2024/10/03

10/3 店日誌

10月3日、木曜日。朝からの雨のせいか、昨日より湿度は低い。こんな日はジャッキー・ミットゥー。マッカ・ファットからイン・ロンドンをだらーっと聴いていく。ロックステディの心地よさ、ラフさとタフさが入り混ざったレゲエミュージックの真髄を感じるも、これは一体何だろう。モンドと言うと語弊がある気がするし、エキゾとするのもはばかられる。天然由来のおかしみ、独特さ、可愛げがふくまれたインスト・レゲエ。どうにもまどろっこしいのだが、そんな風に言語化するほかない。

古い店や映画館などがなくなる時、駆込みでその場所に足を運ぶ人が私は嫌いだ。はしたないと思う。(坪内祐三)

図書館で借りてきた、坪内祐三『新・旧 銀座八丁 東と西』を読んでいて、上記の一節にぶつかる。定番の坪内節なのだが、自分はこうした感覚、ある種の意地の張り方に共感する(憧れてるだけかもしれないけど)。閉じようとする店や場が多数の人から標的にされて、グワーっと食いつかれ、骨までしゃぶられる。店だけじゃなくて人にも同じように食いつく風潮、とても苦手だ。できれば目にも入れたくない。

(念のため追記。ここに書いたことは〈SUNNY BOY BOOKS〉の閉店とはまったく関係なし。これを書いたあとにニュースを知った。当店とまるっきり同学年の書店がなくなるのはけっこう寂しい。)

誤解されてるかもしれないけど、店にいて嬉しい出来事もけっこうある。ここ最近は、なじみの人だけじゃなくあらたに見つけてくれる人もいて、対応していてじわっと喜びに包まれる。なんだかんだあっても、店を開けるのが好きなのだ。

今日明日は15時開店。土曜日曜、月曜は13時から開けてます。

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