2024/12/11

12/11 店日誌


こんな状況なのになぜ雑誌を作り続けるのか。カルチャーに貢献していきたい、数字の大きさが正義になるクソな社会に少しでも抗っていきたい、アーカイブとしての特性はネットより優れている。どれも日頃から思っていることだけど、結局のところは雑誌が好きで仕方ないから。それに尽きる。(二宮慶介)

12月11日、水曜日。インディペンデント・ストリートカルチャー誌『DAWN』が手がけた『R.I.P. MAGAZINE』が到着、今日から販売開始。雑誌と、それをとりまく文化に最も勢いのあった1990年代後半から2010年代に刊行されていたファッション誌、音楽誌、アート誌、文芸誌───サブ・カルチュアとくくられる89誌をアルファベット順(後半は五十音順)に並べたZINE。もちろん抜け落ちているものもある。それを承知の上で編まれた、カタログ的でありながらスピリットを感じさせる、厚みのある内容だ。

あの頃は良かった、なんて昔を懐かしんで悦に浸ってるようなヤツには絶対なりたくないけど、過去を知り現在に捉え直すことは未来への鍵だ。

定期刊行はされていなくても、形さえ残っていれば手に取れる。物体の持つ力を改めて感じさせる小冊子。本誌はオンライン・ストア〈平凡〉では扱わず、店頭販売のみ。ぜひ、現物を手にしてほしい。

ピープル・ブックストアの年内営業は12月30日(月)まで。新年は1月4日(土)から営業予定。正月恒例の「2024年を振り返る」も年明けから順々にアップしていくつもり。初参加の方が多くて、これまで以上に幅も広がった感あり。どうぞお楽しみに。

今週も催事、出店の予定なく全日通常営業。ご都合あえばご来店を。

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