2025/06/30

6/30 店日誌

“このアルバムが示しているのは、ラテンアメリカのクンビアは、統一された物語を持つどころか、簡単には一括りにできないということです。他の音楽スタイルとは異なり、クンビアはひとつの国やひとつの伝統に属するものではありません。その伝統は大陸をまたいで、多様なアクセントと系譜を持っているのです。”(マリオ・ガレアーノ)

6月30日、月曜日。信頼のレーベル! オクラ印の新譜、フレンテ・クンビエロ『インコンクレート&アソシアードス』が到着。「「高山地帯のトロピカニバリスモ」というバンドのコンセプトを軸に……」なんてコピペは簡単だけど、コンセプトに込められた意味を理解するのは容易くない。2025年の現在も進化、変化を続けるクンビア(=コロンビア発祥のダンス・ミュージック。晩年のジョー・ストラマーも愛した音楽で、色気と頽廃、サビついた音色などをはらむ)を代表するバンドの新作(しかも日本盤で!)を聴けるのは、やっぱり貴重だ。当たり前だと思ってちゃいけない。

このレコードを直に、つくばの店まで持ってきてくれたのは、オクラ印を営むヒデ・モリモト氏。ヒデさんとは音楽はもちろん、本や映画、イベント開催の苦労話などなどを話せるから時間がいくらあっても足りなくなる。いつ会っても刺激をくれる、大事な人である。

フレンテの前には、大阪は西成在住のDJ DOVEによる極上メロウセレクション『大阪産/revel dove music sound』GRINGOOSE『COAST Ⅱ COAST』も到着! どちらもヴィンテージ・ソウル/レゲエ多めのミックス作品。自分の店は古本屋? 音楽店? たまに分からなくなるけど、やっぱり楽しいんだよなァ。

今日も通常営業! お暇があれば、お出かけください!

2025/06/29

6/29 店日誌

6月29日、日曜日。RICO『MAN FROM WAREIKA』にじっくり耳を傾ける。のどかなようで、ときに緊張感のある独特の体感。ルーツ・レゲエなのは間違いないのだが、米国ではブルーノートからリリースされていたのは何でだろう? トロンボーン主導のインストゥルメンタル、複数の管楽器アレンジがジャズマンの琴線に触れたってことなのか。ミステリアスな音の鳴りに興味をもった人がいて、幹部を口説き落とした人がいたとしたら……と想像をめぐらすのも面白い。

トロンボーンという物言わぬ楽器が、時には他の何よりも雄弁に聞く者の琴線にストレートに何かを語りかけてくる事を教えてくれたリコの76年1st。(備前貢)(*1)

インストゥルメンタルのアルバムのなかで、オーガスタス・パブロやリコ、タン・タンのアルバムが優れているのは、彼らがバック・トラックを選び、演奏し録音したあとも、アルバム全体をこまかいところまでプロデュースしていく力を持っているからではないかと考える。ただのもの吹きではなく、インストゥルメンタルであっても言葉を用いない歌として、強い意志を持って自らの歌を聴かせてくれる。(小玉和文)(*2)

この作品のなにが特別なのか、考えるほど味が増していく。どこか呑気なトロンボーンの音色、ゆったりとした流れに身を任せてりゃいいのだけれど、それだけじゃもったいない。なんで? どうして? と探求しても、簡単な答えがでないからレゲエは魅力的なのだ。

(*1)石井志津男(編)『レゲエディスクガイド』より (*2)小玉和文『ノート・その日 その日』所収「レゲエの”もの吹き”の話」より

それにして買取りが止まらない! 値付けが追いつかず、どんどん店に積まれていく。金額表示がなくても気になれば気軽に値段を聞いてほしい。大体の本は売れるので。

今日明日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2025/06/28

6/28 店日誌

6月28日、土曜日。THE COVENTRY AUTOMATICS『DRAWING OF A NEW ERA』に針を降ろすと、そりゃまあ最高で、2周続けて聴いてしまった。ユルめのスカ・チューン「WAKE UP」で始まるA面、「NITE KLUB/RAQUEL」「LOOK BUT DON’T TOUCH」のエモーショナルかつソウルっぽいイントロにハートが熱くなる(後者にはギター・ソロがある!)。後の代表曲「CONCRETE JUNGLE」も、この時期は荒々しくて味が異なる。

結局、スペシャルズというのは、私の考えでは決して単純なスカのバンドではなく、これはリーダーだったジェリー・ダマーズとイクォールでもあるのだが、もっとパラノイア的な、フリーキーなグループだったのだ。(石川サチ子)(*)

「後の代表曲」とか「この時期は荒々しく」なんて書いてるのは、このバンドがそのままザ・スペシャルズになるからだ。知ってる人も少なくないだろうけど、ここで初めてコヴェントリー・オートマティクス=スペシャルズと出会う人もいるはず。タイミングを大事にして、思いっきり楽しんでほしい。

(*)『BLUE BEAT BOP!』所収「職場のタイピストに今も人気のスペシャルズについて」より

 軽やかなスカ〜熱いソウル、パンクを縦断するような「STUPID MARRIAGE」で幕を開けるB面もいい。沈み込むような「TOO MUCH TOO YOUNG」やワン、ツー!のかけ声がクールな「LITTLE BITCH」、燃え上がる「(DRAWING OF A)NEW ERA」など聴きどころたくさん。気軽なバーあたりで適当に流してくれたら嬉しいんだけどなァ(そんなお店が、あったらいいなァ……)。

今日明日、明後日は13時開店! ご都合に合わせてお出かけください!

2025/06/27

6/27 店日誌

6月27日、金曜日。輸入盤の新譜レコードが到着! RICO『MAN FROM WAREIKA』・『WAREIKA DUB(GHETTO ROCKERS)』とTHE COVENTRY AUTOMATICS『DAWING OF A NEW ERA』、TAPPER ZUKIE『IN DUB』なのだけど、スゲーでしょ。こんな作品たちを扱えるとは思ってなかった。レゲエ、ダブ、パンクの要素を併せ持つレコード。夏に向けて、しっかり紹介していくつもり。

暑いのと軽めの二日酔いが相まって余裕がない。頭の中がとっ散らかってて、思考に集中できず、メールの返信もできないまま。拓人くん、矢吹くん、もうちょって待っていてくれ! 今夜までには何らかの意向を伝えますので。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/06/26

6/26 店日誌

6月26日、木曜日。いやあ、今日は暑い! 湿度が高くて日差しが強い。こうなるとちょろっと雨でも降ってほしいなあと思っちゃうけど、まあ我慢。シトシト、ジメジメ、ベタベタ状態よりも気分はいい。必要なのはクーラー、手拭い、缶ビール。さらに、NOOLIO 『SIDE.C Classics』vol.8HAPPFAT『MELT 6』があれば、快適だ。クーラーの温度設定は25℃〜27℃。かたわらに扇風機を置いておけば、だいぶ涼しい。

15時半過ぎにアメリカからのお客さん? に加えて、雑誌の納品もある予定。夕方には鹿児島の友人、〈食堂湯湯〉の中村くんも来るとか、来ないとか。どんな状態になるのか読みきれないけど、心の準備だけはしておこう。

今日明日は15時開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ!

2025/06/25

6/25 店日誌

6月25日、水曜日。蒸し暑いな〜やる気が出ねえ〜、ボヤきながら自転車で走り出すと、突然の雨。まあ、すぐ止むだろ〜なんて調子でかまわず進むと、雨足は強くなる。豪雨か驟雨か、どっちでもいいけど、とにかくビショビショ。木陰で休止、リュックから取り出したポンチョをかぶって、ソロソロとペダルを漕ぐ。周りの学生たちもカッパを着てたり、無防備だったり、傘を差して歩いてたりと大変そうだ。そこを車がビュン! と走る。やはり速度は暴力だ。石油エネルギーあってのスピードってことを忘れるなよ〜。

いろいろグチりつつ、あちこちを濡らしながら店に到着。ラジオをつけると今日はサザン・オールスターズのデビュー記念日らしく萩原健太さんが話してる。聞き手は伍代夏子とアナウンサー、「ふんわり」という帯番組はタイミングが合うのでチョイチョイ聴いてしまう。

直に持ってきてくれる方、遠方から送ってくれる方、方法や分量、種類もバラバラの古本がどんどん集まってくる。査定をして買取り、値段をつけて店に並べていっても、なかなか追いつかない! どこか別な場所にも並べたい! 店の一角に古本を置きたいって方がいれば気軽に声をかけてほしい。

水曜から金曜までは15時、土曜から月曜は13時開店。今週もよろしくどうぞ。

2025/06/24

6/24 雑記

午前中、店で少しだけ仕事をして、昼食のため帰宅。はやばやと戻って作業を続けるつもりだったのだが、寝て起きたら14時過ぎ。頭はぼんやり、身体も重い。こりゃ今日は無理だわいと観念して、嵐山光三郎『東京旅行記』を読み出すと、まあ面白い! じわじわ、ぐいぐい引き込まれて、17時頃まで耽読。

じゃあ、そろそろって頃合いで家を出て、歩く。10分ほどで着く蕎麦屋〈T〉で瓶ビール、厚焼き玉子、日本酒、二八蕎麦。陽が落ち切らないうちに店を出て、いい気分で帰路につく。悪くない休日。