2023/09/21

9/21 店日誌

9月21日、木曜日。なんとなく腰が重くなっている。急な誘いにホイホイ出かけず、遠方のたのしげな催しにもそうそう行く気にならない。今は本を読んで、しっかり眠りたい。静かな時間を大事にしたい。店にいて、人が来て、話をするので精一杯だ(そんなに沢山の人は来ないけど)。昨日はずっと、野坂昭如『文壇』を読んでいた。ボツボツ呟くような文体に引き込まれて、飽きる間もなく読みきった。

流行作家だが、必ず崩れる、ならば自分からぶっこわす。破局の近づくのを待つタフさがない、同行の小説家たちは、当然、ゆったりかまえていた、これが腹立たしい。お前何様だと思っているのか、じかに突っかかることはしないが、話が合わない、講演はとりつくろうがやがて、宴席に出ず、帰りは所用いい立て別行動。(p.172)

句読点で文章をつないでいく、独言文体。これが妙に生々しく危なっかしくて、色気がある。全く読んでこなかった野坂作品に触れてみる気になった。思い出して、友人が手がけた坪内祐三インタビュー「二〇十五年のストリートワイズ」(『なnD 3』所収)を読み返す。ここで語られる野坂昭如は本当にカッコいい。

今日も書籍、音源に入荷あり。オンライン・ストア〈平凡〉にも動きあり。

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