2025/05/04

5/4 店日誌

5月4日、日曜日。昨日は店を休んで東京へ。最初の目的地は高円寺、未踏の密林的音盤店〈Los Apson?〉を目指して歩く。ざっくりした地図だけを頼りに進んでいくも、手がかりなく、こりゃ方向が違うんじゃないか? と疑念に捉われたあたりで居酒屋〈カヤ〉を見つける。おお!ここなんだ〜! 喜ぶも営業時間前。駅に戻る途中の商店街で目に入った小さなお店、なんと〈アムレトロン〉だ。店主の方と何度かお会いしたことがあり、知人からも評判を聞いていて、気になっていた。

ドアを開けると「あら、どうも!」って感じでご挨拶。たまたま見つけました〜なんて話しつつ、店内をぐるりと一周。本とレコード、雑貨、コーヒー豆などがある小さな店なのだけど、配置に深みがある。限られた空間で立体的に表現されるのは、店主の美意識、文学観。びしびしと刺激を受ける。ずっと欲しかった詩集を購入。

実はロスアプソンに行きたくて……と切り出すと、それならここをまっすぐ行って、あそこの角を曲がって、ちょっといけばありますよ。道順を教えてもらって町に出る。たぶんこの辺なんだけどな〜って通りを行きつ戻りつして、ようやく発見。坂本慎太郎の壁画が静かに佇んでいる。そっとドアを開けると、そこは異世界。まさしく密林。これは入店ではなく潜入だ。おそるおそる足を踏み入れる。

店内奥にはXreensaver/NAT000ことソニックさんのコラージュ作品が展示されている。馴染みのある色彩の作品たち、画像でしか見てこなかったけど、実物もすごくいい。奇妙だけど愛嬌あり。さあ、次はレコードか? Tシャツか? CDか? なにから見ていこうか。と、書き出すと終わらないので、今日はここまで。

今日明日、明後日は13時から19時まで開けてます! お暇ならばご来店を〜!

2025/05/03

5/3 休業

今日、5月3日(土)は休みます。

2025/05/02

5/2 店日誌

5月2日、金曜日。届いたばかりのレコードを自分で購入、シュリンクにハサミをいれて盤を取り出し、そっと針を降ろす。ズンとした低温が響く。思ってたより音がいいぞ……と喜びながら裏面記載の英文を読んでいく。ブッシュレンジャーことクレム・ブシェイのキャリアは彼自身のバンドを率いて歌うことで始まっていて、その後はトロージャンのプロデューサー、A&Rの仕事をこなす。1977年に自身のレーベル、ブシェイを立ち上げ、数々のレコードを制作した。中学レベルの英文読解だとこんな感じ。

ひとまず4種仕入れたうちの1枚、The Bushrangers『STUNTMAN』は良質のルーツ・レゲエが10曲入った良盤だ。おそらくブシェイ自身と思われるファルセット・ボイスが効いていて、スウィート・ソウル指数も高い。特にA面ラストの「Never Win’ Never Loose」は絶品。デュエットするのはジャネット・ケイ? いずれにせよ極上のソウル・チューン。

本盤のみ3500円前後の値付けで、それ以外は4500円前後。近年、レゲエ〜ロックステディの良盤は中古でもこぞって高値がついているので、これでも良心的と言えるのでは。すべて輸入盤の新品、シュリンク付き。しかし、オレはどうしてこんなにレゲエ・ミュージックに惹かれているのか。売りながら考えてみる。

今日も通常営業で、明日3日(土)は休業。4日(日)から6日(火)までは休まず営業します。

2025/05/01

5/1 店日誌

5月1日、木曜日。最近、面白かった本を思いつくまま上げてみる。梅崎春生『ウスバカ談義』、豊田道倫『キッチンにて』、小西康陽『わたくしのビートルズ 小西康陽のコラム 1992-2019』、永井宏『カフェジェネレーション TOKYO』、panpanya『グヤバノ・ホリデー』、スズキナオ『大阪環状線 降りて 歩いて 飲んでみた』、施川ユウキ『鬱ごはん』①~③、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』。軽く読めるものばかりだが発見も多かった。特に施川ユウキによる巻末解説は、低温なのに引き込まれる、他にない魅力をもつものだった。

日記は大事だな。未来の自分を助けるためにも今後も日記を書いていかなければという気持ちが強まる。(panpanya)

なんとなく読みだした、panpanya『グヤバノ・ホリデー』には脱帽。こんなにも懐の深い作品をつくる作家とは知らなかった。記憶のゆがみ、時間のながれに対しての鋭敏な感性。それを表現する柔らかな線。「知らない夏」には短篇小説のような味がある。

上記した本から受けた印象はオンライン・ストア〈平凡〉内の読書日記にメモしてあるので、気が向いたらご一読を。なにを、どこで、どんな風に読んでたのか。それを忘れないために記録している。

今日明日は通常営業で、明後日3日(土)は終日休業。ご来店の際はご注意を。

2025/04/30

4/30 店日誌

4月30日、水曜日。いやあ、長かった。今年の4月は色々あった。土浦市〈がばんクリエイティブルーム〉での「2週間/nishukan」内でのトークイベント、翌日朝の野菜売り、だらだらと過ごした部室のような時間の流れは忘れがたい。古着屋〈wearcrab〉の開店2周年パーティーから、その後の打ち上げ。落ち着く間もなく自主企画「PEOPLE’S PARK」の開催準備になだれ込む……。3月中盤からイベント続きで、かなり疲れた。たくさん話して、たくさん飲んだ。若い友人が増えた気がする。

13年目にはいった当店、ピープル・ブックストアはようやく本屋っぽくなった(遅え!)。古本市に本を送ったことで店内が撹拌されて空気が入れ替わった。本棚も整理されて見やすくなった。他者の働きかけがあって、店に動きが出る。手を動かさねば新鮮な状態は保てないのだ。

忙しくもなく暇でもない。安価な本をよく見て買う人が多くて、手応えあり。たまたま通りがかったような人がきて、本に反応してくれて嬉しかった。開けててよかった、昭和の日。今日からもよろしくどうぞ。

5月2日(金)までは通常営業。3日(土)は休んで、4日(日)から6日(火)まで営業します。

2025/04/29

4/29 店日誌

4月29日、火曜日。こりゃ、なかなかヒドい。 何がって「ピープルブックストア日報」だ。基になるブログは勢いのまま、大した推敲もせずに書いている上、印刷前の厳密な直しもしてないから全体にギクシャクしている。IさんKさんなど人名が頻出してわかりづらい。自分で読んでも、これ誰かな? いつの話だ? と困惑する箇所がいくつもある。まあ、いさぎよく印刷して、配ってるだけ良しとしよう。次号はもうちょっとマシに、せめて普通に読める程度にしたい。

たまたま昨日、店に居合わせたイケダくんとミヨシくんは過去にも一度遭遇していて、そのときのことが今号に記されていたのには驚いた。なんでも書いときゃいいとは思わないのだが、書いとけば面白いことが、まれにある。いや、この日誌を正当化したいわけじゃなく、小さな出来事の報告である。

爽やかな祝日。並びの店はどこも閉まってるけど、当店は営業中。日々届く新刊、買い取った古本や音源で、店の表情はわるくない。足を運んでくれれば何かしらが見つかるかも。お暇があれば、ぜひどうぞ。

てなわけで、開店! オンライン・ストア〈平凡〉もよろしくどうぞ〜!

2025/04/28

4/28 店日誌

4月28日、月曜日。朝、店にきて段ボールに本を詰める。ゆうパック100サイズ、びっちり3箱を台車に乗せて筑波大学内の郵便局に向かう。途中、段差に乗り上げる際に持ち手がボキッと折れるもめげずに前進、いつもの局員さんに発送をお願いする。宛先は滋賀県彦根市〈山の湯〉。5月2日(金)からはじまる「春の山の湯 古本&レコード市」に当店も参加するのだ。参加店舗は25店!  全国から古本とレコードがたくさん集まる。6日(木)までの会期中、たくさんのイベントも行われるので、近隣の方はぜひ出かけてほしい。

ひと仕事終えて帰宅、近所を散歩。開店したばかりの〈つるばみコーヒー〉にあいさつをして、豆を2種購入(インドネシアとコスタリカ)。コンビニでコーヒーを買ったのち、お気に入りの公園でサンドイッチ、スコーンの昼食をとる。陽射しが弱くて過ごしやすい。人は少ないが、気持ちのいい場所。

店を整え、ブログを書いている今、13時15分。全然間に合っていないのだが、まあオーケー。連休はざまの月曜日、たしか今日はイケちゃんがくるはずだ。

5月2日(金)までは休まず営業! お暇があればお出かけください。