2020/06/30

『アナキズム文献センター通信』53号


自由は、個人の知性・創造性・尊厳を十全に花開かせるために必須である。他者に支配されることは、人が自分で考え、行動するチャンスを否定されることである。自分で考え、行動することが、自己の個性を成長・発達させるたった一つの方法なのだ。
−『アナキズムとは何か②』より

『アナキズム文献センター通信』53号が届きました。
通信に加えて『アナキズムとは何か?②』と題された冊子、海老原弘子さんによる「感染症×アナキスト」(教育編と医療編)の2枚もあるので合計4部。パッと見は強面かもしれませんが、読んでもらえば共感する部分が見つかるはず。お気軽にお試しください。

6/30 店日誌


6月30日、火曜日。6月最後は梅雨らしい雨、湿度。自転車移動には向かない天候ですが、気が向いたらお運びください。今日は入荷が多いです。古本、新刊、中古音源。少しずつ紹介していきます。

2020/06/29

6/29 家日誌


自分にとって唯一の飲み友達(酒を飲む用事以外では会わない!)、Kさんと久々に落ち合い、ちょうど良いペースで3軒をまわる。行き帰りのつくば駅からの道中も含めて、歩いて歩いて、歩いた一日。エネルギーを使った分、得たものも多かったように思う。

2020/06/28

『しるもの時代』


新しいレシピを探すことが億劫になり、過去の名作ばかりつくり続ける時期もあったりする。懐メロばかり聴きがちな状態と、よく似ている。それはそれで、自分にとってのスタンダードが定まったのだといえるのかも。

木村衣有子『しるもの時代』が届きました。
当店でも人気の『のんべえ春秋』以来、久しぶりに届いた文筆家・木村衣有子さんによるミニコミのテーマは家庭料理。ご本人の言葉を借りれば「台所からにじみ出したようなエッセイと書評集です。文中では、家庭料理にまつわる本を15冊紹介しています」。

販売価格は880円(税込)。文庫本サイズではありますが、しっかり読めます。

6/28 店日誌


6月28日、日曜日。朝から本降りでどうなることかと心配でしたが、今は小雨。天気予報によると午後から曇りとのこと。古本はもちろん、自主制作冊子にも新入荷がございます。6月最後の日曜日。お暇でしたらお運びください。

今日は20時まで、店にいます。明日月曜日は定休日。

『Station』


「2015年9月9日、オーストリア・ウィーン西駅。欧州から日本への帰途にあった私は、空港へ向かうバスに乗り換えるために降りた駅のホームで、あふれんばかりに押し寄せる人の波に突如としてのみ込まれた」
多様な人々が行き交う駅のホームでの3時間が写し出す風景に、いま私たちは何を見るのか。自らの新しい地図を描き出すためのレッスン。

鷲尾和彦『Station』が届きました。
つくばの出版社「夕書房(せきしょぼう)」の最新刊は難民を題材にした写真集。2015年9月9日、オーストリアのウィーン西駅での3時間。鷲尾和彦さんがカメラに収めたのは移動する人、時間、貼り紙…それら全てを抱えて、はきだす駅という場所。他人事とは思えない行列の写真を見て、現場の切迫感に思いを馳せました。2020年の日本だからこそ、意味を持つ作品集だと思います。

販売価格は3960円(税込)。美しくも可愛らしい、佇まい。直に手にしてほしい一冊です。

6/27 店日誌


やはり一番大事なのは、自分らの街は自分らで作るという「自治」。たとえば天変地異でも何でも、もし世の中が大混乱になったら、国なんかはある程度しか助けてくれない。結局のところ自分達の街を作っている人(住んでたり、働いてたり、遊んでたり)が、街をやりくりして守っていかなきゃならない。
−松本哉 「選挙公約」(『素人の乱』より)

6月27日、土曜日。来月に計画している配信企画のため、松本哉・二木信 編『素人の乱』(河出書房新社 2008)を久しぶりで読み返した。二度目の通読なのだけれど、刺激される箇所が多かった。素人の乱の真似はできない。されど、きっかけは得られる。上に引用した「自治の感覚」をそれぞれのやり方で発揮していくべきだと思う。

今日は20時まで、店にいます。ご都合に合わせてご来店ください。

2020/06/26

6/26 店日誌


6月26日、金曜日。いきなり暑い。アスファルトの照り返しを怨みながら歩く。汗だくで店に着いて、シャッターを開けてみると思いのほか涼しい。風も通る。扇風機をつけて甘めのレゲエをながせば、いい感じ。このまま、冷房をつけずに営業してみる。

サッポロ黒ラベルとキリンクラシックラガーを冷やして、待っています。

2020/06/25

AWP TEXT socks


「AWP TEXT sox」が届きました。
My loads are lightの新作は「ALWAYH(オルウェイス)」との共作。定番の型であるパイルソックスに入ったプリントは「ALL WEATHER PROOF」。夏は涼しく、冬は暖かい機能的な素材を使用しています。水に濡れると強度が増し、繰り返し洗濯してもヨレず型もくずれません。

販売価格は2200円(税込)。一度履くとクセになる、柔らかな履き心地。

6/25 店日誌


6月25日、木曜日。今日みたいな雨を驟雨とよぶのかと思っていましたが、全く違うと知りました。この状態は霧雨。驟雨は「急に降り出す雨。にわか雨」(google調べ)を指すとのこと。知ったかぶりして、使わないで良かった。

天候ふくめての状況次第で、20時まで店にいるかもしれません。

2020/06/24

「Photo Beachcombing:Japanese Found Photos」


“波打ち際にはたくさんの紙片が散らばっている。
沈んだ舟から打ち寄せられたもの、川に捨てられたどり着いたもの、ずっと前から海流を漂っていたもの。ここがフォトビーチだ。あなたはつめたい海水にくるぶしまで浸かりながら、忘れたことさえ思いだされない誰かの写真を拾いあげる

“カメラを持たずともスマートフォンで画面をタッチすれば誰でも綺麗な画像が納められる時代に、何をもって写真なのか、写真的なものになるのか。並べられた写真は撮影者の意図や撮影時の意味を離れ、別の意味を持つ”
−大宮麻比古

「Photo Beachcombing:Japanese Found Photos(from the collection of Yusuke Shinozuka)」
会期 2020年7月18日〜26日(会期中無休)11時〜19時
会場 gallery Y(つくば市天久保1-8-6グリーン天久保201)

6/24 店日誌


6月24日、水曜日。すこし前に、覗くだけのアカウントを持っていたSNSのアプリケーションをiPadから削除してみた。直後の数日は手持ちぶさたになった。その状態に慣れた結果、知らないことが増えた。誰かが、どこかで、何をしていたかを知る機会がほぼ無くなった。これはこれで楽なもんだ。

岬書店の新刊2冊を補充しました。店にいるのは、19時まで。

2020/06/23

6/23 店日誌


6月23日、火曜日。雨が上がって曇り空。湿度はちょびっと高いけど、涼しく過ごしやすい午後。用事があってもなくても、なんとなく気になったらご来店ください。ピタッとはまるものがあるかもしれません。

今日は19時まで、店にいます。今週もよろしくお願いします。

2020/06/22

6/22 家日誌


久しぶりに電車に乗って街歩き。記憶している限りでは最後に電車に乗ったのは2月後半。約4ヶ月、電車に乗らず、つくばから出ることもなかったことになる(店をはじめた2013年以降、月に2−3回は何かしらの用事で電車に乗っていたと思う)。勘が鈍ったのか、見込み違いがいくつかあり、悔いをのこしたけれど、こうでなくちゃ街歩きは楽しくない。

今日の目当てのひとつ、グレタ・ガーウィグ監督の最新作『ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語』がとても良かった。同世代のガーウィグ監督の心理描写はやけに自分の琴線に触れる。

2020/06/21

6/21 店日誌


6月21日、日曜日。ついにtactsatoによる作品展示「WILD PANTS CLASS」が終わってしまった。始まったのは3月22日、そこから怒濤のウイルス禍。その煽りを受けて作家在廊、作品解説を出来なかったのは残念だけど、ダラダラと会期が伸びていったのは愉快だった。壁に作品があるのを普通の状態にしていきたい。自分の店では、展示を特別なものにしたくないなあと改めて思う。

拓人くん、えっちゃん、お疲れ様でした。また一緒に遊びましょう。

2020/06/20

『Wetland』


Eisuke Yanagisawa『Wetland』(immeasurable)が届きました。
京都を拠点に活動する、フィールドレコーディング作家/音楽人類学者、柳沢英輔による録音作品。京都の深泥池(みどろがいけ)で録音された3つの音源はそれぞれ、雪が降った寒い日の朝、真夏の深夜、池の中を水中マイクで録音されたもの。

販売価格は1870円(税込)。パッケージデザインは、秋山伸(edition.nord)によるもの。

***

Artist Statement
京都盆地の北端に位置する池と湿地からなる深泥池。ここには多くの水生植物、昆虫、魚類、野鳥、哺乳類などが生息しており、中には氷河期 以来の種も含まれている。近年、ブルーギルなど人間が持ち込んだ外来種による在来種の絶滅や生態系の破壊が問題となっている。 湿地は市街地と国道に隣接しており、池の北西側を交通量の多い道路が走っているため、昼夜を問わず交通騒音(飛行機を含む)が聞こえてく る。都市ではよくある音風景ではあるが、氷河期にはどのような音が響いていたのか、現在に至るまでにどのように変化してきたのかを想像してみると、この混沌はその場所の澱(おり)として聞こえてこないだろうか。

『Around the Plywood』


edition.nord 堤あやこがキュレートした展覧会 “岡山・奉還町の new lagoon。” にて BGM とサウンド・パフォーマンスを行った salad( サラダ ) のドキュメント。

Salad『Around the Plywood』(immeasurable)が届きました。
ばばまさみと長井爪による音楽ユニット「Salad」による、岡山での展覧会「岡山・奉還町のnew lagoon」内でのサウンド・パフォーマンスをベースに再構成。Saladが本音源から聴き取った会場内での会話が印刷されたA3サイズのポスターが封入されています。

販売価格は1870円(税込)。アート・アソシエーション「immeasurable(イメジャラブル)」からのリリース。

6/20 店日誌


6月20日、土曜日。昨日から一転、夏のような気温、空模様。湿度はそこまで高くはないので、日が暮れるまでは風を通しつつ、出入口のドアは開け放したままにします。あんまりにも多く虫が入ってくるようならば、考えます。

換気、除菌対策をしつつ20時まで、店にいます。お暇があればお運びください。

2020/06/19

6/19 店日誌


6月19日、金曜日。起きると雨。昼間も雨。突発的な嵐のような降り方ではなく、一定量が落ちてくるような梅雨らしい雨だ。しずかに過ごすにはちょうど良い。エリオット・スミスの音楽を聴くのに、絶好の日和(彼のライブを観たのは2000年のフジロック、グリーンステージ。やはり雨が降っていた)。

今日は20時まで店にいます。岬書店からの新刊など、元気の良い本が届いています。

2020/06/18

『本屋さんしか行きたいとこがない』


島田潤一郎『本屋さんしか行きたいとこがない』が届きました。
刊行元、岬書店の島田潤一郎さんが『本の雑誌』に連載していた「本屋さんしか行きたいとこがない」と(ボツ原稿も混ざってる!)、『望星』での連載「本のゆくえ 小さな出版社が見る風景」をまとめ、加筆修正を加えたもの。小さくともしっかりと身のつまった一冊です。

販売価格は1100円(税込)。同時発売の『ブックオフ大学ぶらぶら学部』もございます。

『ブックオフ大学ぶらぶら学部』


『ブックオフ大学ぶらぶら学部』が届きました。
出版社「夏葉社」を営む島田潤一郎さんの個人出版レーベル「岬書店」の最新刊。そのテーマはブックオフ。武田砂鉄、山下賢二、小国貴司、Z、佐藤晋、馬場幸治、島田潤一郎の7人の寄稿に加えて、大石トロンボによる漫画を挟みこんだミニコミのような書籍です。面白くないわけ、ないんです。

販売価格は1430円(税込)。ああ、ブックオフがあって良かったなあ。

6/18 店日誌


6月18日、木曜日。数は多くなくても、人はそれぞれに何かしらの用事、興味を持って店に足を運んでくれる。その面白さを感じることが場を開くことの醍醐味だと思う(だから当然、面倒ごとも引き受けなきゃいけない)。

今日は梅雨らしい空模様。本を読んだり、考えごとをするにはちょうど良い日。

2020/06/17

6/17 店日誌


6月17日、水曜日。昨日、開店そうそうに来てくれたお客さん、グレイトフル・デッドのTシャツを着ていた方。言葉数は少なくとも伝わるものの多いやり取りが出来た気がする。こうした会話、交流は店があってこそ。この後に及んで、SNSを否定するつもりはない(そもそも、自分にその権利はないと自覚している)けれど、この数ヶ月、何かしらの場がもつ力を感じることが増えた気がする。

梅雨の中休み。天気がいいので、20時まで店にいます。

2020/06/16

『些末事研究』第五号


リトルプレス『些末事研究』第五号が届きました。
特集は「荻原魚雷 方法としてのアナキズム」。この並びならば、当店で取り扱わない理由がありません。2019年6月に荻窪の〈本屋Title〉で開催されたトークイベント「ライター生活30年と古本」の採録を中心に、本人へのインタビュー、縁のある方々の寄稿とで構成された、荻原魚雷ファンには嬉しい一冊。

販売価格は700円(税込)。「近代日本のアナーキストには名文家が多い」とは、巻頭の鶴見太郎氏のテキストから。

『Wool In The Pool』(CD)


Wool & The Pants『Wool In The Pool』(CD)が届きました。
2019年にアメリカのインディーレーベル「Peoples Potential Unlimited」からアナログ・リリースされていた作品をCD化。日本版CDの初回限定特典として、未発表音源「stoned #2」のダウンロードコードを封入しています。黒い、という一言では収めきれないファンクネス。ご体感ください。

販売価格は2200円(税込)。少数入荷なので、お取り置きは不可。ご了承ください。

6/16 店日誌


6月16日、火曜日。開店準備が整う前から、何やらかんやら慌ただしい。発送準備をしたり、届いたものを受け取ったり、この日誌用の写真を撮ったりするうちに、あっという間に15時だ。ようやくクーラーが効いてきた。はあ、涼しい。

さあ、6月も三週目。今週もよろしくお願い致します。

2020/06/15

6/15 家日誌


ローランド・アルフォンソを聴きながら、ビールを飲んでいる。19時前。心が軽い。
今朝早く、住んでいる所から高速で一時間強走って移動した。それだけで、楽になる。家や店から、自分を取り巻く関係、環境から離れていくのは爽快だ。広告的な情報の少ない土地、自然豊かな場所に足を踏み入れるのは、人間の根本的な活力につながるのだと気がついた。

帰宅後、さっそくメールを確認する。返信したり、思案したりと忙しい。そのいきおいで、この日誌をダダっと書けて、少しスッキリ。いい日だったなと振り返る。

『風の人、木立の人』


「芸術」と「衣食住」をひとつながりにとらえる「読むドキュメンタリー映画」 ―対話の相手は、「つくりて」として個人で活動している人である。旅人の眼差しで暮らしを見つめ、暮らしの中に旅をしている、風の人であり、木立の人である。

津田貴司・編著『風の人、木立の人』が届きました。
フィールドレコーディングや即興性に基づいた音楽活動で知られる、津田貴司さんによる15のインタビューと7つのエッセイを収録。インタビューは主にメールのやり取り(いくつかの対話、独白も)ですが、語り口は人それぞれ。簡潔にまとめた人がいれば、未整理のままのものもある。その間に、津田さんによる個人的な記憶にまつわるエッセイが置かれる構成で、読み手の視点も遠くに行ったり近くに来たり。低速で読み進めるのを薦めたい、一冊です。

販売価格は2200円(税込)。かつての益子、〈スターネット〉という場所、その特別さに思いを馳せました。

6/14 店日誌


6月14日、日曜日。先日の大雨の日、帰りがけに覗いたポストに入っていたのがこの音源、『JOHN TO PAUL SINGS NEWMAN』。広島県呉市在住のシンガー、ジョンとポールさんが不定期に送ってくれるCD-Rの新作だ。その題名を、と言うか付属の紙を見なければ、自分はこれらの歌がランディ・ニューマンのものだと気がつけなかった。あ、これは聴いたことがある。そう思った数曲は既発の『ENGLISH-JAPANESE』収録のもの(バージョン違い)。ともあれ、こんな雨の日に流すにはぴったりの声、音、リズム。つい何度も聴いてしまう。

今日は20時まで、店にいます。明日15日は定休日。

2020/06/13

6/13 店日誌


6月13日、土曜日。朝から雨。ここまでしっかり降れば、あきらめもつく。今日は静かに家で本を読んだり、映画を観たりして過ごすのがいいでしょう。それでも店に来てくれるのなら、出来るかぎり歓待します。本を買ってから、お隣〈千年一日珈琲焙煎所〉でゆっくり過ごすのもおすすめです。

雨の様子を見ながら、20時まで店にいるつもりです。

2020/06/12

『PLAY ON MR.MUSIC』(LP)


ドキュメンタリー・フィルム「ROOTS ROCK REGGAE」のレコーディング・シーンが、世界中のレゲエファンを魅了した伝説の一曲 「PLAY ON MR. MUSIC」がついに音源化!ブラック・アーク、そしてリー・ペリー全盛期コンピ!

V.A『PLAY ON MR.MUSIC』(LP)が届きました。
ジャケットに大きく写るリー“スクラッチ”ペリーが運営していたスタジオ〈ブラック・アーク〉で録音された楽曲を中心に構成された12曲。この音源に耳を傾けているとレゲエ・ミュージックの持つ幅、懐の深さの一端を感じられるような気がします。ルーツ、ダブ、アコースティックなメロウチューンまで取り揃えた、レゲエ入門編としても機能する完成度の高いコンピレーション。

販売価格は3080円(税込)。LPよりも2曲多く(どちらも良い曲!)収録したCDも在庫しています。

『I LOVE THE WAY YOU LOVE』(LP)


ジャマイカで最もソウル、ファンキーを意識したグループの2枚目のアルバム。素晴らしい内容であったが、ボブ・マーリー等の人気からラスタムーブメントが盛り上がり、ルーツロック大流行の陰に隠れてしまったアイランドソウル決定盤。

THE CHOSEN FEW『I LOVE THE WAY YOU LOVE』(LP)が届きました。
レゲエ・ボーカルグループが1975年に発表した2枚目のアルバム。「ジャマイカで最もソウル、ファンキーを意識したグループ」と公式解説にありますが、軽く揺らしてくれるロックステディと言ってもいいと思います。針を落とせば、梅雨入りと同時にグッと上がった温度、湿度がもたらす不快感を少しばかり和らげてくれるでしょう。

販売価格は3080円(税込)。「ROCK A SHACKA」レーベルのサイトで試聴ができます。

6/12 店日誌


6月12日、金曜日。どう書き出しても、何かしらへの文句みたいな言葉しか出てこず、何度目かの書き直し。とりあえず今日も暑い。久々に歩いてみたら、店に着く頃には汗だくだ。扇風機と冷房、甘いレゲエ・ミュージックでひとまずクールダウン。これから雨になるのだろうか。

今日は、20時まで店にいます。お暇があればお運びください。

『popeye』879号


一昨日、書店に並んだ『popeye』879号に寄稿しています。今回載せてくれたのは、ポパイ創刊の1976年から続く連載ページ「POPEYE FORUM」。ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、福岡、東京から届けられた街ネタに交ぜてもらえて光栄です。店を通して知り合った、イラストレーター・矢吹純くんのことを書きました。

記事内でも紹介して頂いた矢吹純、出田祥蔵と共作したトートバッグ、Tシャツ、JUN YABUKI名義での作品集『NOTHING』を引き続き販売しています。通信販売も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

6/11 店日誌


6月11日、木曜日。ちょうど店に行こうかというタイミングで大雨、大風。道ゆく人、自転車に乗る人はびしょ濡れだ。立ち止まって途方に暮れたり、雨風に負けず走ったりと人それぞれの対応を車から眺めながら「これが梅雨かね…」と呟いた。よく言われているけど、これはスコール。いいかげん、旧来の季節感を更新しないといけないのだけれど、いまだに受け入れ難い。

今日は19時まで、店にいます。突然の雨、風にはくれぐれもお気をつけて。

2020/06/10

『大人になれば』(第二版)に関して


第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門の新人賞を受賞した、伊藤敦志さんの『大人になれば』。現在、第三版を準備中(6月末出来)とのことですが、当店に第二版が残っています。店頭での販売にあわせて、通信販売も可能です。ご希望であれば、お気軽にお申し付けください。

以下のアドレスでご注文を受け付けます。
mojomojo.people@gmail.com(担当:植田)
件名を「大人になれば」としてメールをご送信ください。速やかに返信します。

販売価格は2750円(税込)。レターパックライトで送るので、送料は370円です。

『こどもたちは まっている』



いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な一日。
繰り返す日々のなかで、みんな、いつもなにかを待っている。

荒井良二『こどもたちは まっている』が届きました。
ページをひらけば、よみがえるいつかの風景。べったりとした汗。水のつめたさ。布団のあたたかみ。絵本作家・荒井良二さんの最新作は、長新太『ちへいせんのみえるところ』に捧げられています。

販売価格は1760円(税込)。入荷分はサイン入り。ポストカード2枚付き。

6/10 店日誌


6月10日、水曜日。二日酔いでないって素晴らしい。まともに動けて話ができる。その喜びを感じた午前中。少々休んだあとに、本屋に寄って今日発売の雑誌『アイデア』を買う。「リトゥンアフターワーズ」特集と銘打った実験号、友人の磯山進伍が制作に携わったと聞いていて、発売を楽しみにしていた。

今日もまったく暑いですが、店内は冷房をかけて涼しくしています。お暇でしたらお運びください。

2020/06/09

『Peregrine -20th anniversary edition−』


モノやヒトがまだ綺麗に整えられておらず、生々しくて、どことなく荒っぽかったころ。自分たちの音楽を宣伝のために使わせたり、ましてやエンタメだとも思っておらず、何かの真実を発掘しようと思ってやっていた。
−タラ・ジェイン・オニール

Tara Jane O’Neil『Peregrine』が届きました。
2000年にリリースされたタラ・ジェイン・オニールのファースト・アルバム。制作時(1998−1999)に持ち歩いていたテープレコーダーで録音された断片的な曲のアイデア、音のエッセイに加えて、ライブテイクなどの秘蔵音源で構成されたボーナス・ディスクが付いた2枚組。「私と同じ名前の人がいくつか前の前世につくったアルバム」と、語っているのはタラ本人。

販売価格は2750円(税込)。参加ミュージシャンが寄稿しているライナーノーツまで、ゆっくり味わってほしい作品です。

***

タラ・ジェイン・オニール(Tara Jane O’Neil):米ケンタッキー州ルイヴィル生まれのシンガー・ソングライター/マルチ演奏家。現在はカリフォルニア州ロスアンジェルス在住。ポスト・ハードコアの嚆矢のひとつ、ロダンのベース奏者としてキャリアをスタート。バンド解散後もソノラ・パイン、ファルスタッフといったグループで活動しながら、充実したソロ活動も続けている。『Peregrine』(2000年)を皮切りに2017年の『Tara Jane O'Neil』含めて9枚のソロ・アルバムをリリースし、その他、辣腕演奏家として、セバドー、アイダ、カム、マイケル・ハーレー、ジャッキー・O・マザーファッカー、パパMなど客演作品多数。日本にもたびたび来日し、二階堂和美との共作アルバムを2011年にリリースしている。

『LITTLE HEAVEN』


Aru-2『Little Heaven』が届きました。
ラッパーへのトラック提供、楽曲プロデュースを数多く手がけてきたビートメイカーによるフルアルバム。本人によるヴォーカル曲に加えて、Campanella、ISSUGI、JJJ、KID FRESINOをフィーチャーした楽曲も収録した全12曲。

販売価格は2640円(税込)。限定数量入荷のため、通販・お取り置きは不可。ご了承ください。

6/9 店日誌


二日酔い。ここ最近で一番大変な症状で昼まではまともに動くことも出来ず(立ってるだけで眼が回る!)、横になること数時間。ようやく起きて、いま店を開けたところ。こうなってみて感じるのは、横になることの力。人間、横にならないと何も出来ないと言ってもいい。

横にはならず、なんとか店にいられそうです。今年、初のクーラーで心地よく営業中。

2020/06/08

6/8 家日誌


朝、フィッシュのアンビエント・ジャムを流すとすごく気持ちがいい。穏やかなまま、イメージがぐんぐん広がる。こうしたジャムバンドの演奏には、人を自由にさせる成分が含まれていると思う。かなり前(調べてみると2003年!)のフジロック、フィールド・オブ・ヘブン。スティーブ・キモック・バンドのライブに遭遇したときの感覚は忘れがたい。ほんの数分だけだったけれど、浴びた音の感触は柔らかくて、やさしかった。包み込まれるようだった。

2020/06/07

『大人は判ってくれない』


1959年パリ。映画青年トリュフォーが、自身の不良少年時代をモチーフに撮った作品『大人は判ってくれない』が、世界中の映画を一変させた! 今をときめくグザヴィエ・ドランが長編第1作『マイ・マザー』で、巨匠スティーヴン・スピルバーグが学生時代の作品でオマージュを捧げた、ヌーヴェル・ヴァーグ作品の金字塔。観る者をナイーヴな童心に帰し、魅了してやまない、優しくて力強い傑作青春映画だ。そんな本作の魅力を “言葉” から味わう一冊。

フランソワ・トリュフォー/山田宏一 訳『大人は判ってくれない』が届きました。
1959年、27歳のフランソワ・トリュフォー監督の長編第一作のシナリオ採録を中心に、翻訳家・山田宏一と音楽家・世武裕子のエッセイ、映画の名所巡礼地図を収録したペーパーバック。表紙や本文の紙質、レイアウトまでよく練られた一冊です。思わず手に取ってしまう、存在感。

販売価格は1430円(税込)。映画書レーベル「Saturday Cinema Book」からの第一弾リリース。

6/7 店日誌


6月7日、日曜日。いい天気。昨日は夕方から雨でしたが、今日はどうなるでしょうか。現状の空模様なら18時くらいまでは大崩れはしないような気がします。お暇があれば、ご来店ください。

今日は20時まで店にいます。開店そうそう、気になる新刊が2冊、届きました。

2020/06/06

6/6 店日誌


6月6日、土曜日。今日から土曜日の営業時間が13時開店、20時閉店に変わります。当店、PEOPLE BOOKSTOREは月曜定休。火曜から金曜までは15時開店/19時閉店。土曜と日曜は13時開店/20時閉店。週末は長く開いてるって印象を持ってもらえれば、嬉しいです。ご都合に合わせてご来店ください。

てなわけで、今日は20時まで店にいます。天久保一丁目にある〈Club OctBaSS〉の配信も始まっているようなので、ちらっとでも覗いみると、楽しめるかもしれません。

2020/06/05

『ねんきんのほん』


熊楠の愛した森の宝石、死なない生物、謎多きアメーバ、粘菌入門決定版!!世界の研究会にも出席する小学生粘菌博士・片岡連くんのはじめての研究ノートに、二階堂和美が粘菌を教えてもらったりの粘菌入門書、粘菌SFマンガにポスターなどを収録して遊びまくります!

リクロ舎編『ねんきんのほん』が届きました。
ねんきん、年金ではなく粘菌のこと。その粘菌はそもそもアメーバの一種で菌類ではないそうです。「森の宝石」とも称される粘菌に魅了され、独自の研究をはじめた片岡連くんが小学三年生のときにつくった『研究ノート』をここに完全復刻。それに加えて、粘菌ガイド、粘菌SFまんが、粘菌ポスターを加えた特製粘菌セット!  すごいもの、届いてしまいました。

販売価格は2200円(税込)。リクロ舎とは円盤、改め黒猫のレーベルの一つです。

6/5 店日誌


6月5日、金曜日。今日みたいな午後のうちからダラーっと聴くのにちょうど良いのが、レイドバックしていてメロウなジャムセッション。60分弱の長尺の演奏に身を預けているのが、今いちばん気持ちがいい。今朝、ブログに貼ったグレイトフル・デッドの演奏はもちろん、フィッシュのアンビエント・ジャムというのも心地よかった。

今日も、ビールが美味しい夕方を迎えられそう。のんびりと営業しています。

2020/06/04

『EMPTY TALK』(LP)


AKI TSUYUKO『EMPTY TALK』(LP)が届きました。
海外レーベル「Drag City/MOIKAI」、「Thrill Jocky」からのリリースに続く自主制作盤を「円盤」企画でアナログ化した、2017年作。生ピアノとポータブルキーボードを中心に編まれた独特の音世界を味わうにはレコードが最上だと思います。

販売価格は3520円(税込)。ジャケットは松井一平によるもの。

『Retrospective』(LP)


90年代初頭より3inchCD-Rなどで発表されていたものから厳選し'98年に虹釜太郎の360°でCDリリース。世界各地の民俗の音楽に根ざした埃っぽい音なのに、いったいどこの国の音楽なのかわからない。それでいて親しみやすい不思議で美しい音楽が一部のとんがったリスナーからは絶賛されたものの、大きな話題にはなりませんでした。

Amephone『Retrospective』(LP)が届きました。
高円寺にある店〈円盤〉(現在は〈黒猫〉)の開店十周年を祝して、2013年に制作されたレコード。レゲエバンド「attc」のリーダーであり「奇才録音家」とも評されるアメフォン氏が90年代に手がけた作品をまとめた、辺境音楽集。この音源を説明するのに言葉は不要でしょう(適切な表現ができません)。

販売価格は3520円(税込)。同音源のCD版も在庫しています。

6/4 店日誌


6月4日、木曜日。自宅から店まで歩いて約15分。その間、マスクを着けているだけで、すごく暑い。人のいない隙をみて顎の位置に下げたりしても、邪魔くさい。わずらわしい。道ゆく人が比較的少ないつくばでもこうなのだから、東京などの大都市はもっとキツいだろう。駅、電車、コンビニ、公園、等々。どこに行っても人が多い状況って、やっぱりおかしい。

感染の第二波には、もちろん気をつけるべきなのだけど、こうした社会の状況をどう変えていくかを今から考えていかなきゃいけない。この、ウイルス禍を抜けた後、全く元どおりの社会に戻ってしまうのだろうか。東京五輪は開催されてしまうのだろうか。

今日、店にいるのは20時まで。本の買取、大歓迎です。

2020/06/03

価格一覧④


FRED HERZOG『MODERN COLOR』(HATJE CANTZ) 売
Claes Oldenburg『The Sixties』(mumok) 売
G.BRUCE BOYER『Fred Astaire Style』(ASSOULINE) 売
坂田和實『古道具、その行き先』(渋谷区松濤美術館)
日本民藝館『日本民藝館手帖』(ダイヤモンド社)
柚木沙弥郎『92年分の色とかたち』(グラフィック社)
松井健『柳宗悦と民藝の現在』(吉川弘文館)
秋岡芳夫『いいもの ほしいもの』(新潮社)
三谷龍二・編『「生活工芸」の時代』(新潮社)
三谷龍二『遠くの町と手としごと』(アノニマ・スタジオ)
トーマス・マクナミー『美味しい革命』(早川書房)
ヨーガン レール他『ヨーガン レールとババグーリを探しにいく』(PHP)
バーナード・リーチ『日本絵日記』(講談社学術文庫) 売
河井寛次郎『火の誓い』(講談社文芸文庫) 売
モリス『ユートピアだより』(中公クラシックス)
クレマン・シェルー『アンリ・カルティエ=ブレッソン』(創元社)
牧野伊三夫『画家のむだ歩き』(中央公論新社)
河内タカ『アートの入り口』(太田出版)
クラフト・エヴィング商會『らくだこぶ書房/21世紀古書目録』(ちくま文庫)
クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』(朝日新聞出版)
中島京子『夢見る帝国図書館』(文藝春秋)
山口仲美・編『擬音語・擬態語辞典』(講談社学術文庫)
富岡幸一郎・選『妻を失う 離別作品集』(講談社文芸文庫)
左右社・編『〆切本』(左右社)
荻原魚雷『活字と自活』(本の雑誌社) 売
大岡昇平『成城だより』ⅰ,ⅱ,ⅲ(中公文庫) 1500 三冊揃
大岡昇平『レイテ戦記』上中下(中公文庫) 1000 三冊揃
山田英生・編『老境・貧乏・温泉まんが』(ちくま文庫) 三冊揃
いいざわ・たつや『カップ酒スタイル』(ちくま文庫) 売
荻原魚雷『本と怠け者』(ちくま文庫)
渡辺光雄『窓を開けなくなった日本人』(農文協) 売
林昌二『私の住居・論』(丸善株式会社) 売
ビニ・アダムザック『みんなのコミュニズム』(堀之内出版)
クレメンス・マイヤー『夜と灯りと』(新潮クレスト・ブックス)
マーセル・セロー『極北』(中公文庫)
畑中章宏『死者の民主主義』(トランスビュー)

価格一覧①
価格一覧②
価格一覧③

最近入荷した本の価格一覧です。それぞれの状態はメールでお問い合わせ頂ければ、出来るだけ丁寧にお知らせします。在庫があれば通販も可能なので、お気軽にお問い合わせください。価格一覧④は今後、追記予定です。

6/3 店日誌


6月3日、水曜日。当店も受注に協力した〈Club OctBaSS〉主導の「AMAKUBO1」Tシャツ(feat.DWES)はなんと全体で90枚を越えるお申し込みがあったとのこと。今週末にはお店を舞台にした配信活動も始まるようなので、引き続きご注目ください。月末までには次のTシャツデザインを披露すると聞いています。

今日も出入りによっては20時まで、店にいます。

6/3


随筆というやつは何を書こうかと思案するのに案外時間がかかる。ひとはどうか知らないが私はそうである。こんどもあれにしようかこれにしようかと迷っているうちに時間がきてしまった。−木山捷平「報告」

今朝、部屋で寝転がって、木山捷平『行列の尻っ尾』(幻戯書房)を読んでいて、見つけた一節。なるほど、これは自分の日誌と同じこと。大した内容でなくても、日々、何を書こうかと焦ってしまう。開店時間までに何かを書かなくては、と考えれば考えるほど混乱して筆は進まない。ギュッとした結び目を解くように頭の力を抜くと、何かしらを思い付いて、数行をごまかせる。どうにかして定時の開店前に書き上げられると、ホッと安心。ようやくコーヒーをすするような心持ちになる。

始めてしまった日誌に追われている自分を、木山さんが、うまいこと言い訳してくれたような気がして嬉しくなった。ひと時であれ、本が絶妙な逃げ場になった。

2020/06/02

「うしみお かからぜ」


高橋香緒理イラスト展「うしみお かからぜ」
会期 2020年6月13日(土)−7月5日(日)※水木定休、期間中オンライン展示あり
会場 O’keeffe(茨城県日立市相賀町5−13)