11月1日、金曜日。平日の夕方、若者がひとり入ってくる。運動部に所属しているのが一目でわかる外見、大きなリュックには着替えが入っているのだろうか。そろりそろりと店内を歩いてまわり、たまに立ち止まって本を手に取る。しずかにページをめくる。遠くで意を決した気配を感じると、2冊の本を持ってお会計。ひとつは『文學界』のバックナンバー、もうひとつは……なんだったかな。忘れてしまった。ひとこと、ふたこと話して「またお願いします」と伝えて送り出す。
週に一度のペースで来てくれるようになったご夫婦。いつも何かしらの本を別々に選んで買っていく。ちょうどいい本が入荷してる。内心でそう思っていると、それを手にしてくれる。狙い通りとかではなくスムーズに意思疎通ができている気がして嬉しい。ながく付き合えればいいなあと思う。
友人と話していてハッと思い出したのは、とある男性。月にいちどくらいのペースで来ていて、いつもお洒落に決めていた。かといって何を主張するわけでもなく、サッと本を選んでいく。あの人をもうしばらく見ていない。どこかに転居されたのだろうか。多くを話したわけじゃないのだけど、印象に残ってる。元気にしているだろうか。
一昨日、とつぜん現れたのは、周辺で人気のあるバンドのメンバー。自然に店を見てくれて、話もはずむ。大きな声じゃない。自身ありげなわけでもない。でも、好きなものははっきりしている。そうした振る舞いに触れて力をもらう。ああいう人が、オレは好きだ。その後、ならびの居酒屋に流れて、また話し込む(その人は飲まなかったけど)。
今日は15時、明日は13時開店。明後日は催事出店のため終日休業。
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