2023/09/30

9/30 店日誌

9月30日、土曜日。並びの居酒屋〈わかたろう〉の常連Tさんが歩道で写真を撮っている。気になってその方角を見てみると、黄色がかったまん丸の月が出ていた。中秋の名月。しばらく見惚れて、我にかえってビールを買いに行く。こんな日はエビスのロング缶。手元にあった『map』2号を読みながら、ちびちびと飲んだ。9月最後の金曜はじわり、ゆっくり時間が流れていった。

先週書いたチラシのことに言及されることが多い。自分は、受け手を想定していない告知活動に違和感がある。紙であれネット上のテキストであれ、一方的に流されてくる情報には共感できない。大事な催事こそ、他者に手渡す際には慎重になりたい。もちろんセンスも重要だ。

乾いた空気が気持ちいい。まだちょっと暑いけど、だいぶ秋っぽくなった。

2023/09/29

9/29 店日誌

9月29日、金曜日。長年通ってくれている山チャンが近所に引っ越してくるらしく、本を売りにきてくれた。査定、支払の作業をしながら「てるてる坊主のカレーはいつだっけ?」「たしか10月9日ですよ」なんて会話をして、送り出す。直後に〈てるてる坊主〉店主が現れて驚く。「いまさっき話してところだよ!」と言いつつ、本とビールを受け取る。次回、今年最後の出店は10月9日(月)に予定しているとのこと。

夜になって来た新田が鹿島アントラーズの背番号40番に関して熱く語っていた。なるほど、あの番号、めくりあがった短パンには意味があるのか。鹿島にとって小笠原満男の存在は、相当大きなものらしい。

インスタグラムを眺めていると、誰かしらの盛り上がりについ影響されてしまう。自分も人から「いいね!」と言ってほしくなる。シェアすることなど何もないのに。しばらくは静かにしていよう。

今日は15時、明日明後日は13時開店。お暇があればご来店を。

2023/09/28

「第7回 あわぶっく市」

今年は安房内外から約30店が参加を予定しています。エッセイストの鶴田静さん&写真家のエドワード・レビンソンさん夫妻も特別出店! 読書&食欲の秋、千葉県最南端の手作りブックマーケットをお楽しみください。

「第7回 あわぶっく市」
日時 2023年11月5日(日) 10時〜15時 ※小雨決行、雨天中止
会場 道の駅 ローズマリー公園(千葉県南房総市白子1501)

9/28 店日誌

9月28日、木曜日。友人のポップアップの古着屋と開店したばかりの書店に対して、励ましのような言葉を連ねたが、自分は一体何様なのか。昨日の午後から店にいて、来客は数えるほど(ゆうに片手で足りてしまう)。開けてすぐに来た人が数枚の音源を買っていったからどうにかなったが、それが無いとすると、だいぶ寂しい。そう書いていると、急に沢山の人が来て慌てることもある。いまだに店のことを達観して語る立場ではないのである。

一昨日、昨日で届いたウイイレヤクザ『NIGHTCAP』『山學ノオト4』『こどもと整体』をきっかけに棚の雰囲気が変わってきた。これから秋、冬に向けての準備がはじまる。派手な動きは望めなくても、しっかりと味のある本を揃えていきたい。

今日、明日は15時開店。オンライン・ストア〈平凡〉ともども、どうぞよろしく。

2023/09/27

整体対話読本『こどもと整体』

こどもの時期、言語化できなかった、感覚の言葉も、言葉自身の熟成がくれば、受け取る相手の心に、言葉以上に深く深く、届くはずです。

整体対話読本『こどもと整体』が届きました。
2019年11月の初入荷以来のロングセラー整体対話読本『ある』、2022年4月の『お金の話』に続くシリーズ最新作は「こどもと整体」。整体指導者として「と整体」を主宰する川崎智子と、こども造形教室「にちようびのアトリエ」主宰の野上麻衣との対話は「みんなこどもだった」にはじまり「こどもと遊び」「休息と眠り」、「こどもの時間」「こどもと愉気」などのテーマに沿ったもの。

巻末に追記された座談「保育者という職業」に加えて、気の利いた索引まで、しなやかな約200ページ。気軽に本のなかに飛び込んで、対話者と一緒に考えを巡らせてみてほしいです。

販売価格は2198円(税込)。上記2冊以外にも関連書の在庫あり。

『山學ノオト4』

人口一五〇〇人の村の山あいに佇む一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦が、仕事に、生活に、山村と街を、あるいは彼岸と此岸を往復しながら綴った日記に、エッセイや草稿「研究ノオト」を収録した、日記帳。

青木真兵・海青子『山學ノオト4』が届きました。
奈良県東吉野村で私設図書館兼研究センター(パブリック・スペースとも言われる)〈ルチャ・リブロ〉をいとなむ青木夫妻の2022年の日誌(1/1~12/31)と海青子さんのコラム、真兵くんの研究ノオト、〈ルチャ・リブロ〉内の風景写真、手書きの人物相関図とで構成。巻末には「オムライスラヂオ年表」もあり。これまで以上に日誌の分量がぐんと増えて、本の厚みも増しています。

販売価格は2200円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

9/27 店日誌

9月27日、水曜日。店にちょこちょこ顔を出す、若い友人のソウタくんがポップアップの古着屋を開店するらしい。場所は土浦駅ちかくのフリースペース〈がばんクリエイティブルーム〉。日時は10月21日(土)と22日(日)の13時から夕方まで。その場所がどんなところか、そもそも、どんな古着を並べるのかも自分にはわからない。でも、やりたいならやったらいいし、やるなら少しでも手応えを掴んでほしい。

若い頃、自分もそんな感じだった。漠然とした憧れがあっても、どうやってその対象に近づいていいのかわからない。それでもあちこち動き回って、各地で迷惑をかけたり、相手にされなかったりした。たまにやさしい人がいて、気にかけてくれたり、時間をさいてくれることもあった。そうした出来事が重なって、今の自分がある。

同じ土浦駅近くで〈生存書房〉をはじめた知人のFさん。今月に入って、週末のみ開店している。まだまだ見えないことばかりだろうけど、やれること、やりたいことを思いっきりやってほしい。どんな店にしたいのか、段々と見えてくるだろうから、少しでも長く続いたらいい。

当店は今日も通常営業。本の買取、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

『NIGHTCAP』(CD-R/TAPE)



ウイイレヤクザ『NIGHTCAP』が届きました。
前作『留守電』から約5年! 浦和の奇才、ウイイレヤクザのセカンド・アルバムが到着。まず驚かされるのが収録曲数、なんと17曲で約60分! 全体に漂う異様な雰囲気、紡がれる言葉と曲は既存のジャンルにはめ込みがたい独特さ。暗闇にノイズが混ざり、タバコの煙が漂っている……女性やロボットの声も聞こえてくる。これは、ウイイレヤクザが構想した架空の都市の物語。

販売価格は1000円(税込)。CD-R、テープともに同楽曲を収録しています。

「acd」

「acd
日時 2023年11月11日(土) 22時開演
料金 2000円(1ドリンク込み)
出演    Mitsuki(mole music),okb,shogo,sleezy−kuri,yusuke fukuda 
会場 Club OctBaSS(茨城県つくば市天久保1−5−4)

9/26 店日誌

9月26日、火曜日。先週末からけっこうな割合で夕暮れどきの光がきれいだ。そうなると店に座っているのがバカらしくなって、とりあえず外に出る。勢いのままコンビニにビールを買いにいくこともある。みずから好んで店を開いているのだけれど、たま〜に自由になりたいと思う。荷物を持たずに外に出て、気の向くままに歩きまわって、友人の店をのぞきにいきたい。公園かどこかでごろりと横になっていたい。

今日、明日には友人の新譜が届きそう。そう遠くないうちに、街の先輩の新譜も納品されそうだ。前者は未聴のままの仕入れ。後者はサンプルCD-Rを持ってきてくれてから愛聴している。人それぞれのやり方で音楽が店に届く。なかなか恵まれてるんじゃないだろうか。

今日はきっとのんびり営業。お暇があれば、お出かけを。

2023/09/25

9/25 雑記

とにかく眠い。どれだけ寝ても、まだ眠い。朝から何も食べずにいる(いや、正直に書けばグレープフルーツジュース、パイの実を数個食べた)。昼頃に用足しに店に行くと、道中の筑波大学はどこか華やか。外国人留学生が伝統衣装で着飾って集まっている。卒業式かなにかの祝いごとのようだ。みんな、楽しそうだった。

ポストに溜まった郵便物を引き抜き(また、あのチラシの束が送られてきている……)、家に帰ってまた寝る。起きて、郵便局で入金、スーパーで買い物を済まして、ゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」の再放送が始まると同時に寝る。目が覚めてすぐジャネット・ケイの曲が流れはじめていい気分。

18時になると陽が落ちる。真っ暗になる前に歩いてちかくの蕎麦屋に行こう。帰ってきたら、またすぐ寝よう。

2023/09/24

9/24 店日誌

9月24日、日曜日。昨日はギリギリまで東京に行こうか迷ったが、朝からの雨で断念。晴れ間が見えたところで店に向かうと、駐車場に見慣れた車が停まっている。オヤと目を向けると小池龍平さんファミリーだ。かわいい子供たち、ちひろさんとワイワイ話していったんバイバイ。自分は意味もなく歩きだして、習慣のように近所のリユース店に行く。坪内祐三・編『野坂昭如 俺の遺言』を見つけて「ワ!」と声が出た。本の神様はたまに現れる。

昼前に店に戻ると小池ファミリーが隣のカフェにいて合流。リトルテンポの話にはじまり、龍平さんの最近の活動を中心に色々と話す。子どもたちは踊りだしたり元気いっぱい。本当にかわいい。

店にはいいペースで来店あり。古本はもちろん、新刊、音源などにも興味をしめす人がいて嬉しい。買いたての『俺の遺言』を読みながら、途中途中で接客、知人が来たら話をする。古賀からのご夫婦、浦和から来てくれるご一家が来て、お土産もいただく。馴染みのMさんが『ガパオ タイのおいしいハーブ炒め』を買っていく。夕方にはHさんが顔を出してくれた。

今日は18時までの短縮営業! 明日月曜は定休日。

2023/09/23

9/23 店日誌

『スクリーマデリカ』と『ネヴァーマインド』は同日、1991年9月23日にリリースされた。ある人々にとっては、90年代はあの日に始まった。(「レット・イット・スクリーマデリカ」)

9月23日、土曜日。市内の図書館で『ボビー・ギレスピー自伝』を借りたのは5月6日。内容に感動して衝動的に仕入れを決めて、売り始めたのが5月13日。去年の7月に出た本だし、正直売れるかどうか……とかなり悩んだのだが、仕入れて良かった。おかげさまで残りは2冊。まだまだ粘って売っていく。気になったなら、是非手にしてほしい。

上記した一節で、本書は幕を閉じる。この日、9月23日がきたらブログで引用して紹介しようと誓ったまま、忘れかけていたのをギリギリで思い出した。オンライン・ストア〈平凡〉でもトップに置き直したので、ご注目を。

再入荷した、ind_fris『森と雨』にさっそく多くの反応あり! 今日も、再入荷待ちのHAPPFAT『MELT 4』はじめ音源の入荷が他にもありそう(ウイイレヤクザの新譜が待ち遠しい……)。

今日明日は13時開店! お暇があれば、お出かけあれ!

2023/09/22

「井伏鱒二展 アチラコチラデブンガクカタル」

文学や趣味、そして人生をめぐって交わされる言葉の数々とともに、〈アチラ〉から〈コチラ〉から、井伏の人間的魅力に迫ります。

「井伏鱒二展 アチラコチラデブンガクカタル」
会期 2023年9月30日(土)〜11月26日(日) 9時半〜17時 月曜休館
会場 神奈川近代文学館(神奈川県横浜市中区山手町110)

9/22 店日誌

9月22日、金曜日。ツイッター、インスタグラムを通して思う。リツイートやいいねの数に限らず、見ている人はいる。静かに見てくれている人ほど、直に動いて、反応してくれる。過剰な言葉で煽らずとも、伝えるべきことを書けばいい。でも、鹿児島の友人たちのエモーショナルな言葉、写真にも感じるものがある。いざとなると集合できるあの感じ、土地特有のものなのか。日々の工夫あってのものなのか。感心しながら眺めている。

スペクテイターをきっかけに来てくれた学生さん、天久保一丁目の〈gallery Y〉の細田さん(中平卓馬の話ができて嬉しい!)、〈棕櫚〉の二人と重なるように現れた新田など、昨日は夕方以降、賑やかなまま時間が過ぎた。やっぱり、店は開けていてナンボだ。

この数日、オンライン・ストア〈平凡〉の動きが活発になっている。古本をちょこちょこと足しているので、ご注目を。明日までにはHAPPFAT『MELT 4』も補充できるはず。

明日明後日は、変則営業になる可能性あり。今日中に確かな時間をお知らせします。

9/21 店日誌

9月21日、木曜日。なんとなく腰が重くなっている。急な誘いにホイホイ出かけず、遠方のたのしげな催しにもそうそう行く気にならない。今は本を読んで、しっかり眠りたい。静かな時間を大事にしたい。店にいて、人が来て、話をするので精一杯だ(そんなに沢山の人は来ないけど)。昨日はずっと、野坂昭如『文壇』を読んでいた。ボツボツ呟くような文体に引き込まれて、飽きる間もなく読みきった。

流行作家だが、必ず崩れる、ならば自分からぶっこわす。破局の近づくのを待つタフさがない、同行の小説家たちは、当然、ゆったりかまえていた、これが腹立たしい。お前何様だと思っているのか、じかに突っかかることはしないが、話が合わない、講演はとりつくろうがやがて、宴席に出ず、帰りは所用いい立て別行動。(p.172)

句読点で文章をつないでいく、独言文体。これが妙に生々しく危なっかしくて、色気がある。全く読んでこなかった野坂作品に触れてみる気になった。思い出して、友人が手がけた坪内祐三インタビュー「二〇十五年のストリートワイズ」(『なnD 3』所収)を読み返す。ここで語られる野坂昭如は本当にカッコいい。

今日も書籍、音源に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2023/09/20

9/20 店日誌

9月20日、水曜日。その人は忘れた頃にやってくる。定期的に開催されているらしい催事のチラシを持って、それを渡すためだけに店にくる。店の本にはひとかけらの興味を示さないまま、延々と繰り返して5年以上。もう、いいじゃないですか。これ渡されても困るんです。そう伝える間もなく時間だけが経ってしまった。ああして、紙だけ渡して告知になると思っているなら、どこかで意識を変えなきゃいけない。

遠くない場所からは定期的に封筒が送られてくる。ワープロ打ちの定型挨拶文とその店での催し、大きめの催事のチラシが数種バサッと入っている。これまた困る。どうしてほしいのだろう。近隣の知人の店々にも送られてきているようだが、いい話は聞こえてこない。むしろ逆効果じゃないだろうか。

印刷したなら、少部数でもしっかり伝わる人、場所に託したほうがいい。配りながら店の人と交流したり、知人を増やすこともできるはず。自分が信頼する人は、もう10年以上そうやって催事の告知をつづけている(それでも集客は大変なのだ……)。意思のないバラマキには関われない。

今日明日、明後日は15時開店! お暇があればご来店を!

2023/09/19

9/19 店日誌

9月19日、火曜日。連休前日の金曜から慌ただしくなり、初日ほどほど、中日どかーん、最終日ぼちぼち。普段は来ない人、久しく顔を見てなかった馴染みの方、いつもとは違う曜日にあらわれた友人などなど、いろいろなお客さんと声を交わした。本や音源を買っていく人も多く、店としてはありがたい。激しい出入りがあったわけではないので、疲れもそこまで感じなかった。

連休中に飛ぶように売れていった、HAPPFAT『MELT 4』はいったん完売。数日中に再入荷する予定なので、引き続きご注目を。新刊、新譜に加えていくつかの古本もオンライン・ストア〈平凡〉から購入可能。気軽に覗いてほしい。

秋っぽいけど、まだまだ暑い。今日も通常通りに営業してます。

2023/09/18

9/18 店日誌

9月18日、月曜日。開店前に買い物がてらひさびさに歩く。近所のスーパー、ドラッグストアが集まる街区まで約15分。溜まった缶ゴミを捨てたり、昼食のパンを買ったりしながら店々をたどる。最後にリユース店の本棚をじっくりと見て(楽しかった!)、店に戻ると約90分経っていた。じわりと汗はかくけれど、先月までの異常な暑さはおさまった。これでまた、歩ける。

現在、星谷ビルの駐車場になっているアパート〈アルファインタカノ〉も改めて確認してきた。距離はそう遠くないけど、やっぱりわかりづらい。普通のアパートの駐車場の奥寄りの番号、3・4・5・6・7・9・10の7台分駐車できるようになっている。

三連休最終日。のんびり、本を読みながら営業中。

2023/09/17

9/17 店日誌

9月17日、日曜日。朝なんとなく思い出して、ウェブメディア「Mastered」に掲載されていた下高井戸〈トラスムンド〉店主・浜崎さんのインタビューを読み返した。カッコいい店を営む大先輩の言葉にグッとくる。自分がやりたいのは例えばですが、ヒップホップを聴いている人に音響ギターのJohn Fahey(ジョン・フェイヒ)を聴いてもらうというようなことなんです」とか、めちゃシブい。

自分がいい、面白い、どうにも気になる本か音源、その他のなにか。そうした物物を仕入れて、誰かしらに買ってもらう。その循環、繰り返しは10年経ってもまったく飽きない。知らない作家や音楽家が次から次に現れるから(身近な人に紹介してもらうこともけっこう増えた)。

反面、古本の買取にはまた別の魅力、興奮がある。持ち込まれた本の山に値段をつける。いいか悪いか、自分はまったく感知しないまま、いつの間に売れていく本がある。大事に値段を付けて、ゆっくり買われていく本もある。

今日は13時から19時までの営業予定! 日々、本や音源に入荷あり。

2023/09/16

『これがわたしのINSTAGRAM』

この本は、写真集でも、エッセイでもない。インスタグラムの本なのです。

小阪靖子『これがわたしのINSTAGRAM』が届きました。
2011年2月3日から2012年の8月2日まで、約1年半の日記のような191枚の写真が並べられた小さくも厚い、独自の質量をもった本。スマートフォン模したサイズゆえか、本のようで、また別の容れ物のような存在感(言葉にするのが難しい……)。「いいね!」の数と寄せられたコメントが入っているのが、本書のポイントかなと思います。

現在のようにメンション、ハッシュタグの機能もなかったインスタグラム。一つのアプリケーション黎明期の記録として、考現学的視点でも楽しめるから面白い。ぜひ、直に手にしてほしいです。

販売価格は2500円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

「O D O L I」

本展では、日本各地に伝わる民謡の囃し言葉と自由な姿の踊り人たちのポスター「ODOLI」シリーズ100点を紹介します。

テラダヒデジ個展「O D O L I」
会期 2023年10月4日(水)〜10日(木) 11時〜17時
会場 石蔵 Shiten:(茨城県つくば市神郡111)

9/16 店日誌

9月16日、土曜日。頻繁でなくても定期的に顔を出してくれるお客さんと『ルー・リード伝』から『ボビー・ギレスピー自伝』、今年のフジロックで観たというヨ・ラ・テンゴと坂本慎太郎、ストロークスの話をして送り出す(いつも本かCDを買ってくれる)。入れ替わるように来たソウタくんは今日、つくば駅前で開催される「蚤の市」に出店すると言っていた。彼なりの手ごたえが得られたらいい。

10月初旬につくば市神郡の石組倉庫でおこなう展示のチラシを持ってきた方、近所で雑貨店をいとなむFさん、マブダチのエスプラくん(『オン・ザ・ドーロ』は残り1枚!)などなど、出入りの多い金曜日。さて、今日からの三連休はどうなるだろう。

今日明日、明後日は13時開店。閉店時間は20時、19時、18時となる予定。

2023/09/15

9/15 店日誌

9月15日、金曜日。明日からの三連休に伴って大小の催しが全国各地で行われるらしい。フェス、マーケット、なんとか市なんてのは呼び方違うだけで、ほとんどが似たような雰囲気なのだと思っている。どこかで成功した催しの二番三番……何十番煎じの状態で、健やかな場が作られる。ワイワイ、ニコニコ、集合写真でフィニッシュだ(なぜ、どこもかしこも同じ風景、感慨しか生まないのだろう)。

そうして浮かれているうちに見失っていくものも、ある。それが何なのか、どれだけ大事なものなのか、声高に問うつもりはないけれど、失くしたものはけっこう大きいような気がしている。

少人数で店に来て、その人なりの興味、関心に沿ってものを選んでいく。そうしたお客さんが数組いるだけで、開けていてよかったと思う。今月に入ってそう感じることが増えていて、しみじみと嬉しい。

今日、明日、明後日は通常営業。明々後日は臨時・短縮営業の予定。

2023/09/14

『森と雨』(CD)

ind_fris『森と雨』が届きました。
今年6月に入荷した『stained』(TAPE)、7月の『Lake of Illusion』(LP)を通して出会った音楽家・ind_frisの最新作は京都の茶問屋〈宇治香園〉が主宰する、茶を光と音で表現するプロジェクト「Tea Light Sound」からのリリース。ディープ・アンビエントと呼びたい深みのある冒頭から徐々にリズムが増していく展開に身をまかせていると時間がゆっくり流れていく気がします。

テーマに響き合うアートワーク、収録楽曲のタイトルをじっくり読み込みながら聴くのもオススメ。全6曲38分という数字以上の深み、広がりのある内容。

販売価格は1650円(税込)。YAMAANさんが制作したミュージック・ビデオもお見逃しなく。

9/14 店日誌

9月14日、木曜日。友人がサッポロ・クラシックを買ってきてくれた。研究学園地区にある大規模書店では常時販売されているのだが、あの店では買いたくない(そもそも、パチンコ屋とか巨大中古車屋が並ぶエリアに行くだけで気分が萎える)。たまたま見つけて、声をかけてくれた友人に感謝である。一気に飲んでしまわずに、少しずつ味わっていこうと思う。

新譜に入荷予定あり! その他、補充した新刊や雑誌、新着の古本をオンライン・ストア〈平凡〉にアップしているのでご注目を。

今日明日は15時開店! 気が向いたらお出かけください。

2023/09/13

9/13 店日誌

9月13日、水曜日。友人が揃った流れで、市内のラーメン屋に行ってきた。ながらくご夫婦で営んでいた店で、近ごろ息子さんらしき男性が店に立っている。おそらく若い。身体はゴツめ。嫌じゃない範囲でふてぶてしい。店内はむわっと暑いまま。テレビでは「踊る! さんま御殿」が流れていた。あの番組、10年ぶりくらいで目にしたような気がするが、変わらずガハガハやっていた。食したのはラーメン、ギョーザ、瓶ビール。

新刊入荷に加えて、好評つづく佐伯誠『遠く、近く 掛井五郎のこと』も再入荷(『popeye』最新号の巻末コラムで紹介されていた)。ぱっと売って、終わり! とは片付けられない力のある本だと思う。

今日明日、明後日は15時開店! 些細なことでもお問い合わせはお気軽に。

2023/09/12

『archive:HAM2022』


一本の遊歩道が縦断するつくば市街地の構造に着目し、「観察する」「確認する」「行為する」「鑑賞する」をキーワードに行った幾つかのイベントと企画展、およびその集大成として中心市街地で3日間にわたって開催した5名のアーティストによるパフォーマンスの模様を、解説とともに記録。

『archive:HAM2022』が届きました。
筑波大学の平砂学生宿舎の未使用部分を使ったアート・プロジェクト「平砂アートムーブメント(HAM)」が2021年末から2022年10月までの約1年間、つくば市の中心部を縦断する歩行者専用道(ペデストリアンデッキ)を使って行った試みを記録した資料集。1961年の筑波研究学園都市構想から2023年に至る年表など、読み応えのある記事が並んでいます。

販売価格は2200円(税込)。準備が整い次第、オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

9/12 店日誌

9月12日、火曜日。朝のひととき、空気は爽やか。日中はまだまだ暑い。されど、季節はたしかに移ろっている。陽が落ちると、リンリンと虫の鳴き声が聴こえてくる。突然、夕暮れを見ながらぼーっとしたい衝動にとらわれる。それらが秋のしるしなのか、どうかは判然としないが、鼻水、くしゃみが出るのはブタクサの花粉が原因みたいだ。

先週末に入荷した、HAPPFAT『MELT 4』河合浩『LIVING IN OBLIVION』が好発進。先月から販売している『アルテリ』16号『オフショア』3号小野寺伝助『クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書』にもご注目を。

今日も書籍に入荷あり。お暇があれば、ご来店を。

2023/09/11

9/11 雑記

インスタグラムにも投稿したのだが、昼過ぎに遊びに行った〈古着屋may〉に数見亮平の作品が飾ってあって驚いた。昨日、突然やってきた数見くんは「ポットマンのテープがほしくて〜」なんて嘯いていた。まさか、あの大きな絵を持って、設置するために来ていたとは……。やはり油断できない男である。肝心の作品と場所の相性がまた素晴らしくて、「やられた〜!」としか言えなかった。

今日はなんとなく店に来て営業中。18時頃まで開けてるつもり。

メモ: 朝イチに〈Bespoke〉での散髪、〈Kitchen&Dinner Django〉で〈てるてる坊主〉のカレーで昼食(ピュア・ベジタリアン仕様のカレーの味わいがクセになり、先月から毎回食べている)。

2023/09/10

「既視の空気、未視の景色。」

馬場真海 写真展「既視の空気、未視の景色。」
会期 2023年9月15日(金)~24日(日) 11:00–17:00 入場無料
会場 ヒジノワ cafe&space(栃木県芳賀郡益子町大字益子1665)

9/10 店日誌

9月10日、日曜日。市村友花さんが書き、編む冊子『respelatrol』は39号目。今号は2枚綴り。他にもオマケが付いた号があったから、ゆうに40以上を発刊、発送していることになる。いつも当たり前に受け取っているが、これは凄い。送る人、それぞれにメッセージを添えているだろうし、本文中の誤字はほとんどない。毎号厚みのある内容で、届くたびに15分ほど集中してひと息に読んでしまう。

心配し続けることは相手を縛ることだと思うから、あとは、息子を信じて手放す。気持ちや状況のぜんぶを言葉にして伝えようとしたり、明確な言葉で答えを得たくなる気持ちをぐっと押さえ、向こう岸をながめるような風で息子を見守る。(2023/7/22)

それにしても今号にはグッときた。ぐんぐん成長していく息子、泰然くんを見つめる描写に触れると、この世界もそう悪いものじゃないと思えてくる。今、書き写してみて、なめらかの言葉の運びにうっとりした(無許可の引用、ごめんなさい)。

*

急に現れて、新作冊子を納品してくれた河合浩さん。ほぼ同時に来たお客さんが、その冊子をすぐに買っていく。その場でじかに言葉を交わさずとも、店を介して交流が生まれているような気がして、嬉しくなった。その他、ハップファットさんの新作ミックス『MELT 4』を求めてくる方もいて、手ごたえあり。やはり、本屋は秋が合うのかな。

今日は13時開店。先月から駐車場の場所が変わっているので、ご注意を。

2023/09/09

『アナキズム文献センター通信』66号

『アナキズム文献センター通信』66号が届きました。
静岡県富士宮市にある〈アナキズム文献センター〉発行の通信。最新号の一面に置かれた黒澤和子さんの「保存すること、保存しつづけること」に胸を打たれる。1970年代初頭に名古屋市で見つけられた橘宗一少年の墓碑、その保存のために行われた様々な活動をまとめたもの。これは是非、多くの人に読んでほしい。

連載座談「社会運動アーカイブズの可能性巡って」の最終回も面白かった! 「アーカイブズって組織の色も出るんですが、アーキビストの人柄も出ると思うんですよ。その人の持ってるユーモアとか温かみとか、政治性みたいなのが」(大野光明)なんて発言、他では読めない。

販売価格は100円(税込)。入手ご希望であれば、店頭もしくはメールで気軽にお声がけください。

『LIVING IN OBLIVION』

河合浩『LIVING IN OBLIVION』が届きました。
2019年製作の冊子『LIVING』の続編。約3年のあいだに暮らしの場が変わり、つくる作品の雰囲気も異なっているから面白い。生活と製作の場を切り取った写真だけで構成された45ページ、言葉はなくても読み込める要素がある気がします。

販売価格は2200円(税込)。300部限定、今回入荷分はサイン入り。

『MELT 4』

HAPPFAT『MELT 4』が届きました。
香川県高松市で〈Kokua Coffee Island〉を営みながら、日本各地で精力的に活動をしているDJ、HAPPFATの最新ミックス! 夏がテーマの『MELT』ではあれ、今年はこのタイミングで届いたのが大正解だと思います。ハップファット印メロウ&スムースな選曲に、中南米的リズムが交ざって心地よい。リラックスした週末の午後、こんな音楽が流れてきたら嬉しいよね。

販売価格は1760円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも購入可能。

9/9 店日誌

9月9日、土曜日。台風一過! とは言えない空模様。朝からどんより雲がいて、雨をぱらっと降らせたり。湿度も高くて蒸し暑い。でも、夏は終わった。サッサと気持ちを切り替えて、できるだけ気分よく過ごしたい。ちょうどよく届いた、HAPPFAT『MELT 4』の選曲が抜群に気持ちがいい。週末の午後、オレはこんな音楽を聴きたかったんだ〜!って感じの展開で、ゴキゲンだ。

今日からつくば市小野崎の〈Cox/Shingoster LIVING〉で展示がはじまる北川麦彦くん。めちゃいい感じの雰囲気で、彼のつくる器を見てみたくなった。その他、つくばねファームのコツジくん、シンゴさん&ヨーコさん、京都と東京から来てくれたお二人などで、昨日の閉店間際は賑やかだった。〈古着屋may〉のホソヤさん、いつもありがとう。

今日明日は13時開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を〜!

2023/09/08

9/8 店日誌

9月8日、金曜日。朝から雨、昼も雨、じゃあ夜は……と期待しながら書いている。こんな天気だったら外に出ない方がいい。でも、夕方から晴れてくるなら、出かけてほしい。うちの店に来なくてもいいけど、家のなかにずっといても退屈でしょう。でも、たまにはそれもいいものか。本を読んだりレコード聴いたり、ゆっくり過ごすのも大事です。これは、何の意味もない日誌です。

涼しかった昨日の午後、久しぶりに冷房をつけずに入り口を開け放して営業してみた。その効果なのか、する〜っと音もなく入店する人がチラホラいた。なんとなく入ってくる人がいるのは楽しい。それが一人なら、けっこう嬉しい。二人以上になると、かなり厳しい。やっぱり本屋は少人数で。

今日も一応、通常営業。明日明後日もやってます。

2023/09/07

9/7 店日誌

9月7日、木曜日。空気の質がおおきく変わった。レコードを聴くにも、本を読むにも、ちょうどいい乾き方。陽のさす日中はまだ暑いけど、朝晩はけっこう涼しくなった。先日買ったばかりの『RELAXIN’ With The Miles Davis Quintet』の鳴りは、すこぶる爽快。楽器一つ一つの音を身体で受け止めると、気分がよくなる。こんな時期にこそ読みたい本もある。みじかい秋をぞんぶんに味わいたい。

同世代の建築家Sさんが店に来てすぐ、買い取ったばかりの写真集に反応してくれる。心から感嘆する様子を見ていて、嬉しくなる。いいお客さんがいてよかった。ただ素直に、そう思った。

今日も書籍に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

9/6 店日誌

9月6日、水曜日。朝から雨がパラついて、温度は低め。ただ、湿度が高いので快適とは言いがたい。これからもっと空気が乾いていって、ストレスなく歩ける日が来るのが待ち遠しい。ああ、そろそろ存分に歩きたい! 最低限の目的地を決めて、自由気ままに歩を進める。その先に得や意味はなくていい。とにかく、好きなように時間を使いたい。

曽我部恵一のレコード、2タイトルが届いた昨日。終始店は暇だった。後半にかけてニッタやオガワくん、ウエダさんが集って、にぎやかなまま閉店。本屋として褒められる状況ではなかったかもしれないが、あれはあれで仕方ない。

今日明日、明後日は15時開店。気が向いたらご来店を。

2023/09/05

『瞬間と永遠』(LP)

曽我部恵一『瞬間と永遠』が届きました。
高橋恭司によるポートレートが印象的な、2003年発表のセカンド・ソロ作。疾走感のある表題曲で幕を開けるA面には大名曲「She’s a Rider」など5曲を、メロウ・ソウルチューン「浜辺」に始まり「愛のかけら」「道」が入ったB面には4曲収録(ブルース・ロック「FIRE ENGINE」も!)。個人的には、はじめて出会った曽我部恵一作品。これをレコードで聴けるのが、とても嬉しい。

販売価格は4180円(税込)。ファースト・ソロ『曽我部恵一』と同時再発。

『曽我部恵一』(LP)

曽我部恵一『曽我部恵一』(LP)が届きました。
サニーデイ・サービス解散後の2002年にリリースされた、ファースト・ソロがアナログ盤でリイシュー! これは嬉しい! 「ふたり」ではじまるA面5曲(「テレフォン・ラブ」はこのヴァージョンがいちばん)、B面にはソロ・デビュー曲「ギター」をふくむ6曲収録。曽我部恵一本人監修、最新リマスター済み。

販売価格は4180円(税込)。セカンド・ソロ作『瞬間と永遠』との同時再発。

9/5 店日誌

9月5日、火曜日。「ひとつの歴史が、こうやって今ぼくたちの前にある。ビニール袋からふいにこぼれた汁のように流れ出している。衣服に染ったそれを、ぼくたちは洗うすべも知らない」。これは昨夜、安西水丸『手のひらのトークン』で見つけた一節。ニューヨークの語学学校で遭遇したタイ人女性から「パールハーバー、アンフェア」と詰め寄られた後での場面だ。

終始淡々とした筆致で描かれるから、感情的な動きは少ないように見える。だが主人公の内面には動揺がある(実際にその後、学校に行かなくなる)。

引用箇所に触れて、『オフショア』3号の巻頭言が頭によみがえった。いわく「自らの過去を知ることは、自らの今がどうしてこうなっているのか、要因を探ることでもある。なぜ日本は、このような現在地にいるのか」。自らの過去と向き合うことは、なかなかにしんどい。でも、それをサボっていては、先が見えない。

今日も書籍、音源に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2023/09/04

9/4 雑記

特別な理由もなく千葉に行き、大通り沿いのサイゼリアで昼食後、静かなカフェでコーヒーを飲んできた。往路の車窓風景に情緒なし。道を変えた復路では雨上がりの虹が出た。藤代、龍ヶ崎、牛久を通過してつくばに帰ってきた。この時間でもまだ、サイゼリアで食べたパスタ、ピザの感触が口のなかに残っている。

やっぱり千葉はガソリンが安い。県境をこえると10円くらい値段がちがう。

2023/09/03

北川麦彦 作陶展「阿蘇のふもとから」

地面に近いストリート感のある人間臭さと
ほかほかご飯の匂いが同時に立ち昇ってくるような、
それでいてファッション的な一面も持ち合わせた
新しい感覚のアーティストです。

北川麦彦 作陶展「阿蘇のふもとから」
会期 2023年9月9日(土)~24日(日) 月火休 13:00–18:00
会場 Shingoster LIVING(茨城県つくば市小野崎448−1)

9/3 店日誌

9月3日、日曜日。昨日はけっこう暇だった。開店してすぐ友人のパンクス、ヤジマくんが来てバンドでのインドネシア・ツアーの話などを聞かせてもらう(彼は「TRUE FIGHT」というバンドのヴォーカリスト)。入れ替わるように来た方は、なんと『本屋、ひらく』を読んで、京都から足を運んだと伝えてくれる。あの本に関しては前向きな気持ちが持てないままのだけど、こういうこともあるんだな。

本屋やりたいんですよ〜と言われたら、すぐにやったらいい、条件さえ揃っていれば誰にでもできますと伝える。その気持ちに嘘はないのだが、これ以上、本屋は増えなくていいんじゃないかとも思っている(もちろん減らす必要も、ないのだけれど)。

日が暮れた頃に来た友人に連なるようにマブダチと呼びたい先輩たちもやってきて、にぎやかなまま閉店した。その後はならびの居酒屋〈わかたろう〉で乾杯! 先週から、立て続けにあの店のカウンターで飲んでいる。

今日も書籍、音源に入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2023/09/02

ピープルブックストア日報 2023年7月8日〜7月27日

天久保一丁目の印刷工房〈えんすい舎〉謹製、「ピープルブックストア日報」(7/8〜7/27)が出来ました! 今回も自分はほとんど関わらず、印刷までの全工程をスタッフさんにお任せしたもの。全体のデザイン、レイアウトに加えて味のあるイラストを描いてくれたのは坂尾裕幸くん(今回、問題作と言っていいほどの遊びっぷり! 好きです!)。

新泉のギャラリー〈JULY TREE〉で矢吹純の展示がはじまり、急に暑くなった頃の日記。時制がちょっとおかしくて読みづらい箇所もありますが、お付き合いくだされば嬉しいです。

店頭購入はもちろん、メール通販、オンライン・ストア〈平凡〉ご利用の方にもお付けします! 

9/2 店日誌

9月2日、土曜日。むわっと暑い。なかなか外を歩く気にならない。自転車で家から店まで約10分、到着すると汗だくだ。冷房の初期設定は23度。そこから25度、26度と段々と上げていく。自分ひとりで店にいて、2組くらいの来客であれば十分に涼しい。先月分の電気代も恐れていたほど高くなかった。まあ、どうにかやっていけそうだ。

脈絡なく順序もぐちゃぐちゃ、意味も通らない日記である。本屋のアイツがなんかブツクサ言ってるな〜って感じで読んでくれたら嬉しい。てきとうにね。

今日明日は13時開店。お暇があれば、ご来店を。

2023/09/01

9/1 店日誌

9月1日、金曜日。今朝、7時頃にNICK DRAKE『FIVE LEAVES LEFT』に針を落とすと、空気を自然に振動させた。先週までにくらべると、秋の気配が増している。数十分後に陽がさすと、あっという間に温度が上がって、すぐに夏が戻ってきた。今が季節の変わり目。来週にはもっと空気が乾いているはずだ。朝、晩だけでもいいから、過ごしやすくなるのを願う。

昨日入荷した、小野寺伝助『クソみたいな世界に抗うためのパンク的読書』をはじめ、オンライン・ストア〈平凡〉に動きあり! 書籍や冊子、音源など好きなように組み合わせて楽しんでほしい。

今のところ、9月は変則営業・休業の予定なし。定休日以外は通常通りに営業します。