4月16日、木曜日。開店しました。ハリー・スミスが編纂した『Anthology of American Folk music』を聴きながら、のんびりと営業中。出入口のドアは開けたまま。いい風が入ってきています。除菌用のアルコールを置いていますので、出入りの際にご利用ください。
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文庫化されて、ようやく読めた『喫茶店の時代 あのとき こんな店があった』(ちくま文庫)。味のある喫茶店探訪ではなく、日本における喫茶文化(17世紀末から話ははじまる!)の歴史をたくさんの資料と共に淡々と積み上げていく構成で、読み進めるほど楽しくなった。林哲夫さんによって、資料として示される本。そこからイメージさせる、かつての光景。どうしたって、それらの本を読みたくなってしまう。
小さな雑誌はずっと赤字で、それでも、これがなければ生まれなかっただろう繋がりを周りに拡げた。その豊かさが雑誌の「儲け」なのだろう。喫茶店も小さな雑誌も、そして古本屋も、そのへんはよく似ている。
本編読了後に、内堀弘さんの「解説日記」を読んで、ご褒美を受けとった気分になる。文庫版のボーナストラックという感じ。これからは、その「儲け」をどう活かしていくかが大事だと思う。
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