8月10日、土曜日。ラジオから、レーナード・スキナード「スウィート・ホーム・アラバマ」が流れてきて、思う。この曲の肝は音の質感だろう。ペナペナで厚みのない、乾いた旋律。ドラム、ベースが合わさってくるまえのギターだけの音がいちばんカッコいい。だとか色々考えつつも、サマースペシャルから早々に離脱して、ジャンゴ・ラインハルトのレコードに針を落とした。風があって、いがいにも涼しい午前中、本を読みながらダラダラと聴いていた。
タイニーデスク・コンサートでのフィッシュの演奏がすばらしくて、何度も視聴している。このバンドの魅力は音の響き。伸びやかで軽やか。言葉に置き換えるよりも前に心がぐーっと広がっていくようで気持ちも軽くなる。一度、生で彼らの音を浴びてみたい。
実家のご近所さんから送られてきた買取の本、3箱を開けて驚いたのは、ちょうど興味を持っていた著者に関する本がいくつか入っていたから。尾崎翠『第七官界彷徨』だとか、森茉莉や×××など、狙いすましたような本のチョイス。文芸誌『海』や『en taxi』が混ざっていたのも嬉しい。うーん、シブい! とか言いながら査定を済ませた。
地震、台風、猛暑。これらが組み合わさってくるなんて、考えたこともなかった。午前中に出かけたスーパでは水の買い占めなどなく、いつも通りで安心した。混乱を避けられるよう工夫ができたらいいなあ。
今日明日、明後日、明々後日も13時開店。気が向いたら、ご来店を。
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