2024/11/08

11/8 店日誌

11月8日、金曜日。午前中、飛行機が低空飛行を繰り返す。屋内にいても爆音が鳴り響く。ゴォォォォォ! ギュォォォォォン! 何度も、すぐ近くを飛んでいく。同じ機体なのか? なんらかの舞台の演習なのか? 見上げてみても判別できない。ただ、本当に低く飛んでいて、目の前を飛んでいったときは「近ェ!」と声を上げずにはいられなかった。アメリカの大統領選の影響なのかね……なんて知人と話しみても、笑いとばすこともできず、無言のまま仕事に戻った。昨日の10時頃、つくば市でのこと。

ミュート・ビートが結成されたのは82年、和暦で言うと昭和57年。日本では第一次中曽根政権が誕生、アメリカはレーガン政権下。ドナルド・フェイゲンが『ナイトフライ』をリリースし、映画では『愛と青春の旅立ち』がヒット…そんな頃だ。(藤川毅)

ミュート・ビートの音源を聴いている。フラワー、ラヴァーズ・ロック、マーチの3作と2枚組のライブ盤。“レコードの日”と銘打たれた施策に合わせて再発(マーチとライブは初アナログ化)されたレコードたち。今朝はフラワー。勢いのあるメトロからハットダンスへの流れにちょっと驚く。バンドが自分と同学年なのだと意識すると、1曲ごとの厚みが増す。

今日も通常営業。書籍(古本・新刊)には日々、何かしらの入荷あり。

2024/11/07

11/7 店日誌

11月7日、木曜日。栃木県足利市を拠点にするミニコミ『GO ON(轟音)』第7号がすごい勢いで売れている。表紙コラージュも手がけた佐藤一花による巻頭記事「狼信仰集団の謎合せ」で取り上げられた切腹ピストルズの効果なのか、はたまた他の記事の吸引力かはっきりわからないけど、在庫がどんどん減っていく。補充後に即完売、これを2回繰り返して次の入荷はおそらく明日。版元にも在庫がないため届くのはごく少数、オンライン・ストア〈平凡〉に上げられるのは1冊だけになりそうだ。

なんとなく再生してみたETERNAL STRIFE『THE CITY YOU LIVE』がとてもいい! 冬っぽくなった空気に自然と馴染む。ソウルフルなヴォーカル&コーラスが室内をぐっと暖める。改めてお薦めしたい。

今日も通常営業! 些細なことでもお問い合わせはお気軽に! 

2024/11/06

11/6 店日誌

11月6日、水曜日。日曜日の《天久保文化祭》が終わってほっとひと息。9月28日(土)の「ブリング・ミンヨー・バック!」上映会にはじまり、10月13日(日)「友部正人ライブ」、10月26日(土)「旧石器時間(ケバブジョンソン・ポットマン)」と久しぶりに参加催事が続いた。主催、共催、出店と関わり方は色々だったけど、それぞれに濃い味があって手ごたえを感じた。外目からは見えづらいところで協力してくれた方々、手と足を動かしてくれたスタッフの皆さん、おつかれさまでした! 

今日からまた、落ち着いた古本屋の日々に戻れるのか……と書きかけて、思う。オレはやっぱりイベントに関わり続けたいんじゃないの? 椅子に座ったままの本屋のオヤジとしての生活に飽きつつあるんじゃないのか? ああだこうだと好き放題言ってるくせに自分がいちばん定まっていないのでは。そう突っ込まれたら何も言えない。

と言うわけで、今週はずっと通常営業。お暇があれば、ご来店を。

2024/11/05

11/5 雑記

ようやっと行けた! 先日の《天久保文化祭》に出演、出店してくれたタマミさんが営むカレーと日本酒の店〈grand〉と友人ウメイくんがはじめた植物店〈TSUYUKUSA〉。どちらにも足を踏み入れなければ分からない魅力があった。なるほど、こうやって工夫してるんだ! とか、うおー、こだわってるなあ! と驚かされたし感心もした。やっぱり店って面白い。前者にはキリン・クラシックラガーの小瓶があったこと、後者では自分でも面倒を見られそうな植物を見つけられたのが嬉しいところ。

その前後でちょこちょこと立ち寄った店も総じて居心地がよかった。最後に河合浩さんの家にも行けて、話ができて(ビールをやりつつ)、1日がまとまった感あり。

2024/11/04

11/4 店日誌

11月4日、月曜日。とりあえず開けてます。

2024/11/03

休業

今日、11月3日(日)は《天久保文化祭》に出店するため、休みます。

2024/11/02

11/2 店日誌

11月2日、土曜日。朝のラジオはジョウニ・ミッチェル特集。6枚組音源の発売に合わせての選曲で100分すべてジョウニの曲に費やされる。未発表のデモ・ヴァージョンがあればライブでのアカペラもあり、寝ながら聴いていても耳が立つ。ボブ・ディラン、チャールズ・ミンガスとの逸話など貴重な話も盛り沢山であっという間に時間が過ぎた。この放送はいわゆる「神回」。聴き逃しサービスを使って聴き直さねば(ピーターさんに合わせてジョウニと書いているけど、やっぱりジョニの方がしっくりくる。ドニー、アリーサには慣れつつあるが……)。

明日はレコードの日、らしい。イベントに乗る気はゼロだが、ミュート・ビートの再発と初アナログ化、小玉和文の映画音楽『集団左遷』は無視できなかった。ミュートの全4枚とサントラ1枚、合計5枚を今日から販売する。これは嬉しいリリースだ。

さあ出かけようかなーってタイミングで雨がザーッとくる。今は12時20分。歩くとなると開店には間に合わない。でも、自転車でずぶ濡れになるのも嫌なんだよなあ。どうしたものか。

とりあえず開店! 今日も通常営業。明日は天久保文化祭に出店します。

2024/11/01

11/1 店日誌

11月1日、金曜日。平日の夕方、若者がひとり入ってくる。運動部に所属しているのが一目でわかる外見、大きなリュックには着替えが入っているのだろうか。そろりそろりと店内を歩いてまわり、たまに立ち止まって本を手に取る。しずかにページをめくる。遠くで意を決した気配を感じると、2冊の本を持ってお会計。ひとつは『文學界』のバックナンバー、もうひとつは……なんだったかな。忘れてしまった。ひとこと、ふたこと話して「またお願いします」と伝えて送り出す。

週に一度のペースで来てくれるようになったご夫婦。いつも何かしらの本を別々に選んで買っていく。ちょうどいい本が入荷してる。内心でそう思っていると、それを手にしてくれる。狙い通りとかではなくスムーズに意思疎通ができている気がして嬉しい。ながく付き合えればいいなあと思う。

友人と話していてハッと思い出したのは、とある男性。月にいちどくらいのペースで来ていて、いつもお洒落に決めていた。かといって何を主張するわけでもなく、サッと本を選んでいく。あの人をもうしばらく見ていない。どこかに転居されたのだろうか。多くを話したわけじゃないのだけど、印象に残ってる。元気にしているだろうか。

一昨日、とつぜん現れたのは、周辺で人気のあるバンドのメンバー。自然に店を見てくれて、話もはずむ。大きな声じゃない。自身ありげなわけでもない。でも、好きなものははっきりしている。そうした振る舞いに触れて力をもらう。ああいう人が、オレは好きだ。その後、ならびの居酒屋に流れて、また話し込む(その人は飲まなかったけど)。

今日は15時、明日は13時開店。明後日は催事出店のため終日休業。