2023/11/17

11/17 店日誌

小沢昭一:仲間のやっている仕事から刺激を得て、それを自分の中でバーッとエネルギーに変えていくという、そういう感じでしたね。とくに、批評眼は鋭い人でしたね。

小林信彦:見巧者(みごうしゃ)ですね。それに、人の話をとてもよく聞く人でした。

(対談「渥美清と僕たち 小沢昭一/小林信彦」)

11月17日、金曜日。小林信彦が渥美清を指していう、“見巧者”という言葉につよく惹かれる。この場合は芝居、映画の場が中心になるわけだけど、いま、自分たちはもっともっと見る眼を養わなければいけないだろう。一足飛びに作り手(売り手)になろうとせずに、よく見る。たくさんのものに触れる。考える。なぜ、これが良くて、こっちはそうでもないのか。時間をかけて思いを巡らせる。そうするうちに、自分が好きなものがだんだん判ってくる。

ずっとずっと、しつこく考えても消えない違和感。これを解消しようせず、曖昧なままでも、抱えながら生きていく。当然、負荷はかかるが、ながく考えるための絶好のネタでもある。俺は今後もやさしく滑らかな見識には辿り着けそうもない。

今日は15時、明日明後日は13時開店。週明け20(月)と21日(火)は連休です。

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