10月12日、土曜日。目が覚めてすぐ障子と窓を開けると、ほどよく乾いた空気が部屋に入る。空は真っ青。いやーいい天気! 秋晴れってすばらしい! インスタントコーヒーを淹れて、ウィークエンド・サンシャインを流しながら本を読む。今日も稲葉真弓『半島へ』。読むうち心がしずかになっていく。印刷された文字を追いかけるのに負荷が少ない。自分自身の先のことにぼんやり想いを馳せつつ、ゆっくりページをめくる。
ゴンチチへとバトンタッチして15分、なんとなく気が向いてレコードに針を落とす。レヴォリューショナリーズのダブ。ゆるやかで太い。今日の気分にぴったりだ。寝転んで、ぼーっとするのにいい気候。こんな風に過ごせる時間がもうちょっと増えればいいのになー。
『ブリング・ミンヨー・バック!』を撮った森脇さんが、エミール・クストリッツァの『スーパー8』を意識したと話していたのを思いだして、嬉しくなる。公開時に観たっきりであいまいな記憶なのだけれど、クストリッツァのジャージの着こなしが超カッコよくて真似したくなったのと、ジョー・ストラマーとの共演シーンがすごく良くて、ぶるぶるっと身体が震えたのは覚えてる。
本当にこわいのは、一匹狼の人です。どこかにひそみ、いつ現われ、なにをやるかわからない人はこわい。(…)それにくらべると、なにかにつけて徒党を組む連中は、まったくこわくない。(中原弓彦)
本棚にあるのが目にはいった坪内祐三『雑読系』を読んでいて、どきり。『ハヤカワズ・ミステリ・マガジン』1966年12月号に掲載された中原弓彦/小林信彦へのインタビューの一節が鋭い。しかも聞き手が大伴昌司なのである。……つい、孫引き。
今日もドアは開けっぱなし! 13時から20時まで開けてます。
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