2024/07/31

7/31 店日誌

7月31日、水曜日。28日付の記事に「やっぱり写真があった方がいい」とコメントをくれた方がいた。こちらの勝手な呼びかけに応えてくれて、まず嬉しい。内容を読んで、やっぱりそうですよねーと思って、考えた。その上でいろいろ試してみたけれど、やはり写真は貼れないまま。なかなかもどかしいのではあるが、ひとつだけ約束する。以前の状態に復旧するまで(もちろん復旧後も)このブログは書き続ける。しばらく間を置いて、覗いてみたら戻ってる! なんてことがあったらいいなあと思っている。

ツイッター(エックスという呼称に馴染めない……)をログアウト、改めてログインすると背景が黒くなって現代っぽい色合いになってしまった。なんとなく余裕のない雰囲気でどうも好きになれない。あれもこれも、どんどん変わっていく。

なんだかんだとやることの多かった7月。あっという間に日が過ぎていったような気がするけれど、それなりに充実していた。遠方にでかける機会はつくれなかったのは仕方ない。今は、つくば市内での天久保地区での活動に注力するとき。

今日明日、明後日は15時開店! 友人の手製冊子など、いろいろなものが届くはず。

2024/07/30

7/30 雑記

先週とおなじ調子で〈シネプレックス つくば〉まで自転車を走らせて、アラン・パーカー監督作品『フェーム』を観る。午前10時の映画祭だし悪くはないだろうと、ほとんど何も知らないまま上映開始。若い男性の独り語りから一転、ガンガン場面が切り替わって、芸術表現の専門学校の入試場面なのだと気がつく。食堂ではじまるジャム・セッションでのブルーノのピアノ! 実にシブかった(アイツの親父もかなりシブい)。

古典的な青春群像劇とも言える内容なのだけど、何人かの俳優の表情が実際にグッとしまっていくのは見所のひとつ。全員集合的な大団円では涙がこぼれる。なぜか、ああしたシーンにグッとくる習性がある(『ビッグ・フィッシュ』、『スクール・オブ・ロック』とか)。冷静に観ればいくらでも突っ込める映画なのだろうが、自分はけっこう楽しめた。

家に帰ってシャワーを浴びて、キンキンに冷えたビールを一杯。今日はこれで十分だ。

2024/07/29

7/29 店日誌

7月29日、月曜日。いやー暑い、暑すぎる! 以上! で終わらせたいけど、そうはいかない。猛烈な真夏日にあっていいことは洗濯物があっという間に乾くこと。汗をかいたあとに飲む麦茶がすげーーー美味いこと。ほかに、何かあるだろうか。干した布団は熱さられて、パキパキだ。何度着替えてシャワーを浴びても、心地よさは持続しない。ああ、この暑さ。どうやっていなせばいいのだろうか。

今日も書籍、音源に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2024/07/28

7/28 店日誌

7月28日、日曜日。オリンピックもフジロックもない場所にいきたいなーと思うのなら、ネットの世界を覗かなければいい。SNSを開いてしまえば、遠い場所での出来事に日常が浸食される。それが嫌なら、本を読めばいい。もしくは、作業に没頭する。棚の本を入れ替えて、面に出しているものを取り替えて、積まれっぱなしの雑誌を表に出してみたり。小さな店内ではあれ、意外にゆたかで、幅の広い世界を含んでいる。

写真が貼れなくなって、時間が過ぎていく。ぱっと見の面白さは減っているのは間違いないが、読んでいる方はどうなのだろう。こっちの方がいい! なんて方はいるのだろうか。もし、いたら教えてほしい。

いま、好きな書き手ばだれか? と問われたら、こう答える。梶谷いこ、スズキナオ、河野友花。小林信彦、坪内祐三、川崎彰彦は殿堂入り(殿山泰司、洲之内徹、種村季弘は……と言いはじめるとキリがない)。

今日明日は13時開店。気が向いたら、遊びにきてください。

2024/07/27

7/27 店日誌

7月27日、土曜日。若い人に嫌がられるような振る舞いはしたくない。そう考えている40代は多いんじゃないだろうか。少なくとも自分はそうで、余計なことを言いたくないから不用意には近づかないのだが、久しぶりにやってしまった。某フェスの中継が流れている場で、演奏中のバンドにまったくカッコ良さを感じない旨をしつこく、繰り返し主張してしまった。さっさとその場から立ち去ればいいものを……。ああ、反省。

こう書いていて、無理する必要なんてないんだけどなーとも思う。そもそも感覚が違うのである。欲張ってカッコつけるから、おかしなことになる。オレも、歳をとったんだな。

それにしても、フェスの配信はやっかいである。開催してることすら知らないまま、終わってくれたらいいのだけれど、そうもいかない。なんだかんだで気にしていることを自覚するのもアホらしい。この時期は、どうにも悩ましい。

今日明日は13時開店! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を!

2024/07/26

7/26 店日誌

7月26日、金曜日。今朝のはやい時間も涼しかった。本を読んでから、草を刈って汗ばんでくると6時前。だんだんと湿度が上がってきて、太陽が出ると温度も高くなる。ラジオの天気予報はいつも同じ。九州から関東に熱中症警戒アラート。室内では我慢せずに冷房をつかって、不要な外出を控えてほしいと注意喚起。山形、秋田あたりの東北地方は豪雨の被害が大きいらしい。つねに、どこかが災害に見舞われている。

9月、10月、11月と身近な場所での催事の準備がはじまっている。この2~3年抑えてきた催事との関わりなのだが、いくつかのきっかけが重なって、主体的に関わるものが増えてきた。告知はまだ先だけれど、まずは上映会。次に小さなライブ、パーティーがある。

いま、読んでいるのは川崎彰彦『ぼくの早稲田時代』、その前はスズキナオ『家から5分の旅館に泊まる』。店が忙しいと、作業に追われて何もできない。では、じっくり本が読めているこの数日は……ご想像にお任せする。

今日も通常営業! 店内空調は、だいたい26度に設定してます。

2024/07/25

7/25 店日誌

7月25日、木曜日。毎日暑いのだけれど、日によっては風があったり、雨が降ったりでまったく同じ条件ではない。いくらかマシだなーと思う日がたまにある。開店前に雨がザーッと降った昨日はちょっとだけ過ごしやすかった。夜には冷たい空気が入ってきて、冷房と扇風機なしで入眠。途中で1回目が覚めたけど、6時前の空気はヒヤッとしていて気持ちがよかった。口をひらけば暑い暑い、暑いとなってしまうから、数十分でも気持ちよく過ごせると得した気になる。

届きたての新刊、スズキナオ『家から5分の旅館に泊まる』GAZETTE4『ひとり』は、どちらも平易な文体で奥深いことを語っている。夏の読書にぴったりだと思うので、ぜひ手にとってみてほしい。店頭はもちろん、平凡からでも購入可能。

今日も書籍、音源に入荷あり! 買取依頼や在庫確認などのお問い合わせは、お気軽に。

2024/07/24

7/24 店日誌

7月24日、水曜日。ブログに写真を載せられなくなって、1週間。見た目はだいぶ地味になったし、商品紹介もできず、YouTubeも貼れずで編集する楽しみが減ってしまった。それでも、見にくる人の数はそんなに変わらない。時期がきて不具合が解消されても、先週からの日誌はこのまま画像なしのままにしておくつもり。続けてればこんなときもあるよね〜っと思えればいい。

映画のことを不用意に書きたくないし、話したくない。人がまだ観ていないものに「よかった」「だめだった」と伝えてしまうのは不作法だと認識している。軽い言葉でも人によっては圧をかけることになってしまう。そうなると、正月に観た映画に関しては……不作法極まりなかった。

オンライン・ストア〈平凡〉で、iGa-C『DANCEHALLDAZE』への反応が急に増えた。現状、店頭・平凡ともに少しだけ在庫あり。品切れても、再入荷もできるはず。引き続き、ご注目を。

今日は新刊にいくつか入荷予定あり。お暇があれば、ご来店を。

2024/07/23

7/23 雑記

予告編でなんとなく気になった映画を、特別な理由を設けずに、時前情報をできるだけ排して観る。休日の火曜日か週末の午前中、劇場と上映時間の都合さえ合えばいいわけだから、楽といえば楽。今日は〈シネプレックス つくば〉でトッド・ヘインズ監督作品『メイ・ディセンバー ゆれる真実』を観てきた。実際の出来事(メイ・ディセンバー事件)を基にしてつくられた映画なのだが、まず音楽の使い方が好きじゃない。敢えて、の選択だとしても途中で笑えてくるほど滑稽だった。

……はて、滑稽。そう書いて、あれは俳優の面の皮を剥ぐための作品だったのかなーと思いつく。骨と肉と臓器からなる人間、美しい容姿を持った女優、彼女・彼らの外見の要素をひん剥いてみると、なにが見つけられるのか。そんな問いをベースにしてつくられた映画なのかもしれない。けっきょく、そこには何もなかったというのが自分の印象。もし、なにかが見つけられたとしたなら、何なのだろうか。

2024/07/22

7/22 店日誌

7月22日、月曜日。午前中、たまった空き缶と段ボールを捨てにスーパーまで歩いていく。いやあ、日差しがきつい。とにかく暑い。ボタボタ汗をたらしながら、歩く。信号待ちで日陰に入って、休む。ゴミを捨てて、昼食とビール(サッポロクラシック!)、ミネラルウォーターを買う。向かいのドラッグストアでジュースを買って一気飲み。フウフウいって、また歩く。大学内の書店で注文していた本を買って店に着く。身体が火照って、汗びっしょり。マジで危険な暑さである。

今日も書籍、音源に入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

2024/07/21

7/21 店日誌

7月21日、日曜日。しずかな午後、ひとりできた若い男性。彼はまず、中古レコードの箱をガサゴソと触りだし、丹念に盤を見ていく。ひとしきり見たのち新譜の棚に移動して、ためつすがめつ手に取って、また戻す。その後は本。気になる本を引き出して、読む。戻したら、また別の本。飽きずにそれを繰り返す。ゆうに1時間は経ったころに会計したのは真空パックされた『DAWN』(中が見られない)とパンクの7インチ。前者は外見が気になったから買うという。後者もまた、知らないバンドだけれど気になったらしい。

へー! キミ、面白いね。いい買い物に立ち会えて、オレは嬉しい。そう言葉にはできなかったが、上気したままステッカーなどのオマケといっしょに袋に入れて、送り出す。開店から数時間、誰もこなかったのだが、そこからだんだんと人がやってきた。昨日の天使は彼だったのかもしれない。

インスタグラムとツイッターにも書いているけど、ここのところ本の買い取りが増えていて、けっこう珍しい本も混ざっている。写真をみてオヤッと思うものがあれば、ぜひ手に取ってみてほしい。

今日は11時から16時までの変則営業。お時間あえば、ご来店を。

2024/07/20

7/20 店日誌

7月20日、土曜日。先週までの涼しさは、天の施しだったのか。動けば暑いが、歩けないこともない。雨が舞って風がちょっと冷たくなるとホッとする。日陰ならば快適とも言える日もあった。それが、今! まったく暑くてしょうがない。15分も歩けば汗でビショビショ、その間も日差しが肌をジリジリと焦げつける。ここまで温度が上がると冷房をつけざるを得ない。これじゃあ、外気が冷えるきっかけなど、あり得るわけがない。

入荷したての『DAWN』の表紙は3種。どれかに人気が集中するのかなーと思っていたけど、買う人によって求めるものが異なるから面白い。店頭ではYOKO SUQUAD Ver.がよく手に取られている。チャーハン/カントリー田村/テンテンコによるコンピレーション『ぽんぽこ山 Sampler 2』への反応も多くて、嬉しい。店頭在庫はあとちょっと。

古本の買取依頼が止まらない。写真や音楽関連、古い雑誌などなど、買い取ったものは玉石混交。なにもかもが想定通りにはすすまず参るが、古本屋ってそんなもの。片岡千歳『古本屋 タンポポのあけくれ』に似たようなことが書いてあった気がする。

今日は通常営業、明日は11時から16時までの変則営業です。

2024/07/19

7/19 店日誌

7月19日、金曜日。ム〜! ブログに写真をあげるのはあきらめる。ブロガーの仕様が変わるか、オレがあらたな端末を手に入れるか、変化がないままならば、このまま文字だけで日誌を書いていく。ま、それならそれでいいじゃんか。店に来てくれれば、何かはあるよ! もしくは〈平凡〉をちょこちょこチェックして! そう言って、つのるモヤモヤをうっちゃる。

夕方前、馴染みのイケダさんが買取の本とビールを持って現れる。査定、支払、購入の流れがスムーズで気持ちがいい。今回もまた、買い取った以上の金額をつかってくれる。別件で頼んでいたデイパックを持ってきてくれて、迷わず購入。欲しかった色、大きさでめちゃくちゃ嬉しい。

トウマとココロの高校生2人組、リョウちゃん、ポットマン、ヤスコさんが居合わせて、イケちゃんともどもワイワイ話す。ああ、昭和は遠くなりにけり。昨日もまたにぎやかに時間が過ぎた。

今日も書籍、音源に入荷あり! お暇ならばご来店を〜!

2024/07/18

7/18 店日誌

7月18日、木曜日。やっぱブログに写真を上げられない! ブロガーの不具合ではなく、自分の使っているアイパッドに原因があるよう気がする。日誌はこのまま書いていくけど、入荷商品の紹介はツイッターとインスタグラムを使っていく。オンライン・ストア〈平凡〉と店の動きは連動しているので、ぜひチェックしてほしい。むーーー、しかし。なんなのだろうか、この不具合。小さなストレスがたまっていく。

昨日は買取依頼が3件。友人のフォトグラファー、三好祐介くんが粒揃いの本を持ってきてくれて(写真関連など)、当店の守り神とも言える装丁家夫妻からも段ボールが送られてきた(CDも入ってる)。夕方すぎには初見の方が本を持ってやってきた。

新刊では『DAWN』N°3、新譜ではEastern.P『Where to go』に注目を。そのほかにも、店には日々何かしらの動きあり。気になるものがあれば、足を運んでほしい。

今日明日は15時開店! 在庫確認や通信販売など、お問い合わせはお気軽に。

2024/07/17

7/17 店日誌

7月17日、水曜日。買取の依頼が増えている。不思議なものでワーッと増えたらパタっと収まる。落ち着いたころにまたワッと山がくるから油断ができない。古本屋としてはありがたいことなので、油断という言葉をつかうのは適切ではないのだが、支払いの準備ができていないときはちょびっと焦る。同時に新刊、新譜などが届くときもあって、そのときは大袈裟でなく息がきれそうになる。

日中に外を歩くと暑い暑い! アスファルトの照り返しがキツい。先週は涼しくて楽だったけど、今週はまた暑さがぶり返すらしい。うーん、オレはあの灼熱にもう一度立ち向かえるのか……自信がない。

誰か! bloggerのサービスに詳しい方がいたら、教えてほしい。数日前から記事に画像(写真)をスムーズに上げられなくなってしまった。一昨日までは何度も試して、時間をかけて、どうにかなってきた。が、今日は何度試しても、ダメ。

今日明日、明後日は15時開店。お暇があれば、お出かけください。

2024/07/16

7/16 雑記

押山清高監督作品『ルックバック』を観るため、〈イーアスつくば〉まで自転車を走らせる。9時半前に到着。巨大ショッピングモールの従業員と思わしき人々が建物に吸い込まれていく。ちょっと間を置いて入館、映画館を目指すと券売機の前に行列ができている。こりゃ場違いかもなあと腰がひけかけるも、ぐっと堪えてチケットを購入。サッサと席を目指す。まず、驚いたのは劇場の大きさ。こんなにデカかったかな。本編前の地元企業のCMが多い、長い、煩わしい。その後の予告編もアニメばかりでイヤになる。

本編に関して、特別言うことはないのだけれど、58分を短いとは感じなかった。むしろ、あの尺にまとめたことに感心した。劇中で、思い出した人が何人か。オレも頑張ろうと思いながら自転車に乗って帰ってきた。

2024/07/15

7/15 店日誌

7月15日、月曜日。調子の上がらないまま開店。しばらくぼーっと座っているだけ数時間、見事に誰もこない。チャーハンさん、ククナッケさんがきて話をはじめたところから、口火をきったように来店がつづく。まずひとり、次にひとりと会計済ませると、また別の人が入ってくる。まるで順番待ち。それでも元気よく対応していると風が通るような気がして、気持ちがいい(こうやってればいいのか……といまさら気がつく)。

一昨日の晩、シリシリ器とモドキプロが店で遭遇。それなりに楽しく過ごしたからか、モドキが早速店に行ってきたと報告してくれる。お目当ての耳も買えて、ごきげんに話すさまを見てよかったなあとしみじみ感じる。連休2日目もいい感じに過ぎていった。

雨が降ったりやんだり。急につよくなることもあるから、自転車に乗るときは気をつかう。大方の人は車移動で大きな影響はないだろうが、お出かけの際はお気をつけて。

今日も通常営業! 明日、火曜は定休日です。

2024/07/14

『PONPOKOYAMA Sampler 2』(CD-R)

ぽんぽこ山『PONPOKOYAMA Sampler 2』が届きました。
幡ヶ谷〈forestlimit〉で月イチ開催されている、“たぬきのお祭り”をイメージした選曲でDJをする「ぽんぽこ山」のサンプラー音源、第二弾! これがめちゃくちゃ面白い! レギュラーメンバーのテンテンコ・カントリー田村・チャーハンの3者が選んだ15曲はフリージャズ、ベトナム伝統音楽、ジャンクなロックやパンク、エレクトロ・ミュージック、ニューウェーブ……と、ジャンルの壁を越えまくり。それでも、不思議な統一感があって、すいすい聴ける。これが、ぽんぽこ山のマジックなのか。

販売価格は700円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

『DEAL』24号

フリーペーパー『DEAL』24号が届きました。
旧名『Lj』時代から野外フェスティバル/アウトドア・カルチャーを主に情報発信、催事紹介などに取り組む紙媒体、最新号の特集は「マツリをつなぐ」。今年、12年ぶりに開催される「いのちの祭」を主題に、日本のヒッピー~カウンター・カルチャーの当事者となった先達へのインタビュー、祭の運営をになう若者世代の姿勢にも触れられる丁寧な構成。巨大産業と化した野外フェスティバルの根源にあったものを知り、見直す機会としてもうってつけ。

今号も、つくば市松代の編集部から直納品! 今日から店頭で配布しています。

7/14 店日誌

7月14日、日曜日。ある人は本を売りにきて、ある人は本、レコード、CDを買っていく。また別の人たちがゆっくり棚を見て、本を買っていく。なぜか、昨日はいつも以上にすこやかにやり取りができた。来店のペースがちょうどよかったからか、流していた音楽で気分がよくなったからか。会計後にお礼を伝えるのが、自然だったし、気持ちよかった。

開店前に聞いていたのど自慢は滋賀県甲賀市が会場、忍者ノリの出場者がチラホラいるなか、焼鳥屋をいとなむ男性がうたった「サボテンの花」がとてもよかった。いい声だったが、残念ながら不合格。オレが審査員なら特別賞はあの人だ。

今日も通常営業! オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

2024/07/13

7/13 店日誌

7月13日、土曜日。ずいぶん前に買い取っていた『フランシス・ベーコン展』の図録の紹介文をしたためて、オンライン・ストア〈平凡〉にアップ。こまごまとした作業を終えて、本を読む。坪内祐三『文藝綺譚』のページをめくっていて「ベーコンの永代橋」という文字列が目に入ってオヤっと思う。読み進めると、たしかにフランシス・ベーコンに関する話で、草森紳一がいかにしてベーコンを見つけて、震撼したのかが綴られていた。これまで特別な興味を持ってこなかった画家の名前を繰り返し目にして、妙な気分になる。昨日の夕方のことである。

今日明日、明後日は13時開店。お時間あれば、お出かけください。

2024/07/12

7/12 店日誌


7月12日、金曜日。朝、「トム・ヴァーレインのソロ・アルバムが配信開始」というニュースを見かけて、すぐに聴いてみる。2006年リリースの『Around』がとてもいい。“The O of Adore”の一音目、ギターの響きに耳を奪われる。すぐに思い出したのが、テレヴィジョンが出演していた2003年の朝霧JAM。バンドがステージに上がりギターが鳴った瞬間「いい音だな……」と感じて眠ってしまったのだが、それがとても気持ちよかった(ズンドコうるさい音で目が覚めたら、ケミカルブラザーズがDJしてた)。

映画『悪は存在しない』を意味や知識で解釈されると、どうも萎える。自分はただ画面を見ているだけで楽しめた。それが特別、と言いたいわけじゃなくて、ぽーんと放っておいてもいいじゃんと思う。無理に言葉にしなくたっていいこともある。

雨が降ってだいぶ涼しい。先週からの暑さに比べると、身体が楽で、本を読むにもちょうどいい。野外イベントでの雨は嫌だけど、暑すぎるのも大変だ。みんな、どんなふうにやり過ごすのだろうか。

明日からの3連休も通常営業。お暇があれば、お出かけを。

2024/07/11

7/11 店日誌

7月11日、木曜日。開幕以来、YouTubeでの3分ダイジェストをみつけて観戦してきたヨーロッパ選手権の決勝はスペイン対イングランドに決まった。応援していたオランダの敗退は残念だったが、ここまできたらイングランドに心をよせる。普段ろくすっぽ海外サッカーなんて観てないくせに、ここぞとばかりに注目するのはダサいと承知しているけど、開き直る。みんな! ユーロ、メチャ面白いよ! コパ・アメリカはもちろん、天皇杯やJリーグには目が届かない。

おととい入荷した、梶谷いこ『細部に宿る』に共感した。ていねいな生活、なんて雑なくくりには収めきれない切実な暮らしの記録。とっ散らかっていても、投げ出さない。梶谷さんの姿勢がカッコいいと思う(詳しくは読書日記で)。同時に届いた『あったらいいなはなくてもへいき』を読むのが楽しみ。

雨がパラついて、ちょっと涼しくなったかな。今日も通常営業です。

2024/07/10

『MELT 5』

HAPPFAT『MELT 5』が届きました。
こちらも夏の定番ミックス! 香川県高松市を拠点にして日本各地で精力的に活動をしているDJ、HAPPFATのサマー・ミックス『MELT』の最新作。これまで以上にメロウ&ソウルフル、エキゾチックな気配が漂っていて、暑さ疲れで気だるい身体をマッサージしてくれます。こんな感じの選曲のビアガーデンがあったらトロントロンに溶けちゃいそうな……高温多湿の気候にぴったりの1枚。ジャケット写真は台湾のChen Yu Lingが撮影したもの。

販売価格は1700円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/10 店日誌

7月10日、水曜日。自転車で走っていて、自分は反乱と紊乱の要素を持つ人が好きなのかもと思った。具体的な候補者をあげての指示表明や、いたずらに秩序を掻き乱したらいいわけでなく(都知事選は無関係ってこと)、もっと生活に近いところの選択で、その気(け)を感じさせてくれる人物に出会うとなにかが反応する。誰もがいい、えらい、おいしいと言うものに追従せず、自分なりに好ましいものを探すとか、徒党を組まずにおかしなことを計画していたり。そんな行動を知れると嬉しくなる。

ここで、誰かを褒めようとも貶そうとも思っていない。どんな人を面白いなーと感じていて、その逆はどうかなーと、ぼんやりと考えてみただけのこと。「はんらん」と「びんらん」の言葉の響きに、少し興奮したのかもしれない。

暑い暑い! と言っていてもどうにもならないのだけど、放っておけば口をつく。路上の照り返しがキツくて歩く気もそがれる。うーん、それでも歩かないとつまらない。うーーーん、それにしても暑すぎるよなあ。

今日も書籍、音源に入荷あり! オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

7/9 雑記

朝、起きてまず庭の草刈り。暑くなる前に30分ほど集中する。ひと息ついて、ラジオ体操で身体を動かしたのちコーヒーを淹れる。ほぼ毎朝のルーティンを済まして、朝食。うたた寝。9時頃に目が覚めて、今朝までにオンライン・ストアで売れたものを発送しにいく。スーパーと100円ショップをまわって、家に戻ると眠くなる。暑さの疲れなのか、なんとなく身体が重い。

11時過ぎに昼食を済ませて、自転車に乗って映画を観に行く。いつもの〈シネプレックス つくば〉、シアター7のB7の席を取る(3作続けて同じ席!)。会計時に新札を出すと「わ!」と驚かれて、ちょっと楽しい気分。観たのは、アレクサンダー・ペイン監督作品『ホールドオーバーズ』。劇中の端々でいいなあ、好きだなあとニンマリしつつ堪能する。今日もまた、帰路の風景に味わいを感じた。

16時に帰宅。シャワーを浴びて、ビールを飲みつつ、この雑記を書いている。いやあ、定休日って本当にいいものですね。

2024/07/08

『あったらいいなはなくてもへいき』

梶谷いこ『あったらいいなはなくてもへいき』が届きました。
幼少期に母が繰り返し口にしたという「あったらいいなはなくてもへいき」を表題にした、物と時間、記憶に関する短文をまとめたエッセイ集。「私は物持ちがいい。しかも、異様にいい」という言葉に偽りなく、8つの物(丸襟の白いブラウス、道後温泉の湯かご、アルミの片手鍋など)について語られる文章の長さがちょうどいい。横長の判型と写真の置き方のバランスも絶妙で、読んでいくのにストレスが少ない。サラリとした語り口だから、過ぎていった時間の重みだけが強調されない。すてきな本だと思います。

販売価格は1760円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

『細部に宿る』

家の台所の、実家から持ってきた傷だらけのステンレスボウルが恋しかった。包丁の刃の痕が刻まれ、縁が黒ずんだまな板が、コンロの火に焼かれて底が煤色になった鍋が恋しかった。日々の生活の、しょうもない、どちらかと言えば煩わしいような、些細なことが恋しかった。(「細部に宿る」)

梶谷いこ『細部に宿る』が届きました。
2022年8月に新型コロナ・ウイルスに感染し自宅療養を経て京都府指定の療養施設で過ごした10日間で得た感慨、自身の気質を客観視して、生活の「細部」について書こうと思いたつ「細部に宿る」。そこから「ナムル」「茶碗蒸し」「餅」「モーニング」などをテーマに文章を書き下ろし、ホームページに書いてきたものに加筆修正を加えた「当用雑記」を付け足した約150ページの文庫本。重たくないけど軽くもない、梶谷さんの言葉選びを存分に味わえる1冊です。

販売価格は1650円(税込)。刊行元は、自前の出版レーベル「ケイアイ文庫」。

『ヒッピーの教科書』

この本は、ヒッピーがはじめた数々の試みが、たんに60年代のわがままな若者たちの新奇な風俗現象などで説明されるものではなく、「人類の彼岸をさがしもとめる試行錯誤であり、サンフランシスコ・ヘイト=アシュベリー街区は若者世代の実験場であった」という大きな視点に立ってみることで、ヒッピーとはなにかをマンガ形式でさぐってみたものです。

スペクテイター編集部(編)『ヒッピーの教科書』が届きました。
2019年に刊行された『Spectator』の同名特集に収録されたマンガ記事「ヒッピーの歴史」(原作:赤田祐一/作画:関根美有)に加えて、用語解説と人物名鑑、ブックガイド、ヒッピーカルチャーを通して描いたサンフランシスコのマップなどで構成された約110ページ。5年前の雑誌本体よりもぐっとガイド本としての強度が増した、上製本。ピースマークってそもそも、何なの? って問いかけは今こそけっこう重要じゃないでしょうか。

販売価格は1980円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/8 店日誌

7月8日、月曜日。午前中に家から店まで歩くと汗ビッショリ。途中の日陰で休みつつ、持参の麦茶を飲みながら、どうにかたどり着く。休憩したのち自転車に乗り替えて、理髪店〈Bespoke〉で散髪。髪の毛がかるくなってサッパリ! 家まで自転車で走りきって、すぐにシャワーを浴びる(湯温? 水温は32度がちょうどいい)。扇風機にあたりながらカップヌードルを啜り、着替えを済ませて、また店に。どうにか定時に開店できた。

今日も書籍、音源に入荷あり! あづ〜いので無理なくお出かけください。

『Ancient Moods Mahollova Mind』(TAPE)

時代のうねりが極まる近年、人々に必要なのは心の探究──
心の安穏を探し求めればやがて「まほろば」にたどり着き 
音の起源、根源を見つめれば太古の記憶や脈動が浮かび上がる 
音はいつ生まれ、どのように人の心に繋がってきたのだろう 
感情の原始へ思い馳せ、その先に見えたまほろばの心がそこにあった。
 

HAPPY『Ancient Moods Mahollova Mind』が届きました。
2012年に京都で結成された5人組のサイケデリック・バンド、HAPPYの最新作。スピリチュアル・ジャズのような導入から“Sundowner”、“9Steps”と繋げる展開で、時間をどろっと溶かされる。ぐるぐると円を描くような演奏に身を任せていると、いま、いつ、どこかと気にしているのがバカらしくなってくる。彼らはなにを希求して、こんな音像を手に入れたのか。魔法はとけないままでいい。

販売価格は2300円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/7 店日誌

7月7日、日曜日。スーパーに空き缶を捨てにいって汗だくになる。大きな交差点の角にあるうなぎ屋は車でいっぱい。みんな、力をつけたいのかなーと考えながら自転車を走らせコンビニへ。今、食べられるのはサクレだけ。シャキシャキと氷を混ぜ込みながらレモンの皮まで一気に食す。ああ、ちょっとだけ身体に力がたまった気がする。扇風機の風で汗が乾いていく。シャワーを浴びたような体感。しっかし、どれだけ暑いんだろうか。

今日明日は13時開店、19時閉店。お暇があれば、ご来店を。

2024/07/06

7/6 店日誌

7月6日、土曜日。朝、ピーター・バラカンのラジオ番組がはじまって、すぐに聴きのがしに切り替える。先週の同時刻に放送された「キング・タビーとダブの世界」をもう一度、聴くために(都合3度目)。オーガスタス・パブロ「キング・タビー・ミーツ・ロッカーズ・アップタウン」の一部が、NAT000の音の響きに近いと感じる。後者にもダブの要素があるとするのは無茶な気がするが、どちらも独創的なのは間違いない。時代、国籍、出自を越えて響き合うものがあるから、音楽を聴くのはやめられない。

キング・タビー「ア・ノイジー・プレイス」の曲名、曲調の由来を知って、笑えてくる。カラッとした逸話であっても、曲自体はかなり奇妙。やはり、ヤビー・ユー「コンカリング・ダブ」がいちばん好き(ハリー・ムーディー「フル・ドース・オブ・ダブ」のベースラインも魅惑的!)。

暑い、暑い! と言い交わすのが挨拶よりも先立っているこの数日。初夏、梅雨、夏の境目はもはや消滅したと考えるのが賢明だろうか。ここまで気候が変わってしまうと、気象庁の予報をあてにするのも無理がでてくる。誰にも正確なことは分からない。天気も政治も、なにもかもぐちゃぐちゃである。

今日明日は13時開店! お暇があれば、お出かけください。

2024/07/05

『VISTA』(CD-R)

NAT000『VISTA』が届きました。
同名義の単独作としては『7 SONGS』以来、4年ぶりの音源は9曲入りのCD-R。再生機からあふれ出す音の粒、一つ一つが繋がって得る体感はとても涼やか。流麗な音楽とはちがうのだけれど、流しっぱなしにしていて負荷の少ないエレクトロ・ミュージック。アンビエントのような要素はあれど、そのくくりには収めきれない独特の温度、質感を感じさせます。冷房で効かせた室内で流すと、すごく気持ちがいい。

販売価格は1200円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/5 店日誌

7月5日、金曜日。めちゃくちゃ暑いのにもかかわらず、冷房をつけずに店にいたらスケボーに乗ってエスプラくんが現れた。手にはビールの6缶パック。長らく手元になかった携帯電話が戻ってきたらしく、いつも以上にごきげんだ。電話のゆくえは自分も気になっていたので、まずは乾杯! ことの顛末を聞かせてもらう。いいこと、わるいことが混ざり合っていて、局面ごとに表情がかわる。そうそう聞ける話ではないから、夢中で耳を傾ける。缶ビールの水滴がものすごい勢いで吹き出して、あっという間にぬるくなった。

昨日もまた、気分のまま2枚のレコードを持ち帰った。1枚はジャケットのイメージ通り。アフリカ、ナイジェリアの音楽なのか、抜けがいい。なにより裏ジャケットの写真がいい。バンドメンバーと思わしき6人の男たちはメッチャ楽しそう。もう1枚はアコーディオン奏者、スティーブ・ジョーダン。想像以上のノリの良さ。

夏葉社の新刊、庄野千寿子『誕生日のアップルパイ』の動きがいい。週末に向けてちょこっと補充したので、直に手にしてほしい。同社の既刊、自主制作の小冊子なども補充済み。

今日も通常営業。オンライン・ストア〈平凡〉にもご注目を。

『アナキズム文献センター通信』69号


『アナキズム文献センター通信』69号が届きました。
静岡県富士宮市にある〈アナキズム文献センター〉発行の通信。最新号の一面は、「だめ連とその仲間たちが選んだ所蔵資料(新刊の刊行記念静岡ツアーでセンター書庫に来訪)」。3面にわたって同センター所蔵のアナキズム関連資料をいろいろ紹介してくれていて、ついつい目移り。図版と解説を追いかけるのが楽しい好記事。その他、連載「古本屋オヤジの旧書紹介」では『思想の科学』1971年11月号(特集・アナキズムの可能性)を紹介しています。

さらに、ボブ・ブラック/高橋幸彦(訳)『労働廃絶論』も到着。文献センターが手定期で刊行している「CIRA–JAPAN PAPER」の6号目となるフリーペーパー。24ページの小冊子ではあるけれど、ガッシリした手応えあり。

入手ご希望であれば、店頭もしくはメールで気軽にお声がけください。

2024/07/04

『神様のいる街』

本に戦争が染みついていた。そこに時間が流れていた。本の中の時間が右手と左手からステレオで伝わってくる。ざらざらした紙に触れることは、そのまま時間に触れることで、古本を買うということ──手に入れるというのは、こういうことなのだと、ようやく理解しつつあった。

吉田篤弘『神様のいる街』が届きました。
初入荷は2018年4月、そこからちょこちょこと仕入れては売ってきたけれど、いま改めて紹介したい。手のひらに収めやすいちょうどいい判型で、125ページほどの小さな本。神戸と神保町、「神」の一字をふくむ街で過ごした日々をつづった自伝的エッセイ集。清冽な文体で、するする読めてしまう。

販売価格は1760円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

『誕生日のアップルパイ』

庄野家のひとたちは、うれしいことがあったらその日の内に手紙を書きます。それが親が子どもたちに教えたことで、夫婦もまた、子どもたちに「ありがとう」の気持ちを伝えるためにたくさんの手紙を書きました。

庄野千寿子『誕生日のアップルパイ』が届きました。
「メアリー・ポピンズ・夏子様 たのしかったねぇ。ほんとにたのしかった。若葉の風と陽の光と、ほっかほかのおもてなしに包まれた三時間足らずの、あのすばらしい時間は、今こうして思い出しても、にこにこして来ます」(「昭和61年6月15日」)なんて感じで、パッとめくったページごとに心を軽くしてくれるような言葉がみつかる。庄野潤三夫人、千鶴子さんが長女の夏子さんに送った手紙から編まれた、あたたかな本。昭和48年から平成21年までの130通、じっくり読んでほしいです。

販売価格は2420円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売します。

7/4 店日誌

7月4日、木曜日。もう何年も放置しっぱなしのレコード群に手を入れて、すぐに出てきたのがフレディ・マクレガー『ビック・シップ』。とりあえず持って帰って聴いてみようと、裏ジャケットをみると、サイエンティストとルーツ・ラディクスの記名を確認。これは、いいレコードじゃないか……とピンときた予感が的中、針を落とすと穏やかなルーツ・レゲエが流れ出す。展開は多くないのだが、リディムがどっしりしていて安心感がある。フレディの声ものびやかで心地いい。

レコードが入っている紙袋は劣化なのか虫食いか、丸い外周にそって消滅していた。盤面にはそのカスらしきものが付着していたのだが、フッと一息するとだいたい吹き飛んだ。1982年、ロンドンのレーベル「グリーン・スリーブス」で制作されたもの。自分と同学年である。

レゲエをはじめ、ジャマイカの音楽は鳴らす音量、機材によって聴こえ方がまったく変わるから面白い。同じ盤で、ぶっとくてカッコいい(これこそロッカーズ!)と思うときがあれば、ユルくて気持ちいいなあと感じることもある。スカ、ロック・ステディ、ルーツ・レゲエ、アーリー・ダンスホールまでは、だいたい好きだ。

今日も書籍、音源に入荷あり。お暇があれば、ご来店を。

2024/07/03

7/3 店日誌

7月3日、水曜日。朝イチで映画を観て、帰ってきて11時前。麦茶をぐびぐび飲んで、汗をかいて疲れた身体を横になって休める。遠くからセミの鳴き声が聞こえたような。すごく懐かしい。何十年も前の夏休みにも、こんな瞬間があった気がする。あの頃は今ほどは暑くはならず、夕方になれば湿度が下がって気持ちよかった。夏祭りのはじまる前の雰囲気、盆踊りの音が響いてきて、ワクワクしてくる感じ。2000年代初頭のフジロックの前夜祭にも、似た空気が漂っていたと思う。

84歳の知人から電話がかかってきていることに気づいて、すぐに折り返す。蔵書などを整理するにあたっての相談が主だったのだが、とりあえずはお元気そうで安心した。街の賢者(主に吾妻~天久保地区)と言える存在が東京に移って久しい。機会をつくって会いにいかねば。

オンライン・ストア〈平凡〉に並べる古本の量が多くなった。狙いは定めずに、ときどきの気分を優先して写真を撮って、解説をつける。店にはあの10倍以上の量がある。ぜひ、探しにきてほしい。

今日も書籍、音源に入荷あり。本の買取、査定の依頼は常時受付中。

2024/07/02

7/2 雑記

7時半ちょっと過ぎに家を出て、〈シネプレックス つくば〉まで自転車を走らせる。この時間だとまず自転車に乗る大学生に遭遇する。彼らとは逆向きに走って、中央図書館に近づくと徒歩通学の小学生とその保護者、自転車通学の中高生が増えてくる。駅周辺には徒歩通勤の会社員らしき人も目立つ。意識的に速度を落として道のはじっこを通り抜ける。

二宮公園、洞峰公園、赤塚公園あたりまでくると散歩をする人、走る人もまざってくる(先月みかけたスカ・フレイムスのTシャツを着た人がいた気がするが、間違いかも)。ジワリと汗をかきつつペダルを漕いで、目的地に着いたのは8時5分頃。

8時15分上映の濱口竜介監督作品『悪は存在しない』を観ていたのは、自分をふくめて3人。いつも通り、前よりのど真ん中に席を取ったのが大正解。景色の移り変わりがぐーんと迫ってくる。劇中に流れる時間と音楽が上手くはまるシーンが多くて、スクリーンを観ているだけで楽しい。カメラの横移動ではちょっと酔いそうにもなる。映像作品として、よくできてるなーと感心した。

キャラクターの話法、ストーリーの転じ方にも違和感は少ない。車のシーンが多いのは濱口作品ならでは。ちょっとしたところで笑わせてくれるのも、いい。賛否が分かれている終わり方にも大きな抵抗はなく、全体で受け止められた。

公園のなかを通り抜ける帰路、自転車の速度で流れていく風景が映画のつづきのようで不思議な気分。つながるように点在している公園、休み時間の小学校の校庭なんかを眺めつつ、ゆっくり走った。

ピープルブックストア日報 2023年11月23日〜12月14日

天久保一丁目の印刷工房〈えんすい舎〉謹製、「ピープルブックストア日報」(11/23〜12/14)が出来ました! これが通算10号目! ブログに書いている日誌を基にして再構成したもので、イラストとレイアウトは坂尾裕幸くん。自分のテキストばかり窮屈だなーってところに置かれる坂尾くんのイラストがいい具合で全体の力を抜いてくれる。仕上げを手伝ってくれたコバちゃんのおかげで、分量のわりにすっきりしていて読みやすい。1年間で、だいぶ完成度が上がったと思います。

店頭購入はもちろん、メール通販、オンライン・ストア〈平凡〉ご利用の方にもお付けします! 

7/1 店日誌

7月1日、月曜日。朝、映画でも観に行こうかと思うと、雨。まーいいや、本でも読むかと切り替えるとちょっとだけ晴れてくる。店にきて、缶ゴミなどを出しつつ覗こうとしたところは臨時休業。家にもどって日課の草刈り(正確に書けば、草切り)をはじめるとジワーッと暑くて汗が吹き出す。シャワーを浴びてから昼食を済ませて、さあ行くか! ってときにまた降ってくる。梅雨空に振り回された午前中。めちゃくちゃ蒸し暑いけど、午後はいったいどうなるだろうか。

ポツポツ、シトシト、ジメジメ。たまにザーッとくる。そうそう、梅雨ってこんなだったよなーと思い出させるような空模様。出かける気分も減退しがち。それでもまあ、暇があって気が向いたら遊びにきてほしい。

今日も書籍に入荷あり! 些細なことでもお問い合わせはお気軽に。