2024/05/03

5/3 店日誌

“30歳以上になったら、世界で初めてをやんなきゃいけないと僕は思う。仕事人として、特に編集、クリエイティヴ、プロデュース、なんでもいいけど、この世にないものをつくるために僕らはいるわけだから。(…)この世にあるものは、既にあるんだから、もういいじゃない。”−秋山道男(「編集は編み集める発明」)

5月3日、金曜日。買取りの箱にまざっていた、菅付雅信・編著『東京の編集』をむさぼり読んだ。前に読んだのはいつだろう。あてがないほど間を空けて再読したのが良かったと思う。ちょうど今、周囲の催事や出来事に新鮮味がないなーと感じていたところにピタッとはまった。読んですぐ真似をする、とか、先達の手法を踏襲するためじゃなくて編集に向ける心意気と姿勢に刺激を受けた。

“僕がよかったのは「編集」という職業に就職して、編集者になったんじゃなくて、気がついたら編集者になってたってこと。”−後藤繁雄(「編集者というワクをつねに壊しながら生きていく」)

先週の月曜に受けた取材のテーマは、就職しないで生きるには。そのときも話したのだけど、就職しないんじゃなくて、就職できない。そっちの方が論点としては大きいし重要だよな。上記の後藤さんの発言とは異なる話ではあるけれど。

あたらしいアイデアを探すのは楽しい。でも、既にあって、誰からも見向きされていないものの価値を見出すのも面白い。どちらにもエネルギーが必要だけれど、それをサボっていては前に進めない。

今日も通常営業。本の買取に関することなど、お問い合わせはお気軽に。

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