2021/10/31

10/31 店日誌

10月31日、日曜日。店にいて、どうにもかみ合わない時がある。知り合いが同時に顔を出したりすると警戒心が動きだす。若者ふたりが入ってきたら、即座にガッカリ。ああ、疲れる。こういう状態って本当に良くない。悪循環を断ち切れないまま、時間が過ぎる。昨日がまあ、そんな日だった。

ハァ、今日はもうダメだと投げ出しつつも、店を開けていた遅い時間。ひとりで来たお客さんが、音源を2枚と古本を1冊、買っていってくれた。変わった作品だ。なんでまた? と声をかけると、なんとなく気になって。と返事をくれる。それだけで、だいぶ気が楽になった。スネていた気持ちが、土壇場で押し戻された。

買い物の場ではあれ、何かしらを面白がってもらえると、正直に言ってすごく嬉しい。金と物との交換以上のことができたような気がするからか。ああ、店を開けていてよかった。

今日は20時頃まで開けています。ご都合に合わせてご来店ください。

2021/10/30

『IN/SECTS』vol.14

今号では、小説家、詩家、演出家、文化人類学者、音楽家、母親、父親、こども、編集者、コラムニスト、グラフィックデザイナーなど、たくさんの方々と共に、改めて言葉について見つめ直してみました。

『IN/SECTS』vol.14が届きました。
好評だった「NEW ‘BOOK SHOP’ CULTURE -書店に見る、商いのカタチ-」特集の13号から、半年足らずで届いた最新号の特集は「言葉は楽しい」。ポップな雰囲気をたたえつつ、多彩な切り口で言葉にいどんだ読みごたえのある内容です。ぱらっとめくってみるたびに目に入る記事が異なる感覚があって、これぞ、カルチャー誌! と言いたくなります。

販売価格は1870円(税込)。関西スパイスカレー関連の書籍も入荷しています。

「LIGHT HERE,LIGHT NOW」

思いつきを思いついたまま絵に残してきました。
振り返ると、そのあまりの軽さに心許なくなりますが、所詮は思いつきなどそんなものなんだろうと言い聞かせて、それでも不思議なことにいくつかは未だひらめいているように見えます。こうしている間にさえ、チカチカと頭をよぎるものがあります。なんともこの世は灯りに満ちており、風は止むことがないようです。
それではお先に、ごきげんよう。–矢吹純

JUN YABUKI Solo Exhibition「LIGHT HERE,LIGHT NOW」
会期 2021年11月14日(土)〜28日(日) 11:00-18:00(平日)/11:00-20:00(土日祝) 木曜休
会場 DAYS386(神奈川県三浦郡葉山町堀内377)

10/30 店日誌

10月30日、土曜日。長谷川郁夫『吉田健一』を読み終えた。二段組みで約650ページ、大著といえる評伝を精読できたとは思わない。だけれど、中途で投げ出さず、読み通したことで得るものもあった。まず、河上徹太郎、石川淳という二人に親しみをおぼえた。そして「文学というのは、要するに、本のことである」という吉田健一の言葉に触れられた。しっかりと肉のついた実感でなくとも、何かのきっかけになるかもしれない。

今日も好天。のんびり20時まで開けています。

2021/10/29

「横溝創 展」

つくる時 ビビってもダメだし 余裕でもダメ
その間が良いみたいです

「横溝創 展」
会期 2021年11月13日(土)〜28日(日)※18日(木)・25日(木)は休業
会場 starnet(栃木県芳賀郡益子町益子3278-1)

10/29 店日誌

10月29日、金曜日。朝6時、どこかからゴーンと鐘の音がきこえる。天久保二丁目の〈ベッカライ・ブロートツァイト〉に常設している本棚を入れ替えにいく。火曜、金曜のペースで週2回来れるようにしたいのだけれど、今週はようやく1回目。できるだけサボらず、棚をよい状態にしておきたい。

一旦帰宅して朝食後、休憩をしてから郵便局で発送作業。〈かつ善〉で昼食をとり、友人がいとなむ〈ジャンゴ〉に顔を出すと、開店直後でほぼ満席。おどろくも嬉しい。ビールを一杯ひっかけて店を出る。図書館に行って数冊借りて、しばし休憩。ほっと一息。さあ、そろそろ店を開けようか。

今日、明日は天気が良いみたいです。ご都合に合わせてご来店ください。

河合浩作品展「me solo uno」

河合浩作品展「me solo uno」
会期 2021年10月29日(金)〜11月10日(水)
会場 MIDORI.so BY GALLERY(東京都中央区日本橋横山町5-13 6F,7F)

10/28 店日誌

10月28日、木曜日。ミニー・リパートンの声が映える。空気のかわき具合と音楽の鳴り方、聴こえ方は大きく作用しあっていると思う。知識、情報も大事だけれど、感覚や記憶の引き出しを多く持っているほど、その時に合わせた楽曲を選ぶのが楽しくなる。妙に懐かしくさせられたり、これまでにない聴こえ方がすることもある。

ああ、それにしても気持ちのいい、午後。のんびりと営業中。

2021/10/27

『PEACE/WALK ON THE WILD SIDE』(7inch single)

YOSSY LITTLE NOISE WEAVER『PEACE』が届きました。
7インチ・シングル、A面「PEACE」はPLASTICSのカバーで、2010年の3rd『VOLCANO』収録のヴァージョンとは異なる2021年仕様の編成、編曲で再構成したもの(録音には栗原務(Dr)、伊賀航(Ba)が参加)。B面「WALK ON THE WILD SIDE」はルー・リードの名曲カバーでライブでの定番曲。イッチーさんのウクレレがちょうど良い味つけになっています。

販売価格は1760円(税込)。YOSSY『HONEY』(10インチ)も在庫しています。

10/27 店日誌

10月27日、水曜日。来月、再来月の予定を決めることが増えてきた。再々来月の話もいくつかある。こうしていると、つい、慌ただしさに呑まれそうになる。だけれど、ちょっと落ち着いてみれば、たいして忙しくないことに気がつく。まだまだ予定のない日の方が多いのだ。できるだけ悠々と、意味も予定もない日を過ごしたい。

今日から販売をはじめる、YOSSY LITTLE NOISE WEAVERの7インチYOSSYの10インチなど音源に新入荷あり。新刊の補充、古本の入荷など、ちょこちょことした動きもお見逃しなく。

今月いっぱい、通常通りに営業します。ご都合に合わせてご来店ください。

2021/10/26

10/25,26 雑記

月曜日。朝イチで発送業務を終えていったん帰宅、筑波大学まで歩いて高速バスに乗る。東京駅で中央線に乗り換えて、めざすは阿佐ヶ谷。〈古書コンコ堂〉に行くためだ。来年4月に開催予定の、JUN YABUKI『LIGHT HERE,LIGHT NOW』刊行記念展の打ち合わせをササッ済ませて、本棚を見る。気がつけば片手では持ちきれない量の本を持っていた。

ずっと見てみたかった『日本アナキズム運動人名事典』(ぱる出版)などを購入して、コンコ堂店主・天野さん夫妻と歓談。楽しくなって、つい話しすぎる。買取に出るという天野さんの言葉を聞いて、すぐに退店。阿佐ヶ谷駅で総武線、大江戸線と乗り換えて、勝どきの部屋に荷を下ろす。そうしてめざすのは、門前仲町。酒場〈ほどほど〉に行くのである。

来たのは、今年6月以来。壁のメニューがけっこう変わっている。入店時には一人でゆっくり楽しむ方。その後に来るお客さんは、性別にかぎらず、だいたいお一人だ。知り合いが営む店ゆえ、ほどけた状態でのみ食い、ほろほろと酔う。隣り合った人と話をしたり。……その振る舞いを思い返して、自分は田舎者だなあと思い知る。はずかしい。

火曜日。起きてみると、二日酔いは重くない。ただ、無理はできない。この日はちょいちょいといくつかの気になる場をまわる。バス、電車、地下鉄を乗り継いで移動すると東京ではバスが便利だと気がつかされる。お茶の水の〈ディスクユニオン〉で物欲が操縦不能になりかかりながらも、ぐっと堪えてレコードを一枚購入。ダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックスのライブ盤。写真、デザイン、アートワークを担当するビル・マシューズなる人物の仕事がすばらしい。バンドのフリーキーな趣をよく活かしている。

慌ただしいなか、本を読める時間もとれたのが良かった。少しずつ読み進めている分厚い評伝、長谷川郁夫『吉田健一』(新潮社)は後半に差し掛かった。

2021/10/25

連休

10月25日(月)、26日(火)は連休です。

2021/10/24

『LIGHT HERE,LIGHT NOW』に関して

今年7月に刊行した、JUN YABUKI『LIGHT HERE,LIGHT NOW』に関して、いくつかのお知らせ。現在、福島県郡山市の古書店〈SMALL TOWN TALK〉で作品集の刊行にあわせた展示を開催中。会期は、ちょうど一週間後の10月31日(日)まで。近隣にお住まいの方、近くまで出かける用事のある方、ご都合があえばぜひお出かけください。

その後、来月は葉山のカフェ・ダイナー〈DAYS386〉で展示を開催します。会期は11月14日(日)から28日(日)までの二週間。初日と最終日には矢吹純が在店する予定です(最終日、28日(日)には何かしらの催し、小さな宴を開催するかも……しれません)。

年明けは2月に京都、4月に東京で展示を開催予定。会場、会期などの詳細は追ってお知らせします。

作品集は今も当店はもちろん、各地のお店で販売中! 当店、PEOPLE BOOKSTORE限定特典のポスター(A3サイズ、折り目つき)はまだ在庫があるので、店頭、通販でもご購入くだされば、もれなくお付けします。

鹿児島に住む中村友貴くん夏葉社の島田潤一郎さんのコメント、とても嬉しかった! 

10/24 店日誌

10月24日、日曜日。秋の陽光につられて聴いてみた、チエコ・ビューティー『ビューティーズ・ロック・ステディ』が気に入った。青い空、かわいた空気に音がなじむ。プロデュースは小玉和文(こだま和文)。ヤン富田、松竹谷清、エマーソン北村、松永孝義といった面々が参加した楽曲はキュートでタイト。遊びながらも無駄がない。

こだま和文の2021年唯一の録音作品となる、7インチ・シングル『café à la dub』(HAKASE -SUNとのデュオ名義)は、12月18日(土)発売。ご予約受付中。

明日、明後日(25日、26日)は連休。27日(水)以降は通常営業です。

2021/10/23

『和田誠展』図録

『和田誠展』図録が届きました。
現在、〈東京オペラシティアートギャラリー〉で開催中! イラストレーターでありデザイナー、エッセイスト、映画監督をもつとめた和田誠、83年の生涯を網羅する大規模展の公式図録。幼少期から高校、大学を経て勤めたライト・パブリシティの時代、独立後の膨大な仕事をまとめた一冊は大袈裟でなく決定版! と言える仕上がりです。

販売価格は4400円(税込)。『和田誠 日活名画座ポスター集』も在庫しています。

『HONEY』(10inch EP)

YOSSY『HONEY』(10inch EP)が届きました。
今年4月に発表された作品が、アナログ盤として再度リリース。片面3曲ずつ、合計6曲を10インチ・アナログに刻みこんだもの。曲数が多くない分、録音された音、一つ一つを味わうにはうってつけのサイズだと思います。ピアノでの弾き語りや、インストゥルメンタル、XTCのカバーなど、適度な振り幅とちょっとした遊び心も魅力的。

販売価格は2860円(税込)。27日(水)発売の7インチ・シングルも入荷します。

10/23 店日誌

10月23日、土曜日。月曜日に観た映画『サマー・オブ・ソウル あるいは革命がテレビ放映されなかった時』を評して、ジェーン・スーが「フェスではなくて生活と尊厳の話」と書いているのを読んで、共感した。映画のなかで描かれた催しは「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」と題されたもの。その「カルチュラル」の持つ厚みに、自分は圧倒されたのだ。

一つ、単語を付け加えて「ブラック・カルチュラル」とすれば、もっと分かりやすいだろう。黒人文化の持つ厚み、色の多様さ、力強さとしなやかさ。若きスティーヴィー・ワンダーの躍動するファンクネス、マックス・ローチの霊的なまでのドラミング、マヘリア・ジャクソンの絶唱……等々。それらを熱く、確かに受けとめる群衆を観ていて、うらやましく思った。

新型ウイルス感染拡大まで、隆盛を極めていた日本各地でのフェス、それらのほとんどはレジャーでしかなかった。普段は身につけない野外型の高機能服、野営道具なんかのお披露目の場。厚みも何も感じられない、ペラペラの文化祭。ああ、これじゃあ何も変わらねえ。いくつかの風景が目の端に入る程度でも、そう感じざるを得なかった。

だから、小さくてもいい。華やかさに欠けても仕方ない。自分たちなりの意志、理想を持って、文化の場や店、催しをつくっていくしかない。少しずつ、一人ずつでも、理解者を増やしていくしかない。どんなに短くても三十年はかかるだろうか。何かしらの芽吹きを感じるまでは、この歩みは止められない。

というわけで、今日もいつも通りに営業中! ご都合に合わせてご来店ください!

2021/10/22

『Junalis』

アナログシンセから生み出される抽象的な電子音と、紙やキャンバスの上に重ねられていく絵の具がオーバーラップする。

Yonkee Kim『Junalis』が届きました。
つい先日、小説『Fantastic Bongo』を紹介したばかりのヨンキー、今度は新作音源が到着! アナログシンセを主に、リズムマシン、ギターやハーモニカといった生楽器、ヴォーカル、謎の電子音などなどで作られた18曲。ずっこけ気味のビートが妙に身体になじむのは何故なのだろう。特定の言語、知識ではつまかえきれない、こうした作品を扱えるのは店にとって嬉しいこと。

販売価格は2420円(税込)。アートワーク満載のブックレット、レーベル「SATURDAY LAB」代表・MCビル風氏による解説もお見逃しなく。

10/22 店日誌

10月22日、金曜日。本格的につめたい雨。ラジオの気象情報によれば、師走の寒さということらしい。こうなってしまえば迷わない。昨年冬から手放せなくなった、ライトダウン、あったかインナー、ズボン下。これらをフルに活用して、できるだけ気持ちよくすごしたい。

店内、あたたかくしておきます。週明け、25日(月)と26日(火)は連休です。

2021/10/21

「JET LIFE 2 NEXT TRIP」

CNER NEAS presents「JET LIFE 2 NEXT TRIP」
会期 2021年10月22日(金)−31日(日) 
会場 SHOP&GALLERY OPUS2(神奈川県横浜市緑区長津田7-1-43-103)

10/21 店日誌

10月21日、木曜日。店に来る途中、信号待ちをしていたら「うえだくーん」と声が聞こえたような、そうでないような。青信号になって歩きはじめたら、もういちど「おーい」と確かな声が聞こえる。その方向に顔を向けると『Spectator』の青野さんが車に乗っていた。わあ、やあやあという感じで、数秒だけ立ち話。ではでは! と言って、また歩き出す。こういうのってけっこう嬉しい。

通信販売、在庫確認などのお問い合わせはお気軽に。わたくし植田宛にメールをください。

10/20 店日誌

10月20日、水曜日。こうして日々なにかしらを綴っているこのブログ、年をまたいで振り返ると、ときに記録として貴重だったり、自分で読み返しても新鮮なこともある。まあでも、何も起きていなかったことの確認だったりも、する。

暇だった昨夜はさっさと店を閉めて、最長常連(記録更新中!)のO君とのみに行った。酒場の下にはフアンシー極まりない、妙なカフエができていた。夜なのに、若者たちが座ってパンケエキを口に入れていた。

日々、店には何かしらの動きあり。お暇であれば、お運びあれ。

2021/10/19

10/19 店日誌

10月19日、火曜日。朝晩は冬のような空気の冷たさ。この気温に慣れるまでは、どの服を着るか、着ないかで迷ってしまう。あわてて厚着をして街に出て汗をかく。少し寒いくらいの服装で歩いて身体をあたためる。どちらかを選べるのなら、自分は後者でありたい。軽く、持ち運びやすい上着をかばんに入れて、ぐいぐい歩きたい。

室内でぬぎ着しやすい服。外で簡単にはおれる上着。肌着のような長袖やズボン下。そういうものを着られるようになったのは、ここ数年だ。一度、それらを知ってしまうと、なかなか手放せない。

今日も新入荷多数! 通販等のお問い合わせはお気軽に。

2021/10/18

10/18 雑記

週に一回の休日、何をしようかどこに行こうか迷っていたのだけれど、昨夜、遠方のなじみのお客さんから「サマー・オブ・ソウルを観てほしい!」とメールをもらってすぐ決めた。今日は柏。いくつかの本屋をまわって、レコードを掘って、映画を観に行く。

映画は……もう、泣けてしまった。細かいところまで追いきれないので、各出演者に関しては書きたくない。ニーナ・シモンのキレっぷりに驚き、彼女を支えるバンドのカッコ良さにしびれた。BBキングは渋かった。スライ&ザ・ファミリーストーンは熱かった。若かった。ようやっと彼らの音楽を受け取れた気がする。

大きなエネルギーを身体全体で受け止めた。ああ、音楽が好きでよかった。

2021/10/17

『和田誠 日活名画座ポスター集』

ポスターを描くこと、それが町に貼られることが本当に嬉しかったのである。

『和田誠 日活名画座 ポスター集』が届きました。
1959年から68年までの9年間、和田誠が制作した、新宿〈日活名画座〉のポスター185枚と現存する原画を収録した作品集。自身がデザインまで手がけていた最初期から、小森駿一郎・柳町恒彦・矢吹伸彦の三者が担当した中期以降のレイアウトも見所です。抑制の効いた色合い、時期ごとの書体、上映される作品群……読み込みの面白味も含んだ、ぜいたくな仕上がり。

販売価格は4950円(税込)。表紙はシルクスクリーン印刷、208ページ。

10/17 店日誌

10月17日、日曜日。河野友花さんの編む冊子『respelatrol』が届く。半月に一度だった発行ペース、ここ数号はちょっと間が空いているなーと思っていたら、今回は二号同時に届いて驚いた。“sons of issue”と題された17号はいつも通りの日記形式。“one more please issue”と題した18号は読書日記と展示批評、連載小説「開雲見日」を組み合わせた新展開。

気温、天気、季節、時間帯、曜日で、人が「食べたい」ものはこんなに変わる。頭では分かっていたが、いざ目の前でその変化のさまを見ていると、なるほど面白い。(9月16日)

河野さんの言葉が印字されたこの冊子、当然ながら各種SNSでは共有されていない。今、イケてる情報を組み合わせただけの、広告ありきの紙媒体よりも、こうした個人的なことが記された紙片にグッとくる。役に立つ、立たないかではなく、誌面に引き込む力を見極めてくれる人が世間にもっと増えたらいい。

雨の日曜日。無理なく、ご都合に合わせてご来店ください。

2021/10/16

10/16 店日誌

10月16日、土曜日。急な寒さがくる前に灯油を買いに行ってきた。さぞかし、灯油売場は混んでいるだろうと覚悟して向かったら、誰もいない。燃料担当の方も見当たらない。まだ、みんな油断しているのか。ふかまる秋を楽しんでいるのだろうか。慌てて買いに行った自分の余裕のなさを感じてしまった。

曇ったり晴れたり、のんびり過ごすにはちょうど良い天気かな。いつも通りに開けています。

2021/10/15

『音楽と整体』第0号

何か、について語り合うことは、愉しい。それが、未知のものであればなおさらだ。
音楽を通してみると、感覚は反応と共感に、とても前向きであると気づく。
-川﨑智子

川﨑智子×辻昌志『音楽と整体』第0号が届きました。
当店の定番作『整体対話読本 ある』の語り手である川﨑智子さん(と整体)が、音楽誌の元編集者・辻昌志さんとの「音楽と整体は、なかよし」というテーマでの対話を採録した小冊子。専門的な言葉を介したやり取りではなく、音楽を手がかりにして自分たちの身体に起こるもの、感じることを探り合う、創造的なこころみ。今後の展開が楽しみです。

販売価格は500円(税込)。印象的な表紙画は、油緑巨太郎によるもの。

10/15 店日誌

10月15日、金曜日。この週末からぐっと温度が下がるらしい。時間帯によっては雨がパラつくこともあると聞く。こういう時期こそ、聴きたい音楽がある。じっくり時間をかけて読みたい本もある。秋から冬にこそ、手にしてほしい本や音源、いろいろと揃ってきているので、ぜひ探しにきてほしい。

再来週、26日(火)は臨時休業。それ以外は通常通りに開けて、閉めます。

2021/10/14

ここ最近の入荷から、いくつか。(音源編)

数は多くありませんが、中古盤(CD、レコード)も取り扱っています。
場合によっては買い取ることもできます。ご希望の方は店頭でお問い合わせください。

※※※本(ときには音盤)を買い取ります!※※※
PEOPLE BOOKSTOREでは本の買取を行っています。
ご不要になった本、大切だけれど置き場所がない・・・という蔵書がありましたら、お気軽にお声かけください。お声がけはメールでも直接ご来店頂いてもOK! 預かった本は出来るかぎり早く査定します。

10/14 店日誌

10月14日、木曜日。何年かぶりに、ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグピンク』を聴いてみた。9曲目の「ロンサム・スージー」がやはり好きだ。か細く奇妙なファルセットで歌われるこの曲、耳にするとじわっと芯から暖まる。この感じ、何かに似ていると考えながら、ライナーノーツを読んでみた。

本作の録音時、バンドの面々とボブ・ディランは、カーティス・メイフィールド(所属していたインプレッションズも含む)からおおきな影響を受けていたと書かれている。そうか、この曲にはカーティスの歌がもつ作用に近いものがあるのかと納得。小さな発見をしたような気分になる。

季節の変わり目。じっくり、音楽を味わうにはいい気候だと思います。

2021/10/13

『佐藤真の不在との対話』

本書は、混迷を極めた現代もなお深い思考を促す佐藤の映画と言葉のもつ意味を探ろうとする人々による対話集である。

里山社・編『佐藤真の不在との対話』が届きました。
2007年、49歳で急逝したドキュメンタリー映画作家・佐藤真をめぐっての19人との対話(インタビュー、対談、独白)、論考を収録した書籍。「見えない世界を撮ろうとしたドキュメンタリー映画作家のこと」という副題、「佐藤さんの撮り方、編集の仕方を見ていると、何かを暴いてやろうという野心があんまり感じられない」(細馬宏通)といった言葉などに感じるものがあれば、ぜひ手にとってほしいです。

販売価格は1650円(税込)。10月18日(月)からは、佐藤真・特集上映会が開催されるとのこと。

10/13 店日誌

10月13日、水曜日。ひさしぶりの冷たい雨。好天が続きの今月だったけれど、さすがに週末以降は温度が下がるらしい。それにしても、暑かったり、寒くなったりの変動が激しすぎて戸惑ってしまう。扇風機をしまった途端にストーブの出番がやってくる。

今週はこのまま通常営業。ご都合に合わせてご来店ください。

2021/10/12

『観々日 II』

黒猫店主『観々日 II』が届きました。
「音楽、映画、本、展示、などなど、とにかく毎日何かを1作鑑賞し、レビューする、その半年分、183本のレビューを掲載」という言葉どおり、2021年4月1日から9月30日までの期間で聴いた音楽、読んだ本、観た映画、聖火リレーなどの観賞日記であり「この期間けっこう映画が多めで、発刊したばかりの『骨折映画館』の続き」としても読める小冊子。簡素なしつらえであっても、読み応えはしっかり、確かなもの。

販売価格は880円(税込)。前作観々日Ⅰ』、人気作『創作』も在庫しています。

10/12 店日誌

10月12日、火曜日。書籍、音源ともに入荷・補充の多かった先週末、届いたのは以下のもの。mama! milk『charade』(CD)、RUDOLPH JOHNSON『Spring Rain』(LP)、Yonkee Kim『Fantastic Bongo』アンソロジー『心がなければ幸いだ』。この他、しいねはるか『未知を放つ』、小野寺伝助『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』も先週中に補充をしています。

その他、古本と中古音源にも新入荷あり。通販のお問い合わせはお気軽に。

2021/10/11

10/11 雑記

打ち合わせをするため、葉山の〈DAYS386〉をめざす。最寄りの逗子駅までは電車、そこからはバスに乗る。出先で路線バスに乗るのは冒険気分。しっかり調べて、的確な路線に乗らなきゃいけない。地元の利用者にまざって乗車、発進すると、別の場所に来たんだな〜と実感する。

それにしても逗子〜葉山の道路の狭いこと! すれ違いにもコツが必要。運転技術に加えて、対向車への気づかいが欠かせない。クラクションを駆使して、感謝や不平の意思表示をする運転手をみていて、職人という言葉が浮かぶ。

打ち合わせを済ませた帰り道。逗子駅までのバスに乗ると、偶然にも同じ方が運転していた。行き帰り、午後と夕方で道の混み具合や光の差す角度、車内の密度がまったく異なる。その場、その時間に合わせた工夫をしながら乗降客に対応する技術、心がまえに感心する。

東京駅からつくば駅まで、高速バスに乗る。今日は移動の時間がながかった。

2021/10/10

『Charade』

近年、世界の文化・宗教がなだらかに連なる境界上の街への旅や、各地の記憶を内包した場でのサイトスペシフィックな演奏会を重ねながら、多彩な演奏家・美術家と共に未知なるアンサンブルを探求してきた mama!milk。

mama! milk『Charade』が届きました。
アコーディオンとコントラバスによるデュオ、mama! milkの最新作は楽曲ごとにことなる楽器、演奏者を迎えて録音された25曲を収録。甘美さをたたえながらも不穏であり、深い闇の気配を感じさせる抽象性も含みます。4組曲の構成なので、組曲ごと、丹念に耳を傾けてみるのもおすすめです。

販売価格は3300円(税込)。録音物としての強度は、かなりのもの。

10/10 店日誌

10月10日、日曜日。店内をしずかに見てまわって、本を選んで買っていく。それが一組、二組とつづく。少し間が空いて、また一人、店に入ってくる。そのうちに友人がそのまた友人たちを連れて来て、賑やかになる。そのうちに缶ビールを買ってきて、一緒になってそれをのむ。

ああ、店は忘れられていなかった。大袈裟に思われるかもしれないけれど、暇な数日がつづくと、内心では不安は大きくなっている。にぎやかな光景を見かけてチッと舌打ちをするようになったら、闇は深い。その一歩手前で、戻ってこられた。

書籍、音源に新入荷あり! ご都合に合わせてご来店ください。

2021/10/09

『Fantastic Bongo』

幻想と現実、詩と物語。冷たくもあり温かくもある、リリカルで不思議な世界観。訥々と紡がれていくシンプルな言葉をたどるうちに、いつの間にか少しずつ世界の上に何層ものレイヤーが重なり、見ている景色がずれていく。ふわふわと浮かんで運ばれていく先は、山の頂か東京の魚市場か。

Yoonkee Kim『Fantastic Bongo(幻想的な太鼓)』が届きました。
宅録ダブ作品でその名を知られる音楽家であり、絵や写真などの作品も制作する芸術家(アーティスト)、ユンキー・キムの短編小説と自身撮影の写真とで構成されたZINE。これまでに韓国では何作かの著作を発表しているユンキー、今作をかわきりにこうした創作物が日本でも刊行されていくのかもしれません。

販売価格は1320円(税込)。日本語/韓国語訳を記した別紙がつきます。

『Spring Rain』(LP)

RUDOLPH JOHNSOM『Spring Rain』(LP)が届きました。
当店で「BLACK JAZZ」レーベルのリイシューものを販売するのは、これがはじめて。テナー・サックス奏者、ルドルフ・ジョンソンが1971年に発表した初のリーダー作は、ジャケットのイメージ通りのようで、そうでないような、力強くもしなやかな7曲を収録。できる限り大きな音で聴いてほしい。

販売価格は3960円(税込)。毎度ながら、ごく少数の入荷です。

***


オハイオ州コロンバス出身のテナー・サックス・プレイヤー、ルドルフ・ジョンソンの初リーダー作『スプリング・レイン』。〈Black Jazz Records〉設立者の一人、ジーン・ラッセル自らがプロデュースを手掛け、80年代にはラトーヤ・ジャクソンの作品にも参加したドラマー、レイ・パウンズも参加するなど豪華なメンバーで作られた一枚。

ここ最近の入荷から、いくつか。(音源編)

数は多くありませんが、中古盤(CD、レコード)も取り扱っています。
場合によっては買い取ることもできます。ご希望の方は店頭でお問い合わせください。

※※※本(ときには音盤)を買い取ります!※※※
PEOPLE BOOKSTOREでは本の買取を行っています。
ご不要になった本、大切だけれど置き場所がない・・・という蔵書がありましたら、お気軽にお声かけください。お声がけはメールでも直接ご来店頂いてもOK! 預かった本は出来るかぎり早く査定します。

10/9 店日誌

10月9日、土曜日。風もあって、過ごしやすい。正直に言って、先週末は天気が良すぎた。緊急事態宣言の解除も相まってか、妙に明るい雰囲気で、店を開けていても違和感があった。これぐらい普通に、なんでもない日。こうした日が積み重なって日常がつくられていく。

今日、明日は通常営業。13時から20時まで開けています。

2021/10/08

『popeye』895号

今日、書店に並んだ『popeye』895号に掲載されています。つくばへの日帰り旅行をテーマに撮影された巻頭のファッションページ「POP×EYE」のなか、つくば駅前の歩行車専用道、筑波実験植物園、つくばエキスポセンターと一緒に当店を取り上げてくれました。

最新号の特集は「コーヒーと旅の話」。日本各地のコーヒー店を中心とした飲食店、その周辺にある絶景スポットなどをまとめたもので、なかなかの密度です。ブック・イン・ブック仕様の「ぼくの旅先のコーヒー案内。」を手がけたのは、岡本仁さん。

お近くの書店、コンビニなどで手に取ってみてください。

10/8 店日誌

10月8日、金曜日。昨日、開店早々に顔を出してくれたのは旧友のエーゴ君。明確な目的、期限もなく、気ままな旅をしていると聞いていたので、急な登場に驚いた。なんでもその日の朝、長野から帰ってきたらしい。何冊かの本を選んでくれたあと、林檎と蕎麦をくれた。あと、スーパードライのロング缶。今日か明日には東北に向かうとのこと。

今週に入って、客足の少ない日がつづく。されど、こうして話を聞かせてくれたり、食物をもらうことがある。店は単に商売の場ってわけでなく、交換の中継点にもなっているんだと実感する(たった今、つくばの出版社・夕書房の高松さんが来て『夕書房通信』第4号を届けてくれた)。

昨夜の地震には驚いた。いつ、どうなるのか、誰にもわからない。

2021/10/07

10/7 店日誌

10月7日、木曜日。荻原魚雷『本と怠け者』(ちくま文庫)を久しぶりに手に取った。通読するのは、これでたぶん三回目。初読時と同じかそれ以上に、本編後半に置かれた、批評三部作(限度の自覚・精神の緊張度・批評のこと)に発見が多かった。とくに「批評のこと」。自分は、間違っても、批評家づらはしたくはない。ただ、何事にも批判的であるよりも、批評的でありたいなあと思っている。

本でも音楽でも映画でも、自分がほんとうにいいとおもえるものに出あったとき、それをもっと深く理解したいとおもって言葉にし、誰かに伝えたくなる。批評の喜びは、そういう気持と無縁ではないと思う。(「批評のこと」)

批評は愛情だと主張した、小林秀雄は「味もそっけもない、ひとつおぼえの理屈や小器用な印象を並べただけ(略)の文章を批判した」らしい。このテキストに触れるたび、小林秀雄を読まなくては、と思う。とはいえ、今もまだ、まともに読めていない。

店がひまだと、本が読める。こういう時間があるから本屋はたのしい。

2021/10/06

10/6 店日誌

10月6日、水曜日。緊急事態宣言の解除、新規感染者数の急激な減少が相まってか、街の雰囲気はうわつき気味。我慢の日々がつづいた居酒屋などは元気いっぱい。足を向ける人たちも、いつも以上に楽しそう。その間もかわらずに開けていた自分の店は平熱なのだが、まわりの空気に比べると、ちょっとばかり静かに感じる。まあ、こればっかりは仕方がない。

今月中、しばらくは通常営業。ご都合に合わせてご来店ください。

2021/10/05

イサヤー・ウッダ、7インチ付きフリーペーパー

イサヤー・ウッダの7インチレコード付き、フリーペーパーに関して。
明日から配布をはじめる上記冊子、当店では、申告制を採用するつもりです(設置配布はなし)。今回のフリーペーパーを入手希望であれば、その旨を店頭でお伝えください。お一人(一組)に対して、渡せるのは一部のみ。予約、取置、発送希望は受け付けません。

現在、店に在庫している『DAWN』、近日中に再入荷予定の『inner city pop』をご購入頂ければ、その場で一枚お渡しします。

ジャケットに「テイク・フリー」と印字した製作側に意向を出来るだけ尊重するつもりです。せっかくの酔狂な試み、店に立つ自分やお客さんはもちろん、イサヤー・ウッダ本人も交えて楽しむことができれば嬉しいです。

10/5 店日誌

10月5日、火曜日。毎朝、8時になると時間が急に動き出す。刻々とすすむ5分、10分に現実感が増してくる。あと30分で家を出る。では、あと20分で身支度を整えなければ。そう考えて動きだすと急に時間は硬くなる。その直前までは、ゆっくり、やわらかだったのに。気がつけば、朝は終わって午前中。午後。しっかりと意味を持った(持たされた?)時間がはじまる。

いつも通りに営業中! 通信販売、在庫確認のお問い合わせはお気軽に。

2021/10/04

10/4 雑記

定休日。朝起きると喉に違和感があり、わずかに咳も出る。体温は平熱。大事をとって予定していた遠方への外出を取りやめ、つくば市内で過ごすことにする。発送業務を終えたのち「午前十時の映画祭」内での上映が始まっている『赤ひげ』を観るため、〈シネプレックスつくば〉に自転車を走らせる。

5分休憩をはさんでの3時間20分。江戸社会に横たわる「無知と貧困」がもたらす、かなしくも骨太なエピソードが連続する1部に圧倒されて、引き込まれる。休憩後の2部は一転、ホームドラマ的雰囲気を感じさせる和やかさ。上映終了後に大きな手ごたえが残っていたのは、脇役陣の熱演ゆえか。収められた逸話それぞれに力があり、ことなる味わいがあった。何かしらを身体で受け止めたような感覚がある。

その後、吾妻〜天久保界隈の好きな店に立ち寄る。SNS社会以降の情報拡散、消費速度とは縁遠い場所ばかり(と言っても、2軒だけれど)。ゆっくりと場に流れる時間を味わう。

年内中に新設予定のレコードショップ、録音スタジオを製作中のエスプラ君&スエルテ君のところにも顔を出して、ビールを一杯。予想以上に大きい場所。つくば駅から徒歩圏内の好立地。行政主導の街づくり、地域おこしとはまったく異なる発想、方法であのエリアを面白くしてくれそうな気配を感じる。あらたな動きに触れると、つい自分もワクワクしてしまう。

2021/10/03

10/3 店日誌

ただ、あの時代だけは別だ。つまり、おれが本気で愛して、没入した時代ってことだな。(略)いってみりゃ、戦後の貧しさが一段落して、日本人が浮かれ出した時期だな。(「終章 1964秋」)

10月3日、日曜日。昨夜の閉店とほぼ同時に、小林信彦『夢の砦』を読み終えた。60年代初期の東京における出版業、勃興まもないテレビ業界、危機感のつのる映画界、広告代理店と芸能事務所のしたたかさ。それらの激流に呑み込まれ、翻弄されきった主人公が、1964年の東京五輪が招く狂騒から逃れようとするところで話は終わる。

書きつづけるうちに、小説のヘソともいうべき自分の過去へのこだわり・怨みからだけではなく、六〇年代初期の〈空間感覚〉を丸ごと捉えたい気持が強くなり、小説が予想より(非常識なまでに)ふくらみ始めた。(「あとがき」)

ひとつの小説、一冊の本の容れ物としての豊かさに感じ入って、本をおいた。こうして、読むべき本が次々にあらわれる時期を逃しちゃいけない。

今日も快晴。13時から20時まで開けています。

2021/10/02

10/2 店日誌

雑誌社で働く人間の姿なんてものは、書く側も退屈、読む側も退屈するようなシロモノなのである。(「第十三章 同時代連盟」)

10月2日、土曜日。引き続き『夢の砦』を読んでいると、第十三章「同時代連盟」で唐突に、書き手、小林信彦が登場して驚いた。読者への補足というか、言い訳めいたものなのだけれど、これがどうにも面白い。「作者(わたくし)の悩みを理解していただかねばなるまい」の後に続く、雑誌社の実情吐露の部分に触れて、笑ってしまった。

かんぺきな天気。お出かけついでにでも、覗いていってください。

2021/10/01

『dee’s magazine』vol.3

フリーペーパー『dee’s magazine』vol.3が届きました。
千葉美穂さんが個人的に編む雑誌、第三号の特集は「本棚と日記」。広げるとかなり大きい紙(何サイズだろう?)を折り込んである上に、あっちこっちから声が聞こえてくるようなレイアウト、デザインで誌面に慣れるまで時間がかかるでしょうか。広げてまず、目に入る本棚の写真にしばし釘づけになりました。

今日から配布開始。ご希望の方はお声がけください。

『アナキズム文献センター通信』58号

『アナキズム文献センター通信』58号が届きました。
静岡県富士宮市にある〈アナキズム文献センター〉発行の通信。最新号の一面は「“世界の果て”のアナキスト列伝(上)」と題して、ラテンアメリカのアナキズム出版物を紹介しています(書き手は飯島みどりさん)。その他「古本屋オヤジの旧書紹介」、「アナキスト・ライブラリ・ニュース」などで構成された8ページ。

販売価格は100円(税込)。「通信取扱店が選ぶこの一冊」は〈INFO SHOP 大都会門司港〉の米澤豪さんが担当。

10/1 店日誌

10月1日、金曜日。来店が少ない平日は読書にかぎる。今、読んでいるのは、小林信彦『夢の砦』(新潮社)。読み出したのは数日前。同著者の『袋小路の休日』にはじまり、常盤新平『片隅の人たち』、生島治郎『浪漫疾風録』を経過して身体があたたまった状態で、手に取った。

この物語が進行しつつある1961年は、日本のテレビ史上、たぶん、もっとも活気がある、面白い時代だったはずである。テレビというメディアは、ようやく草創期の模索を脱して、脂が乗ってきた。(「第八章 巨大な玩具」)

主人公は新興ミステリー雑誌の編集長。とうぜん、雑誌業界の内部が描かれる。だけれど、この小説の味わいどころは当時、勢いを持ちはじめたテレビ業界の描写なんじゃないだろうか。第八章「巨大な玩具」を読みながら、そう考えている。

雨の金曜日。ご都合に合わせて、ご来店ください。