「DJANGO 5th Anniversary party!」

「DJANGO 5th Anniversary party!」
日時 2022年10月9日(日) 13:00~21:00
出演 Motssan,aiwabeatz,Java,Naga,okata kanata,sonic,tomo
会場 Kitchen&Dinner DJANGO (茨城県つくば市二ノ宮1−1−10−102)

『台湾書店百年の物語 −書店から見える台湾』

書店と社会は、相互に影響し合いながら変化していく。1900年代から2000年代まで。各年代の代表的な書店から描く台湾文化の100年史。

台湾独立書店文化協会・編著『台湾書店百年の物語』が届きました。
原題が『台湾書店歴史漫歩』となる本書を刊行したのは、台湾の独立書店が集まった台湾独立書店文化協会。日本統治の時代(1895年〜)にはじまり、2000年代以降の書店の変遷を語り継ぐ力作。独立書店の精神を紐解くことで浮かび上がるのは、台湾における「独立」とは? 「自由」とは? というテーマ。彼の地の歴史に触れられる、力のある仕上がりです。

販売価格は2420円(税込)。装画と同デザインのポストカード付き。

9/30 店日誌

9月30日、金曜日。本日発売の坂本慎太郎『物語のように』(LP)はじめ、mmm『ぐりんぐりん』(CD)やohhki『E.C.H.O』(TAPE)、韓国のレーベル〈TOTAL UNITY〉のレコードなど音源に入荷あり。一部を除いて、間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

書籍(新刊・古本)にも日々、動きあり。本の買取依頼も大歓迎。ご希望であれば、気軽に声をかけてほしい。どうぞよろしく。

今日は15時、明日明後日は13時開店! お気軽にお運びあれ。

2022/09/29

『E.C.H.O』(TAPE)

ohhki『E.C.H.O』が届きました。
イサヤー・ウッダの中の人だった林による変名プロジェクト、大木(ohhki/オーキ)のデビュー作。イサヤーからのイメージを継いだストレンジ〜ポップ&ファンクなセンスを発揮した14曲を収録。実体を定めがたい雰囲気をまといつつ、ときに聴かせる目の覚めるようなギター・フレーズが素晴らしい。A面では3曲目「SWAN CLAN」(イントロから胸を突かれる。切実なソウル・チューン)。B面では5曲目「TINQ!」から「GLITTER」への流れが秀逸です。

販売価格は1650円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも購入可能。

『ぐりんぐりん』(CD)

mmm『ぐりんぐりん』が届きました。
京都の茶問屋〈宇治香園〉が主宰する、茶を光と音で表現するプロジェクト「Tea Light Sound」の最新作はmmm(ミーマイモー)による6曲入りEP。当店でも人気の高い宅録盤『safe mode』の路線を踏襲しながら、より内面的に、深くもぐったような音像が印象的。歌、音楽として昇華する以前のさまざまな感情が含まれているようで、聴くたびに想起する色が変わるから面白い。

販売価格は1650円(税込)。サブスクリプション等での、配信はなし。本盤だけで聴ける6曲。

田川基成 写真展「海の記憶」

故郷の海への旅。そこに在ったのは、初めてなのにどこか懐かしい風景、知っているようでまだ見ぬ土地と、昔もう会っていたような気がする人たちの顔だった。

田川基成 写真展「海の記憶」
会期 2022年10月7日(金)–16日(日) 11:00–19:00 ※最終日は17時まで
会場 gallery Y(茨城県つくば市天久保1-8-6グリーン天久保201)

9/29 店日誌

9月29日、木曜日。2018年9月に刊行された『STUDIO VOICE』413号の特集は「いまアジアから生まれる音楽」。入荷したてのカセットテープ『Extras』が好評のハウイ・リー、タイのラッパーであるJuuやOMK(ワンメコン)などなど、アジアの音楽シーンを知るきっかけになった号である。刊行から4年経った今、改めてこの一冊からの影響の大きさを感じている。

今年7~8月の『自由なタイ料理 ガパオ』『OMK』#001『オフショア』創刊号の入荷があり、アジア圏の文化への興味が増していたところで、韓国のレーベル〈TOTAL UNITY〉の音源も届いた。興味があれば、どれかしらを試してほしい。

店には日々、何かしらの動きあり。通販等のお問い合わせは、お気軽に。

2022/09/28

Seungmin Cha『Nuunmuun (​눈​문​)』(LP)

このアルバムは、自己の認識に向かって拡大する意識についてのアルバムである。ある一点に長く集中することで、その中に飛び込み、反対側に出てきて、後ろから自分の肩をたたく。それは、自分の現実を一周して、見慣れた、しかしまったく新しい外国の海岸に流れ着くようなものだと考えてください。それがこのアーティストの航海であり、音楽の進化であり、このレコードがその岸辺なのだ。

Seungmin Cha『Nuunmuun (​눈​문​)』が届きました。
日本語表記にすると、チャ・スンミン『ヌンムン(目の門)』は朝鮮の伝統的管楽器・テグム奏者のデビュー・アルバム。配給先の言葉を借りると「流行の大枠ではアンビエント作品にも入るのだろうが、これは確かな演奏の腕で制作された高次元のエクスペリメンタル/即興アルバムで、後年に名盤になる香りがプンプンする。RVNGでリリースされていそうな雰囲気も」。

販売価格は3080円(税込)。ジャケット、インナースリーブ、レーベル面までよくデザインされています。

『Daegeum Dosa with D​.​K. Remixes』(LP)

韓国のエクスペリメンタル・パーカッショニスト、Haedongによるこの新鮮な12インチで古代と現代が出会い、アンティノートのD.K.によるリミックスの2セットも収録されています。古楽と儀式について推測し考え出されたこのレコードは、ソウルのトップミュージシャン数人を集め、たき火の周りでアニミスティックなダンスを披露します。

Haedong Seoungguk『Daegeum Dosa with D​.​K. Remixes』が届きました。
日本語表記にすると、ヘドン・ソングク『テグム・ドサ・ウィズ・リミックス』となる本作は韓国の打楽器奏者によるソロ楽曲を収録したもの(A面にオリジナル、B面にリミックス)。ヘドンの演奏には霊性が漂っていて、針を落とすと、部屋のなかにもう一つの空間が生まれるような感覚を覚えます。簡素で、洗練された音楽。

販売価格は2420円(税込)。350枚限定生産。韓国のレーベル〈TOTAL UNITY〉からのリリース。

9/28 店日誌

9月28日、水曜日。韓国の音楽レーベル〈TOTAL UNITY〉がリリースする作品は簡素で洗練されていて、秋の乾いた空気にぴったりだ。日本国内配給を担当している〈Em Records〉によれば「アジアを中心としたオーガニックサウンド(Organic Sounds from Asia and Beyond)を謳い、キュレトリアルなセンスとヴィジョンを持って運営されている」とのこと。霊性ただよう音楽にぜひ触れてみてほしい。

注目の新刊はパリッコ/スズキナオ『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで帰れない一日』。当店ではお馴染みの書き手でファンも多いお二人。5冊目の共著となる本作も力を抜いて読むのにうってつけ。初回入荷分はサイン入り。

その他、書籍と音源には日々、何かしらの入荷あり。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉には店主手製の足カバーが登場。当店の商品と入り混ざって並んでいる状態は素っ頓狂で、面白い。気が向いたら覗いてほしい。

今日明日、明後日は15時開店。出入り口は開けたまま、のんびりと営業中。

2022/09/27

『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』

たとえ街に出たからといって必ず見つかるとも限らない、不確定でぼんやりとした事象。そういうものを求めて、薄曇りの住宅街をただ歩いてみる。きっと多くの人にとっては、頼まれたってやりたくない、生産性のない行為。そんな時間を無性に愛おしく思ってしまうのが、我々「酒の穴」なのだ。

『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』が届きました。
酒の穴というユニット名で活動している、パリッコ/スズキナオの5冊目の共著。webマガジン「デイリーポータルZ」に発表してきた記事から厳選し再編集した一冊で、書籍としての体裁はスズキナオが「STAND! BOOKS」から発表した2作(『深夜高速バスに100回くらい乗ってわかったこと』『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほう選ぶ』)の構成を踏襲したもの。

酒場っ子であり、ミスター・アイデア!(命名:スズキナオ)とも称されるパリッコと、マイペースのようで鋭い眼をもつスズキナオの組み合わせは、読み手に特別な時間を感じさせてくれるはず。

販売価格は1980円(税込)。初回入荷分はお二人のサイン入り。特典ペーパー付き。

『EXTRAS』(TAPE)

このカセットのA面は、Do Hitsレーベルの仲間であるJason Houと、有名なビートスミスKai Luen aka Soulspeakとの宇宙的なセッションから収録されています。B面は、HowieとDutchがエモーショナルな深みと広いサウンドスケープを探求した2回目のセッションから収録されている。

Howie Lee&Dutch E Germ『EXTRAS』(TAPE)が届きました。
中国、北京を拠点に活動するハウイ・リーとDutch E Germことティム・デウィット(Gang Gang Dance)による共作カセット。この音楽を、どう言葉にするべきだろうか! 初秋の空気によく馴染むアンビエント、トライバルなリズムと不穏な空気が立ち込めるヴォイス・パフォーマンス、東アジアを思わせるエスニックな要素等々とが共存した約50分。

販売価格は990円(税込)。限定100本製作のカセットテープ、ラスト・ストック。

『アナキズム文献センター通信』62号

『アナキズム文献センター通信』62号が届きました。
静岡県富士宮市にある〈アナキズム文献センター〉発行の通信。一面は「初めに、本があった」と題された、展示「1932 ある革命ストライキの記録」(9/17~10/2の会期で〈IRREGULAR RHYTHM ASYLUM〉で開催中)の解説であり、文献センター内「平井文庫」収蔵書物の紹介にもなっているテキスト。インドネシアのアナキスト・ライターであるビマさんの獄中執筆活動の続報など、他では読めない記事が並んでいます。

販売価格は100円(税込)。前号などバックナンバーも在庫あり。入手ご希望であれば、気軽にお声がけください。

9/27 店日誌

9月27日、火曜日。あっという間に今月も最終週。来月末の支払いが嵩んできてるなーと恐れを抱きつつ、魅力的な本や音源などを案内されると、つい注文してしまう。今週いっぱい、日毎に面白いものを紹介していくので、楽しみにしてほしい。それら全てとは約束できないけれど、間借り中の〈平凡〉にも並べていくつもり。

好評のサンキュー・フェア! 2000円以上のご購入で拳ロゴ・ステッカー(2色)、3000円以上で拳ロゴ(2色)+空手ロゴをプレゼント中。このまま、もうしばらく続けてみようかな。

今日ものんびり営業中。お暇があれば、ご来店あれ。

2022/09/26

「TOMU TOMU STORYイラスト展」


Caffeine House「TOMU TOMU STORY イラスト展」
会期 2022年10月8日(土)〜28日(金) 
会場 PEOPLE BOOKSTORE(茨城県つくば市天久保3−21−3星谷ビル1−E)

9/26 雑記

久しぶりの晴天、行楽日和だった昨日。友人のヤマダくんが、自ら立ち上げたレーベル「I’m muscle RECORDS」でリリースしたカセットテープを持ってきてくれた。その「dimensions of chord」というバンドの鳴らす音は太く確かで、一聴して気に入った。

チャラチャラしたパンク風、ハードコア風バンドにはない、飾り気のない音と歌詞。バシッと背中を叩かれたようで気合が入った。「DISCHORD直系ポスト・ハードコア」という括りなのであれば、こうした音楽にもっと多く触れてみたい。

2022/09/25

『3 songs』(TAPE)

dimensions of chord『3 songs』(TAPE)が届きました。
隣町、つくばみらい市を拠点に活動するバンド「yellowgang」のメンバーでもあるヤマダ氏が運営するレーベル「I’m muscle RECORDS」からのリリース。いわゆるポスト・ハードコアと称される音像は力強く、重さがあり、誠実さを感じさせます。日本語詞の「nai」、英語詞の「stay here」「no end」の3曲収録。

販売価格は1000円(税込)。ダウンロード・コード付き。

『物語のように』(LP)に関して。

9月30日(金)発売、坂本慎太郎『物語のように』(LP)は当店にも入荷します。ただし、ご予約やお取置き、通信販売は行いません。店頭販売分がなくなり次第、販売終了。販売できるのは、お一人様(一組)あたり一枚です。この条件をご了承の上、発売日以降にご来店ください。

***

前作『できれば愛を』から6年、坂本慎太郎バンドのメンバーを中心にレコーディングされ、ドラムは菅沼雄太、ベース&コーラスはAYA、そしてサ ックス&フルートは西内徹。ゲストプレーヤーとして2曲にトロンボーンでKEN KEN(Ken2d Special, Urban Volcano Sounds)が参加。エンジニア/マスタリングは中村宗一郎、アートワークは坂本慎太郎自身が手掛けています。https://twitter.com/zelonerecords/status/1554392009569210369

9/25 店日誌

9月25日、日曜日。午前中からどよーんとした黒い雲、灰色の空。今にも雨が降ってきそうな気配が漂っていた昨日、来店は少なかった。夕方前にザーッとひと降り。なんとなく晴れ間ものぞいてきたかなあと思ったら、お客さん。そのあとにまた、ひとり。ふたり。同時に友人たちがやってきたので、ビールで乾杯。しばらく歓談したのち、また静かに。

その後は知り合いを含めて、ぽつりぽつりとご来店。それぞれのペースでのんびり、ゆっくり本を見てもらえた。こんな感じで日々を重ねていけたらいいのだけれど。

ようやく、今日はスカッ晴れ! 気が向いたらご来店あれ!

2022/09/24

河合浩個展「dessin est sain」


画家・河合浩の個展を広島で初めて開催します。今展のために染色家・宮入圭太と共作した型染布作品「dessin est sain “絵ハ健康的”」もお披露目します。

河合浩個展「dessin est sain」
会期 2022年10月1日(土)〜16日(日) 11時〜18時 ※4日,11日は休み
会場 REDAN DEAT(広島県広島市本川町2−6−10和田ビル203)

「INSPIRED BY COLORS in TSUKUBA」

「INSPIRED BY COLORS in TSUKUBA」
日時  10月9日(日) 14時開場/開演
料金  2500円+ドリンクオーダー
出演  YuUkiKATAYAMA,aatim,自然生クラブ,jordan joze,Hisomi−TNP
会場  田井ミュージアム・シアター(茨城県つくば市神郡54)

9/24 店日誌

9月24日、土曜日。昨夜おそくの雨の勢いが凄かった。激流のごとく空から落ちてくる、大量の水。絶え間なくドドドーッと音がする。窓を開けてみると、暗い上に雨が激し過ぎたのか、外の風景すべてが水で覆われているように見えた。何度も目が覚めてしまったからか、今朝から身体がちょっと重たい。

今日明日は13時開店。店内はもちろん、間借り中の〈平凡〉にも動きあり。

『DAWN』N°2

続けるには忍耐を伴う。痛みや失敗、後悔もつきものだ。それでも諦めずに続けてきた人たちの言葉は、きっとあなたの行き先を示唆してくれるに違いない。

独立系路上文化誌『DAWN』2号が届きました。
前号(1.5号)からまる2年、ようやく届いた最新号の特集テーマはサスティナブル・フューチャー。「それでも考えることをやめない」と題されたクラブ・コミュニティ~ストリート文化圏での性暴力の問題を考察する記事にはじまり、硬軟織り交ぜたテキストが並ぶ、圧巻の200ページ。ヒップホップ・カルチャー周辺での出来事、現象を可視化するインタビューや論考一つ一つに確かな熱がこもっています。

今、現在の新しい人やものだけでなく、30年以上のキャリアを持つラッパーに関する記事、ヒップホップと信仰心をテーマにしたインタビューなど、鋭くも読み応えのある記事ばかり。

販売価格は2640円(税込)。ロゴ・ステッカーの特典付き。

『山學ノオト3』

奈良県東吉野村。人口一七〇〇人の村の山あいに佇む一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦が、仕事に、生活に、山村と街を、あるいは彼岸と此岸を往復しながら綴った日記に、エッセイや草稿「研究ノオト」を収録した、日記帳。

青木真兵・海青子『山學ノオト3』が届きました。
奈良県東吉野村で私設図書館〈ルチャ・リブロ〉をいとなむ青木夫妻の2021年の日誌(1/1~12/31)と海青子さん3つ、真兵くん2つのコラム、隠れ里とも言われる私設図書館〈ルチャ・リブロ〉周辺の風景写真、手書きの登場人物相関図とで構成。巻末の「オムライスラヂオ年表(2021.1/1~12/31)」もお見逃しなく。

販売価格は2200円(税込)。『山學ノオト』『彼岸の図書館』(夕書房)も在庫しています。

9/23 店日誌

9月23日、金曜日。昨日は人の出入りが多かった。不安定な天気の平日、いつも通りにのんびりやろうと思っていたから泡食った。一人、知り合いが来る。話しているうちに別の人。その最中にまた友人。知人。混乱に任せて、とりとめもなく話してしまう。

この状況は、ある人にとっては、賑やかで楽しそう。別の人からしたら常連が溜まっていて、店に居づらい。後者のように感じさせてしまっていたら、申し訳ない。率直に言って、心苦しい。出来れば本をゆっくり選んでもらいたかった。本屋としての役割をまっとうしたかった。

(状況をみて、入るのを遠慮した常連さん。時間を置いて再度来てくれた友人夫妻。それぞれに感謝の気持ちを持っている。それ以外に人たちにも。)

誰かを悪く言いたいわけではない。こうした環境、空気をつくってきたのは自分だ。ほとんど人も来ず、静かに本を読んで終わる日があれば、賑わったまま時間が過ぎる日もある。こればっかりはどうしようもない。もし、人の動きを操る術があるならば、教えてほしい。

店にいて日々を楽しんでいるのか、流されているのか。自分でも分からない。

2022/09/22

『ゼペット』

「ゼペット」は厳しさと優しさが並存していて、中でもとりわけ味わい深い。-柴田元幸

レベッカ・ブラウン/柴田元幸・訳/カナイフユキ・絵『ゼペット』が届きました。
アメリカの作家、レベッカ・ブラウンが2018年に発表した掌編を柴田元幸が翻訳、カナイフユキの絵を添えて再構成した小さな絵本。『ピノキオ』をベースにして
不器用で、弱く、失敗して負けていく人、周縁化されていく人のために」描かれた物語には独特の深みがあり、読み手によって受け取るものが変わってくる気がします。

販売価格は1760円(税込)。入荷分はすべて、訳者・柴田元幸の署名入り。

「GoodNears」

「GoodNears」
日時 10月2日(日) 16時開演/24時終演
料金 2500円(1ドリンク込み)
出演    愛染(eyezen),SPRA×BUSHMIND,EASTERN.P,こしのかんばい,THE PARK BOYZ,BUSHMIND,DJサモハンキンポー,OG Militant B,sonic,KRAIT,TOMO,Abeee,and more!
会場 Club OctBaSS/DISCOS(茨城県つくば市天久保1−5−4)

9/22 店日誌

9月22日、木曜日。開店前、寝ているところにコンコンとドアを叩く音がする。誰だ? と思って起きてみたら、画家の河合浩さんが立っていた。広島市の書店〈REDAN DEAT〉で開催する展示の案内DMを持ってきてくれ、そのまま立ち話。近況にはじまり髪型へのこだわり、飼い始めた猫のことなどの聞かせてもらう。いつ会っても、楽しい人である。

本展「dessin est sain」(会期は10/1~16)の展示案内を預かったので、入手ご希望であればお声がけを。

2022/09/21

9/21 店日誌

9月21日、水曜日。一昨日、昨日と休んだので、久しぶりの通常営業。いつも以上に新鮮な気持ちで店にいる。休みの間に仕入れたもの、買い取ったものがあり、今日以降に届くものもあるはずなので、今週の当店はなかなか面白いんじゃないかなーと思っている(書いている最中にも一点、買取依頼あり!)。新入荷の書籍や音源は、一つずつ紹介していくつもり。楽しみにしてほしい。

今日明日、明後日は15時開店。通販などのお問い合わせは、お気軽に。

2022/09/20

9/20 雑記

本日、9月20日(火)は悪天候のため休みます。

2022/09/19

9/19 雑記

一昨日の閉店後、音楽ライターの二木信さんとビールを飲みながら、話しまくった。話しても、話しても、止まらない(ビールが)。おかげで、気になっていたことのいくつかが氷解した。今後の展開も見えてきた。そして、残ったのは二日酔い。昨日は終日ぼんやりしていた。

今日、9月19日(月)は定休日。明日以降は通常営業の予定。

2022/09/18

9/18 店日誌

9月18日、日曜日。雨。こんな週末は遠くには出かけず、家でゆっくり過ごしたい。レコードを聴いたり、本を読んだり。コーヒーを淹れて外を眺めたり。もし、暇を持て余して、気が向いたのなら店に来てほしい。今日みたいな日に読みたい本や雑誌はもちろん、レコードなんかも置いてある。どれもが誰かに見つけられるのを待っている。

のんびりと営業中。明日、月曜は定休日。

2022/09/17

9/17 店日誌

9月17日、土曜日。ああ、最高。ゴンチチのラジオ番組「世界の快適音楽コレクション」(NHK−FM)をうたた寝しながら聞いていた。午前中の陽光、かわいた空気にゴンチチのお喋りがぴったり合う。「街(ガイ)」がテーマの選曲も良かった。意識の外から聞こえる音、声にたまーに反応して目が覚める。それがまた、楽しい。

お買い上げ、2000円以上で拳ロゴ。3000円以上で拳ロゴ+空手ロゴのプレゼントするキャンペーン実施中。店頭でも平凡でも、けっこう反応があって嬉しいかぎり。引き続き、よろしくどうぞ。

今日、明日は13時開店。明後日19日(月)は定休日。

9/16 店日誌

9月16日、金曜日。昨日の遅い時間、スペクテイター編集部・青野さんが『Spectator』のバックナンバー48号、44号を持ってきてくれた。それぞれの特集は「パソコンとヒッピー」「ヒッピーの教科書」「まんがで学ぶ メディアの歴史」銘打った最新50号に繋がる重要な号である。今後、入荷できる確約はなし。興味のある方は早めに手にして欲しい。

間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にごく少数入荷済み。店には他の号も在庫しているので、ご来店の際はお見逃しなく。

今日は15時、明日明後日は13時開店。だいたい20時まで営業予定。

2022/09/15

9/15 店日誌

9月15日、木曜日。一昨日届いた音源、『SUBLIMINAL BIG ECHO』がとんでもなく面白い。冒頭の2曲こそ正統的ダブ~レゲエの気配を漂わせているけれど、曲が進むほどに、わけが分からなくなっていく。昨年リリースの『AWA CEO GENE』に度肝を抜かれた、DISCOROMANCERによる「yas a seek」の凄味たるや。こればっかりは聴いてもらなければ、伝わらない。

現時点でのネーミング大賞は、TOXOBAMによる「IN THE NAME OF YAHMAN」。11アーティストが参加した12曲のコンピレーション。テーマは「DUB」。これは、今年を代表する音源になるような気がする。

今日明日は15時開店。通販などのお問い合わせはお気軽に。

『BEACON』vol.2

不穏なニュースが絶えない2022年、誰もがこの世間の”片隅”に生きるウォールフラワーである今だからこそ届けたい、狼煙/灯台のようなZINEを作ることができたと感じています。

声を灯すZINE『BEACON』vol.2が届きました。
昨年の8月末以来、1年ぶりに届いた最新号のテーマは「Y’all Wallflowers - すべての壁の花に」京都の古物商、ブレーメンのアニメーション作家、渋谷の路上ギタリストなど、国内外20~30代の35名が寄稿。「2020年代の今を生きる私たちの生存報告」をそれぞれの方法で表現しています。

手作り、身の丈という意味ではZINEという表記がぴったりだけれど、体裁としては雑誌、同人誌と呼ぶのがしっくりきます。

販売価格は1320円(税込)。間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも販売しています。

9/14 店日誌

9月14日、水曜日。日中はまだ暑いから、半袖短パンが過ごしやすい。もしものときの上着、簡単な雨具をひとつ用意しておけば心づよいし、軽やかだ。自家用車で移動、座ったままの仕事という立場であれば空調で管理できることなのだろうけど、自分の移動手段は徒歩か自転車。服装で工夫する必要がある。そろそろ、この時期らしい格好で歩きたいのだけど。

定休日明けの昨日、新作音源や書籍の入荷が多かった。間借り中の〈平凡〉にあげられるものがあれば、そうでないものもある。やはり、店に足を運んでもらうのが一番だと思っている。

今日明日、明後日は15時開店。三連休の最終日、9月19日(月・祝)は休みます。

2022/09/13

『FAR』vol.2(CD-R)

HAPPFAT『FAR』vol.2が届きました。
当店的にはもはや定番! 香川県高松市在住のDJ、HAPPFATの晩夏~初秋を彩るミックス・シリーズ第2弾。エキゾチカ、フリージャズの要素を感じさせる序盤から、サウダーヂな気配がただよう中盤以降の流れは軽やかでカラッと乾いた空気によく合います。さりげなく、曲同士が作用しあって生まれるいい空気。穏やかな海を前にして、夕暮れ時に聴けたら最高だろうなァ。

販売価格は1200円(税込)。好評の『MELT 3』『passin’ me bye』『DAY&NIGHT』も在庫しています。

『SUBLIMINAL BIG ECHO』(CD)

V.A『SUBLIMINAL BIG ECHO』が届きました。
尖鋭的レーベル・SLIDE MOTIONの新作は「DUB」をテーマにしたオムニバス・アルバム。TECHNOMAN,TOXOBAM,mermaid,Hair Stylistics,KING OF OPUS(feat.RHYDA),DISCO MARRAKECH,D.O.D,M.N.S.K,DISCOROMANCER,COW’P,KUKNACKEの11組が手がけた12曲を収録しています。ただ事でないダブ解釈や再構築ばかりで、先が読めない! だけれど、どれも面白い!

販売価格は2500円(税込)。初回特典ステッカー付き。

9/13 店日誌

9月13日、火曜日。先日開催した「Spectator vol.50「まんがで学ぶ メディアの歴史」刊行記念トークイベント」。今、脳内にあることをメモしておく。サンフランシスコのパロ・アルトにある書店。そこで人が出会い、言葉が交わされる。コピー・ライターとしてのマーシャル・マクルーハン。カメレオンのようなスチュアート・ブランド。イルドーザーやスケートシングのデザインの面白さ、楽しみ方。

集客、進行に関しては反省点もあり。ただ、不自然にイベント化されたものではなく、各々の好奇心に即して人が集まってくれたのは嬉しい。誇張がなく自然体。スペクテイター編集部の個性をあらためて認識した。

今日も書籍、音源に入荷あり。間借り中の〈平凡〉にも動きあり。

2022/09/12

9/12 雑記

朝、お世話になっているレーベルが新規配給するというフランス発の音楽に耳を傾ける。bandcampに上がっているデータ音源が主なので、早送りして飛ばしていけるのだけど、少なくとも一曲は通して聴いてみないと手がかりは得られない。

アーティストの名前の読み方も、歌われている言葉の意味も分からない。はたして、うちの店で、反応してくれる人はいるのだろうか。……と、心配を先立たせると、何も選べなくなっていく。遊びの余地が減っていく。

まずは、こちらが何かを手放す必要がある。

2022/09/11

9/11 店日誌

9月11日、日曜日。今日は「Spectator vol.50「まんがで学ぶ メディアの歴史」刊行記念トークイベント」開催のため、13時から16時半までの短縮営業。その後、天久保一丁目の〈Good Near Records〉に場を移して、小さく出張販売をする予定。『Spectator』関連号をはじめ、関連する書籍、雑誌などを持っていくつもり。18時頃からのんびり始めているので、気軽に足を運んでほしい。

二日酔いで力が抜けたまま開店した昨日は、ずっこけることなく時間が流れた。久しぶりに顔を出してくれた常連さんとの話が弾み、本を買い取り、はじめて来たお客さんとも気持ちよくやり取りができた。日が暮れてすぐ、空に浮かんだ月はみごとにまん丸。しばらく見入ってしまった。

店内はもちろん、オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。気が向いたときに覗きにきてほしい。

2022/09/10

「本の手帖」

夏葉社謹製「本の手帖」が届きました。
メモ帳のような風体の読書ノート。夏葉社の島田さんによれば「
感想をしっかり書くというよりは、買った本のメモ、かんたんな備忘録を記すための手帖です」。1ページに3冊、160ページで合計429冊の本の記録ができる仕様。巻末には夏葉社刊行書籍の目録もあり、気が利いてるなーと感じます。

夏葉社の書籍を2000円以上お買い上げの方にさしあげます。

9/10 店日誌

9月10日、土曜日。昨日は昨日で、また、ずっこけた。来客が少なかった上に取材の約束がパーになり、まず脱力。その後に怒り、記者の方にも気持ちを率直に伝えて話をした。顛末はここには書かないけれど、これまでとは違う着地ができたと思う。これ以上、問題が起きなければ、形になるはず。

今日は13時から20時までの営業。昨晩、飲みすぎたので、ローギアで店にいます。

2022/09/09

9/9 店日誌

9月9日、金曜日。昨日は、ずっこけずに営業できた。多くはなくとも人が来て、めいめいの興味にしたがって本を選んでいった。店に入ってすぐ『Spectator』50号を手にする人がいれば、じっくりと棚を見て『道順』を買っていった人がいた。ある常連さんは壁に貼ってあるチラシを気にして、話しかけてくれた。そうして古本を一冊、選んでいった。

本日から、サンキュー・フェア! 店頭もしくはオンライン・ストア〈平凡〉で2000円以上お買い上げの方に写真の「拳ロゴ」ステッカーをプレゼント。3000円以上ご購入で「空手ロゴ」ステッカーも追加。書籍、音源等々なにが混ざっていても、大丈夫。

今日、明日は通常営業! 明後日、日曜日は変則、短縮営業の予定。

2022/09/08

PEOPLE BOOKSTORE 特製ステッカー

PEOPLE BOOKSTORE 特製ステッカーが出来ました。
定番の拳(グーロゴ)2色に加えて、あらたに「空手ロゴ」も登場。数年前に気まぐれに買った古着の道着をモチーフに、TACT SATOがデザインしてくれたもの。これまでに作ったステッカー、どれよりも大きくて力強いです(10センチ×10センチ:正方形)。

ステッカーとして形にしてくれたのは、友人のデザイナー・出田祥蔵。彼は、The Jonah Hillows(小山ゆうたろう+出田祥蔵)名義で「阿佐ヶ谷ジャズストリート2022」のチラシも手がけています。

販売価格は500円(税込)。グーロゴ2種とのセット販売(3枚で900円)もしています。

「little chiangmai の装身具」

タイシルクやシルバー、民族の布など
どこかに感じられるタイを
見つけにいらしてください

「little chiangmai の装身具」
日時 2022年10月9日(日) 11時〜17時
会場 スタジオペレット内レンタルスペース(山梨県甲府市上石田3−8–6)

9/8 店日誌

9月8日、木曜日。昨日は、雨が本降りでずっこけた。売り上げも来客もゼロに近い数だった。それでも、通販依頼はあったし、先週末にお客さんから託された雑誌の山に目を通せた。大部分が『エスクァイア日本版』。それも、今年の5月に北沢夏音さんと開催した連続トーク・イベントの際の議題になった頃の号ばかり。

物質的な欲望喚起(こんな服が着たい、あんな店に行ってみたい)に留まらず、観念的な啓発(こうやって生きたい、あんな風に時間を過ごしたい)に意識的な雑誌群に触れて、紙媒体の持つ力について考えた。

今日、明日は15時開店。11日(日)はイベント開催のため、短縮営業予定。

2022/09/07

9/7 店日誌

9月7日、水曜日。昨日は、暑いし蒸すしで何ひとつ噛みあわず、ずっこけた。売り上げは笑えるほど、少なかった。でも、ゼロではないし、わざわざ来てくれた人もいた。全ての事象を前向きに捉えることは出来ずとも、まあ、こんな日もあるだろうと受け入れる術は身につけた。

勝ち星よりも、適当な負け星をひきこむ工夫の方が、肝要で、むずかしいことなんじゃないのかな。(略)放っておくと、大多数の人のように十三勝二敗ぐらいで、いい気になって、持続が軸、ということを忘れそうになるんだ。(「九勝六敗を狙え–の章」)

書いていて、色川武大『うらおもて人生録』所収の「九勝六敗を狙え」という文章を思い出した。そう、店は持続が軸である。派手な見え方よりも、日々の積み重ねを大事にしよう。その上で、ときに勝ち星を拾っていこう。

今日明日、明後日は15時開店。のんびりやってます。

2022/09/06

9/6 店日誌

9月6日、火曜日。まだまだ暑い。朝晩の空気は秋めいてきたけれど、日中は湿度が高く、日差しも強い。近所の〈古着屋may〉にガリガリ君を差し入れ、Wi-Fiを借りて、日誌を書いている。開店時間が迫ってきても、やる気が出ない。

通信販売、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。どうぞよろしく。

2022/09/05

9/5 雑記

朝、10時前の高速バスに乗って東京駅に。正午前から無計画に歩き出す。感じのいい横道を選びながら進んでいくと、いつの間にか柳橋。ランチタイムに入店した洋食屋〈大吉〉の活気、おおらかな接客に安心する。あの場には人の心があった。そのまま、ふらふら歩いて、上野駅から電車に乗って南千住へ。向かうはもちろん〈大林〉。1時間ほど過ごして、店を出る。

今はほどよく酔いつつ、帰りのバスに揺られているところ。

「BLOODAXE FESTIVAL 2022」

「BLOODAXE FESTIVAL 2022」
日時 9月24日(土) 12時開演
料金 6800円(前売)/7800円(当日)
出演 LOYAL TO THE GRAVE / XIBALBA [from USA] / NUMB / EDGE OF SPIRIT / AT ONE STROKE / FIGHT IT OUT / BLINDSIDE / RESENTMENT / GATES OF HOPELESS / HORSEHEAD NEBULA / WHISPERS [from Thailand] / NUMBERNINE / TRUE FIGHT / ZETTON / VIEW FROM THE SOYUZ 
会場 川崎クラブチッタ(神奈川県川崎市川崎区小川町4-1)

9/4 店日誌

9月4日、日曜日。三連休明けの営業日だった昨日、人の出入りは多かった。買うべきものを見つける人、そうでない人。音源だけを見に来る人がいれば、本、それも100円の文庫本だけを見る人もいる。お目当てのものを手にして、サッと帰る人もいる。数時間、吟味して本を買っていった大学生。まちがいなく今年一番の滞在時間だった。

新刊では『つくづく別冊③ 『最新号』』『いいお店のつくり方 [保存版]』。その他、古本の入荷も多いので、気が向いたら覗きに来てほしい。

間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にも追加、補充あり。

2022/09/03

『つくづく別冊③ 『最新号』』

堂々巡り? 同じところを行ったりきたり?

『つくづく別冊③ 『最新号』』が届きました。
待ちに待った最新号! ん、待て。表記は『別冊③ 『最新号』』。二重括弧が重なっていて、読みづらいし分かりづらい。添えられた副題には「劇団つくづく 旗揚げオニムバス公演「埒があかない」上演記録集」とある。ますます、何だか分からない。またしてもはぐらかしの達人・金井タオルにもて遊ばれるのか。

とにかく、まずは手に取って、読んでみるか! と、ページを開くと、いきなり大フォントの逡巡が。ややズッコケながらも、不思議と声が聞こえるようで、読めてしまう。自問自答をショーにする発想、雑誌という舞台を使っての独演(ゲストあり)。これは、なかなか画期的な遊び方なんじゃないかと思います。

販売価格は715円(税込)。『別冊②』『つくづく』 vol.6も在庫しています。