ふたりの詩をおもしろいと思い身近に感じているのに、理解できているのかどうかはよくわからない。言葉は通じにくいものだということを何度も経験していれば、理解できていないことはまったく不思議ではなく、むしろ当たり前だと思える。でもふたりには強い友情を感じる。なぜだかよくわからない。謎は深くなっていくばかりだ。(八巻美恵)
八巻美恵・編『ジット・プミサク + 中屋幸吉 詩選』が届きました。
“叢書 群島詩人の十字路”と題されたシリーズのうちの一冊で、2012年刊行版のデッドストック。1966年に亡くなったふたりの詩人──タイに生まれたジット・プミサクと沖縄出身の中屋幸吉──の詩を読み、編み込んだのは「水牛通信」の中心にいた八巻美恵。確かな言葉の伝わる詩作を5篇ずつ、日記などの短いテキストで構成された約115ページ。簡素なしつらえが内容に響き合っていて、格好いいです。
販売価格は1100円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。
0 件のコメント:
コメントを投稿