2022/01/04

小野寺伝助が2021年を振り返る


2021年に感銘を受けたこと。

①近所の銭湯
2021年は年明け早々、仕事の関係もあり横浜へと引っ越した。家の近所には街場の銭湯があり、サウナ、露天風呂、ちょっとした食堂までも完備。荒んだ心を幾度となく洗い流した。晩秋、日曜日の夕方に入浴後、地元民が集う食堂でサザエさんを見ながらビールを飲み唐揚げをつまんでいる瞬間、ここは天国かと思った。コロナ禍でも威勢よく銭湯を運営する御姉様方の姿に感銘を受ける

②近所の中華料理屋
引っ越してきた街に洒落た料理屋は一軒もないが、町中華が四軒もある。その中で外観的には一番期待していなかった店のおいしさに驚き、頻繁に通った。ある日酢豚を食べた時、美味に感動していたところ店主が「中華街行けばもっとおいしい酢豚食べれるのに、ごめんね~」となぜか謝ってきた。その謙虚な姿勢に感銘を受ける。

③六代目神田伯山 襲名・真打披露公演@神奈川県民ホール
演芸好きの妻に連れられて、初めて生で見た神田伯山の講談に圧倒された。終盤の高揚感は、むかし野音で観たROVOのライブみたいだった。突き詰めて突き抜けることの凄みに感銘を受ける。

④金子文子著『何が私をこうさせたか』
SNSに自分の主張を投稿したり、行動を起こしたりすることだけが反抗ではなく、本を読むこと、勉強すること、知識を得ることもまた社会に対する反抗となる。そう実感した本。感銘を受け、繰り返し読んだ。

⑤しいねはるか著『未知を放つ』
地下BOOKSとして、2冊目の刊行物。コロナ前から製作を始め、2021年6月にようやく発売することができた。入魂しすぎて反応が恐くもあったが、心を込めて書かれた紹介文や、SNS等に書かれた読後の感想に幾度となく感動する。ありがたいことに年末には初版がほぼ無くなった。これからも愛とユーモアと狂気を大切に活動していきたいと思った

いつになく、あっという間に過ぎ去っていった2021年。それでも、振り返ってみると心を動かされることが結構あったな。心があれば大丈夫。

2022年の抱負とかは特になく、一日一日を積み重ねていきたい。クソパンの続編も刊行したい。 

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