2022/07/31

『オフショア』第一号

即時性とインパクトの大きさが重要視されるウェブから離れ、アジアについてじっくり読む状況をつくるため、本として発行します。画面スクロールで読み飛ばすことのできない本という形態で、五十年後百年後にも読まれることを期待します。(「創刊にあたって」)

アジアを読む文芸誌『オフショア』第一号が届きました。
収められているのは、書き手それぞれの文体、視点で書かれたアジア。福清(中国)、西成、台湾、バリ~八重山~奄美にまつわる論考。日本語学校を題材にした詩。在日台湾人女性への聞き書き。dj sniffへのインタビューなど。

どれもが独特の語り口、声を持っているからか、情報を摂取するようには読め進められない。意識して時間を作って記事一つずつに向き合い、文字を追ってみてほしい。「読み、考え、書き、さらに読み、再び考えさらに書く……。気の遠くなる時間を費やすことで理解は深まるのだと思います」。

販売価格は1760円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも購入できます。

『轟音紙版』第1号−完売しました!−

東京から中途半端に離れたこの街で、新しいカルチャーは生まれないのか。新しいもの・ことは意外と側にあるのではないか。アンテナの向きを変えた私が見つけた、クリエイターたちとともに発信するカルチャーマガジン「GO ON」。

『轟音紙版』第1号が届きました。
栃木県足利市を拠点に取材、記事制作をしているウェブ・マガジン「轟音」の紙版、創刊号。上に引いた宣言そのまま、真摯な姿勢で編まれた小冊子。不自然な洒落っ気なし、知名度のある書き手も皆無、近くにいた友人達に声をかけて制作されたインディーズ感あふれる誌面です。

販売価格は800円(税込)。ウェブ版は毎月更新とのこと。

7/31 店日誌

7月31日、日曜日。いやー暑い! 自転車に乗って郵便局、近所のスーパーとまわったら軽くバテた。スポーツドリンクをぐびぐび飲んで、とろろ蕎麦を啜る。フジロックの配信は奇妙礼太郎。カバー以外は知らない曲ばかりなのだけど、すんなり聴ける。鍵盤奏者のプレイが良い。なんとなく覗くつもりで最後まで見てしまった。

日々、書籍や音源に入荷あり。間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。通信販売、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

とにかく暑いので、日が暮れてから動いた方がいいのかな。無理なくご来店ください。

2022/07/30

JUN YABUKI × PEOPLE BOOKSTORE トートバッグ(小)


JUN YABUKI × PEOPLE BOOKSTORE トートバッグ(小)が届きました。
今月10日(日)まで〈代官山蔦屋書店〉で開催していた、JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」にあわせて作ったトートバッグ。定番の鴨トートより二回りほど小さいサイズ、ブラックのみ。書店や図書館に行くとき、近場でのお買い物に使いやすい大きさかなと思います。

7/30 店日誌

7月30日、土曜日。ああ、残念。サッポロ・クラシックはもうどこにも売っていない。先週買えた薬局はもちろん、頼りの酒屋でも見つからなかった。あのスッキリした飲み口、喉を滑らかに通っていくビールはしばらくお預け。また、どこかで出会えるのを期待していよう。

今日、明日は13時開店。通信販売、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2022/07/29

7/29 店日誌

7月29日、金曜日。あまりの暑さか感染拡大か、あちこちで開催されているフェスゆえか……いつも以上に来客が少ないなかにあって、間借り中の〈平凡〉でのお買い物やメール受付での通信販売に助けられている。よく知っている人はもちろん、遠方にお住まいの未知の方、お名前だけが馴染みの方など、みなさん一人一人にお礼を言いたい。

店にいて手応えのない時期はけっこう辛かった。現状の工夫不足は承知の上、店舗営業をながく続けられるよう日々、コツコツ手を入れていこうと思っている。

今日は15時開店、明日明後日は13時開店! お暇があればご来店あれ。

平凡キーホルダー

「平凡キーホルダー」が届きました。
当店が間借りしているオンライン・ストア〈平凡〉の目玉商品(おまけ¥0)、店主手製のキーホルダー。当然ながらすべて一点もの。フォント、サイズもまちまちなので一つ一つ手にして、お気に入りを見つけてほしいです。

販売価格は150円(税込)。「平凡」って字の形が面白いなあと、気がつきました。

2022/07/28

『季刊 黒猫』夏号(2022)

『季刊 黒猫』夏号(2022)が届きました。
長野県伊那市の〈黒猫〉が発行する機関(季刊)誌。黒猫(=円盤)と縁のある方々によるテキストや絵、写真だったりがそれぞれの形のまま雑多に共存しています。今号あらたに参加したのはジョニー大蔵大臣(水中、それは苦しい)、大谷由美子(Americo、TM超越瞑想)、入船亭扇里(落語家)、しゃんぺ〜(インジャパン)。

販売価格は1100円(税込)。前号(2022・春号)も1部だけ在庫しています。

7/28 店日誌

7月28日、木曜日。暑さには慣れずとも、対処法は工夫したい。しっかり汗をかいたら、着替える。少なくとも2回。多いときは3回。その間に着ていたものを乾かしておく。雨だったり高湿度でなければこの循環で荷物は少なくて済む。キンキンに冷房の効いた空間にいるよりも、多少暑いくらいの場にいる時間を増やしたいなーと思っている(とは言え、店はできるだけ快適に。冷房の設定は大体27℃)。

間借り中の〈平凡〉でもLPレコードの販売開始。まずは、ムスタファ・スカンドラニ『イスティクバルと即興』。少しずつ足していくので、気が向いたときに覗いてみてほしい。送料は600円。

通信販売、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。

2022/07/27

『…AND LONG LIFE』

COTTON DOPE『…AND LONG LIFE』が届きました。
数年前の夏、J.COLUMBUSの名前で披露してくれたライブが忘れ難い、COTTON DOPE(いくつかあるお名前の一つ)の最新MIX。シリアスな雰囲気の導入から、少しずつくだけてステップが踏めるようになる。されど、黒い。太い。切実な何かを漂わせる。真ん中に置かれたロック・ステディ、“Say That You Love Me”以降の流れはメロウでソフトリー。夏っぽさを感じます。

販売価格は1650円(税込)。小岩のライブハウス〈BUSH BASH〉からのリリース。

7/27 店日誌

無限に広がり続けるウェブ世界から離れ、じっくり腰据えて読む。「オフショア」は 瞬発力がなくてバズらないけれども、五十年後百年後まで読まれることを目指します。(『オフショア』創刊号・発売のお知らせ)

7月27日、水曜日。まもなく創刊される文芸誌『オフショア』の刊行案内にある一節に触れて、姿勢を正した。自分も似た気持ちを持って店を営んでいるつもりではあるけれど、日々の売り上げ、反応に触れて一喜一憂しているのが現状だ。

すぐに売れてしまうものもある。長らく反応が少なく、滞留していたものがきっかけ一つで問い合わせ殺到、あっという間に売り切れたこともある(それこぞバズり現象)。物売り商売ってのは、けっきょく世間の気分次第……と結論づけてしまうと途端に淋しくなってしまう。

そんな中、創刊される雑誌の姿勢に勇気づけられ、励まされた。8月1日(月)刊行される『オフショア』創刊号は当店でも販売予定。好評の『OMK』#001と共にお薦めするつもり。

今日明日、明後日は15時開店! 間借り中の〈平凡〉にも動きあり。

2022/07/26

連休

 7月25日(月)、26日(火)は連休です。

7/26 雑記

冷房故障中と案内のあったカレー屋、空調なしでうちわを仰ぎながら飲み食いした居酒屋、どちらも居心地がよかった。特に後者は時間の流れ方が独特だった。あれでテレビがついていなかったら、完全な異空間になるだろう。

色々な店の在り方、各々のバランスの取り方について考えている。

2022/07/25

7/25 雑記

昨日、日曜日は静かな一日。店にある本で何か読もうと選んで手に取った、小林信彦『おかしな男 渥美清』(ちくま文庫)に引き込まれる。同著者の『袋小路の休日』、『夢の砦』、『1960年代日記』、『日本橋バビロン』と読み繋いできて良かった(当てずっぽうな順番だけれど)。著者の描く60年代の東京にすぐに入っていける。

小林信彦の独白のような文体を楽しみつつ、他者のさりげない仕草から得た印象を言語化する技術に感服する。決して声高にならない語り手としての姿勢に共感している。

その間、店に来た人は数組。ほとんどの顔を思い出せる。ただ、比較的若めのお客さんたちがじっくり棚を見て、本を選んでいった。それだけで、良しとする。

2022/07/24

『世界のはじまり』(四刷)



水がほとばしり出て、大気が渦巻き、大地が生まれ、時が刻まれる。
季節がめぐり、命が生まれ、芸術が誕生する。そして死が…。
しかし、終わりの後には新たな始まりがやって来る。

バッジュ・シャーム/ギーター・ヴォルフ『世界のはじまり』が届きました。
2015年の初版から版を重ねて四刷目。表紙画はこれまでと同じ「魚は いまだ生まれていない」ですが、新たな色合いに(深い水の底で光る青……神秘的)。作画を担当したバッジュ・シャームは『夜の木』でも知られるインド・ゴンド民族のアーティスト。本作では、族内で脈々と語り継がれてきた創世神話をモチーフに創作しています。

販売価格は3960円(税込)。日本語版は〈タムラ堂〉からの刊行。2000部限定。

『DEAL』18号

フリーペーパー『DEAL』18号が届きました。
野外フェスティバル/アウトドア・カルチャーを主に情報発信、催事紹介などに取り組む紙媒体(旧名『LJ』の方が馴染みがあるかも)、最新号の特集は「エネルギーのことを考えよう」。〈市民エネルギーちば〉や〈自エネ組〉、「橋の下世界音楽祭」の電力を担うパーソナルエナジー代表・粟田隆央氏へのインタビューなどを収録。

今号もつくば市松代の編集部から直納品! 今日から店頭で配布しています。

7/24 店日誌

7月24日、日曜日。新刊、古本、手製のZINEなどなんらかの本、音源を買っていく人がいる。素直に「ありがとうございます」と声が出る。店にしたら当たり前のやり取りなのだけれど、昨日は買い物ひとつひとつにありがたみを感じた。先週末からはじまった、混乱状態を抜け出るきっかけをもらえたような気がする。

開店前に思い立って、近所の憩いの場〈古着屋may〉にガリガリ君を持っていく。店主の細矢さんとアイスをかじりながら、話をする。それだけで気持ちが楽になる。細矢さんはお地蔵さんみたいな存在かも。笑わせてもらった。

今日は13時から19時まで開けています。明日、明後日は連休です。

2022/07/23

『ART FOR ALL 19』-配布終了!-

岡本仁・編集『ART FOR ALL 19』が届きました。
不定期刊行のフリーペーパー、最新号となる19号は昨年7月から8月いっぱい開催された展示「岡本仁が考える 楽しい編集ってなんだ?」内でのキャプションの一部と壁面展示(「頭の中のつながり」)の記録で構成されたタブロイド新聞。

今日から店頭で配布中。ご希望であればお気軽にお声がけください。

『定本 本屋図鑑』

本屋図鑑編集部・編/得地直美・絵『定本 本屋図鑑』が届きました。
表紙に描かれているのは、リニューアル前の〈紀伊国屋書店新宿本店〉。得地直美さんの絵のタッチ、本の柔らかな佇まいに惹かれて手を取る人が多いような気がします。『本屋図鑑』(2013年)と『本屋会議』(2014年)に収録された文章を加筆修正した上で、一冊の本として再構成したもの。索引込みで約400ページ。
日本における書店の変遷など、硬めの考察、記事もしっかり収録しています。

販売価格は2200円(税込)。出版元・夏葉社が刊行した書籍、他にもいくつか在庫しています。

『黒人ばかりのアポロ劇場』

どんな人でもアポロとかかわりを持ったことのある人は、ちょっと風変わりなところもあるが、最高にイカした思い出をそれぞれの胸の中にしまっているはずだと思うのである。–フリップ・ウィルソン(「やっぱりアポロはイカしてる」)

ジャック・シフマン/武市好古・訳『黒人ばかりのアポロ劇場』が届きました。
この本、最高! 荷を解いて、手にしたときの第一声。まず、表紙がいい。パラパラとめくって目に入る、目次のフォント、サイズがいい。章(幕)ごとに挟まれている写真も、カッコいい。第五幕「なんでも一度はやってみる」の扉頁がかもす雰囲気、なかなかだゾ。

1973年(昭和48年)にスイング・ジャーナル社から刊行されたものを底本にして、写真と図版を変更した上で訳も一部改訂。吾妻光良の解説を加えた新装版。

販売価格は2198円(税込)。土曜社らしい、リイシュー本です。

7/23 店日誌

7月23日、土曜日。暑い。日差しが強い。歩くのも一苦労。ではあるが、いい加減に元気を出したい。気分のよい音楽を選んで、聴いていく。個性豊かな面々が揃うジャマイカ音楽界のなかでも特に好きな、アーネスト・ラングリン。この人が鳴らすギターの音は身体の奥の方に作用する。YouTubeにある「Sufin’」のいくつかの演奏は、飽きずに何度も聴いている。

先週あたりに手元にやってきた、ソウル・フラワー・モノノケ・サミット『レヴェラーズ・チンドン』(1997)もまた素晴らしい。力強い「解放盆唄集」。6曲目の「安里屋ユンタ」が流れると心身の縮こまった部分がぐーんと伸ばされるようで、気持ちがいい。

今日、明日は13時開店! 通販などのお問い合わせは、お気軽に!

2022/07/22

『Space Apartment House』

Ishida Kanako『Space Aprtment House』が届きました。
昨年刊行された離婚アンソロジー『心がなければ幸いだ』(当店完売!)を手がけた編集グループ「SAME OLD SERENADE」の新作は、イラストレーター・石田加奈子の原案を小説化したもの。石田さんが繰り返し夢で見てきた話、風景をテキストとヴィジュアルで再現した本。確かな意味を掴もうとせず、話の中に入ってしまうと、楽しめるような気がします。

販売価格は1980円(税込)。文庫本サイズに収まった、おとぎ話。はたまたSF。

7/22 店日誌

7月22日、金曜日。ようやく、気持ちが楽になってきた。少なくとも、店にいて、座っているだけで気が塞ぐ状態ではなくなった。どんな人にもいい顔ができるわけがない。ってことを改めて認識して、まあ、淡々とやっていこうと思い至った。過度な期待はせず、されず、バランスを取って綱渡りしていけたらいい。

店の状態、売上に意識を向けすぎると、いいことはない。そうならずに、ここまでやってこれたのが幸運だったのか。自分が呑気過ぎたのか。好き放題、感覚的な選択だけでやってこれてしまったわけだし。……さて。これから、どうしていこうか。

今日は15時開店。明日、明後日は13時開店。週明けの月曜火曜は連休です。

2022/07/21

『New Games/Rhythm&Sound』(LP)

西川文章の録音&ミキシング、Rashad Beckerのマスタリング&カッティング、五木田智央の装丁という布陣でおくるミラクル物体。

goat『New Games/Rhythm&Sound』(LP)が届きました。
以下、リリース元のレーベル〈EM records〉による解説文をそのまま転載します。「日野浩志郎(YPY)が率いるインストゥルメンタル・グループ、ゴート(goat)初のヴァイナルLPアルバムは、1st『New Games』と2nd『Rhythm & Sound』のベスト・パフォーマンスを再編成したLP版独自の選曲。ベルリンのDubplates & Mastering(Rashad Beckerがゴートのファン)でマスタリングして研ぎ澄まされたサウンドは再生音量が大きければ大きいほど本領を発揮する」。

販売価格は2200円(税込)。“ミラクル物体”って言葉のチョイス、好きだなァ。

7/21 店日誌


7月21日、木曜日。店にいて、どうもしっくりこない日が続く。そもそもの来客数が少ない上に、お客さんとかみ合わない。店に関心のない友人をゾロゾロと連れ立ってくる人に苛立ち(狭い店なんすよ……)、入店早々に「なにか一冊おすすめしてください」と言われ、即刻断る(初対面で無理でしょ……)。

誰が悪いわけでない。強いて言うなら、自分と現在の店の状況に原因があるのだし、ここで愚痴ったところで解決するものでもない。それを承知の上で、書いておく。

投票に行こう! と訴える前に、自分で考えよう! と呼びかけるべきじゃないのか、この現状。小さなことでいいじゃないか。まずは自分なりに選んでみる。興味があるなら一人でも動く。そういうことから始めてほしい。

今日、明日は15時開店。通販などのお問い合わせはお気軽に。

2022/07/20

7/20 店日誌

7月20日、水曜日。三連休明けの営業日だった昨日、やはり店は静かだった。やはり、なんて書くと暇なのは予想通りでこんな状況はわかっていた、という風に受けとめられるかもしれないけれど、そんなことはない。いまだに開店前はどきどきだ。お客さんは来るのだろうか。うちの店は忘れられていないだろうか。心配し始めれば、キリがない。

ただ、心配や不安を表明するのは得意でない。できるだけいつも通り、無闇なやる気は出さずにシャッターを開ける。定位置に座って本を読んだり、インターネットをのぞいたりして過ごしている。何事もないような顔をして。

人がいない朝。なんとなくいつもより早く店に来たとき、急に店内の荒れが気になる。本をあちこち入れ替えたり、埋もれていたものを掘り出したりして、整える。少しずつ、店の表情が変わっていく。たぶん、そんな日々を重ねていって、個性めいたものが生まれていくのだろう。

今日は猛暑日とのこと。無理せず、ゆっくり過ごしたい。

2022/07/19

『夏なんです/砂の女』(7inch)

井の頭レンジャーズ『夏なんです/砂の女』(7inch)が届きました。
自由自在なレゲエ・カバーで知られる、井の頭レンジャーズの初期の名演(レンジャーズ・クラシックス)が嬉しい再発! イントロからぐいっ引きこむ「夏なんです」は、平成~令和の酷暑をあらわすようなルード&タフな演奏。「砂の女」の軽やかな響きもクセになる。正統派ハモンド・レゲエ・チューンのダブルサイダー。

販売価格は1870円(税込)。ジャケット含め、文句なし。DLコード付き。

『Smells Like Teen Spirit/Summer Madness』(7inch)

井の頭レンジャーズ『Smells Like Teen Spirit/Summer Madness』(7inch)が届きました。
欧州でヒットしたシングルの再発盤。大ネタのスキンヘッド・レゲエ・カバーをA面に、クール&ザ・ギャングをロック・ステディ化したものをB面に収めた7インチ・シングル。ストレンジな雰囲気をたたえる2曲、ポップなようでアクの強いアレンジにニヤリとしたら、軽業師的なレンジャーズの虜ということ。

販売価格は1870円(税込)。過去作含め、数枚の7インチを在庫しています。

にゃんとこ ステッカー&ポストカード

にゃんとこ『ステッカー&ポストカード』が届きました。
絵 ・踊りコ・祝福芸 秋田万歳の万歳師であり、「のらぼん」主催など、多岐にわたる活動で知られる民謡・民俗・芸能をポップに表現するユニット「にゃんとこ」のオリジナル・ステッカーとポストカード。

ステッカーは全6種。まねきねこ、西馬音内盆踊り、郡上踊り、おわら風の盆、中西レモン、マヌルネコ、ツバメ、お寿司がモチーフ。ポストカードは5種類。

販売価格はそれぞれ110円・165円(税込)。

7/19 店日誌

7月19日、火曜日。朝、目が覚めると身体が重い。暑い日が続いているからか。湿度の高さが影響しているのか。寝付きもよくない。調子わるいなーと感じても、どうにか起きてラジオ体操を終える頃には身体も軽くなってくる。絶好調とは言えなくても、食べて歩けて、最低限でも仕事もできる。まあ、こんな感じの日が続くのもしかたない。今、この時期は少し凹み気味なタイミングってことで。

入荷以来、好評の植村正美『これが私の、』は今週中に再入荷予定。他にも小さな新刊、音源など面白いものが届くはず。間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉にも上げていくので、ご注目あれ。

今日は通常営業。来週の月曜火曜、25日26日は連休です。

2022/07/18

『Starlight Serenade/Summer Saudade』(7inch)

LITTLE TEMPO『Starlight Serenade/Summer Saudade』(7inch)が届きました。
酷暑かと思ったら梅雨に戻ったり、心身ともに疲れのたまる時期を癒やしてくれたのは、『LOVE MAX』。メロウでポップなメロディで身体をやさしく撫でてくれるから、つい何度も聴いてしまう。そのアルバムからのシングルカット、7インチ。

大きな星空を思わせる「Starlight Serenade」をA面、ブラジル音楽っぽい切なげなイントロから、弾けるようなポップなメロディに展開する「Summer Saudade」をB面に刻んだもの。ともに「Tico&Ryuhei」(名コンビ!)による作曲。

販売価格は1760円(税込)。『LOVE MAX』(CD)は近日中に再入荷予定。

7/18 店日誌

7月18日、月曜日。連休ムードに疲れてしまった。久しぶりの三連休、フェスついでに立ち寄る人、遠方から訪ねてくれる人、なじみの面々……と、昨日は多くの方がご来店。店をぐるっと見てまわって帰る人がいればガサガサ、ゴソゴソ奥の方まで探っていく人もいる(埃だらけだし、大したものはないんだヨ…)。場所や物に対する気持ちの方向がそれぞれ過ぎて、ただ座っているだけで体力が奪われた。

引き続き好評の『OMK(ワンメコン)』#001LITTLE TEMPO『LOVE MAX』(CD)HAPPFAT『MELT3』(CD)『passin’ me bye』(CD-R)が近日中に再入荷予定。本格的に温度が高くなる時期、これらがあればちょっと楽しく過ごせるはず。

今日は13時から18時まで開けています。お暇があれば、お運びあれ。

2022/07/17

7/17 店日誌

7月17日、日曜日。早めに店に来て、荷物を置いてから散歩がてら買い物に行く。昼食とスポーツドリンク、炭酸水。サッポロビール園・サマーピルスの6缶パック。大きめのトートに入れて歩き出す。スーパーで買った炒飯×麻婆豆腐が途中で漏れ出し、泡食って路上で荷物を入れ替える。おもわず「あーっ!」と声を出してしまった。

買ったものを袋にしまう順番がおかしかった。惣菜はちいさなビニール袋に入れておくべきだった。こんなこと、当たり前に気をつけることだろう。やっちまったなあ。歩きながら、小さく強く反省した。

今日、明日は13時開店。間借り中の〈平凡〉にも動きあり。

2022/07/16

7/16 店日誌

7月16日、土曜日。今にも降ってきそうな曇天。湿度は高め。洗濯物が乾かない。先月末の酷暑の日々でよかったことは、何でもかんでもあっという間に乾いたこと。Tシャツや手ぬぐいはもちろん、ちょっと厚手の短パンやズボンもすぐにカラッとなっていた。ただまあ、歩くにはしんどいし、やたらとビールを飲んでしまった。

一年を通して完璧に過ごしやすい日なんて、ほぼあり得ない。衣服や移動で、どう自分の気分をつくっていくかがけっこう大事なんだと思う。永井宏さんの著作にはそのためのヒントも記されている。

今日明日、明後日は13時開店。のんびり、ゆっくり開けてます。

7/15 店日誌

7月15日、金曜日。まだ、梅雨は明けていなかった。そうだとしても、気象庁をせめるつもりはない。かつて、自分たちが子供だったころの季節感は通用しないのだ。幸いにも自分は、通勤や帰宅で人混みにもまれることはない。雨が降ったら傘をさして歩くか、雨具を着て自転車を走らせればいい(友人の車に乗せてもらうことも、ある)。いざとなったら濡れればいいのだ。心持ちだけは、極力カラッとさせておきたい。

発売以来、好評で現在品切れ中! LITTLE TEMPO『LOVE MAX』(CD)は連休中には再入荷できるはず。9月発売のLPを心待ちにしている人もいるとは思うけど、CDとLPとでは別の作品(もちろん、サブスクリプションでも)。音が違えば、曲順も異なる。どちらも聴いてみてほしい。

世間的には、明日から三連休。店はやすまず開けてます。

2022/07/14

『雲ができるまで』

永井宏『雲ができるまで』が届きました。
2011年に逝去した美術家/編集者・永井宏が90年代に葉山で営んでいた〈サンライト・ギャラリー〉。誰にでも表現はできる、生活を芸術にする……著者が提唱した「ネオ・フォークロア」の実践の場であった同ギャラリーで出会った人、起きた事ごとを短編小説として描き出した本。やさしく暖かな雰囲気をたたえながら、鋭い視点、言葉が立っているのが、永井宏印。

販売価格は2420円(税込)。既刊『愉快のしるし』も再入荷しています。

『フィールド・レコーディングの現場から』

彼らは、そして自分は、フィールド・レコーディングの何をおもしろがっているのか。なぜフィールド・レコーディングするのか。フィールド・レコーディングを聴くとき、私たちは何を聴いているのか。(「まえがき−フィールド・レコーディングの現場」)

津田貴司・編著『フィールド・レコーディングの現場から』が届きました。
2年前に刊行された『風の人、木立の人』に続く、津田貴司による編著作。フィールド・レコーディングをテーマにした7人とのやり取り、52枚のディスクレビュー、7つのコラムで構成された本書には章ごとの余韻があるように思います。周囲の音へ意識を向けながら、少しずつ、読み進めると味わいが増すのでは。

販売価格は2420円(税込)。表紙写真は、〈月光茶房〉店主・原田正夫によるもの。

7/14 店日誌

7月14日、木曜日。ハワイ日和とはほど遠い、もどり梅雨。高めの湿度、灰色の空、降ってないようで舞ってる水滴。雨具を用意せずに歩き出すと、いつのまにか髪の毛はグッショリ。服もジメっと湿ってしまう。少し前の酷暑とはちがった工夫が必要な、ここ数日。週末の天気はどうなるのだろうか。

昨日は新譜音源の入荷が多かった。体裁としては本屋なのだけれど、音楽屋っぽい日々である。『OMK』#001から流れて読みはじめた、Soi48『旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド』に載っている音楽家は未知の方ばかり。これからまた、色々と仕入れてみたいと思っている。

今日、明日は15時開店! 通販などのお問い合わせはお気軽に!

2022/07/13

『LQEDT #01』(CD-R)

LQ『LQEDT #01』(CD-R)が届きました。
Latin Quarter『pattern02』(CD/TAPE)と同時に届いた、謎のミックス。リリース元の〈MAD LOVE Records〉による案内をそのまま引用すると、「ご存じ某日本人プロデューサー(Re-Edit職人LQ)による、夏のフロア(主に江ノ島オッパーラ)でかけたい曲を中心にまとめたRe Edit集。全編にトロピカルなムードを漂わせつつ、ソウル〜ジャパーニーズ・クラシックス〜ラテンをキャッチーかつ高揚感のあるディスコにまとめ上げた多幸感あふれる全曲ピークタイム・ボムな一枚!」。

販売価格は1650円(税込)。55分38秒のエディット・ミックス。DLコード付き。

『pattern02』(CD/TAPE)

自身のMIXやDJの感覚がそのままアルバムに落とし込まれたような、ベース〜ハウス〜テクノ〜ブレイクビーツをオルタナティブに横断した名クラシックスの予感!

Latin Quarter『pattern02』(CD/TAPE)が届きました。
昨年4月にリリースされた同名作の続編であり進化盤が、CD/TAPEで同時発売! エキゾ・ダブな雰囲気をまとう「pinwheel」が導入で、ジャケットのタコを思わせる粘着性のあるビート、リズムが印象的な「gravel pit」からストレンジ・ディスコ「fuego dance」、レーベル・メイトのKeita Sano的なハードさを持つ「diagonal hit」の流れに驚かされて、メロウかつピースフルな「last show」に安堵する……全8曲、39分51秒。

販売価格は1980円(税込)。前作より〈MAD LOVE Records〉色が強まったような気がします。

『AMULUE』(LP)

Campanella『AMULUE』(LP)が届きました。
愛知県出身のラッパー、Campanella(カンパネルラ)が2020年12月にリリースしたサード・アルバムがアナログ化。当店とも縁深いカナダ出身の音楽家・MOCKYが制作した「Think Free feat.中納良恵」はじめ、Gofish、Ramza、鎮座DOPENESS、JJJ等々が参加した意欲作であり現時点での代表作とも言える、全11曲。

販売価格は4950円(税込)。少数入荷のため、通販・取置きは不可。

7/13 店日誌

7月13日、水曜日。梅雨に戻ったような湿度、空模様。人が生きる上では必要な水。店を営む上では悩ましい、雨。今日一日であれば、久々の雨でよかったと納得できる。ただ、この天気が二日、三日と続いていくと心が塞いでいくだろう。本を読むのに静かな時間、環境をつくれるって意味ではいいのだけれど。

店は人の出入り、物の動きがあってこそ活力が生まれる。人が来すぎても困る。来なさすぎても、困る。ちょうど良い状態なんて、ほとんどない。今日は、どんな風にお客さんが動くのだろうか。

今日は新作音源に入荷あり! 一つずつ紹介していきます。

2022/07/12

7/12 店日誌

7月12日、火曜日。先週の入荷以来、注目する人が多いのは『OMK(ワンメコン)』#001。店頭はもちろん、間借り中の〈平凡〉でもよく購入してもらっている。その他、ZINE『自由なタイ料理 ガパオ』(本日、再入荷予定!)、山名昇『寝ぼけ眼のアルファルファ』あたりの動きもよい。独立系雑誌『LOCKET』5号『八角文化会館』8号を手にする人が増えてきた……ような。

その他、古本と中古音源にも日々動きあり。仕入れがあれば、売れてゆくものも、ある。パッと見て気になったのならぜひ手にしてほしい。ほとんどが再入荷の約束はできないもの。

週末の三連休(16日17日18日)はやすまず開けます。25日26日は連休予定。

2022/07/11

7/11 雑記②

……思うに、ある文章がポエムの体裁をとるとき、そこでは何かが隠されようとしている。政治家の言葉が時にポエムっぽくなるのは、都合の悪いことを隠蔽しようとするから。だから「マンションポエムは何を表しているか」ではなく「マンションポエムは何を隠しているか」を問うべきだ。-大山顕(「文春オンライン」2018年12月18日配信記事より)

紀伊国屋書店が発行するPR誌『Scripta』の最新号を出先で見つけて、すぐに手に取る。都築響一さんが連載している「ROADSIDE DIARIES(移動締切日)」を毎回、楽しみにしているのだ。今回は特別編と銘打ち、都築さんご自身のお引越しに関する話が綴られている(普段は主に国内各地での取材、展示などを通して出会う人や場所のことを綴った日記形式)。

記事中で引用されていた、大山顕氏のマンションポエムに関する考察、論考に鋭さを感じて、一部を孫引きした。世間のポエム化は各種SNS(主にインスタグラム)で散見できる。改行の多い、感覚的な言葉の連なり。同じように目につくのがステイトメント的文章。改行の少ないテキストがブロックになっていて、読みづらい。どこか自己満足的な気配もただよう。

読み手の感情(琴線?)をつつこうとする意思ばかりが感じられて、読んでいて、楽しくない。書き手の姿を感じさせてほしいのに、借りてきたような言葉と文体、写真ばかりが使われていて残念だなーっと思ってしまう。

今後、政治家のポエムはどんな具合に表現されるのか。気にしてみよう。

7/11 雑記

遠くの方で起こっていること。その声を聴くために耳を澄ます。確かなことは、信じようとするかしないという判断で、自分なりにきちっとイメージすること。曖昧な知識のまま、友人、知人の言葉だけに耳を傾けていると、寄り集まった安心感だけで、大きな綻びなどは見つけることはできない。(「31(APRIL 2010)」)

朝、手に取った本。永井宏『愉快のしるし』で見つけた一節(付箋が貼ってあるから、前に読んだときにも気になった箇所である)。これが、けっこう文意を読みとりづらい。だけれど、自分の中にある核、物事を考える上での大事な部分にどこか触れている気がする。

「自分なりにきちっとイメージすること」が肝心なのだろうとは、たしかに感じる。ごまかさない。いそがない。時間がかかっても、他者からもたらされる情報、誘惑、扇動に流されず、たとえ置いてけぼりをくらっても自分なりに考えて、確かなイメージをつかむこと。そのためのコツ、ヒントがあるような気がする。

本書『愉快のしるし』は、新装版『雲ができるまで』と同時に再入荷予定。いつ読んでも発見のある本、楽しみに待っていてほしい。

2022/07/10

7/10 店日誌

7月10日、日曜日。オオクマシュウ『世界はいつも』『海の中のプール・空想』を作家本人が納品してくれ、山名昇『寝ぼけ眼のアルファルファ』を山名さんが直送してくれた。その間に買い取りがあったり、若いお客さん(一人で)が立て続けに来たりと昨日は本の動きの多かった。朝晩は涼しくなったここ最近、来客数が増えてきた気がしている。

6月17日(金)から開催していた、JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」は本日最終日。展示会場は〈代官山 蔦屋書店〉2号館1階、建築・デザインフロア。矢吹純は15時頃から在店予定とのこと。お時間があればぜひ足を運んでほしい。

今日は13時開店! サッポロ・クラシックを見ると、つい買ってしまう。

2022/07/09

「ANOTHER SIDE IN THE CITY」

バックパックブックスのポスターやポストカードやグッズのイラストを手がけてくれているYUTAKA NOJIMAの展示を店内にて開催します!

今年4月の〈ABOUT LIFE COFFEE BREWERS〉での展示の”ANOTHER SIDE”となる本展では、4月には展示出来なかった作品や新作を中心に展示。

YUTAKA NOJIMA Exhibition「ANOTHER SIDE IN THE CITY」
会期 2022年7月16日(土)〜31日(日)
会場 バックパックブックス(東京都世田谷区大原2-17-12 1F左)

7/9 店日誌

7月9日、土曜日。終日、動揺がおさまらないままだった昨日。多くはなくとも店に来て、本を選んでいく人がいて助かった。何を話すわけでもない。静かに、本とお金を交換する。インターネットの世界に気が塞いだ夕方頃、外に出てみると風がすごく気持ちよい。空をあおいで、缶ビール。抜群に美味いサッポロ・クラシックを飲みながら、隣の店長・土田くんと話すうち、気持ちが軽くなったような気がした。

入荷時の紹介で「凄い」としか表現できなかった『OMK』#001を読みこんでいる。もう少しで、しっかり言語化して再紹介できそうだ。音、食、衣、住。テーマは多様であれ、一貫した姿勢を感じさせる。間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉でも販売中。

今日、明日は13時開店! クーラーをつけず、営業してみようかな。

2022/07/08

『OMK』#001


自分の人生を変える音楽との出会いを待ち、その瞬間を逃さない。Soi48はそうやってモーラムやサイヨーという未知のジャンルと出会ってきた。自分から新しい音楽を探しにいくと、上手くいかないことが多いから不思議なものだ。(Soi48「6月の雨」)

OMK『OMK』#001が届きました。
stillichimiyaのYOUNG-G、MMM、DJユニットであるSoi48を中心にアジア各国に潜入し「そこにしかないカルチャーをDIGする」プロジェクト、〈OMK(ワンメコン)〉による初の機関誌。届く前から凄いだろうと思っていたけど、届いてみたら、やっぱり凄い。テキストとヴィジュアルで埋め尽くされたタブロイド版、38ページ。じっくり紐解く価値のある厚みのある内容です。

本体であるタブロイド版とは別に、「イサーン・ヒップホップ&レゲエ完全マップ」と「バンコク工業高校物語」、「メコン書評」や取り留めのない会話議事録「夏の日の2564」などが刷られた紙片も同封されています。

販売価格は2200円(税込)。オンライン・ストア〈平凡〉でも販売しています。

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アジアの地下ヒップホップ・シーンからクラブ、ローカルなディスコまで潜入調査し、インターネットの世界ではわからない音楽、危険な現場、ゴシップ、レコード、カルチャーをディグするプロジェクトOMKが初の機関紙を発刊!タイ、台湾、韓国、音楽、ファッション、映画、ルークトゥン、ADM、レゲエ、ヒップホップ、レコード、食、日本酒、ゲーム、TikTok、暴走族、民謡、労作唄、そして日本・・・OMKの"興味"、"好き"を凝縮!
YOUNG-G(Stillichimiya)、俚謡山脈、空族、Monaural mini plug、Soi48、モンキーキング(イサーン)、パクダハム(韓国)、らが全方向からアジアを堀り、語る。

7/8 店日誌

7月8日、金曜日。少なからず動揺している。こうした事が起きてしまうと、今後の社会の動きが心配になる。とりあえず、自分はいつも通りに店を開ける。新入荷の本や音源、間借り中のオンライン・ストア〈平凡〉の動きも紹介していく。日々、店には何かしらの動きがあるので、気が向いたら足を運んでみてほしい。

今日の営業は15時から20時まで。ビール冷やして、待っています。

2022/07/07

『PLOUGH YARD 517』

住んでいたキャンピングカーの炎上 、 ホームレスになっても生命力たくましい日常 、 そしてメルビンがずっと心に留めていたウェールズの灯台へのトリップ......。

KENTARO OSHIO『PLOUGH YARD 517』が届きました。
写真家の押尾健太郎がロンドンに留学していた2002年、一軒のパブで出会ったメルヴィン。彼は革靴とスニーカーを片方ずつ履いた、風変わりな姿だった。そこから当時のメルヴィンの寝床だったキャンピングカーに連れられていき、地元の不良たちの投石を受ける。翌日、その車は燃やされてしまう……。

導入から、なかなかヘヴィな現実ではあるのだけれど、写真自体の悲壮感はつよくない。要所要所で見せるメルヴィンの表情から、何を読み取るか。イギリス社会の過酷さ。ホームレス支援の現場。あの手この手で食いつないでいく、メルヴィンの生き方。多様な読み方ができる写真集。

販売価格は3850円(税込)。間借り中の〈平凡〉でも購入できます。