2025/12/05

12/5 店日誌


12月5日、金曜日。またまたリユース店での話。ボブ・アンディを見つける前だったかな、レコード棚にジャックス『からっぽの世界/ジャックスのすべて』があるのが目に入った。オッと反射的に抜き出すと、まあ安くはないから、いったん保留。目を移すうちに忘れて店を出たのだが……ジャックスが不意に頭に浮かぶのだ。家や店、散歩の途中で「買っときゃよかったかな〜」と、たぶん得意じゃないんだけど。ゴンチチのラジオで流れてた曲、良かったよなあ。とかナントカ、モヤモヤしてるのもアホらしくなり、買ってきた。残っててよかったよ。

からっぽの世界、ラヴ・ジェネレーション、マリアンヌ。ここまで聴いて、やはり家人に止められる。わかっちゃいたけど、そうだよなあ。お! われた鏡の中から! イントロがカッコいいじゃん。ごまかしつつ、遠い海へ旅に出た私の恋人まで続けて聴いてしまう。とりあえずA面。曲によっては演歌っぽくもあり、ヨレたギターあり、身のつまった内容だ。

それより、なによりぶっ飛んだのはペニシリン「ロマンス」だよ! 店内でかかって、膝がガクンと崩れ落ちかけた。すげー圧力。破壊力。こんな曲が流行って、あちこちで流れたなんて、面白い時代だったよなあ。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/12/04

12/4 店日誌


“ボブ・アンディといえばこれ!”という代表作で、1966年から68年にかけて録音されたヒットナンバーを収録している。バックはジャッキー・ミットゥ率いるソウル・ヴェンダーズで、後期スカからロックステディ、さらにはレゲエを予感させるサウンドまで、過渡期ならではの幅広い楽曲を収める。(*)

12月4日、木曜日。ゴミ捨て、買い物といった日課の延長にある散歩、近隣の書店(リユース店が主)パトロールの途中でまたも声が出る。おわ、ボブ・アンディ『ソング・ブック』があるじゃないか! もちろんCDだし、べらぼうには安くないのだが、相場に比べれば全然高くない。なぜ、ここにこれがある? カールトン&ザ・シューズやジャッキー・ミットゥと同じ人が手放したのか、別店舗からの品振りか。買ってきて再生すると、そりゃ最高。寒い日だからこそ、のびやかなロックステディが聴きたくなるのだ。

ゑでぃまぁこんが、ノラ・ガスリーの名曲を、坂本慎太郎とゑでゐ鼓雨磨の共作オリジナル日本語詞でカヴァーした、良き出会いの繋がりが生んだ二重三重の夢の結晶。トルソ(TORSO)によるドリーミー管弦楽リコンポジション版をカップリングした夢のWサイダー。(Em Records)

方々で話題になっている、ゑでぃまぁこん/TORSO『ホーム・ビフォア・ダーク』(7インチ)は明日発売なのだけど、ピープル・ブックストア店頭、オンライン・ストア〈平凡〉では今日から購入可能。京都の茶問屋〈宇治香園〉が手がける「TeaLightSound」10周年記念作のご予約も受け付けているので、チェックをよろしく。

今日も通常営業! 本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

(*)石井“EC”志津男(編)『The ROCK STEADY BOOK』p.25

2025/12/03

12/3 店日誌


12月3日、水曜日。朝、『THE LOST LENNON TAPES(Number 9)』を聴いていて、ふと思う。ジョン・レノンって何歳まで生きてたんだっけ? たしか40ちょいだったはず。調べてみると、1940年10月9日生まれ。撃たれたのは1980年12月8日。ぴったり40歳だったのか……というか、すでに自分の方が歳上なのか。いましろたかし『釣れんボーイ』の主人公・ヒマシロ先生も40だったし、どうにも落ち着かない気分になる。加齢を認めたくないわけじゃないのだが。

今日も書籍(古本・新刊)、音源に入荷あり。お暇があればお出かけを。

2025/12/02

12/2 雑記

朝風呂に入ってから店に行き、溜まった段ボールをゴミにだす(月2回の古紙回収)。ちょっと歩いてカスミのリサイクルボックスに空き缶を捨てにいき、業務終了。午後はやめの時間に〈つるばみコーヒー〉に行ってあれこれ話したのち、夕方からはいましろたかし『釣れんボーイ』を読んでいた。

2025/12/01

12/1 店日誌


12月1日、月曜日。閉店後に売れた、古山フウ『出産レポ漫画 ほか』と『もぐらホリデ〜』vol.2を取りに行くため、7時前に家を出る。ヒートテック上下にスウェット、ライトダウン、ジーパン。さらにジャンパーを羽織ってマフラーと手袋をつけても自転車で走りだすと顔が冷たい、耳が痛い! ジーンとシビれる。あちこちのカーブミラーは凍りついていて、ほぼ機能せず。車出勤の人たちは怖いだろうなあ(つくば市役所の道理管理課の方々、どうにかしてくれませんか)。

寒いけど、空気が澄んでて気持ちがいい。呼吸をすると肺が洗われるような感覚あり。10分ほど走ったところで店に到着。目的の本を回収、発送の下準備が終わると7時10分。帰り道には出勤と思わしき車が増えている。部活に向かう学生さんもチラホラと。

会社を作ることがこんなに楽しいとは思わなかった。資金繰りが苦しくても、その苦しさが快感になる。なんでも自分でやらなければダメなのである。大きい会社にいると、この気分は味わえない。(嵐山光三郎)*

嵐山光三郎さんが亡くなったと知らせてくれたのは、常連のヒロタさん。2年前だったかな、金沢の〈オヨヨ書林 せせらぎ通り店〉で買った『口笛の歌が聴こえる』に驚いて以来、意識的に読んでいたからショックは大きい。ちょっと前に読んだ『日本詣で』で語られている「青人社」について、詳しく書かれた本があれば読みたいのだが……。

今日も通常営業。本の買取り、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

*「目黒区 長原オンボロ出版社ストーリー」(『日本詣で』p.244)

2025/11/30

11/30 店日誌


11月30日、日曜日。隣のカフェは喫茶、昼食目的のお客さんでいっぱい。壁越しでもにぎわいが伝わってくる。反面、当店は開けてから数時間はチーンと静かなまま。通り過ぎる人は多くても、よくてチラ見、ほとんとが一瞥もくれずに歩いていく。そんな状態は今に始まったわけじゃないから落ち込んだりはしないとはいえ、ちょっとばかり心配になる……のだが! 17時過ぎのスダくん、ヨシオさんと立て続けにきたイシガミさん! ご注文の品を買いにきてくれて、助けられる。お土産のままどおるまで頂いて、感謝感謝。

昨日はそんな感じで暇だったわけだけど、店にはモノが色々届いて、動きあり。注目はMy Loads Are Lightがつくった「“ARIGATO” canvas tote」。生地はほどよく厚手、ガバッと横長で使いやすいサイズ感。亀モチーフのグラフィックもとてもいい。やや高値だけれど、おすすめです。

今日、明日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2025/11/29

11/29 店日誌


11月29日、土曜日。火曜の夜から水っパナとクシャミが止まらなくなり、水曜はずっと鼻をかみっぱなしで隣人から「体調悪そうですね」と言われて、こりゃ風邪だと観念する。木曜は早仕舞してさっさと寝たのだが、翌朝も頭がぼーっとしていて身体も重たい。あーあ、ダメだ。休まなきゃ。ってわけで、きのうは臨時休業。午前中にちょろっと買い出しに出た以外はずーっと布団の中にいた。普段は聴かないラジオ番組を流しっぱなしで、寝たり起きたりを繰り返す。レコードはもちろん本も読めず(……だが、いましろたかし『ラララ劇場』のみ通読。最低で最高)。

昨夜に発熱したのか、布団の中で大量の汗をかく。服までビッショリ。着替えたくても、室内が寒すぎて勇気が出ず、そのまま堪えているうち朝がきた。パッと目が覚めると身体が軽い! 頭もハッキリ。スッキリ。コーヒーが飲める。レコードが聴けるし、本も読める。ほぼ治った。

*

完売していた、石井“EC”志津男『Tail of Riddim レゲエとストリート・カルチャーの話 1979-2020』『日めくりジャズ 365』(2026年版)が再入荷! Yusuke Miyoshi『REMNANT 16』も近日中に補充予定あり。この他にも古本、中古盤にも入荷があるのでご注目を。

今週末は通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉もどうぞよろしく。