2014/05/09

また、土曜社の本が入荷しました。




――小笠原訳で目の前に現れた『ズボンをはいた雲』は、私のささやかな先入見を微塵に打ち砕き、底知れぬ魅惑の力で、次へ次へと行を追わせた
(入沢康夫「マヤコフスキー『ズボンをはいた雲』讃」より)

――全く、こういうものは空前絶後というか、一九一五年当時の「二十二歳の美男子」マヤコフスキーにのみ発生した一種の奇跡みたいな現象で、それ以前には決してなかったし、それ以後の二十世紀が二十一世紀に変っても、当分はあり得ないのではあるまいか
(小笠原豊樹「訳者のメモ」より) 


また、土曜社の本が入荷しました。
今回の目玉はなんといってもマヤコフスキー叢書の『ズボンをはいた雲』でしょう。
とにかく表紙写真が格好良い。そして、それを開いた扉ページも最高。とにかく素晴らしい。
恥ずかしながら、マヤコフスキーを全く知らなかったボクですが、これで彼にかぶれてみようと思います。
薄くて軽い、洒脱である。ペーパーバックの醍醐味を活かしきった、この造本に痺れてください。

同時入荷は大杉栄の『獄中記』と坂口恭平の『坂口恭平のぼうけん』、『Practice For a Revolution』。
どれも思っているよりずっと面白く、生々しい。胸ぐらを掴まれるような気分になります。


さあさあ、はやく! 街に出ろ!
見逃しちゃいけない景色を見に行こう、出会うべき人にも会いに行こう。とにかくその部屋を出よう。
美味しい空気を吸って、気持ちの良い道を歩いて、美味しいご飯を食べようじゃないか。どこにもないなら、探しに行こう。
あきらめずくじけず探し続けよう。金はなくても頭を使おう。人生の当事者であろう。

そんな気持ちにさせられる、土曜社の作品たちに出会ってほしいです。
そして、どこにでも持ち歩いて、ボロボロにして、メモをしたりして、一冊を使い倒してみてください。
本って面白いなあ、なんて思えるかもしれません。

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