2024/09/18

9/18 店日誌

9月18日、水曜日。もしかしたらやってるかな〜って店は開いておらず、まさかやってないだろうという店が開いていた。街にはこういうことがあるから面白い。たまたま通りがかった〈ブックセンターキャンパス〉が営業しているのを見つけて、そのまま引き込まれて、棚を見入る。ピンときた数冊を迷わずに買う。しばらく溜めていた古本欲がパーンとはじけた。実際読めるかどうかは二の次だ。

金というものの唯一の欠点は、使うとなくなってしまうということである。これは実際、困ったものであって、使うとなくなるからというので使わずにいれば、なんのために金を持っているのかわからない。(吉田健一)

ぱらっとめくって目に入った上記の一節(「金銭について」)が気に入って、吉田健一『おたのしみ弁当』を手に取った。帯によれば「新たに発掘された四八篇」のエッセイを収録。軽妙な語り口で、気安く読める。特に前半部分はどれもこれも面白い。特殊な家柄であったとしても、この人はやっぱり魅力的だ。

前作『A  View』以来、2年ぶりの新作となるCompuma『horizons』は20日(金)発売。ご予約、取置き(期限を設定の上で)も受け付けるので、お問い合わせはお気軽に。「自身のルーツとなる、熊本・江津湖のほとりや、各地の様々な場所を散策時に、その景色や環境にインスピレーションを得て制作された」作品とのこと。

今週は通常営業。来週27日(金)は休業、28日(土)は上映会で変則営業です。

0 件のコメント:

コメントを投稿