡〉のロゴを新調! 広島のシンちゃんことシンタニユウタによる作字。看板を付け直したみたいで気分一新、引き続きのご愛顧よろしくお願い致します。

今後しばらくは通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2026/01/28

1/28 雑記②

チェックアウトまでは無理せず部屋で休む。シャワーを浴びて、ベッドでごろごろ、うとうと。10時前にホテルを出て歩いていくと駅前では河村たかしが演説中。アクのつよい名古屋弁で威勢よく話しているのを横目にして〈ブラジルコーヒー〉を再訪問、モーニングを注文する。店内の年齢層は50~60代、もっと高齢と思われる方がいたり、タバコを吸いつつ新聞を広げるオジさんもいる。音楽はロック、ジャズ、ワールドミュージック。朝の光が気持ちいい。お客さんはそれぞれ好きなように過ごしてる。いい店だな〜としみじみ感じ入る。ほぼ毎晩ライブがあるってのもすごいよな〜とか考えてると、ナツナさんが登場。ちょっと話して店を出る。

ホテルでざっくり調べた道順を頼りに歩き出す。目指す歩道橋を渡って路地に進むと、落ち着いた街区にある〈TOUTEN BOOKSTORE〉が目に入る。ガラガラ引き戸を開けて「なるほど!」とすぐに納得。10時から開けてる意味がよくわかる。アエラなんかの雑誌もある普通の書店(町の本屋ってやつ)をやってるんだな。京都の〈誠光社〉を思わせる棚をじっくり見て、1冊購入。せっかくだからとコーヒーも注文して2階にあがる。いやあ、よくできてる。こんな店が近くにあったら嬉しいよな〜とか、自分の店を顧みたりして、しばし沈思黙考。やっぱり、たまには外に出ないとダメだよなあ。

改めて金山駅まで歩き、地下鉄に乗車。栄で乗り換えて名古屋駅で下車。最後に時間をつぶすべく最寄りの三省堂書店(洒落た駅ビルの8階)に行って、またびっくり。なんせ、すっげー広いのだ! 当然ながら本もたくさん。お客さんもいっぱい。あちこちでフェアが開催されてて著者の色紙も目に入る。こりゃスゲエな……と圧倒されながら歩き回って気がついた。ここが三省堂の本店なのだ。そっかそっかと頷きつつ店を堪能。13時前までたっぷり楽しませてもらった。

13時半発の新幹線、15時半発のつくばエクスプレス快速と乗り換えて、16時過ぎにはつくば駅に着いていた。

1/28 雑記①


名古屋に行って、帰ってきた。(1/27→28)
昼間に新幹線で名古屋に着いて、地下鉄全線24時間券を購入したのち東山線~名城線と乗り継いで、自由ヶ丘駅で下車。数年来の知人であるフジタさんの店〈MOL〉を目指して歩き出すも……まったく見つからない! 手がかりゼロ。これは絶対違うと引き返して交番で道を尋ねると真反対。あそこの信号を右で次を左で〜と教えてもらって仕切り直す。それでもさらに迷って、フジタさんに電話で教えてもらってどうにか到着。わかっちゃいたけどピシッとした洒落た店。コーヒー豆を買って帰ると、なんとまあ! めちゃ簡単に駅に戻る(なぜ迷ったのか……)。

再度、地下鉄に乗り伏見を目指す。目的地は〈大甚本店〉。地上にあがるとすぐに見つかる。15時45分の開店前にはちょろっとした行列ができていて、最後尾につく。まもなく開店、活気のある店員さんたちに案内されて1人席でビールを注文。食事はずらっと並んだ小鉢から各自が手に取り卓につく(残った皿で会計する)。店内の声に耳を傾けつつ、大瓶2本。つまみを3皿。これで2000円ちょい。そりゃあ愛されるわけだと納得する。

店前の階段を降りて東山線から名城線、金山駅に到着してびっくり。街が大きい。人がたくさん。どことなく新宿っぽい猥雑さ。刊行案内所でホテルの場所を聞いてチェックイン。街をてきとうにぶらついたのち、〈ブラジルコーヒー〉に入る。展示開催中のナツナさん、旧知のイケさんとワーワー話して、ツチダくんにも挨拶。遠くまで来ちゃったよ〜って感じで話してるうち、演奏開始。ナツナさんのライブ・ペイントが確実に進化(深化かな?)していて、唸る。お客さんもけっこう来てて、いい雰囲気。ビールを飲み飲み、堪能してたらいつのまにか終わっていた。

やや酔いながら、ホテルに帰りつき、すぐに寝る。

2026/01/27

1/27 連休

今日、明日は連休です。

2026/01/26

1/26 店日誌


それもそうですわ。わたしはOctBaSSやGOOD NEAR RECORDSにばかり遊びに行くし、そっちの方に引っ越したらどこに出かけるのだってもっと簡単になりますわ。素敵ですこと。引っ越します。引っ越しました。

1月26日、月曜日。Kossi Caldwellが2025年が振り返る。こしのかんばい、なんとも個性的な人なのだけど、会うとなぜか安心させられたりもして不思議なんだよなァ。彼女の表現、というべきか音楽活動はこれまた言語化が難しくて、いまだに腑に落ちていないってのが本当のところ。まったく嫌なわけじゃないし、興味を持たせてくれる部分もたくさんある。だけど、まだ確かな手ごたえを得られてない。今年は意識的に彼女のつくるものに触れてみようと思ってる。

いやあ、それにしても! 昨夜のDJ PINのプレイには圧倒された。楽しい、面白い、とかじゃないんだ。目の前で生成する変異体音楽を浴びつづけて、声も出せずにいた70分(イエー! とか、ヒュウ! も発声できず)。エレクトリック・マイルスが進化を止めずにいたら、こうなってたんじゃなかろうか……つーか、これをマイルスにみてほしい。そんなことを考えていた。

DJ PINを招いて、パーティーを企画したエスプラくんに拍手を送りたい。なぜ、アイツがここまでこだわったのか、理由がわかった気がした。実験じゃないし、変態でもない。笑みをたたえつつプレイするピンさん、いい雰囲気だった。

さあさあ、これで今月の山は越えたかな。27日(火)・28日(水)は連休です

2026/01/25

1/25 店日誌


外国人著者による日本論から始まり、民俗学的な本、聞き書きの手法で書かれた本へと進み、最後はなぜか爆弾犯の本へ。音楽に例えるならば、民謡からフォークソングを経てアナーコ・パンクに着地という具合か。ちなみに、途中から左の方へ旋回しているのは、10月に映画館で観た、レオナルド・ディカプリオが急進的左翼を演じた映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』の影響ですね。

1月25日、日曜日。青野利光が2025年を振り返る。ご存じ、『スペクテイター』編集長。事務所は当店から車で5分、家から歩いて10分ちょっと、まごうことなきご近所さん。最新号ができたときはもちろん、バックナンバーの注文にも直納品してくれる。誰よりも早く仕上げてくれた原稿の飄々とした語り口がなんともいい味。「なんともはや、ユルユルで場当たり的なチョイス」と表する読書MIXを作ってくれたのも嬉しかったなァ。

個人の行動が可視化され、管理が加速する現代において、定住を拒む「漂泊」という生き方は、いかなる意味を放つのか。日本の歴史と民俗を辿り、現代人が失った精神の根源を掘り下げる、あらたな旅への案内。

スペクテイター55号の特集は「にっぽんの漂泊民」。先に、京都の〈誠光社〉から刊行されていた島村恭則・畑中章弘『オルタナティヴ民俗学』と響き合う箇所も多いと思うので、合わせて読んでもらえたらなお嬉しい。

今日も通常営業! 本の買取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。