2025/11/21

11/21 店日誌

“レゲエ”が生まれる数年前に産声をあげたジャマイカ独特の音楽“スカ”、そこには“レゲエ”にまで受け継がれているジャマイカの黒人だけのリズムやグルーヴがある。そしてその中で、トランペットやトロンボーン、それにサックスといったホーン・セクションのプレイヤーが中心になっていたということで、僕にとってはそれが最高のお手本であり、またいつも彼らの音にはげまされ続けているのである。(増井朗人)

11月21日、金曜日。ミュート・ビートやケムリといったバンドで活躍していた、トロンボーン奏者・増井朗人さんのライナーノーツを読んで、なるほどと膝を打つ。やはり、スカでしか体感できず、得られない感覚が確かにあるのだ。『モア・オリジナル・スカ!! 1963-1967』には勇ましいインスト曲があれば、ヴォーカルの入ったスウィートな曲、冬場にぴったりの暖炉のような曲もある。「スカ=マッチョ」とプレイヤーでもない立場の自分が引用するのは早計だった。

ひとつだけどうしても忘れられないことがある。昨年の7月にローランド・アルフォンソと共演できたことである。このかつてのスカタライツの中心人物であり、偉大なサックス・プレイヤーである彼との三日間のコンサートは、その日会場に来てくれていた人たちと、僕たちミュート・ビートのメンバーにとって忘れられないものになっていると思う。

先ごろ刊行された石井“EC”志津男『Tail of Riddim』の第1章の目玉とも言える、ローランド・アルフォンソのビザ取得から渡航、ミュート・ビートとの共演に至るまでの逸話には、彼らの共演盤の聴こえ方が変わるほどの力がある。気になれば、ぜひ読んでほしい。

今日もいい天気! 明日からの3連休も通常通りに営業します!

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