2017/12/01

『熊彫 −義親さんと木彫りの熊−』(2刷)


『熊彫 〜義親さんと木彫りの熊〜』が入荷しました。
本書は木彫りの熊のガイドブック。木で彫った熊にまつわる物語、年譜、図版、コラム、関係者へのインタビューで構成されています。「あの、床の間にあるやつね」なんて調子で、既知のものと認識してそれを凝視、観察することもなかったボクですが、この本には正直に言っておどろきました。何も知らなかった熊彫の歴史。作り手の思い。発祥の地、北海道八雲町のお話。どれも骨太の記事なので、一つひとつ、これから味読してみるつもりです。

販売価格は1620円(税込)。小冊子『八雲 木彫熊の作り方』の付録つき。

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北海道土産の木彫り熊=「八雲の熊彫」として最初にブランディングに成功したのが、徳川義親が支援した現在の八雲町でした。本書はそのルーツを辿るテキスト、インタビューと、柴崎重行や茂木多喜治を始めとする北海道八雲町の作家たちの作品を収録したガイドブック的一冊です。
単なる土産品に留まらない「八雲の熊彫」の創造性は、柴崎重行や茂木多喜治らによって命脈を保ち、現代の我々の眼を今もって驚かせてくれています。
木彫り熊たちは、ときに愛くるしく、ときに厳しい姿をみせていますが、これらを彫りあげた一工人であり一作家である彫り手たちの意志、そして、義親がどんな思いで一農民である彼らの暮らしを支えたのか。彼らの生きた時代、その思いを、このささやかな書を通して思い描いて頂ければ幸いです。
装画・題字:林青那

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